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新語・流行語大賞30年!

2013-12-03

今年も残すところあと1か月をきりました。つい最近2012年の忘年会をやったと思っていたんですが、ほんとうに2013年は早かった。これは年齢のせいなのか、はたまた気候のせいなのか。大いに悩む、かおるんです。

昨日、「新語・流行語大賞」が発表されました。30年というアニバーサリーイヤーの今年は、新語・流行語が豊作。有力視された「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」。甲乙つけがたいということで、結局、史上初めて4つのことばが年間大賞に選ばれました。

ほかトップテンには、「アベノミクス」「ご当地キャラ」「特定秘密保護法」「PM2.5」「ブラック企業」「ヘイトスピーチ」が選ばれました。特別賞は東北楽天ゴールデンイーグルスの「被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう」。2013年、早かったといえども、やっぱりいろいろあったんですね。

ジャパンナレッジの「現代用語の基礎知識」でこの30年の「新語・流行語大賞」を受賞したことばたちを振り返ってみると……。

第1回(1984)新語金賞:オシンドローム、流行語金賞:まるきん まるび第2回(1985)新語金賞:分衆、流行語金賞:「イッキ!イッキ!」第3回(1986)新語金賞:究極、流行語金賞:新人類第4回(1987)新語金賞:マルサ、流行語金賞:懲りない○◯第5回(1988)新語金賞:ペレストロイカ、流行語金賞「今宵はここまでに(いたしとうござりまする)」第6回(1989)新語金賞:セクシャル・ハラスメント、流行語金賞:オバタリアン/オバタリアン(旋風)第7回(1990)新語金賞:ファジィ、流行語金賞:ちびまる子ちゃん(現象)第8回(1991)年間大賞:「…じゃあ~りませんか」、新語金賞:火砕流、表現金賞:川崎劇場、流行語金賞:若貴※この年から年間大賞が設けられた。第9回(1992)年間大賞:きんさん・ぎんさん、新語金賞:ほめ殺し、表現金賞:複合不況、流行語金賞:冬彦さん第10回(1993)年間大賞:Jリーグ、新語金賞:サポーター、流行語金賞:規制緩和、大衆語金賞:親分、表現金賞:2500円スーツ第11回(1994)大賞:「すったもんだがありました」、イチロー(効果)、「同情するならカネをくれ」※この年からトップテン形式に。第12回(1995)大賞:無党派、NOMO、「がんばろうKOBE」第13回(1996)大賞:「自分で自分をほめたい」、友愛/排除の論理、メークドラマ第14回(1997)大賞:失楽園(する)。第15回(1998)大賞:ハマの大魔神、「凡人・軍人・変人」、「だっちゅーの」第16回(1999)大賞:雑草魂、ブッチホン、リベンジ第17回(2000)大賞:「おっはー」、IT革命第18回(2001)年間大賞:米百俵/聖域なき改革/恐れず怯まず捉われず/骨太の方針/ワイドショー内閣/改革の「痛み」(小泉首相のことば)第19回(2002)年間大賞:タマちゃん、W杯(中津江村)第20回(2003)年間大賞:毒まんじゅう、なんでだろう~、マニフェスト第21回(2004)年間大賞:チョー気持ちいい第22回(2005)年間大賞:小泉劇場、想定内(外)第23回(2006)年間大賞:イナバウアー、品格第24回(2007)年間大賞:(宮崎を)どげんかせんといかん、ハニカミ王子第25回(2008)年間大賞:アラフォー、グ~!第26回(2009)年間大賞:政権交代第27回(2010)年間大賞:ゲゲゲの第28回(2011)年間大賞:なでしこジャパン第29回(2012)年間大賞:ワイルドだろぉ

第1回が行なわれたのが昭和59年。その後、日本は、「バブル」から「失われた20年」を経験。二度の「震災」に見舞われ、「政権交代」もありました。世界では「東西の冷戦」が終結後、「グローバリズム」がいっそう進みました。情勢が一気に変わったこの30年。新語・流行語を見れば、時代の移り変わりがよくわかります。

さて、2014年はどんな新語・流行語に出会えるのか。今年同様、ぜひ豊作であってほしいなあ。

2013-12-03 written by かおるん
あまロスがまだ続いているかおるんは「じぇじぇじぇ」の大賞受賞は、ほんとうれしかったです。そして方言が大賞に輝くのは、なんと意義深いことでしょう。岩手出身でもないのに、2013年はよくこのことばにお世話になりました\(‘jjj’)/