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国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典

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国史大辞典
狂雲集
きょううんしゅう
一休宗純の詩集。書名は一休が狂雲子と号したことに由来する。その生涯の言行は不羈奔放、洒脱自在なものがあったが、この詩集はそれを如実に伝える。一休は天性詩文の才に秀でたが、広く古典を学ぶことによってさらにすぐれた。『一休年譜』によれば、一休没年八十八歳の時に、ほぼその原型が成立していたと見られる。詩集は参禅工夫が専一でなくてはならぬことを真面目に垂誡している詩があるかと思えば、酒肆婬坊に往来したことを平然といっている詩があり、厳しい示衆の詩からなまめかしい艶詩に及んでいる。幾種かの古写本が伝わり、酬恩庵・真珠庵蔵本のほかに藤田美術館・蓬左文庫・お茶の水図書館・奥村家蔵本などがあり、それぞれ収録の詩数を異にするが、奥村家蔵本はその数最も多く収める。また筆者が一休に師事した祖心紹越であることも知られて善本である。奥村家蔵本の複製があるほか『新撰日本古典文庫』五(底本は酬恩庵蔵本)などに活字翻刻されている。
[参考文献]
市川白弦校注『狂雲集』(『日本思想大系』一六)、伊藤敏子「狂雲集諸本の校合について―附考異狂雲集―」(『大和文華』四一)、柳田聖山『一休―「狂雲集」の世界―』
(古田 紹欽)


日本大百科全書
狂雲集
きょううんしゅう

一休宗純(そうじゅん)の作品集の一つ。一休にはほかに『狂雲詩集』『自戒集』などがある。『狂雲詩集』が漢詩の集であるのに対し、『狂雲集』は頌(じゅ)、偈(げ)、賛などの集である。頌や偈は仏教の教えや自己の宗教的境涯を詠むもので、外形はまったく詩と変わらない。詩が情緒や感覚によって詠まれるのに対して、頌、偈は思想や精神の境涯が表出される。『狂雲集』には収録作品数の異なる11の諸本があるが、作品はすべて七言絶句である。内容は狂雲の名にふさわしく、自信と悔恨の間に揺れ動く激情と、飲酒(おんじゅ)・肉食(にくじき)・女色(にょしょく)の破戒と、偽善と腐敗を暴く非常識と、求道(ぐどう)の真摯(しんし)さとの、熱烈な精神に満ちている。
[中本 環]



改訂新版・世界大百科事典
狂雲集
きょううんしゅう

一休宗純の詩集。上下2巻,別に続1巻。一休は純粋孤高,飄々(ひようひよう)として天衣無縫の生涯を送った。彼の禅の本質や言動は世間の常識ではとうてい計ることができなかった。世間は〈風狂(ふうきよう)〉と彼を評し,一休は〈狂雲〉とみずから号した。この詩集の名の起因である。狂雲の意は,乱れ湧く雲のことで,風狂の意と同じ。〈狂雲誰れか識らん,狂風に属するを。朝(あした)には山中にあり,暮(ゆうべ)には市中にあり〉と,一休は吟ずる。隠遁孤高の山中の禅者から,一転して一休は,疾風怒濤の狂雲や狂風のように,激情にまかせて,京洛の巷に出て遊女や酒に沈淪する。禅宗界の常識は一休に通用しない。凡人を越えて禅に帰し,禅を越えて凡人にもどる。一休はこれを〈昨日は俗人,今日は僧〉とも,この詩集で詠じた。晩年の一休が溺愛した盲目の美女,森侍者(しんじしや)との愛情詩も多くある。一休の禅を知る根本史料である。《続群書類従》第12輯所収。
[藤井 学]

[索引語]
一休 森侍者
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1. 『狂雲集』
日本史年表
1481年〈文明13 辛丑〉 11・21 一休宗純没.生前 『一休和尚仮名法語』 『狂雲集』 を著す。  ...
2. 狂雲集
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つ。一休にはほかに『狂雲詩集』『自戒集』などがある。『狂雲詩集』が漢詩の集であるのに対し、『狂雲集』は頌(じゅ)、偈(げ)、賛などの集である。頌や偈は仏教の教え ...
