1. 猿若
日本大百科全書
継がれた。なお、民俗芸能や大道芸にも、猿若と名づける道化役や物真似芸を見せる芸人がいたことが知られる。(2)1624年(寛永1)に猿若勘三郎が創始した猿若座(後 ...
2. 猿若
世界大百科事典
踊といった猿若の芸尽しが盛り込まれている。本来猿若狂言は中村座の独占ではなかった。寛文(1661-73)から元禄(1688-1704)にかけて,《猿若》のほかに ...
3. さるわか【猿若】
日本国語大辞典
諸種の演目があったが伝わらず寛永(一六二四〜四四)頃に初代中村(猿若)勘三郎が創始し、猿若座(中村座)の寿狂言または家狂言として伝えられた「猿若」は、歌舞伎最古 ...
4. 猿若[図版]
国史大辞典
人倫訓蒙図彙 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. ...
5. さるわか【猿若】
国史大辞典
獅子踊りなどの芸を見せたりした。道外方の前身である。 (二) 道化役の猿若を主人公にして仕組んだ、初期の歌舞伎狂言。江戸の猿若(中村)勘三郎座が、寿狂言あるいは ...
6. 猿若(さるわか)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第2巻 5ページ ...
7. さるわか【猿若】
歌舞伎事典
獅子踊といった猿若の芸尽しが盛り込まれている。本来猿若狂言は中村座の独占ではなかった。寛文から元禄(1661‐1704)にかけて、《猿若》の他にも《女猿若》《浮 ...
8. さるわか‐きょうげん[‥キャウゲン]【猿若狂言】
日本国語大辞典
〔名〕猿若を主人公とした歌舞伎狂言。滑稽なしぐさを演じるもの。*蘭東事始〔1815〕上「良沢といへる男〈略〉猿若狂言の会ありと聞て、これも稽古に通ひし事もありた ...
9. 猿若狂言之古図[図版]
国史大辞典
江戸名所図会 (c)Yoshikawa kobunkan Inc. ...
10. さるわか-きよかた【猿若清方】
日本人名大辞典
踊家。大正4年8月25日生まれ。初代花柳輔三郎に師事。昭和16年猿若伝九郎(中村伝九郎)を祖とする猿若流を再興してして7代猿若舞雀を名のる。22年清方と改名。5 ...
11. さるわか‐さんざ【猿若三座】
日本国語大辞典
歌舞伎劇場の江戸三座が、浅草猿若町に移転させられた時代の称。天保一三年(一八四二)に中村座・市村座、翌年河原崎座(後に森田座)が開場。明治五年(一八七二)、一二 ...
12. さるわか-さんざえもん【猿若山左衛門(初代)】
日本人名大辞典
−1701 江戸時代前期の歌舞伎役者。2代中村勘三郎の門下。延宝のころから立役(たちやく)を演じ,初名の猿若山三郎を山左衛門とあらためて実悪(じつあく)をかね, ...
13. さるわか-さんざえもん【猿若山左衛門(2代)】
日本人名大辞典
正徳(しょうとく)5年(1715)以後の活動は不明。初名は猿若小山三。前名は猿若山三郎(2代)。 ...
14. さるわか‐ざ【猿若座】
日本国語大辞典
江戸にあった歌舞伎劇場の一つ。寛永元年(一六二四)猿若勘三郎が中橋南地(東京都中央区京橋一丁目)に創立。江戸三座の筆頭。禰宜町を経て慶安四年(一六五一)堺町(中 ...
15. さるわかざ【猿若座】
国史大辞典
歌舞伎劇場名。江戸三座の一つ中村座の別称。初代中村(猿若)勘三郎が興行の免許をうけ、寛永元年(一六二四)江戸中橋に櫓をあげ興行を始めた。はじめは芸名により猿若座 ...
16. 猿若座(さるわかざ)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第2巻 27ページ ...
17. 猿若町
日本大百科全書
移し、猿若町と改称。江戸三座といわれる中村座、市村座、森田座があり、芝居の町として繁栄した。地名は、寛永(かんえい)(1624~1644)の初め江戸に下ってきた ...
18. さるわか‐ちょう[‥チャウ]【猿若町】
日本国語大辞典
されるとともに町名を改名。一丁目に中村座、二丁目に市村座、三丁目に河原崎座(森田座)が位置して猿若三座と称し、他に操りの二座も置かれて、明治初年まで栄えた。サル ...
