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江戸をつくったヒロインたち

2018-10-10

今日の東京地方は秋晴れ! 9月は台風が各地に大きな被害をもたらしたり、北海道では最大震度7の地震があったりして、災害に見舞われた日本列島。10月はどうか平穏であってほしい。みなさん、お元気ですか? かおるんです。

もう1か月以上も前の話になりますが、日比谷図書文化館で約1年ぶりとなるジャパンナレッジ主催の講演会を9月5日に開催しました。昨年に引き続き、江戸文化歴史検定(以下、江戸検)との共催で、「お江戸、いいね!」でおなじみ、タレントで歴史作家、そして江戸検1級保持者の堀口茉純さんによる「お江戸ルほーりー文化講座」の第6弾。テーマは11月4日(日)に開催される江戸検のお題に関連した「江戸をつくったヒロインたち」! そしてまたまたキャパ200名の大ホール(コンベンションホール)は、満員御礼!

さて当初、江戸検のお題「江戸のヒロインたち」を前にどういう流れでほーりーに話してもらおうか悩んでいた、かおるん。
大奥編、吉原編といったお仕事別? これは結構いろんなところで見かけるよな。
美女とか才女とかで斬る? いやいやそれも7月のほーりーの講演会でやりましたよ、やりました。
それとも昨年のお江戸ルほーりー文化講座でやったバイプレイヤー? てか、そもそもメインとなる女性って誰?
……と、ぐるぐるぐるぐる考えあぐねた結果、あれ、そうか、時間軸ってのがあったじゃーーーん! 

ということで、江戸の歴史を、草創期、前期、中期、後期、幕末期の5つに分けて、それぞれの時代にテーマをもうけ、その象徴となるヒロインをあげて語ってもらいました。

草創期のテーマは「戦国から天下泰平へ──新時代への架け橋」。3代将軍の乳母となりまだまだ不安定な徳川家を支えた春日局(かすがのつぼね)。そして2代将軍秀忠の娘で将軍家の権威を高めるため後水尾天皇の中宮となった東福門院(とうふくもんいん)(和子(まさこ))。疱瘡がもとであばた面の春日局が大奥取締役になれたのはやはり教養を身に着けていたからこそ、と尊敬する春日局を、熱く、厚く語ったほーりー。

前期は「スター誕生!」。かぶき踊りを始めて歌舞伎の創始者となった出雲阿国(いずものおくに)。湯女から吉原へヘッドハンティングされ、新たなヘアスタイル「勝山髷(かつやままげ)」をつくった太夫、勝山。江戸の二大悪所といわれる歌舞伎と吉原。ベースには女性の力があったんですね。

中期のテーマは「庶民躍動」。初恋の人会いたさに放火してしまう八百屋お七(やおやおしち)。不倫の末、夫の殺害を企てた白子屋お熊(しらこやおくま)。どちらも庶民が起こしたスキャンダル。歌舞伎や浄瑠璃でも取り入れられ、二人の名はのちの世の現在まで知られるようになりました。

後期は「百花繚乱」。鈴木春信の浮世絵で大人気となった元祖会いに行けるアイドル笠森お仙(かさもりおせん)や、病気の父北斎を手伝いながら、当時は珍しい肉筆画を描いていた葛飾応為(かつしかおうい)。大塩平八郎の乱などの社会的な事件も盛り込みつつ、日々の暮らしをつづった日記で知られる川合小梅(かわいこうめ)。十人十色いろんな生き方があったんだなあ、と思わせてくれました。

そしてラスト、幕末期は「江戸から明治へ──新時代への架け橋」。嫁姑問題を乗り越え、江戸城の無血開城の実現へと徳川家のために奔走した天璋院(てんしょういん)と和宮(かずのみや)。江戸城無血開城後の三代歌川広重の浮世絵「当世長ッ尻な客しん」の読み解きは圧巻でした。

男性の陰に隠れていて不自由だった、かわいそうだったと思われがちな江戸の女性。しかし彼女たちは女性ならではの役割を果たすことで、むしろ活発に生き、時代をつくり、新たな時代へとつないでいったんです、と締めくくったほーりー。ご来場者の方々も、「話が面白く歴史にふくらみを感じることができた」「江戸時代、女性が数多く活躍したことを教えていただいた」など大好評でした!

さて、江戸時代が終わって150年の時を経た平成30年のニッポン。先ごろスタートした安倍新内閣はまさかの女性一人というおっさんず内閣。来年から新元号。新時代の架け橋となるヒロインはいったいいずこへ? のちの世に平成の女性たちはかわいそうだったなんて思われないためにも、かおるん、がんばらねばなーと思うのでした。よっしゃーーーー!(てか、なにを?)

ほーりーこと堀口茉純さんが応援隊長をつとめる第13回江戸文化歴史検定は10月12日(金)まで申し込み受付中! くわしくはこちら→ http://www.edoken.jp/

2018-10-10 written by かおるん
究極のラブストーリーとなった今春のドラマ「おっさんずラブ」では吉田綱太郎さんがヒロインを演じ、そして今期の朝ドラ「まんぷく」では、その必死さと可愛さでヒロインならぬハセヒロイン(長谷川博己さん)という新語が登場……ドラマ界のおっさんずヒロインは全然、アリよりのアリです。

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