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映画を観て森林火災は怖いと思う

2022-01-28

たて続けに森林消防隊の映画を観た。ひとつはアメリカ映画「オンリー・ザ・ブレイブ」、ひとつはロシア映画「ファイアー・ブレイク 炎の大救出」。

アメリカのほうは、2013年の巨大山火事「ヤーネルヒル火災」に立ち向かった精鋭消防部隊、グラナイト・マウンテン・ホットショットの実話に基づいたものだそう。
ホットショットとは国管轄の特殊エリートチーム。この火災に立ち向かったチームはいわば地元の消防団のような隊が異例の処置でホットショットとなったそうだ。そこで終わればよかったのだが、この山火事と対峙することで、最後、現場から逃げられず20名の隊員中19名が亡くなることに。
日本では2018年に公開されてますね。全然知りませんでした。

ロシアのほうは2020年の作品ですね。こちらは大規模森林火災が襲う小さな村から村民たちを救うために6人のチームが奮闘するお話。
火災シーンはアメリカに負けず劣らずの迫力。終盤、子どもたちはヘリでなんとか救出、大人たちは徒歩で川を目指すがあと一歩のところで火に阻まれる。もうここで死ぬのか!ってところに、脱出ルートを探した満身創痍の隊長が戻ってきて、なんとか川までたどり着きます。

どちらにも緊急対応アイテムとして防火テントがでてくる。映画で見る限り薄っぺらな寝袋のようなもの。どっちの作品も最後は火に囲まれるわけですがそこで登場します。アメリカではそれ使っても死んでしまい、ロシアは使わずになんとか生き延びました。
また、どちらにもダメな若者が登場し、消防隊に入ることで成長していくのですが、アメリカのほうはそのダメ若者が唯一の生き残りなんですよね。

実話ベースの話には重みがあり迫力があります。ヤーネルヒル火災での消防士の被害者数は911テロ以降で最大とのこと。知りませんでした。ご冥福をお祈りします。

ドキュメンタリー系では、ほかにも「フリーソロ」という作品もオススメ。アメリカのエル・キャピタンという岩山をフリークライミングで登る映像。本番までに何度も何度もロープをつけて練習し、ルートを確認します。練習では足をすべらせて宙ぶらりんになったりしても、本番で同じことが起きたら死にます。みたいな状況で、いざ本番...。スーパーこわいので、、、オススメです。

2022-01-28 written by テツマザキ