19. さるわかちょう【猿若町】
国史大辞典
もと園部藩主小出氏の下屋敷の跡地で、一万八千余坪を下げ渡し、猿若町と命名したのである。町名は、江戸歌舞伎の創始者とされ、その由緒を誇った猿若(中村)勘三郎の名に ...
20. 猿若町
世界大百科事典
新富町に,84年猿若座(中村座)が鳥越町に,92年市村座が下谷二長町に移転,興行街としての使命を終えた。幕末から近代へという政治的・社会的変動の中における劇場街 ...
21. さるわかまち【猿若町】
歌舞伎事典
に、明治一七年猿若座(中村座)が鳥越町に、明治二五年市村座が下谷二長町に移転、興行街としての使命を終えた。幕末から近代へという政治的・社会的変動の中における劇場 ...
22. さるわかかんざぶろう【猿若勘三郎】
国史大辞典
⇒中村勘三郎(なかむらかんざぶろう) ...
23. さるわか-かんざぶろう【猿若勘三郎】
日本人名大辞典
⇒中村勘三郎(なかむら-かんざぶろう)(初代) ...
24. さるわか-さんさく【猿若三作】
日本人名大辞典
⇒三国彦作(みくに-ひこさく)(2代) ...
25. さるわか-さんざえもん【猿若山左衛門(4代)】
日本人名大辞典
⇒六郷新三郎(ろくごう-しんざぶろう)(2代) ...
26. さるわか-でんくろう【猿若伝九郎】
日本人名大辞典
⇒中村伝九郎(なかむら-でんくろう)(初代) ...
27. さるわか-ひこさく【猿若彦作】
日本人名大辞典
⇒三国彦作(みくに-ひこさく)(初代) ...
28. あさくささるわかまちいつちようめ【浅草猿若町一丁目】東京都:台東区/旧浅草区地区地図
日本歴史地名大系
屋移転が命じられた。町名の猿若町は同一三年四月に決定、芝居小屋は同年から翌一四年にかけて移転した。猿若町一丁目から同三丁目までの惣坪数は一万七八坪余(武江年表) ...
29. あさくささるわかまちさんちようめ【浅草猿若町三丁目】東京都:台東区/旧浅草区地区地図
日本歴史地名大系
[現]台東区浅草六丁目 浅草猿若町二丁目の北にある。東・北は浅草聖天町、西は浅草聖天横町・浅草寺地中。浅草猿若町一丁目・同二丁目と同様に天保一三年(一八四二)の ...
30. あさくささるわかまちにちようめ【浅草猿若町二丁目】東京都:台東区/旧浅草区地区地図
日本歴史地名大系
[現]台東区浅草六丁目 浅草猿若町一丁目の北にある。東は浅草聖天町、西は浅草寺地中。浅草猿若町一丁目と同様に天保一三年(一八四二)の成立で、二丁目には葺屋町(現 ...
31. いちかわえんじゃく【市川猿若】[付録]
歌舞伎事典
平成12国立劇場第一五期歌舞伎俳優研修修了。同4国立劇場《夏祭》の捕手ほかで初舞台。平成13・4新橋演舞場で市川猿若を名のる。三世市川猿之助門下。 ...
32. 『曙曾我夜討』
日本史年表
1702年〈元禄15 壬午⑧〉 2・‐ 幕府、猿若座の 『曙曾我夜討』 興行を差止める(歌舞伎年表)。 ...
33. 浅草
日本大百科全書
、新吉原と称して大いに栄えた。1842年(天保13)から翌1843年にかけて、新吉原近くの浅草猿若町(さるわかちょう)に中村座、市村座、河原崎座(のち森田座、守 ...
34. 浅草
世界大百科事典
みせている。1842年(天保13)日本橋,京橋辺の芝居小屋が聖天町西側に集められ,歌舞伎,操人形の興行街猿若町が誕生し,その繁栄に拍車をかけた。また慶長期(15 ...
35. あさくさ【浅草】
国史大辞典
江戸時代の浅草は、町人の町として栄え、下町情緒・風俗を生み、独特な人情をはぐくんだ。また遊里新吉原と猿若三座を擁し、「江戸文化・風俗発祥の地」と評された。下町情 ...
36. あさくさ【浅草】東京都:台東区/旧浅草区地区地図
日本歴史地名大系
山の盛り場に付随する商業地区として発展した。天保一三年(一八四二)には芝居小屋を中核とする浅草猿若町一―三丁目が浅草寺北東隣に立てられて盛り場としての性格が増大 ...
