NHK大河ドラマ「光る君へ」特集
ジャパンナレッジは約1700冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 言語
  6. >
  7. 言葉
  8. >
  9. ことわざ
  10. >
  11. 悪事千里を走る

悪事千里を走る

ジャパンナレッジで閲覧できる『悪事千里を走る』の故事俗信ことわざ大辞典のサンプルページ

故事俗信ことわざ大辞典 第二版
悪事あくじ千里せんりはし

悪い行ないや悪い話は、たちまち世間に知れ渡る。悪事千里。

*曽我物語(南北朝頃)一〇・伊豆二郎が流されし事「扨も、悪事千里をはしるならひにて、伊豆二郎未練なりと、鎌倉中に披露有ければ」

*明徳記(1392~93頃か)中「悪事千里に走て、此事世には隠有べからず」

*光悦本謡曲・藤戸(1514頃)「深くかくすと思へども、好事門をいでず、悪事千里をゆけ共、子をば忘れぬ親なるに」

*説経節・説経刈萱(1631)下「いしとうまるはきこしめし、あくし千りをはしるとは、ここのたとへを申かや」

*俳諧・毛吹草(1638)二「あくじ千里をはしる」

*浄瑠璃・清水の御本地(1651)二「此事ふかくつつむとも、あくじは千りをかくるよのならい、きゃうだいにきこへなは、うきめにあはんなぢぢゃう也」

*浮世草子・新可笑記(1688)五・五「されば悪(アク)事千里をはしる。虎林といへる掃除坊主前後の小柄をぬすみとる事自然とあらはれ」

*大和俗訓(1709)五・言語「そしりは必もれやすし。俗語に、悪事千里を行くといひ、又壁に耳ありといふが如し」

*古今俚諺類聚(1893)「悪事(アクジ)千里(センリ)を走(ハシ)る」

*したゆく水(1898)〈清水紫琴〉七「悪事は千里、似た事は、まこと、ありしの噂となりて。明日は婢が口の端を。御門の外へ走りしなるべし」

補説「北夢瑣言」に「好事不門、悪事行千里」、「事文類聚」に「好事不門、悪事伝千里」などと見え、中国では今日までほぼこの形で使われている。その後半を独立させ、「行」「伝」を「走」に替えたもの。「走」は現代中国語では「歩く」意で、「走る」意で用いるのは日本独自の用法である。日本でも「行」「伝」のまま訓読した「悪事千里を行く」や「悪事千里を伝ふ」という形もあるが、「走る」の形が最も広く行なわれている。

[索引語]
悪事 千里 走る
上記は、日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書サービス「ジャパンナレッジ」のサンプル記事です。

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。


悪事千里を走るの関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 31
※検索結果は本ページの作成時点のものであり、実際の検索結果とは異なる場合があります
検索コンテンツ
1. 悪事(あくじ)千里(せんり)を走(はし)る
故事俗信ことわざ大辞典
悪い行ないや悪い話は、たちまち世間に知れ渡る。悪事千里。 曽我物語(南北朝頃)一〇・伊豆二郎が流されし事「扨も、悪事千里をはしるならひにて、伊豆二郎未練なりと、 ...
2. あくじ 千里(せんり)を=行(ゆ)く[=走(はし)る]
日本国語大辞典
(「北夢瑣言」の「好事不〓〓門、悪事行 ...
3. あくじ【悪事】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
悪事(あくじ)千里(せんり)・悪事(あくじ)千里(せんり)を走(はし)る・悪事(あくじ)身(み)にとまる ...
4. あくじ 千里(せんり)
日本国語大辞典
「悪事千里を行く」「悪事千里を走る」の略。*多聞院日記‐天正一三年〔1585〕五月一九日「東金堂の鰐 盗人高札に打置処、和束よりひた十六貫にて搦出、則今日来了云 ...
5. 悪事(あくじ)千里(せんり)
故事俗信ことわざ大辞典
悪事千里を走る」に同じ。 多聞院日記‐天正一三年(1585)五月一九日「東金堂の鰐盗人高札に打置処、和束よりひた十六貫にて搦出、則今日来了云々。悪事千里の諺眼 ...
6. 近世説美少年録 91ページ
日本古典文学全集
上の「浮気」を受ける。ながめ物。寵愛する女。奥手のこと。貞操を奪うたとえ。限りある。諺。「悪事千里を走る」。悪い評判はたちまち世間に知れわたる。「諺」に同じ。下 ...
7. 口(くち)の端(はた)を拭(ふ)く
故事俗信ことわざ大辞典
~65)五・二九回「後も見ずして逃げ出して、口(クチ)の端(ハタ)をば拭(フ)ていたが、悪事千里を走るの譬、つい其の事が重役の、耳に這入って二人は追放」 ...
8. 好事(こうじ)門(もん)を出(い)でず
故事俗信ことわざ大辞典
山)(1881)三幕「隠すことほど漏れやすく、必ず好事(カウズ)門(モン)を出(イ)でず悪事千里を走るの譬」〔古今俚諺類聚(1893)〕「北夢瑣言」に「好事不レ ...
9. 新可笑記(井原西鶴集) 619ページ
日本古典文学全集
されば悪事千里を走る。虎林といへる掃除坊主、前後の小柄を盗み取る事、自然と顕れ、世の掟とはなりける。かの団八、年久しく武士の勤めを退屈して、大正寺の門前なる民家 ...
10. 説経節 山椒太夫・小栗判官他 101ページ
東洋文庫
大筑紫にぞお着きある。 コト.ハ大筑紫にもお着きあれば、屋形の中に千部の経の音がする。石童丸は聞こしめし、悪事千里を走るとは、ここの誓えを申すかや。母□へ様の御 ...
11. 日本の諺
日本大百科全書
かわいい嫁の身を案じて食わせないことのたとえともいう。【類似の諺】 嫁姑の仲よきはもっけの不思議悪事千里を走る 悪い行いや評判は瞬(またた)くうちに一千里の遠 ...
12. 武家義理物語(井原西鶴集) 353ページ
日本古典文学全集
仏前に供える花の材料を商う店。→三四七ページ注一〇。精いっぱい。できるだけ。噂。評判。諺「悪事千里を走る」をもじる。阿波と大坂の海上の距離は三十九里(一五二)。 ...
13. 明治日本体験記 215ページ
東洋文庫
納れず」、「李下に冠を整さず」、「亭主の留守中は長居をするな」〔長居する鷺、蟇目に会う〕「悪事千里を走る」(千里は二千三百三十三マイル)「欲に底なし」「心ほどの ...
14. 悪(わる)い噂(うわさ)は早(はや)く伝(つた)わる
故事俗信ことわざ大辞典
不幸な出来事や悪い噂は、すぐに世間にひろまる。悪事千里を走る。 〔英語〕Bad news travels fast.  ...
「悪事千里を走る」の情報だけではなく、「悪事千里を走る」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶

