NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1700冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 自然
  6. >
  7. >
  8. 日本の山
  9. >
  10. 安達太良山

安達太良山

ジャパンナレッジで閲覧できる『安達太良山』の日本歴史地名大系のサンプルページ

日本歴史地名大系
安達太良山
あだたらやま

〔範囲と名称〕

狭義には標高一六九九・六メートルの安達太良山(乳首山・甑明神)をさすが、広義にはこれを主峰として連なる連山の総称。箕輪みのわ(一七一八・五メートル)鬼面きめん(一四八一・六メートル)くろがね(一七〇九・三メートル)船明神ふねみようじん(一六四一・二メートル)和尚おしよう(一六〇一・七メートル)薬師やくし(一〇九二メートル)まえヶ岳(一三四〇メートル)などがおもな山名である。狭義の安達太良山山頂は郡山市に属する。連峰とその裾は二本松市・安達郡大玉おおたま村・郡山市・福島市・耶麻郡猪苗代町にまたがる。古代には「安達嶺」(日本紀略)・「安太多良の嶺」(万葉集)などとよばれていたようであるが、元禄六年(一六九三)の文書(大玉村史)や大玉村の相応そうおう寺の記録(相応寺蔵)に「岳山」、「松府来歴金華鈔」では「安達太良岳」、「相生集」には「安達太良山」とある。「安達郡誌」は「俗二本松岳、西岳、安達岳、安達太良峰、岳山又大華ともいへり」と記す。「万葉集」巻一四に「安太多良の嶺に臥す鹿猪ししのありつつも吾は到らむ寝処な去りそね」「陸奥の安太多良真弓弾き置きてらしめきなば弦着つらはかめかも」とみえる。巻七には「陸奥の安太多良真弓弦着けて引かばか人の吾を言なさむ」とある。

〔歴史と信仰〕

「日本紀略」寛平九年(八九七)九月七日条に「授陸奥国坐正六位上飯豊別神、安達嶺禰宜大刀自神、安達嶺飯津売神並正五位上、従五位下小陽日温泉神正五位下」とみえるのが山名と神名の初見。これによると正六位上の飯豊別神である安達嶺の禰宜大刀自神と飯津売神は正五位上を授けられ、従五位下の小陽日温泉神は正五位下を授けられている。安達嶺のこの二神が飯豊別の神である。「延喜式」神名帳に安積あさか郡三座中の飯豊和気いいとよわけ神社がそれであろう。安達嶺は安達太良山で、安達嶺の神は安達太良の神・神社ということになろうか。「松藩普度記」によると、「安多羅大明神社旧号甑明神ハ岳嶺上ニ在」とあり、安達太良神社の旧号は甑明神といわれたらしい。「松府来歴金華鈔」も「抑安達太良峯の甑明神と申ハ飯豊別の神社と申」と記す。安達太良明神の性格の一つは豊穣をもたらす農業神であろう。麓の田畑を潤す安達太良川・杉田すぎた川・原瀬はらせ川などは安達太良山を水源とすることも安達太良の神の性格形成要素の一つであろう。安達太良山の中腹の残雪は「粟まき法師」といわれ、安達郡の本宮もとみや地方でこの形が見えるようになると、粟をまいたと伝える。寛保元年(一七四一)の俳諧集「粟蒔集」はこの雪形にちなみ、図も挿入されている。

農業神とは別に、温泉神もこの山に祀られる神の一つではないかと思われる。前掲「日本紀略」にみえる「小陽日温泉神」がそれである。「三代実録」貞観五年(八六三)一〇月二九日条に「小結、温泉神等並授従五位下」とみえ、飯豊別神より早く登場する。安達太良山中には鉄温泉・だけ温泉(現二本松市)、会津側の沼尻ぬまじり温泉(現猪苗代町)などの温泉が多く、安達太良山は九世紀中頃から温泉神を祀る温泉の山でもあった。とくに深堀ふかぼりは現岳温泉の元の湯場であった。

