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玉葉和歌集

ジャパンナレッジで閲覧できる『玉葉和歌集』の世界大百科事典のサンプルページ

改訂新版・世界大百科事典
玉葉和歌集
ぎょくようわかしゅう

〈二十一代集〉中第14番目の勅撰和歌集。20巻。伏見院の院宣により1312年(正和1)に京極為兼が撰進。《玉葉集》と略称。後の《風雅和歌集》とともに,京極派の歌風を中心とする勅撰集として,《新古今集》以降の勅撰集のなかで異彩を放っている。当時の歌壇における二条・京極・冷泉3家の対立を背景に,本集の成立には複雑な経緯があり,伏見院ははじめ在位中の1293年(永仁1)に勅撰集の撰定を二条為世,京極為兼,飛鳥井雅有,六条隆博に諮問した(雅有は不参)が,撰定方針等をめぐり為世と為兼の間に対立を生じ,おりからの為兼の配流,隆博・雅有の物故もあり,この企図は中絶した。二条為世はその後,後宇多院の院宣により単独で《新後撰和歌集》を撰進した。伏見院は1311年(応長1)に再び,今度は京極為兼ひとりに勅撰集の撰定を命じ,翌年奏覧されたのが本集である。このおりの為世と為兼の再度の争いは《延慶両卿訴陳状》にくわしい。特徴としては,古歌の尊重のほかに,〈よひのまのむら雲つたひかげ見えて山のはめぐる秋の稲妻〉(伏見院),〈しほりつる風はまがきにしづまりて小萩がうへに雨そそくなり〉(永福門院)のような,明暗の変化を時間の推移のなかで凝視した叙景歌等に新境地をひらいていることがあげられる。後の和歌史のなかでは異端視されることが多かったが,近年再評価されている。
[光田 和伸]

[索引語]
伏見院 京極為兼 玉葉集
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検索ヒット数 476
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検索コンテンツ
1. ぎょくえふわかしふ【玉葉和歌集】
全文全訳古語辞典
[書名]第十四番目の勅撰和歌集。二十巻。伏見院の院宣により京極為兼撰。一三一二年(正和元)成立。二条家による勅撰集の続く中で、『風雅和歌集』とともに清新な風があ ...
2. 『玉葉和歌集』
日本史年表
京極為兼, 『玉葉和歌集』 を奏覧(増鏡)。 1313年〈正和2 癸丑〉 10・‐ 京極為兼撰『玉葉和歌集』成る。 1553年〈天文22 癸丑①〉 4・2 言継 ...
3. 玉葉和歌集
日本大百科全書
第14番目の勅撰(ちょくせん)和歌集。20巻。京極為兼(きょうごくためかね)撰。第92代伏見(ふしみ)天皇は為兼の革新的歌風を好み、在位中の1293年(永仁1) ...
4. 玉葉和歌集
世界大百科事典
〈二十一代集〉中第14番目の勅撰和歌集。20巻。伏見院の院宣により1312年(正和1)に京極為兼が撰進。《玉葉集》と略称。後の《風雅和歌集》とともに,京極派の歌 ...
5. ぎょくようわかしゅう[ギョクエフワカシフ]【玉葉和歌集】
日本国語大辞典
鎌倉後期の勅撰和歌集。二〇巻。伏見院の命により京極(藤原)為兼が撰。正和元年(一三一二)成立。勅撰和歌集の一四番目。伏見院、従三位為子、永福門院、藤原俊成・定家 ...
6. ぎょくようわかしゅう【玉葉和歌集】
国史大辞典
勅撰集としては最大である。部立は春上・下、夏、秋上・下、冬、賀、旅、恋一―五、雑一―五、釈教、神祇。『玉葉和歌集』の成立は永仁元年(一二九三)に持明院統の伏見院 ...
7. 玉葉和歌集(ぎょくようわかしゅう)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 311ページ ...
8. あか‐つき【暁】
日本国語大辞典
ばかりうき物はなし〈壬生忠岑〉」*源氏物語〔1001〜14頃〕葵「あか月深くかへり給ふ」*玉葉和歌集〔1312〕雑二・二一三一「里々の鳥の初音は聞ゆれどまだ月た ...