3. 狂雲集
世界大百科事典
一休宗純の詩集。上下2巻,別に続1巻。一休は純粋孤高,飄々(ひようひよう)として天衣無縫の生涯を送った。彼の禅の本質や言動は世間の常識ではとうてい計ることができ ...
4. きょううんしゅう[キャウウンシフ]【狂雲集】
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漢詩集。二巻。一休宗純著。寛永一九年(一六四二)刊。京都紫野大徳寺四八世である一休禅師の一代の詩偈を編集したもの。キョーウンシュー ...
5. きょううんしゅう【狂雲集】
国史大辞典
。 [参考文献]市川白弦校注『狂雲集』(『日本思想大系』一六)、伊藤敏子「狂雲集諸本の校合について―附考異狂雲集―」(『大和文華』四一)、柳田聖山『一休―「狂雲 ...
6. あ‐きゃく【唖却】
日本国語大辞典
〔名〕(「却」は強調を表わす助字)黙らせること。口をきけなくさせること。*狂雲集〔15C後〕無詮「世尊良久維摩黙、唖〓却舌頭 ...
7. あく‐すい【悪水】
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8. あ‐すい【阿誰】
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9. いちじ‐ふせつ【一字不説】
日本国語大辞典
〔名〕仏語。仏の悟りの内容は、ことばや文字では表わせないほど深いものであるということ。*狂雲集〔15C後〕不妄語戒「一字不説不〓信道 ...
10. いち‐じょう[‥ヂャウ]【一場】
日本国語大辞典
りであること。ほんの短い間。*雲壑猿吟〔1429頃〕憶昔「吟辺偶記曾遊事、髣髴春宵夢一場」*狂雲集〔15C後〕雲門示衆云、古仏与露柱相交、是第幾機「小姑縁 ...
11. いちまい‐きしょう[‥キシャウ]【一枚起請】
日本国語大辞典
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12. いっきう【一休】
全文全訳古語辞典
伝説的な奇行の持ち主として知られ、いくつかの物語にもなっている。また、詩・書画・狂歌にすぐれ、詩集に『狂雲集』がある。  ...
13. 一休
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遍歴し,70歳をすぎた晩年でさえ,彼は森侍者(しんじしや)と呼ばれた盲目の美女を愛した。彼の詩集《狂雲集》のなかには,この森侍者への愛情詩が多く見いだされる。1 ...
14. いっきゅう[‥キウ]【一休】
日本国語大辞典
「一休咄(いっきゅうばなし)」や、読本「本朝酔菩提」、歌舞伎「鶴千歳曾我門松」などに作られた。著に、詩集「狂雲集」などがある。応永元〜文明一三年(一三九四〜一四 ...
15. いっきゅう【一休】
日本架空伝承人名事典
遍歴し、七〇歳をすぎた晩年でさえ、彼は森侍者(しんじしゃ)と呼ばれた盲目の美女を愛した。彼の詩集『狂雲集』のなかには、この森侍者への愛情詩が多く見いだされる。一 ...
16. 『一休和尚仮名法語』
日本史年表
1481年〈文明13 辛丑〉 11・21 一休宗純没.生前 『一休和尚仮名法語』 『狂雲集』 を著す。  ...
17. 一休和尚年譜 1 11ページ
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 各年条の記事に、関連する『狂雲集』所収の作品を引用したが、そのテキストは、伊藤敏子「狂雲集諸本の校合について 附考異狂雲集」(『大和文華』第四一号、昭和三十九 ...
18. 一休和尚年譜 1 17ページ
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「さきの皇胤説をみとめなくては、この転機の諒解がそれだけ困難であるように思われる」とされ、『狂雲集』の森侍者との出会いを詠じた詩の「憶う昔、薪園去住の時、王孫の ...
19. 一休和尚年譜 1 18ページ
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記事にある。 玉村論考はさらに、東坊城家が代々大徳寺一派、とくに一休派に帰依したこと、また『狂雲集』に「因乱寄坊城少納言詩」、一休の友人南江宗玩の『漁庵小藁』に ...
