ジャパンナレッジNEWS
辞書に関係あることも ないことも ごった煮でお届けする 公式だけどオフィシャル感のない スタッフブログ的サイト。登録いただければ メールでもお送りします。
ジャパンナレッジ会員ならナレッジサーチャー(ジャパンナレッジ簡易検索)使えます。
意外な語源
とあるイベントに行った際、宮城県の産地直送野菜を売っていたので、お祭りの雰囲気も手伝い、ピーマンとキャベツを買った。ネギもあったのだが、リュックから青いところが飛び出しているのは、地元では許せても都心では恥ずかしいので遠慮させていただいた。
イベント終了後、流れついた酒席で「ピーマンって何語?」という話題になった。いや、話題というほどではない。アルコールがまわった頭に、昼間買ったピーマンが出てきただけのことだ。たぶんトウガラシやシシトウなどと同じ種だろうということから南米(これまた単純な連想だが)の国々が想像されたのだが、結果を見てびっくり。
ジャパンナレッジ(スマホ版)を引くと、唐辛子を意味するフランス語「piment」が語源だというのだ。苦手な野菜ベスト3にも入ろうかという嫌われ野菜のひとつでもあるピーマンの語源がフランス語とは。
と書きつつ、意外と感じるのは、なぜかフランスにあこがれとか根拠のない畏敬といったコンプレックスを裏返したような意識があるのだろう(訪仏経験なし)。
ピーマン→苦い!→でもフランス!→おしゃれ!→意外!
ちなみに宮城県産のピーマンは、らしくない(!)くらい甘くまろやかな味であった。
そういえば、フランスのテレビ番組内で先日のサッカー親善試合に福島原発事故をからめた笑えないジョークがあったことについて、国内のニュース番組、といってもバラエティーに近い番組ではあるが、そのコメンテーターたちの、なんとまあフランスに対して擁護的な発言だこと。最近は尖閣・竹島報道を多く見せられているだけに、そのギャップはなかなか面白かったが。
くれぐれもピーマン不買運動なんぞに進展しないことを願う。