9. あかはし-ひさとき【赤橋久時】
日本人名大辞典
引付頭人(ひきつけとうにん)をへて嘉元(かげん)2年寄合衆兼官途奉行(かんとぶぎょう)。「新後撰和歌集」「玉葉和歌集」などに和歌がおさめられている。徳治(とくじ ...
10. あき‐くさ【秋草】
日本国語大辞典
8C後〕二〇・四三一二「秋草に置く白露の飽かずのみ相見るものを月をし待たむ〈大伴家持〉」*玉葉和歌集〔1312〕秋上・五二〇「村雨のはるる日影に秋草の花野の露や ...
11. あき‐ざま【秋様】
日本国語大辞典
「見し人びとの都別ると聞きし秋さまのこと、とかく言ひても思ひても心もことばもおよばれず」*玉葉和歌集〔1312〕雑・一・二〇二一・詞書「亀山院かくれさせ給ひて次 ...
12. あき の 朝明(あさけ・あさあけ)
日本国語大辞典
月影供歌合〔1203〕「露分けむ秋のあさけは遠からで都やいくか真野のかや原〈藤原定家〉」*玉葉和歌集〔1312〕秋上・五八八「むらむらの雲の空には鴈なきて草葉露 ...
13. あき の 愁(うれ)え
日本国語大辞典
秋のさびしい気配にさそわれて起こる、もの悲しい気分。《季・秋》*玉葉和歌集〔1312〕秋上・四八五「風に聞き雲にながむる夕ぐれの秋のうれへぞたへずなり行く〈永福 ...
14. あき の 半(なか)ば
日本国語大辞典
になりぬべらなり」*公任集〔1044頃〕「山里の紅葉は時はわかぬかな秋の半に色深くみゆ」*玉葉和歌集〔1312〕雑四・二三二八「八月の頃はらからに後れて侍りける ...
15. あけ‐しら・む【明白】
日本国語大辞典
〔自マ四〕夜が明けて、あたりが明るくなる。明け方になる。*玉葉和歌集〔1312〕雑一・二〇一六「明けしらむ波路の霧は吹きはれて遠島みゆる秋の浦風〈藤原景綱〉」* ...
16. あ・げる【上・揚・挙】
日本国語大辞典
*平家物語〔13C前〕五・五節之沙汰「一人をば討ちとり、一人をば生けどって、後代に名をあげたりし物にて候」*玉葉和歌集〔1312〕雑三・二二八二「道を譲る君にひ ...
17. あさ‐あけ【朝明】
日本国語大辞典
みん」*金槐和歌集〔1213〕冬「まきの戸を朝あけの雲の衣手に雪をふきまく山おろしの風」*玉葉和歌集〔1312〕秋上・五二一「月残り露まだきえぬ朝あけの秋の籬( ...
18. あさぎり‐の【朝霧─】
日本国語大辞典
「旦霧(あさぎりの)八重山越えてほととぎす卯(う)の花辺から鳴きて越え来ぬ〈作者未詳〉」*玉葉和歌集〔1312〕秋上・五九四「秋風の寒くしなれば朝霧の八重山越え ...
19. あさじ=が[=の]月(つき)
日本国語大辞典
*新古今和歌集〔1205〕秋下・五二一「長月もいく有明に成りぬらんあさぢの月のいとどさびゆく〈慈円〉」*玉葉和歌集〔1312〕秋下・六五一「露をみがく浅茅が月は ...
20. あさづく‐ひ【朝付日】
日本国語大辞典
87頃〕五・服飾「あさづくひむかふつげ櫛なるれどもなすろも君がいや珍しき〈柿本人麻呂〉」*玉葉和歌集〔1312〕秋下・七四四「秋霧の絶えまをみれば朝づく日むかひ ...
21. 排蘆小船(近世随想集) 306ページ
日本古典文学全集
化し、夫婦を和すること、和歌より宜しきは莫し」。日常的立ち居ふるまい。詠歌の代表的風物。『玉葉和歌集』雑五、永福門院「こころうつるなさけいづれとわきかねぬ花時鳥 ...
22. 排蘆小船(近世随想集) 363ページ
日本古典文学全集
と教へらるるなり。その教へはよけれども、その人の歌を見れば、正風にあらずして、その嫌はるる処の玉葉、風雅に近き風なり。これはもと、玉葉、風雅の悪風を改めて、頓阿 ...