悪事千里を走ると同じことわざカテゴリの記事
ああ言えばこう言う(故事俗信ことわざ大辞典)
他人の意見や忠告に対して、何やかやと理屈を言って従わないさま。どう言えばこう言う。*人情本・春色雪の梅(1838~42頃か)初・二回「ああ云(イ)へばかう云(イ)ふと言ってぢれったいねえ」*諺語大辞典(1910)「ああ言(イ)へばかう言(イ)ふ」
会うは別れの始め(故事俗信ことわざ大辞典)
人と人とが出会うことは、すでに別れの始まりである。出会うものは、必ずいつか別れるものだ。*風に紅葉(鎌倉末~南北朝初期)二「『とてもかくても、あふはわかれのはじめなれば、さてしもはつまじきわざにこそ』とて、うちなき給」
青菜に塩(故事俗信ことわざ大辞典)
青菜に塩をふりかけた時のように、元気だった者が何かをきっかけにすっかりしょげてしまうさま。*俳諧・世話尽(1656)曳言之話「青菜(アヲナ)にしほ」*諺苑(1797)「青菘(アヲナ)に塩 蛭に塩とも云、なめくじに塩とも云」
青は藍より出でて藍より青し(故事俗信ことわざ大辞典)
弟子が師よりまさっていることのたとえ。藍より出でて藍より青し。出藍(しゅつらん)の誉。氷は水より出でて水より寒し。*世俗諺文(1007)「青レ於レ藍〈略〉青取二之藍一而青三於二藍一」*十訓抄(1252)一〇・序「道々の才芸も又父祖には及がたき習ひなれば
秋の日は釣瓶落とし(故事俗信ことわざ大辞典)
秋の日は、井戸の釣瓶が落ちるように早く沈み、暮れてしまう。秋の日暮れが早いことのたとえ。*歌舞伎・勧善懲悪覗機関(村井長庵)(1862)六幕「もう入相でござりますれば、秋(アキ)の日(ヒ)の釣瓶落(ツルベオト)し。日が暮れるに間もござりませねば、今日はお暇致しませう」
ことわざと同じカテゴリの記事をもっと見る


「悪事千里を走る」は言葉に関連のある記事です。
その他の言葉に関連する記事
ギリシア文法(文庫クセジュ)
序説古期1)の印欧語であるギリシア語は今日ではミュケーナイ粘土板の解読2)によって紀元前1400年以来の姿が知られている.人類史上最も輝かしい文化の具の1つであるギリシア語がどう発展してきたか,われわれはこの時期から今日までたどることができるのである
あばたも靨(故事俗信ことわざ大辞典)
好きになると、醜いあばたさえ可愛らしいえくぼに見える。惚れた目には欠点までも長所に見えるというたとえ。*洒落本・伊賀越増補合羽之龍(1779)通菴内之だん「巖石にひとしき菊石(アバタ)も壱っによってゑくぼと成り」 *人情本・郭の花笠(1836
後の祭(故事俗信ことわざ大辞典)
時機を逸して無意味になり、気がついてもいまさら取り返しがつかないことのたとえ。*虚堂録臆断(1534)五「死して後に紙銭を焼て不祥を除く也。をかしいこと也。無用処也。あとのまつり也」*俳諧・毛吹草(1638)二「あとのまつり」
悪事千里を走る(故事俗信ことわざ大辞典)
悪い行ないや悪い話は、たちまち世間に知れ渡る。悪事千里。*曽我物語(南北朝頃)一〇・伊豆二郎が流されし事「扨も、悪事千里をはしるならひにて、伊豆二郎未練なりと、鎌倉中に披露有ければ」*明徳記(1392~93頃か)中「悪事千里に走て、此事世には隠有べからず
秋の日は釣瓶落とし(故事俗信ことわざ大辞典)
秋の日は、井戸の釣瓶が落ちるように早く沈み、暮れてしまう。秋の日暮れが早いことのたとえ。*歌舞伎・勧善懲悪覗機関(村井長庵)(1862)六幕「もう入相でござりますれば、秋(アキ)の日(ヒ)の釣瓶落(ツルベオト)し。日が暮れるに間もござりませねば、今日はお暇致しませう」
言葉に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1700冊以上(総額750万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る▶