一方、安達太良山には仏教寺院が認められる。現大玉村の新義真言宗安達太良山相応寺は、縁起によると大同二年(八〇七)徳一が眉岳(前ヶ岳)に建立。その後宝徳四年(一四五二)畠山持清は長勝に命じて亀山に移し、さらに永禄三年(一五六〇)実弁のとき現在地に移したという。本尊は薬師如来で、宝徳四年の紀年銘がある。相応寺の文化一一年(一八一四)の記録に「岳山は往古より相応寺一山境内之場所」と記し、毎年岳山へ登るとする。「嶽へ登山之節支度」によると安達多羅明神の棟札一枚、湯前薬師尊棟札一枚、中湯坪の板札一枚、番所の板札一枚、表木戸湯元繁昌門札一枚、各小屋中へ配る御影と巻数札(各一二枚)などが用意された。小屋とは湯小屋であろう。また文覚の修行場と伝える遠藤えんどう(現大玉村)についても相応寺持で、四月八日の山開きから八月八日の御山留まで相応寺は山伏らを常置した。山開きには大梵天三本・清川之の幣一本・注連縄・山の法度などを用意した(前掲記録)。遠藤滝への道の途中の石造不動明王に「奉開立不動尊、別当相応寺泰円、開僧正福寺泰誠」と刻され、「女人堂」とある。元治元年(一八六四)の碑には「玉井正福寺住職法印泰誠」とある。また滝にある洞窟手前の嘉永二年(一八四九)の石灯籠には「家内安全灸満足」「正福寺泰誠」とある。大玉村の真義真言宗正福しようふく寺は相応寺実弁が開いた寺である。現安達町の真言宗豊山派安達太良山円東えんとう寺も大同二年徳一の開基で、安達太良山麓に寺があり、箕輪貞義が薬師を勧請した頃は相応寺を学頭、円東寺を別当にしたと伝える(相生集)

〔信仰の範囲〕

安達太良山には一般庶民が登拝したことを示す史料が見付からない。そこで、安達太良神社の所在地を信仰の範囲とし、「安達安積両郡寺院来暦」「松藩普度記」などの記録と「安達太良山」(木村実三著)によってみると、信仰の範囲は現在の本宮町・二本松市・大玉村・安達町などとなろう。

〔登拝ルート〕

近世の登拝ルートははっきりしないが、二本松市塩沢しおざわ温泉を通り鉄山の下を経て登るコース、おく岳を通り同市勢至せいし平を経て登るコース、遠藤滝から登るコースなどがあるという。

〔火山〕

活火山で、大同年間・天文年間(一五三二―五五)・文化九年(一八一二)に活動した記録や口碑が残る。外輪山に囲まれた直径約五〇〇メートルのぬまたいら火口は江戸時代初期までは湖であったが、何回かにわたって決壊し、砂原となった。明治三三年(一九〇〇)大規模なガス爆発が三回あり、沼ノ平に長径三〇〇メートル・短径一五〇メートル、深さ四〇メートルほどの新しい爆裂火口がつくられた。この爆発で火口底にあった六棟の硫黄精練所は跡形もなくなり、七七名が死亡した。沼ノ平の新火口はその後土砂により埋没し、現在では見分けられない。沼ノ平の水は西方に火口瀬をつくり、沼尻川となって流下し、途中溶岩の絶壁を落下して比高五〇メートルの猪苗代町白糸しらいと滝を形成する。

上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。
ジャパンナレッジの利用料金や
収録辞事典について詳しく見る



