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早池峰山

ジャパンナレッジで閲覧できる『早池峰山』の日本歴史地名大系のサンプルページ

日本歴史地名大系
早池峰山
はやちねさん

北上高地のほぼ中央部にそびえ、標高一九一三・六メートルは同高地の最高峰。遠野市・稗貫ひえぬき大迫おおはさま町・下閉伊しもへい川井かわい村にまたがり、西になか(一六七九・一メートル)鶏頭けいとう(一四四五・一メートル)毛無けなし(一四二七・二メートル)、東に早池峰剣はやちねけんヶ峰(一八二七メートル)高檜たかび(一一六七・一メートル)が連なり、南は小田おだ越を挟んで薬師やくし(一六四四・九メートル)に接する。同山の南方には遠野盆地が広がるが、「遠野物語」や「遠野物語拾遺」にも早池峰山のことが多く記され、後者には「狩人の話では早池峰山の主は、三面大黒といって、三面一本脚の怪物だという」とある。古来山岳信仰の対象として内外の尊崇を受け、岩手山・姫神ひめかみ山とともに岩手三山の一つに数えられ、石上いしがみ山・六角牛ろつこうし山とともに遠野三山の一つにもあげられる。

山名は祈願すれば清水が湧出するという意味から早池の泉と名付けられた山頂の霊池に由来するという。延享二年(一七四五)頃の「閉伊郡遠野東岳開基」などによれば、古くはあずま岳・東子あずまね(東根岳とも)などとよばれ、中世頃から早池峰と称されたという。山体は蛇紋岩・橄欖岩などからなる堅牢残丘で山頂には巨岩が露出する。早池峰連峰の北側は緩斜面が広がるのに対し、南側は急斜面で西流するたけ川と東流する薬師川の谷に落ちる。北側にはヒノキアスナロ(アオモリヒバ)の原生林があり、高所ではアオモリトドマツやコメツガの林が発達している。南斜面の標高一三〇〇メートル付近までにナンブトラノオ、ハヤチネウスユキソウなどの乾性高山植物群落が広がる。国指定特別天然記念物の早池峰山高山植物帯は、おもに南斜面と頂上付近から中岳までの尾根筋にみられる。

大同元年(八〇六)閉伊郡来内らいない(現遠野市)の猟師藤蔵は、早池峰山頂で犬の遠吠えとともに早池峰権現の金色に輝く神霊を感得したので本宮社殿(現在の奥宮)を営んだという。弘仁年中(八一〇―八二四)藤蔵は普賢坊と号し、早池峰山麓の大出おおいで(現遠野市、近世の妙泉寺村のうち)に神霊を祀ったが、これが新山宮の始めといわれる。斉衡年中(八五四―八五七)東北地方巡錫中の慈覚大師がここに至り、弟子慈称院に命じて真言宗妙泉みようせん寺を宮寺として建立させた(「早池峰開山由緒書」宮本文書など)。参道(登山口)は南・西・北にあり、のち東にも開かれた。近世においては南は妙泉寺村からの遠野御坂、大出に新山宮と別当の持福院妙泉寺(現在の早池峰神社)がある。西は稗貫郡内川目うちかわめ(現大迫町)からの稗貫御坂(大迫御坂とも)、同村内の岳に新山宮と別当の池上院妙泉寺(現在の早池峰神社)がある。北は閉伊郡門馬かどま(現川井村)からの門馬御坂、村内に新山しんざん大権現(現在の早池峯神社)と別当の妙泉院がある。東は同郡江繋えつなぎ(現同上)からの江繋御坂、同村南の小国おぐに(現同上)に新山堂(現在の早池峯新山神社)があり、それぞれ遥拝所にもなっていた。門馬御坂は宮古を中心とした三陸海岸の漁師の登拝が多く、沖へ出舟すると六角牛山・五葉ごよう(一三四一・三メートル)、そして最後まで早池峰山がみえ、航路の指標となった。

最も盛んに利用された登拝道は遠野御坂と稗貫御坂で、それぞれの妙泉寺が登り口を支配していた。明暦元年(一六五五)本宮再興をめぐる争論を発端として、稗貫妙泉寺は遠野妙泉寺が稗貫の末寺であるという訴訟を起こし、延享元年まで本末争いが続いた(遠野市史)。両寺はともに真言宗に属し、盛岡藩の同宗総録永福えいふく(現盛岡市)の支配下にあった。同寺は当初遠野妙泉寺を軽視していたが、同じ盛岡に宿寺を構える稗貫妙泉寺が登拝客の増加を利して台頭するのを嫌い、遠野側を支持するようになったといわれる。争論の争点は本宮管理をどちらが握るかにあり、それによって登拝者を増加させ、寺の財政を豊かにする目的があった。寛文元年(一六六一)の盛岡藩裁定書(遠野妙泉寺文書)に「参詣之者ハ何方より成共、其身勝手次第ニ〆候」とあり、争論は一応の決着をみた。しかし、その後も争論が繰返され、延享元年に両寺同格として裁決が下された(遠野市史)。しかし両寺はともに明治初年の神仏分離によって早池峰神社と改称された。

早池峰山は修験の山でもあったが、出羽三山のように組織化されることもなく、実態は個人の練成鍛練が中心であったと考えられる。しかし岩手県の代表的な山伏神楽をはじめ、鹿踊など多くの民俗芸能が山麓の村々に伝承されており、信仰の山としての姿は現在も残る。当山を中心とした遠野市・大迫町・川井村は早池峰国定公園となっているが、平成二年(一九九〇)国指定特別天然記念物の地域に薬師岳・小田越の地域約一二〇〇ヘクタールが追加指定される運びとなっている。なお早池峰山中の七不思議として、(一)権現霊誕の由来、(二)絶頂の妙泉、(三)田植場(山中にて田植歌を聞くこと)、(四)竜馬場(馬のいななきを聞くこと)、(五)山中での鶏鳴、(六)参詣人の不信・不行跡があれば天候の急変がある、(七)信心の者は神明仏陀をみることがあるなどが伝えられるが、マタギによる開山、水神信仰・作神信仰などが古くからあったことを示す伝承であろう。また長い間女人禁制の霊山でもあった。

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