20. 一休和尚年譜 1 34ページ
東洋文庫
『年譜』本文にいう別源云々は、後に寛正四年(一四六三)十月、別源百年忌の噂を聞いて、懐古して作った作品が『狂雲集』に見える。「余小時僑東山之寺、有詩僧示余日、鼎 ...
21. 一休和尚年譜 1 35ページ
東洋文庫
痛烈に指摘したのだったろう。「懐古」については、寛正四年条を参照。 「長門春草」題の句は、『狂雲集』に、「秋荒長信美人吟、径路無媒上苑陰、栄辱悲歓目前事、君恩浅 ...
22. 一休和尚年譜 1 36ページ
東洋文庫
応永十五年(一四〇八)戊子 師十五歳、春衣花に宿るの詩を賦す、人口に膾炙す、 この作品は、『狂雲集』に「春衣宿花 周建喝食甲子十五歳」と題して、「吟行客袖幾詩情 ...
23. 一休和尚年譜 1 39ページ
東洋文庫
掲示しなければならなかったのは、それが依然として禅林の弊害であったことを語っている。 二首の偶は『狂雲集』に収められている。『年譜』にみえない長い序がついていて ...
24. 一休和尚年譜 1 40ページ
東洋文庫
い)」(伊藤二〇七・二〇八)とある。 『年譜』では乗払僧が自分の身分を誇ったとしているが、『狂雲集』の序では、禅客の身分をばらしたことになっている。禅客は説法時 ...
25. 一休和尚年譜 1 41ページ
東洋文庫
閑房門を 杜じ、高風世を激す、師往きて室に造る、謙翁・清隻に追随すること共に五年、 この年の偶は『狂雲集』に「中秋無月甲子十七」と題して、「是無月只有名月、独坐 ...
26. 一休和尚年譜 1 45ページ
東洋文庫
この公案の眼目であり、この飛躍をどのように了解したかを語る態度とことばが答えた者の器量として評価される。 『狂雲集』にも「示斬猫僧」と題して、「是吾会裡小南泉、 ...
27. 一休和尚年譜 1 60ページ
東洋文庫
変えた無数の議論が繰り返されたはずであった。 因みにやや後年の作と思われるが、一休の戒律に関する偶が『狂雲集』に見える。(1) 「不殺生戒 李広将軍一片心、多年 ...
28. 一休和尚年譜 1 108ページ
東洋文庫
に分れて行くことを華隻は予知していたかも知れない。 『狂雲集』にこの一件につながると思われる偶がある。「題願来的々付児孫」と題して、「願卦題名貧食来、会中膾炙寵 ...
29. 一休和尚年譜 1 110ページ
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ということになって、悟りの偶を作るように求めた。そこで作ったのが「十年前識情心」の偶である。 この偶は『狂雲集』に「聞鴉有省」と題して、「豪機嗔恚識情心、二十年 ...
30. 一休和尚年譜 1 111ページ
東洋文庫
のことを指すだろう。 『狂雲集』の偶が「二十年」に変えられているのは、『年譜』に引く偶の「十年」が漠然と修道を意識して以後の歳月を指していたのを、後に推敲して『 ...
31. 一休和尚年譜 1 112ページ
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開悟の所見から投機の偶の間に、ふたたび自己否定があったことになる。 「出塵羅漢」の文字は、『狂雲集』の「羅漢遊婬坊図 二首」に「羅漢出塵無識情、婬坊遊戯也多情( ...
32. 一休和尚年譜 1 113ページ
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た母に及ぶのであれば、偶の解釈はやや難渋する。出塵羅漢に主題をおけばやや理解しやすい。なお『狂雲集』に「寒鴉」「昭陽日影」の文字が少なくないこと、寒鴉が失寵の美 ...
33. 一休和尚年譜 1 129ページ
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儂のために無題の偶を作ってくれぬかと言われた。無頭勝は禅院で行われた無署名の批判声明書。この時の偶が『狂雲集』にあり、題詞が上の本文を補うところがある。 「岐岳 ...