安達太良山の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 96
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 安達太良山画像
日本大百科全書
は沼尻山(ぬまじりやま)とも称す。南北に続く和尚(おしょう)山(1602メートル)、主峰の安達太良山(1700メートル)、鉄(てつ)山(1709メートル)、箕輪 ...
2. 安達太良山[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
写真は東側からの望む主峰安達太良山(あだたらさん)山頂。磐梯朝日(ばんだいあさひ)国立公園域。福島県福島市・郡山(こおりやま)市・二本松(にほんまつ)市・耶麻( ...
3. 安達太良山
世界大百科事典
とも呼んでいる。安達太良山は鬼面山(1482m),箕輪山(1719m)とともに一つの火山群を形成し,その北方に位置する吾妻火山群(吾妻山)とは土湯峠で境されてい ...
4. あだたら‐やま【安達太良山】
日本国語大辞典
福島県中北部の円錐火山。主峰の安達太良山(一七〇〇メートル)、最高峰箕輪(みのわ)山(一七二八メートル)などから成る。江戸末期から明治中期までしばしば噴火。ふも ...
5. あだたらやま【安達太良山】福島県:総論
日本歴史地名大系
現安達町の真言宗豊山派安達太良山円東寺も大同二年徳一の開基で、安達太良山麓に寺があり、箕輪貞義が薬師を勧請した頃は相応寺を学頭、円東寺を別当にしたと伝える(相生 ...
6. あおきばむら【青木葉村】福島県:郡山市/旧熱海町地区
日本歴史地名大系
[現]郡山市熱海町玉川 安子島村の北、阿武隈川支流五百川の中流域北岸、安達太良山から南流する石筵川が合流する地点の東岸山間部に立地。天正一三年(一五八五)以前に ...
7. あさかぐん【安積郡】福島県:陸奥国
日本歴史地名大系
山道がこれに並行する。会津へのルートが四つあり、北から母成・中山・御霊櫃・三森の峠がある。山は北から安達太良山(一六九九・六メートル)・大名倉山(五七五・六メー ...
8. あだたら‐じんじゃ【安達太良神社】
日本国語大辞典
旧県社。祭神は高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)ほか四柱。かつては安達太良山にあったが久安二年(一一四六)現社地に遷座、安達太良明 ...
9. あだたら‐まゆみ【安太多良真弓・安達太郎檀弓】
日本国語大辞典
〔名〕古く、岩代国安達郡(福島県二本松付近)の安達太良山から産出する檀(まゆみ)で作った弓。あだちのまゆみ。*万葉集〔8C後〕七・一三二九「陸奥(みちのく)の吾 ...
10. あだたら-まゆみ【安達太郎檀弓】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕弓の名。上代、岩代の国(=福島県)安達郡の安達太良山から産出した檀で作った。⇒まゆみ  ...
11. 安達(福島県)
日本大百科全書
松前道)の宿であった。近世は二本松領。地域の大部分は阿武隈(あぶくま)高地西縁の丘陵地で、西は安達太良山麓(あだたらさんろく)に及ぶ。農林業を主としており、和紙 ...
12. あだち【安達】
日本国語大辞典
)」から)野原をいう、盗人仲間の隠語。〔日本隠語集{1892}〕【二】福島県の中北部の郡。安達太良山東麓、阿武隈川の流域にある。*二十巻本和名類聚抄〔934頃〕 ...
13. あだちがはら【安達が原】
全文全訳古語辞典
[地名]福島県の安達太良山の東の裾野一帯。黒塚に住む鬼女の伝説で知られる。謡曲『黒塚(安達が原)』の舞台であり、安倍貞任一族の再興の話にこの伝説をからませたのが ...
14. 安達ヶ原
世界大百科事典
福島県二本松市東部,阿武隈川南岸にある地名。安達ヶ原は歌枕として多くの歌に詠まれ,安達太良山南東麓の本宮盆地を指すとも言われる。この土地には古くから鬼が住むとい ...
15. あだちがはら【安達ヶ原】
国史大辞典
安達太良山(あだたらさん)の東に展開する原野をひろくいい、現在福島県安達郡・二本松市付近の平地がそれにあたる。歴史的には、その安達ヶ原のなかの黒塚という所に鬼 ...
16. あだちがはら【安達ヶ原】福島県:二本松市/大平村
日本歴史地名大系
安達太良山南東麓に所在比定される歌枕で、鬼が住むという伝説で知られた。比定地は複数あるが二本松安達ヶ原が有力である。伝説は平安時代にすでに成立しており、平兼盛は ...
17. あだちぐん【安達郡】
国史大辞典
陸奥国(福島県)の郡。福島県中通り地方北部に位置し、西は安達太良山(あだたらさん)、東は日山(ひやま)に及び、中央を阿武隈川が南北に貫流している。明治の郡区編 ...
18. あだちぐん【安達郡】福島県
日本歴史地名大系
「万葉集」に掲載されている陸奥の歌八首中、安達太良山を詠んだものが三首あり、「古今集」の神あそびの歌のなかにも安達太良山が詠まれている。これは安達太良山が神のす ...
19. あだちまち【安達町】福島県:安達郡
日本歴史地名大系
当町油井に比定されているが確証はない。町内を流れる油井川は阿武隈川水系に属する一級河川で、安達太良山頂に近い北東斜面の県営くろがね小屋(二本松市)付近を源流とし ...
20. あらかわなんがんちく【荒川南岸地区】福島県:福島市
日本歴史地名大系
荒川のほぼ南岸の地域で、旧松川町地区を除く。東部は福島盆地の南西部にあたり、西部は吾妻山・安達太良山から東に延びる山地にかかる。当地域の江戸時代の村はすべて信夫 ...
21. いしむしろむら【石筵村】福島県:郡山市/旧熱海町地区
日本歴史地名大系
[現]郡山市熱海町石筵 高玉村の北、安達太良山南麓の夢想山と鶯山に挟まれた石筵川沿いの標高四二〇メートルの山間小盆地に立地する。石筵川は南流して五百川に合流する ...
22. いそむらよしのり【礒村吉徳】
国史大辞典
系統である。万治元年(一六五八)奥州二本松藩に抱えられて作事奉行・畳奉行・賦役奉行を勤め、安達太良山から城下までの引水工事などをした。宝永五年(一七〇八)致仕、 ...
23. 猪苗代[町]
世界大百科事典
福島県北部,耶麻郡の町。人口1万5805(2010)。猪苗代湖北岸を占め,東は磐梯山,西は安達太良山,北は吾妻山系に囲まれ,裏磐梯の檜原湖などの水を集め猪苗代湖 ...
24. いなわしろまち【猪苗代町】福島県:耶麻郡
日本歴史地名大系
南は猪苗代湖に面し、西は五〇〇メートル内外の丘陵台地が続くが、北西から北・東にかけては磐梯山・吾妻山・安達太良山・川桁山地などの一〇〇〇―二〇〇〇メートル級の山 ...
25. えんとうじ【円東寺】福島県:安達郡/安達町/渋川村
日本歴史地名大系
