1. すみ‐しょうらい[‥シャウライ]【蘇民将来】
日本国語大辞典
(「そみんしょうらい」の変化した語)疫病除けの神の名。また、災厄を除き福利を祈る護符。*御湯殿上日記‐天正一六年〔1588〕正月一九日「やくしんまいりのすみしや ...
2. すみん‐しょうらい[‥シャウライ]【蘇民将来】
日本国語大辞典
「そみんしょうらい(蘇民将来)」の変化した語。*和漢通用集〔1596~1644〕「蘇民将来 スミンシャウライ 神符」 ...
3. 蘇民将来
日本大百科全書
その教えのとおりにした蘇民将来の娘は命を助かったという。民俗ではこの神は祇園牛頭(ぎおんごず)天王とも習合しており、八角柱の木片に「蘇民将来之子孫也(なり)」な ...
4. 蘇民将来画像
世界大百科事典
かれて奪いあう行事があり,これを得たものはその年幸運であるという。蘇民将来には,紙や板の札に〈蘇民将来子孫之門〉とか〈蘇民将来子孫繁昌也〉と書いて,家の戸口に貼 ...
5. そみん‐しょうらい[‥シャウライ]【蘇民将来】画像
日本国語大辞典
家々の門口に「蘇民将来子孫の宿」と書いて貼ったり、木製六角形の棒に「蘇民将来」などと書いて、社寺で小正月に分与したりする。蘇民守り。《季・新年》*文明本節用集〔 ...
6. 蘇民(そみん)将来(しょうらい)
故事俗信ことわざ大辞典
て、家々の門口に「蘇民将来子孫の宿」と書いてはったり、木製六角形の棒に「蘇民将来」などと書いて、社寺で小正月に配ったりするもの。蘇民守り。 文明本節用集(室町中 ...
7. そみんしょうらい【蘇民将来】
国史大辞典
には拒絶され、貧しい兄の蘇民将来の家に泊り優遇される。年を経て、武塔の神は巨旦一族を悉に滅ぼし、蘇民に対しては「吾は速須佐雄の神なり、後の世に疫気あらば、汝、蘇 ...
8. そみんしょうらい【蘇民将来】
日本架空伝承人名事典
かれて奪いあう行事があり、これを得たものはその年幸運であるという。蘇民将来には、紙や板の札に「蘇民将来子孫之門」とか「蘇民将来子孫繁昌也」と書いて、家の戸口に貼 ...
9. そみん‐しょうらい【蘇民将来】
仏教語大辞典
「二人共鹿狩、由来北海国牛頭天王、長北法宿権現、蘇民将来宿借」 2 疫病除けのため、家々の門口に「蘇民将来子孫の宿」と書いて貼ったり、木製六角形の棒に「蘇民将来 ...
10. 蘇民將來(そみんしょうらん)
古事類苑
神祇部 洋巻 第2巻 924ページ ...
11. 蘇民將來
古事類苑
神祇部 洋巻 第3巻 1473ページ ...
12. 蘇民將來
古事類苑
方技部 洋巻 第1巻 1337ページ ...
13. 蘇民將來札 (見出し語:蘇民將來)
古事類苑
宗教部 洋巻 第1巻 1093ページ ...
14. 蘇民将来 : 図-蘇民将来画像
世界大百科事典
...
15. アワ画像
世界大百科事典
られるほか,《常陸国風土記》には〈新粟嘗(にいなめ)〉の記事があり,《備後国風土記》逸文にも蘇民将来が粟柄を神の座とし粟飯で神を饗(きよう)したと記されている。 ...
16. あわ‐がら[あは‥]【粟幹】
日本国語大辞典
也 阿波加良」*備後風土記逸文(釈日本紀所載)〔1274~1301〕「兄の蘇民将来、借(か)し奉りき。即ち、粟柄(あはから)を以ちて座(みまし)と為、粟飯(あは ...
17. いしげむら【石花村】新潟県:佐渡郡/相川町
日本歴史地名大系
農耕または水運に使用されたといわれる。素盞嗚神社は祭神素盞嗚尊。「佐渡国寺社境内案内帳」には蘇民将来とあり、社人民部は現在の長野民部家で、村の草分百姓の一人とい ...
18. いちはらじんじゃ【櫟原神社】富山県:滑川市/滑川町/神明町
日本歴史地名大系
束ねた直径一・六メートルほどの輪をくぐると穢れが祓われるといわれ、同時にネブタ流しも行われる。茅輪祭の発生は蘇民将来信仰とかかわる防疫神としての京都祇園社の祭礼 ...
19. 逸文(風土記) 496ページ
日本古典文学全集
疫隅の国つ社 蘇民将来 (備後の国風土記に曰ふ)疫隅の国つ社。昔、北の海に坐しし武塔の神、南の海なる神の女子を結婚に坐すに日暮れぬ。その所に蘇民将来、二人あり ...