23. 排蘆小船(近世随想集) 374ページ
日本古典文学全集
おしわたして大抵同じふりなる物にて、中古以来世間普通の歌のさまこれなり」。「件の二集」とは、『玉葉和歌集』『風雅和歌集』のこと。ひとかど。とくに優れたところ。目 ...
24. 排蘆小船(近世随想集) 376ページ
日本古典文学全集
毘沙門堂と号。為教の男、母は三善雅衡女。権中納言。元弘元年没、七九歳。持明院統の伏見上皇に親任され、『玉葉和歌集』を撰進、清新な詠風で歌壇に旋風を起こすが、政争 ...
25. 排蘆小船(近世随想集) 377ページ
日本古典文学全集
萩原上皇とも称。後深草天皇の第二皇子。母は玄輝門院愔子。文保元年没、五三歳。和歌を嗜み、為兼に宣下して『玉葉和歌集』を撰進せしめた。また上代流の書蹟をもって知ら ...
26. 排蘆小船(近世随想集) 385ページ
日本古典文学全集
風雅のやうにはあらねど、古へには及ばず。もとより新古今の比には遥かに劣りて、中々及ぶべきことにあらず。尤その後の少し衰へたる頃の歌よりは、今は勝りたるやうにも見 ...
27. あじき‐な[あぢき‥]【味気無】
日本国語大辞典
」*源氏物語〔1001〜14頃〕朝顔「つねなき世にかくまで心おかるるもあぢきなのわざや」*玉葉和歌集〔1312〕恋三・一五八八「あぢきなや誰がため思ふことなれば ...
28. あずさ‐ゆみ[あづさ‥]【梓弓】
日本国語大辞典
梓弓(あづさゆみ) 声(おと)に聞きて 言はむ術(すべ) 為むすべ知らに〈柿本人麻呂〉」*玉葉和歌集〔1312〕夏・四〇六「梓弓矢田のひろ野の草茂み分けいる人や ...
29. あだし‐いろ【徒色】
日本国語大辞典
〔名〕うつりやすい色。はかない色。変わりやすい色。*玉葉和歌集〔1312〕春下・一七五「あだし色に猶うとまれぬ桜花まつも惜しむもものをこそ思へ〈藤原兼季〉」 ...
30. あだし‐ことのは【徒言葉】
日本国語大辞典
〔名〕「あだしことば(徒言葉)」に同じ。*玉葉和歌集〔1312〕恋三・一五四五「なほざりのあたし言の葉たのまじと思ふものからまたぞ慰む〈小兵衛督〉」 ...
31. あのく‐ぼだい【阿耨菩提】
日本国語大辞典
」*正法眼蔵〔1231〜53〕弁道話「諸仏如来、ともに妙法を単伝して、阿耨菩提を証するに」*玉葉和歌集〔1312〕釈教・二六二六「何もみな厭はぬ山の草木には阿耨 ...
32. あまつ 雁(かり)
日本国語大辞典
空を飛ぶ雁。飛んでいる雁。《季・秋》*玉葉和歌集〔1312〕雑一・一八六四「霧わけて秋は越路の天つ雁帰る雲居もまた霞むなり〈後伏見院中納言典侍〉」*俳諧・曠野〔 ...
33. あまつ 日(ひ)
日本国語大辞典
天の日。太陽。日。*玉葉和歌集〔1312〕雑五・二五九三「天つ日のひかりは清く照らす世に人の心のなどか曇れる〈後伏見院〉」*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕続 ...
34. あら‐がき【粗垣・荒籬】
日本国語大辞典
之由〓」*玉葉和歌集〔1312〕神祇・二七二七・左注「天照らす月の光は神垣や引くしめ縄のうちとともなし この歌は ...
35. あらち‐お[‥を]【荒男】
日本国語大辞典
五四「あらちおの狩(か)る矢の先に立つ鹿(しか)もいと我ばかり物は思はじ〈柿本人麻呂〉」*玉葉和歌集〔1312〕雑三・二二七四「荒ちをの狩りゆく野辺の草高み引く ...
36. あり‐す・ぐ【有過】
日本国語大辞典
〔自ガ上二〕そのままで、月日が経過する。*玉葉和歌集〔1312〕雑二・二一四四「あだなれど今日の命もあり過ぎぬいつを限りぞ入相の鐘〈藤原雅有〉」*新千載和歌集〔 ...