二本柳にあり、安達太良山光明院と号し、真言宗豊山派の古刹。かつては上先坊とも称した。開基は徳一と伝え、本尊は聖観音。寛文一二年(一六七二)の縁起断簡(円東寺文書 ...
26. 奥羽山脈画像
日本大百科全書
八幡平(はちまんたい)、岩手山、栗駒山(くりこまやま)、駒ヶ岳、吾妻山(あづまやま)、蔵王山(ざおうさん)、安達太良山(あだたらさん)、那須岳などの火山がみられ ...
27. 奥羽山脈
世界大百科事典
ほぼ東日本火山帯のフロントにあたる。比較的活動の盛んな火山としては岩手山,蔵王山,吾妻山,安達太良山,磐梯山,那須岳の6峰がある。(4)周氷河地形 東北地方では ...
28. 大玉(村)画像
日本大百科全書
国道4号、東北自動車道が通過し、JR東北本線も走るが駅は隣接する本宮(もとみや)市にある。安達太良山(あだたらやま)の南東麓(ろく)の緩い斜面と、安達太良川、百 ...
29. 大玉[村]
世界大百科事典
福島県中央部,安達郡の村。人口8574(2010)。福島市と郡山市の中間,二本松市の南西に位置する。北西端には安達太良山がそびえ,安達太良川が村の中央を東流して ...
30. おおたまむら【大玉村】福島県:安達郡
日本歴史地名大系
安達郡の西部、安達太良山の南東斜面と本宮盆地に位置する。南は本宮町、東は白沢村、西は郡山市、北は二本松市に接し、大名倉山、阿武隈川、安達太良山、苗松山がそれぞれ ...
31. おおはらしんでんむら【大原新田村】福島県:耶麻郡/猪苗代町
日本歴史地名大系
[現]猪苗代町若宮 木地小屋村の東方にあり、集落は安達太良山西麓山間に酸川によって形成された平地の東端を占める。川東組に属した。寛文年中(一六六一―七三)会津藩 ...
32. 御伽物語(仮名草子集) 478ページ
日本古典文学全集
「さては我主もはて給し」と、ここのうさかしこのつらさ、見るもきくもなみ 「安達ヶ原」。伝説上の地名。福島県安達太良山東の裾野。また、阿武隈川の東岸、二本松市の ...
33. 神楽歌 35ページ
日本古典文学全集
「陸奥の安太多良真弓はじき置きてせらしめ来なば弦はかめかも」(三四三七)などと見えるように、安達太良山に産する弓が名高かった。重種本は「安佐多乃万由見」。「やく ...
34. 火山帯
世界大百科事典
と,全国総数の1/3近い活火山が属している。また樽前山,有珠山,駒ヶ岳(北海道),吾妻山,安達太良山,磐梯山,那須岳,白根山(草津),浅間山の9山では気象庁が常 ...
35. 閑吟集 465ページ
日本古典文学全集
まいて苗に育てる田。そこに注ぐ水を苗代水という。以下、奥州の歌枕を並べる。福島県安達郡安達町にある安達太良山麓の原野。「吾田多良真弓」(万葉一三二九)という弓の ...
36. かん‐けいしゃ[クヮン‥]【緩傾斜】
日本国語大辞典
斜面の勾配がゆるやかであること。*大鳥圭介南柯の夢〔1955〕〈河上徹太郎〉八「道は緩傾斜で安達太良山の西側のスロープに当る薄野である」カンケ ...
37. きゅうあたみまちちく【旧熱海町地区】福島県:郡山市
日本歴史地名大系
東部は郡山盆地の西端域、西部は安達太良山の南麓の山地と丘陵地帯。江戸時代には二本松と会津を結ぶ二本松街道が横川・高玉・中山の各村を通り、横川・中山両村には宿駅が ...
38. きゅうまつかわまちちく【旧松川町地区】福島県:福島市
日本歴史地名大系
福島市の南部、阿武隈川左岸にあたる。水原川・浅川が東流して阿武隈川に注ぎ、西部は安達太良山から東に延びる山地となっている。近世は信夫郡の九村、安達郡の二村からな ...
39. 義経記 75ページ
日本古典文学全集
陸奥国安達郡(福島県)の安達太良山東南麓の裾野。安達が原ともいい、鬼女の伝説で名高い。白木の檀の弓。檀はニシキギ科の落葉低木で、弓の材質として珍重されたもの。安 ...
40. 郡山[市]
世界大百科事典
中心に,東は阿武隈高地西部の丘陵地,南東端は蓬田岳(952m),西は奥羽山脈の山地から猪苗代湖畔,北端は安達太良山頂(1700m)に及ぶ。中心市街地の郡山は阿武 ...
41. こおりやまし【郡山市】福島県
日本歴史地名大系
阿武隈川が北流する。東は阿武隈高地、北は安達太良山山頂まで市域は延び、西は奥羽山脈を越えて猪苗代湖南東岸に達する。なお猪苗代湖の水面は境界未定で、市の面積には含 ...
42. しおざわむら【塩沢村】福島県:二本松市
日本歴史地名大系
南は二本松城下・上成田村・永田村・原瀬村、北は渋川村(現安達町)および信夫郡水原村(現福島市)。西端は安達太良山山頂である。村内を流れる湯川(油井川)に架かる鉄 ...
43. しぶかわむら【渋川村】福島県:安達郡/安達町
日本歴史地名大系
[現]安達町渋川 油井村の北に位置し、東は小沢村・上川崎村。東西に細長い村で北は吉倉村・米沢村に接し、西は安達太良山中の黒森山。耕地や集落は東部に集中し、西部は ...
44. しもかわさきむら【下川崎村】福島県:福島市/旧松川町地区
日本歴史地名大系
る。村内の五〇〇石を灌漑したといわれる金三郎堀は、寛文五年(一六六五)に米沢村阿部金三郎が安達太良山麓湯川から取水した水路である。上川崎村とともに和紙の生産が盛 ...
45. しょうじきさいしいせき【正直祭祀遺跡】福島県:郡山市/旧田村町地区/正直村
日本歴史地名大系
出土した土師器は南小泉式の特徴をもち、古墳時代中期のものである。祭祀の対象は明らかではないが、安達太良山もしくは磐梯山かとも考えられる。(「建鉾山」一九六六年、 ...
46. 書物と旅 東西往還 前嶋信次著作選 4 291ページ
東洋文庫
昨日は見えなかったので多分、パリから来てこの一行に加わったうちの一人であろうが、安達が原〔福島県安達太良山東麓の原野。 ...
47. 常時観測火山[地震/火山]
イミダス 2018
持つ活火山で、上記の他に、雌阿寒岳、十勝岳、樽前山、有珠山、北海道駒ヶ岳、磐梯山、吾妻山、安達太良山、那須岳、草津白根山、伊豆東部火山群、三宅島、御嶽山、九重山 ...
48. すかわのむら【酸川野村】福島県:耶麻郡/猪苗代町
日本歴史地名大系
鎮守の八幡神社は天喜二年(一〇五四)の勧請と伝える。高森は福島街道に沿う土湯峠麓の信夫郡境に位置する。三方を安達太良山・吾妻山に囲まれ、「新編会津風土記」は享保 ...
49. 菅江真澄遊覧記 2 102ページ
東洋文庫
盛岡市簗川にある、三九〇メートルの山。砂鉄を精錬した場所なのでいう。歌枕のあたたら山は、福島県の安達太良山のこととされ、名前がにているので付会したまでであろう。 ...
50. 菅江真澄遊覧記 2 266ページ
東洋文庫
仙台以南はほとんどあるいていないようである。ただ歌人真澄らしく歌枕を探して、おそらく福島県の二本松まで行き、安達太良山を眺めてきたらしく考えられる。その途中、伊 ...
「安達太良山」の情報だけではなく、「安達太良山」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