37. あさくさしようでんちよう【浅草聖天町】東京都:台東区/旧浅草区地区地図
日本歴史地名大系
東は浅草金龍山下瓦町と待乳山聖天宮(本龍院)境内、北は浅草山川町・浅草新鳥越町一丁目、西は武家地(のち浅草猿若町一―三丁目)。北部の西側に入る道沿いは浅草聖天横 ...
38. あさくさしようでんよこちよう【浅草聖天横町】東京都:台東区/旧浅草区地区地図
日本歴史地名大系
[現]台東区浅草六丁目 浅草聖天町の西側続きの横町。北は浅草寺子院遍照院、南は武家地(のち浅草猿若町三丁目)と浅草寺子院善龍院、西は浅草斎頭門前・浅草常音門前。 ...
39. 浅草に江戸芝居小屋をつくる会[演劇]
イミダス 2017
歌舞伎俳優の中村勘三郎と浅草地区観光まちづくり協会などが中心となり2006年5月に発足。東京・浅草の猿若町には、天保年間から明治初期にかけて江戸三座といわれた芝 ...
40. あほう‐ばらい[アハウばらひ]【阿房払】
日本国語大辞典
・傾城仏の原〔1699〕一「急ぎ町人への見せしめに、刀を奪ひ取り、阿房払に致すべし」*歌舞伎・猿若万代厦〔1786〕序幕「町人の悲しさは、極意の所が勘当、阿房払 ...
41. あやつりざ【操座】
国史大辞典
葦屋町に土佐掾座があった。このころから江戸の操芝居三座といわれるようになったらしい。天保の改革によって、浅草猿若町へ移った。→操人形芝居(あやつりにんぎょうしば ...
42. いい‐たて[いひ‥]【言立】
日本国語大辞典
「各顧(きゃく)を嚇す散髪店の広告(イヒタテ)」(4)歌舞伎舞台における口上の一つ。延年舞曲、猿若の雄弁術の系統を引くもの。たとえば「すまいのゆいたて」(寛文七 ...
43. いえ‐らく[いへ‥]【家楽】
日本国語大辞典
〔名〕家庭で楽しみとしていること。*歌舞伎・猿若万代厦〔1786〕三立「わが家楽(イヘラク)の釜盥(かまだらひ)と、不断足を洗ふ、こりゃあ盥さ」*人情本・恩愛二 ...
44. いけっ‐くち【─口】
日本国語大辞典
*歌舞伎・御摂勧進帳〔1773〕三立「こいつあんまり人を安くする奴だ。そのいけっ口を」*歌舞伎・猿若万代厦〔1786〕三立「いけっ口を聞くとちめ郎め。先づそいつ ...
45. いしひき‐つな【石引綱】
日本国語大辞典
〔名〕石材などを引き運ぶために用いる太い綱。*歌舞伎・猿若万代厦〔1786〕大詰「東の大柱、石引綱(イシヒキツナ)。これに愛護を引上げ」 ...
46. い‐だか・い[ゐ‥]【居高・位高】
日本国語大辞典
ゐだか・し〔形ク〕人を圧するような態度や物言いをする。また、品位や威厳がある。*歌舞伎・猿若万代厦〔1786〕五立「『二条の梅丸が留る。猿又、この梅若に仕へてく ...
47. いちかわだんじゅうろう【市川団十郎】
国史大辞典
八歳で『暫』、天保三年(一八三二)十歳で団十郎を襲名、十六歳で座頭となり、間もなく父が追放、芝居全体が猿若町に強制移転となり苦労したが、独身で人気絶大の大スター ...
48. 市川中車
日本大百科全書
古井戸秀夫7世(1860―1936)芸名としては初世。本名橋尾亀次郎。京都に生まれて役者となり、東京へ出て、猿若座(さるわかざ)の太夫元(たゆうもと)中村勘三郎 ...
49. 市川中車
世界大百科事典
7歳の時初世尾上多見蔵の門下となり尾上当次郎,12歳の時中山喜楽の客分となり,中山鶴五郎を名のる。1880年7月猿若座で名題披露と同時に,7世市川八百蔵を襲名し ...
50. いちかわちゅうしゃ【市川中車】
歌舞伎事典
尾上当次郎、一二歳の時中山喜楽の客分となり、中山鶴五郎を名のる。明治一三(1880)年七月東京・猿若座で名題披露をし、七世市川八百蔵を襲名した。座元の中村勘三郎 ...