37. あるもの‐がお[‥がほ]【有物顔】
日本国語大辞典
*新撰六帖〔1244頃〕二「みどりこのたぶさの中の紅葉ばをある物がほにしるもはかなし〈藤原家良〉」*玉葉和歌集〔1312〕釈教・二六八八「かりそめに心の宿となれ ...
38. いえ ば 世(よ)の常(つね)
日本国語大辞典
さね)などの乱れあひて、こなたかなたにわたりなどしたる、いでさらに、いへばよのつねなり」*玉葉和歌集〔1312〕恋三・一五二三「いへば世の常の事とや思ふらん我は ...
39. いかなれ や
日本国語大辞典
*新古今和歌集〔1205〕哀傷・八〇四「神な月しぐるる比もいかなれや空に過ぎにし秋の宮人〈相模〉」*玉葉和歌集〔1312〕恋四・一六八〇「うちたえで君にあふ人い ...
40. いく‐むかし【幾昔】
日本国語大辞典
*建礼門院右京大夫集〔13C前〕「あせにけるすがたの池のかきつばたいくむかしをか隔てきぬらむ」*玉葉和歌集〔1312〕雑五・二五八六「人も世も思へばあはれいく昔 ...
41. いず-もりつぐ【伊豆盛継】
日本人名大辞典
−? 鎌倉時代の歌人,神職。代々伊豆三島神社(静岡県)の祠官(しかん)。「新後撰和歌集」「玉葉和歌集」に歌がのる。 ...
42. nbsp;いそま の 浦(うら)
日本国語大辞典
8〕恋二・八二七「煙だにおもひはかりはしるべせよいそまの浦のあまのもしほ火〈藤原行能〉」*玉葉和歌集〔1312〕冬・九二六「冬の夜は潮風さむみ神島のいそまの浦に ...
43. いそやま‐あらし【磯山嵐】
日本国語大辞典
〔名〕磯辺の山から吹きおろす嵐。磯山颪(おろし)。*玉葉和歌集〔1312〕秋下・七一四「雲はるる磯山あらし音ふけて沖つ潮瀬に月ぞかたぶく〈藤原冬平〉」*太平記〔 ...
44. いちじょうてんのう・さんじょうてんのうかそうづか【一条天皇・三条天皇火葬塚】京都市:北区/大北山村地図
日本歴史地名大系
各々が現在比定地をさしていると考えられる。岩陰の烟を霧にわきかねて其夕くれの心地せし哉 (玉葉和歌集)とは天皇を野辺に見送る藤原資業の歌である。「古々路能志留部 ...
45. いで の 下帯(したおび)
日本国語大辞典
*新撰六帖〔1244頃〕五「今さらにむすぶ契りもたのまれず人にとけけるゐでの下帯〈藤原為家〉」*玉葉和歌集〔1312〕恋二・一四二八「ときかへし井手の下帯ゆきめ ...
46. いとま を 申(もう)す
日本国語大辞典
*岩瀬本大鏡〔12C前〕五・道長上「南に向きて拝せさせ給ふ。春日(かすが)の明神に暇申させ給ふなりけり」*玉葉和歌集〔1312〕雑五・二四六七・詞書「鳥羽院に出 ...
47. い‐まじ・る[ゐ‥]【居交】
日本国語大辞典
*宇治拾遺物語〔1221頃〕三・一八「人ゐまじり苦しかるまじき所にては、物いひなどはしながら」*玉葉和歌集〔1312〕恋三・一五四〇・詞書「せちに覚えける女の、 ...
48. いり‐しお[‥しほ]【入潮】
日本国語大辞典
遙に過れば、朝には入塩にて魚に非ずは游(およ)ぐべからず。昼は塩干潟馬を早めて急ぎ行く」*玉葉和歌集〔1312〕雑二・二一〇五「浦あれて風よりのぼる入潮におろさ ...
49. いろ 添(そ)う
日本国語大辞典
ふ松にこととへば来むと言ふなる万代の春〈藤原雅縁〉」(2)物事の味わいや度合が深くなる。*玉葉和歌集〔1312〕雑四・二三四四・詞書「物申しける女のもとより、前 ...
50. うえすぎ-しげあき【上杉重顕】
日本人名大辞典
上杉清子の兄。扇谷(おうぎがやつ)上杉家の祖。伏見院新宰相の蔵人(くろうど)をつとめる。「玉葉和歌集」にその歌がある。 ...
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