安達太良山と同じ日本の山カテゴリの記事
富士山(日本大百科全書(ニッポニカ))
山梨・静岡両県にまたがる、玄武岩を主とする成層・円錐火山。かつての富士火山帯の主峰であるが、全国最高の標高(3776メートル)と美しい容姿のために、古来、日本の象徴として仰がれ、親しまれ、海外にもよく知られる活火山。その傾斜は山頂部で32~35度
宝登山(日本歴史地名大系)
町境にそびえ、標高四九七・一メートル。山麓には宝登山神社・玉泉(ぎよくせん)寺、山頂には宝登山神社奥宮があり、古くから信仰の山であった。山名の由来は、弘法大師が山頂に宝珠の翻るのをみて名付けたとか、凹地・窪地をあらわすホドに因むなどといわれる。
御嶽山(日本大百科全書(ニッポニカ))
長野・岐阜県境にそびえる複式の成層火山。木曽御嶽ともいう。中央火口丘の剣ヶ峰(けんがみね)が最高峰で標高3067メートル。外輪山(摩利支天山、継母岳)、寄生火山(継子岳、三笠山)、噴火口跡(一ノ池~五ノ池)などが南北に連なり、これらを総称して御嶽山とよぶ。頂上周辺の一ノ池
槍ヶ岳(日本歴史地名大系)
標高三一八〇メートルの北アルプス第二の高峰で、その峰が槍の穂先のようにとがっていることから命名された。長野県側からは常念岳・燕岳などの北アルプスの前山や美ヶ原などに登らないと見えないが、飛騨側からは高原川の上流地域から望むことができる。
御岳山(日本歴史地名大系)
大岳山から北に延びる御嶽尾根にある高山。御岳山は標高九二九メートル。金峰山・武州御嶽山ともいう。北の大塚山の東手を大沢川が流れ、南西の鍋割山の手前に奥院があり、東に日の出山がそびえる。古くから御嶽山信仰の山として知られ、山頂に吉野金峰山より蔵王権現の分霊を勧請した
日本の山と同じカテゴリの記事をもっと見る


