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仮名遣及仮名字体沿革史料

ジャパンナレッジで閲覧できる『仮名遣及仮名字体沿革史料』の改訂新版・世界大百科事典のサンプルページ

仮名遣及仮名字体沿革史料
かなづかいおよびかなじたいえんかくしりょう

大矢透の著書。1909年刊。国語調査委員会の国語史研究の一成果で,平安初期より室町時代にいたる仏典・漢籍の古訓点本より50種を選び,一部分を臨模して訓点の実際を示し,その文献に見られる仮名の字体を一覧し,古訓の実例を集め,仮名遣の正否を注意している。巻末に平安初期以降の古点本110余種の訓点に用いられた片仮名を年代順に一覧表として示してある。片仮名の字体がいかに変遷してきたか,いかに多様な異体の仮名からしだいに字体が統一されてきたかが一目でわかるようになっている。これによって平安初期にア行とヤ行のエの区別のあったこと,長保ころ(11世紀初め)からオとヲ,ハ行とワ行の混同が起こったことなどがわかる。今日からみれば不備な点もあるが,片仮名の発達を研究する基礎となった卓越した著作であって,これによって片仮名の字源なども明らかになったものが少なくない。
[大野 晋]

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1. 仮名遣及仮名字体沿革史料
世界大百科事典
大矢透の著書。1909年刊。国語調査委員会の国語史研究の一成果で,平安初期より室町時代にいたる仏典・漢籍の古訓点本より50種を選び,一部分を臨模して訓点の実際を ...
2. 大矢透
世界大百科事典
変えられて現行の字形となる経過を,年代の確実な仏典・漢籍の傍訓によって明らかにし,《仮名遣及仮名字体沿革史料》(1909)を刊行した。その後も片仮名の源流を求め ...
3. おおや‐とおる【大矢透】
日本国語大辞典
文学博士。文部省国語調査委員として仮名づかい、仮名字体の歴史的変遷の研究に業績を残す。著「仮名遣及仮名字体沿革史料」「仮名の研究」「仮名源流考」「韻鏡考」など。 ...
4. おおやとおる【大矢透】
国史大辞典
明治三十六年に高峰秀夫所蔵の古経巻の古点を見て、仮名の歴史的研究の志を起し、古点本の研究として『仮名遣及仮名字体沿革史料』(明治四十二年)、『地蔵十輪経元慶点』 ...
5. おおや-とおる【大矢透】
日本人名大辞典
79歳。越後(えちご)(新潟県)出身。新潟師範卒。号は蔦廼舎(つたのや)水斎。著作に「仮名遣及仮名字体沿革史料」「韻鏡考」など。 ...
6. こくごがく【国語学】
国史大辞典
そのうち訓点資料は、現在まで伝存している資料としての価値があり、それらを利用し大矢透は『仮名遣及仮名字体沿革史料』で仮名遣いや仮名字体の変遷について明らかにした ...
7. こくごがく【国語学】 : 国語学/〔明治以後〕
国史大辞典
そのうち訓点資料は、現在まで伝存している資料としての価値があり、それらを利用し大矢透は『仮名遣及仮名字体沿革史料』で仮名遣いや仮名字体の変遷について明らかにした ...
8. 将門記 1 63ページ
東洋文庫
示している。反切の古い用例は、『新訳華厳音義』『願経四分律古点』その他、大矢博士の『仮名遣及仮名字体沿革史料』所見の点本などに数多く見える。本書は音を示す場合に ...
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仮名遣及仮名字体沿革史料(改訂新版・世界大百科事典)
大矢透の著書。1909年刊。国語調査委員会の国語史研究の一成果で,平安初期より室町時代にいたる仏典・漢籍の古訓点本より50種を選び,一部分を臨模して訓点の実際を示し,その文献に見られる仮名の字体を一覧し,古訓の実例を集め,仮名遣の正否を注意している。巻末に平安初期以降の
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