34. 一休和尚年譜 1 157ページ
東洋文庫
見て、いたずらで偶を書いて牛の角にぶらさげた。するとその夜牛が死んだ。その偶は、「牛」と題して『狂雲集』に収め、「異類行中是我曾、能依境也境依能、出生忘却来時路 ...
35. 一休和尚年譜 1 180ページ
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一休は堺から上洛して開山塔を拝した。一女子が衣嚢を捧げて後に随い、偶を捧げて斎供に充てた。 その偶は、『狂雲集』に「大灯国師百年忌二首」と題して、「嚢覚青銅無半 ...
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37. 一休和尚年譜 1 214ページ
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そこに仮住の庵を設けたと解釈するのに無理はないだろう。 上の文書中の『年譜』断簡の嘉吉二年条の部分に『狂雲集』から月陀寺に関する四首の偶が引かれている。(1)  ...
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39. 一休和尚年譜 1 221ページ
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廃棄した故事による(『史記』留侯世家、岩波文庫『史記世家』下、一〇七頁)。すべてご破算にするの意。『狂雲集』に「棒喝徳山臨済禅、商量三要三玄、漢王鋳印却消印、胡 ...
40. 一休和尚年譜 1 279ページ
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を後ろに隠して、話題を別の方向にもってゆくことになっている。 起きた事件の経過については、『狂雲集』に収める題辞と九首の偶(伊藤一〇〇一一〇八) ...
41. 一休和尚年譜 1 301ページ
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42. 一休和尚年譜 1 318ページ
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主語は大灯国師となり、天皇は宗峰その人に禅機を見ようとされたのではないかと思われる。 後に一休は『狂雲集』において、「大灯国師三転語」の最後の「若透得箇両転語、 ...
43. 一休和尚年譜 1 320ページ
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柳田聖山氏によれば、「長養二十年」を「第五橋辺二十年」と読み換えたのは一休がはじめてであるという(『一休狂雲集 純蔵主のうた』講談社、昭和五十七年、四七頁)。  ...
44. 一休和尚年譜 1 327ページ
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陶山氏は一休の命名で大機居士と称した。『狂雲集』の号顧「大機」に、「棒喝不須行令時、笑中還有是非錐、風光一段画難就、瀬織回文錦字詩」(伊藤六八五)とある。『狂雲 ...
45. 一休和尚年譜 1 329ページ
東洋文庫
くい散らして出家だとぬかす。)」(柳田聖山訓註『臨済録』、其中堂、昭和三十六年、一一二頁)とも言った。『狂雲集』に「奪境不奪人」と題して、「臨済児孫誰的孫、宗風 ...
46. 一休和尚年譜 1 330ページ
東洋文庫
『自戒集』冒頭に次の記事がある。「寛正二年六月十六日、大灯国師ノ頂相ヲ本寺ヘカエシテ念仏宗トナル、其ノ頬狂雲集ニアリ、ソノ意趣ハ我門弟二我力印可ト云テ年来久参タ ...
47. 一休和尚年譜 1 337ページ
東洋文庫
正長元年(一四二八)六月二十七日に示寂した華隻宗曇に大機弘宗禅師の諡号が後花園天皇より贈られた。 『狂雲集』にこの時の作品がある。 「華隻老師掩光而後、既泊二十 ...
48. 一休和尚年譜 1 340ページ
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養隻がわずかに焼け残った大用庵を解体して雲門庵を再建したこともぎちんと記している。この時の一休の偶が『狂雲集』にあり、「大徳寺火後、題大灯国師塔」と題して、「創 ...
49. 一休和尚年譜 2
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弟子を定めず絶法を決意する一休。『狂雲集』に歌われる森女との交情は真実だったのか?「破戒」は一休をさいなみ,その苛酷な日々が一休をあらゆる偽善から解放する。第2 ...
50. 一休和尚年譜 2 21ページ
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一休墨跡の徹翁法語と『語録』の文章は明らかに違う。柳田聖山氏は、むしろ一休自身の法語とみるべきとされている(『狂雲集 純蔵主のうた』講談社、昭和五十七年、一四〇 ...
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