ジャパンナレッジNEWS

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お気に入りの場所

2021-05-28

動物園の意見箱には「園内のにおいが臭いからなんとかしてほしい」というものが意外と多く、それに対するある動物園の園長の回答が最近話題となりました。
「匂いでコミュニケーションをとる動物たちを目の前にして、嗅覚でも動物たちを感じて知って欲しい」という素敵な回答でした。
以前からこの「ジャパンナレッジNEWS」でも記事にしていますが、動物が好きでよく動物園に出かける私は、少なからずあの独特の匂いを嗅ぐと動物園に来たなぁとテンションが上がります。
レッサーパンダやミーアキャットなどの小動物からライオン、ゾウ、キリンなどの大きな動物まで何でも観察します。
しかし動物園へ行くと、ちょっと心苦しくもなるのです。
動物園はただ動物たちを人間の見世物にしているわけじゃなく、動物を繁殖・飼育・研究し教育活動に活かすという立派な役割を担っている施設であることはじゅうぶん理解しています。
また野性の厳しい環境の中で生きていくよりも、ずっと安全で暮らしやすく安定的にエサも与えられ動物たちの寿命が伸びることもわかっています。
ただ、どうしても狭い檻の中をウロウロするクマなどを見ると、だだっ広い森の中を走り回りたいんじゃなかろうか・・・と余計な心配をしてしまうのです。

しかし、この狭い日本にもそんな杞憂をせず楽しめる動物園があります。
それは、横浜市旭区にある『ズーラシア』。「生命の共生、自然との調和」を趣旨とし、国内最大級の広大な園地を誇る動物園です。
広大な園内は、「アジアの熱帯林」「亜寒帯の森」「オセアニアの草原」「中央アジアの高地」「日本の山里」「アマゾンの密林」「アフリカの熱帯雨林」「アフリカのサバンナ」などのゾーンに分かれており、出来る限り棲息地の環境を再現したなかで動物たちが生活できるようになっています。
とくにサバンナの草原を模したエリアでは、キリンとシマウマとエランド(ウシの仲間)などの草食動物がのびのびと共生していて、それぞれの社会性を飽きずに観察できたりします。

園内は本当に広すぎて歩いて回ると筋肉痛必須。そして、ひとつひとつの展示エリアが大きすぎて動物がいまいち見えないこともしばしば。
人間には少々過酷な動物ファーストの『ズーラシア』。大好きな動物園です。

2021-05-28 written by マツオカ
ズーラシアにお出かけの際は、スニーカー着用とこれからの季節は帽子が必要不可欠です!