「安達太良山」は自然に関連のある記事です。
その他の自然に関連する記事
春一番(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
冬から春へと季節が移るころ、冬のうちとは風向きの異なる強風が急に吹き出すことがある。この現象を戒めたことばで、漁業従事者たちの間で、海難防止の意味合いで使われだしたといわれる。春一(はるいち)ともいう。冬のうちの北風、西風を吹かせた西高東低型の気圧
富士山宝永噴火(国史大辞典)
宝永四年(一七〇七)十一月二十三日に始まり、十二月八日まで続いた富士山南東側中腹付近での大噴火。大量の火山弾、火山灰が降ったため「宝永の砂降り」ともよばれる。被災地域は駿河・相模・武蔵三国に及び、江戸でも降灰があり雪が降るようであったという(新井白石
伊吹山(世界大百科事典・日本大百科全書・日本歴史地名大系)
滋賀県と岐阜県の県境を南北にのびる伊吹山地の主峰で,標高1377m。地質は古生代石灰岩よりなり,山麓の古生層は石灰岩が少ない。その地質構造は,巨大な石灰岩が低角度の衝上面で石灰岩の少ない古生層の上に衝上したものとされていたが,褶曲に衝上を伴ったもので
長良川(日本歴史地名大系)
県のほぼ中央部に東西に横たわる位山(くらいやま)分水嶺山脈中に位置する見当(けんとう)山(一三五二・一メートル)を源流とし、濃尾平野を経て、伊勢湾直前で揖斐(いび)川に合流する。地形的には河川争奪によって流域拡大がなされたとも考えられる大日
アルデバラン(日本大百科全書・世界大百科事典)
おうし座のα(アルファ)星の固有名。アラビア語で「後に続くものAlDabaran」の意で、同じおうし座のプレヤデス(すばる)よりも少し遅れて日周運動していることに由来する。日本でもいくつかの地方で「すばるの後星(あとぼし)」とよばれている。冬の夜空で
自然に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1700冊以上(総額750万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