20. 逸文(風土記) 497ページ
日本古典文学全集
悪事をもたらす厄病神として出ている。「蘇民将来子孫」は疫病除けの呪文。その守り札を蘇民将来札という。中世の木簡札が出ている(木簡研究13)。現在も蘇民将来札は各 ...
21. 逸文(風土記) 498ページ
日本古典文学全集
、惜而不
借。兄
蘇民将来、借奉。即以
粟柄
...22. えのくまのくにつやしろ【疫隅国社】
国史大辞典
幸し日が暮れた。彼所に兄弟あり、弟の巨旦将来は富有であったが吝嗇(りんしょく)で宿せず、兄の蘇民将来は貧窮であったが仁侠で武塔神を厚遇した。神は蘇民の好意を喜び ...
23. おかたじんじゃ【岡太神社】兵庫県:西宮市/小松村
日本歴史地名大系
旧県社。近世には小松村の産土神。祭神は天之御中主神で、素盞嗚大神・高皇産霊神・大己貴神・稲田姫神・蘇民将来を併祀。「延喜式」神名帳武庫郡の「岡太神社」に比定され ...
24. 伽婢子 2 152ページ
東洋文庫
頭天王に仕立 て替えるのであるが、牛頭天王また素蓋鳴尊が童子たりし時の名で、疫癘の守護神たる蘇民将来の 信仰と深くかかわっていた。本話が僧を牛頭天王の化身とした ...
25. 御守
世界大百科事典
井筒などめでたいもので,魔除け,虫封じのためとされた。《長岡領風俗問状答》には,タラノキに〈蘇民将来子孫〉と書き,これを背縫の下に縫いつけた背守のことがみえてい ...
26. 改訂 京都民俗志 181ページ
東洋文庫
手に芦の葉を持っている。 粟 正月十九日、八坂神社の疫神社祭のとき、黄紙に厄除粟餅を包んで出す。蘇民将来の神話にちなむのである。 茅 京都の綜はたいてい笹の葉を ...
27. 神争い伝説
日本大百科全書
をしたという伝説もある。また『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』筑波(つくば)郡の条には、蘇民将来(そみんしょうらい)型の伝説を伝えている。御祖神(みおやがみ ...
28. かわのくちむら【川口村】宮崎県:東臼杵郡/椎葉村
日本歴史地名大系
同社は当地の氏神となった。当地では正月行事に特色があり、七日の鬼火焚きで蘇民将来の札を玄関先に貼る。末尾には五芒星を記す。また蘇民将来の札を子供の肩に着け、夕刻 ...
29. 川村湊
イミダス 2018
集英社新書)、『補陀落』(03年、作品社)、『アリラン坂のシネマ通り』(05年、集英社)、『牛頭天王と蘇民将来伝説』(07年、作品社)、『文芸時評―1993-2 ...
30. 漢字の世界 1 中国文化の原点 244ページ
東洋文庫
わが国のオホタタネコ(「崇神紀」「崇神記」)をして大物主神を祀らせたのと同じく、また『備後風土記』の「蘇民将来」の呪符と似ている。祝詞の「道饗祭」「鎮火祭」など ...
31. かんだじんじゃ【神田神社】広島県:御調郡/御調町/市村
日本歴史地名大系
[現]御調町市 僧堂 御調川北岸の僧堂に鎮座。祭神は須佐之男大神・櫛稲田比売命・大名牟遅命・少毘古那命・蘇民将来神。旧村社。御調町大田・市・花尻・神・高尾・貝ヶ ...
32. きさいじょうあと【私市城跡】埼玉県:北埼玉郡/騎西町/根古屋村地図
日本歴史地名大系
・伊万里、中国産では青磁・白磁などがある。このほか漆椀・下駄・櫛・きぬた・薬壺・鏑矢・呪符・蘇民将来などの木製品、鉄鍋・湯釜・釘・火打鎌・兜・薙鎌・鏃・槍身・馬 ...
33. 共古随筆 19ページ
東洋文庫
ふて名高し。此の地蔵尊は菊明石にてあるとの事。(以上は小野善太郎氏報) 信州上田の国分寺より蘇民将来木とて六角の守り木を出すことあり。国分寺より出すはあみ目模様 ...
34. 郷土玩具
世界大百科事典
物としての玩具,に大別している。さらに(1)を3種に分けて,〈史的関係より生じた玩具〉として蘇民将来(そみんしようらい),鹿児島神社の鯛車,三春駒,ねぷた提灯( ...
