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忘れ物を取りに行ったら、とんだ拾い物をした話
よく行くお店に忘れ物をしたので、取りに行ったときのこと。せっかくなのでビールを頼むと、奥に知り合いがいたので声を掛けた。その子には連れがいたので挨拶だけして離れようとしたのだが、
「この人がこのお店を紹介してくれた人で、さっきテツマザキさんの話もしてたんですよ」
なんて言うものだから、それじゃあということで合流することに。
その知り合いの女性は、このお店で知り合いたまに一緒に飲んだり、ちょっとしたコミュニティで遊んだりしている。その子が同じ大学の後輩であることは聞いていたのだが、その連れも同じ大学だという。奇遇だね、なんてたわいもない話をしていたとき、なにげなく学部を聞いてみると、
「理工学部です」
あれま、学部もいっしょとは珍しい。さらに学科まで同じだというではないか。
全国の理系学部が同じかは知りませんが、文系で言うところのゼミにあたる研究室というものがあります。4年生になるとどこかの研究室に配属され、そこで研究テーマを決めて論文を書きます。
学科まで一緒なら、では研究室はと聞くと、なんとそれも同じ。
ここまで来ると小さな奇跡かも。
私がいたときの研究室には、動作、習熟、疲労、生産管理、価値観、という5つのテーマ・グループがありました。なんのことだかさっぱりだと思いますが、このうち私が所属していたのは価値観。
そうしたら、なんとその連れ、所属が価値観で私の論文の続きを書いたというではないですか。
奇跡確定。
そこまで近しいなら、自己紹介したときに「あ、もしかした価値観のテツマザキさんですか?」くらいの気づきはなかったのかよ、とも思わないでもないが、そこはまた、研究室へのコミット具合がわかるひとつのものさしでもあります。私は4年生を2回やって大学院まで行ったので都合4年間、どっぷり研究室ライフを楽しんだほう。学部で卒業するとあっさりした記憶しかないと思うんですよね、たぶん。もちろん個人差はあるでしょうけど。
というわけで、宴席の最後のほうでは、
「おー、また飲もうな」
みたいな先輩風を吹かせないよう気をつけたのでした。