35. 祇園信仰
世界大百科事典
ある。この神は別に〈武塔神(むとうしん)〉の名をもつが,それは《備後国風土記逸文》にみえる〈蘇民将来(そみんしようらい)〉と〈巨旦将来(こたんしようらい)〉とい ...
36. ぎおんしんこう【
園信仰】
国史大辞典
安居院『神道集』などいずれも一様に蘇民将来伝説を掲げている。それは牛頭天王が南海沙竭羅竜王のもとに赴こうとして途に日が暮れ、富裕な巨旦将来に宿を借りようとしたと ...
37. ぎおんじんじゃ【祇園神社】宮崎県:西臼杵郡/五ヶ瀬町/鞍岡村
日本歴史地名大系
七月一五日の例祭は鞍岡おくんちとよばれる。護符は牛頭天王を木板刷したものである。森巻・麦餅焼があり、ともに蘇民将来の故事による伝承行事である。森巻は矢惣園集落の ...
38. 好色一代男(井原西鶴集) 235ページ
日本古典文学全集
て夜中にこしらへさせ、太夫九人の方へ送りまゐらせける。太鼓どもも御土産にとて、ちひさき弓矢に蘇民将来の守をととのへて、「行末ながく御息災に、身あがりも遊ばさず、 ...
39. こうたくじ【広沢寺】佐賀県:東松浦郡/鎮西町/名古屋村
日本歴史地名大系
ここで秀吉が利休風の茶をたしなんだよすがであろう。この寺には正月行事として一月六日、蘇民書が行われる。住職は「蘇民将来子孫繁栄」と書き、般若心経を転読して檀徒に ...
40. こくせきじ【黒石寺】岩手県:水沢市/黒石村
日本歴史地名大系
(中略)みなけちはつる音せりといふ。鶏の初こゑたつころ、其長三四尺斗リの級栲の二重布の長袋の内に、蘇民将来の神符を三四寸斗の木に書て、そを千札まりも入レて、袋に ...
41. こくぶんじ【国分寺】長野県:上田市/神川地区/国分寺村
日本歴史地名大系
書のある牛頭天王之祭文がある。この祭文には信濃国分寺八日堂縁日で頒布している蘇民将来の縁起が記されている。蘇民将来の護木は、六角錐形で高さ一センチから二五センチ ...
42. こくぶんじ の 初市(はついち)
日本国語大辞典
開く初市。張り子の達磨、さらし飴、養蚕の用具などのほか、柳の木を六角の塔形に刻み、「大福長者蘇民将来子孫人也」と書いたものを売る。これを幼児の衣服につけておくと ...
43. こたん‐しょうらい[‥シャウライ]【巨旦将来】
日本国語大辞典
「備後風土記」などに見える伝説上の人物。蘇民将来(そみんしょうらい)の弟。富者であったが武塔(むとう)の神(素戔嗚尊)に乞われた宿を断ったために没落したという。 ...
44. こたんしょうらい【巨旦将来】
国史大辞典
⇒蘇民将来(そみんしょうらい) ...
45. 木葉衣・鈴懸衣・踏雲録事 修験道史料1 27ページ
東洋文庫
きわめて便利なものである。日待、月待、庚申、地祭、星祭、三宝荒神、鬼門、大黒天、妙見、金神、野狐、疱瘡、蘇民将来などと、修験道の管理する庶民信仰がみな説明されて ...
46. 牛頭天王
日本大百科全書
』逸文には、武塔天神が蘇民将来(そみんしょうらい)から受けた一宿一飯の恩に報いるため除難の法を教えたとあり、これにちなみ、社寺では正月に疫病除(よ)けの護符とし ...
47. 牛頭天王
世界大百科事典
たとえば《備後国風土記》では,牛頭天王を武塔神とも呼び素戔嗚(すさのお)尊と同一視し,有名な蘇民将来(そみんしようらい)の説話を伝え,《伊呂波字類抄》では,天竺 ...
48. ごずてんのう【牛頭天王】
日本架空伝承人名事典
たとえば『備後国風土記』では、牛頭天王を武塔神とも呼び素戔嗚(すさのお)尊と同一視し、有名な蘇民将来(そみんしょうらい)の説話を伝え、『伊呂波字類抄』では、天竺 ...
49. ごず‐てんのう【牛頭天王・牛頭天皇】
仏教語大辞典
の祭神。もと祇園精舎の守護神といわれ、薬師如来、さらに素戔嗚命の垂迹という。祇園天神。また、蘇民将来の伝説とも付会し、魔をはらい、疫病を除く守護神として信仰され ...
50. 笹野彫り画像
日本大百科全書
牡丹(ぼたん)の形につくって神仏に供える笹野花をはじめ、鷹山公を象徴するお鷹(たか)ぽっぽ、蘇民将来(そみんしょうらい)(家運隆昌、疫病除(よ)け)、餅(もち) ...