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岩波 生物学辞典

岩波 生物学辞典 第5版
免疫
[immunity]

動物体内の外来性および内因性の異物を生理的に認識・排除し,個体の恒常性を維持するための機構の総称.元来はヒトや動物に病原体が感染してもそれを体内から排除して発病に至らせない状態をいうが,特に,病原体にすでに自然感染していたり,人為的にワクチン接種を受けることによって,二度目以降に感染した同じ病原体に対して抵抗性ができる状態のことを指す.すなわち免疫は記憶される(immunological memory).このように抗原特異的に誘導される獲得免疫(適応免疫,後天性免疫)のほか,免疫には,抗原非特異的に誘導される自然免疫(先天性免疫)がある.感染病原体に対する最初の防御は,外来異物の侵入を防ぐ,皮膚・粘膜などの物理的および化学的障壁である.この障壁が無効になると病原体が体内に侵入してくる.この時最初に応答するのが自然免疫系である.自然免疫(先天性免疫)はすべての動物にそなわっていて,マクロファージ樹状細胞好中球をはじめとする食細胞やナチュラルキラー細胞といった,抗原特異的な受容体を発現しない細胞が主役を演じる.自然免疫の起原は非常に古く,その防御機構の仕組みの一部は脊椎動物のみならず,昆虫,植物にも認められている.マクロファージや樹状細胞などには抗原受容体は発現していないが,病原体を認識する,パターン認識受容体(pattern recognition receptor,PRR)と呼ばれる特殊な受容体が発現している.PRRは,多様な病原体微生物に広く発現する,病原体関連分子パターン(pathogen-associated molecular pattern,PAMP)と呼ばれる共通の分子パターンを認識することで病原体を感知する.その中でもToll様受容体(TLR)は非常に重要なPRRファミリーである(⇒Toll様受容体).さらにマクロファージ上にはマンノース受容体,グルカン受容体,スカベンジャー受容体など,細菌,酵母,真菌類などの細胞壁の糖鎖に結合する受容体があり,病原体の認知に関与する.骨髄由来の未熟樹状細胞は,循環血流を経由して末梢組織に至り全身の監視にあたる.感染巣に局在する未熟樹状細胞は抗原提示機能に特化した細胞で,Toll様受容体などで細菌のリポ多糖などの共通成分を認識して病原体を取り込んで,その蛋白質成分を細胞内で分解し分解産物(ペプチド)を主要組織適合遺伝子複合体(MHC)に結合して細胞表面に発現し,局所リンパ節などの末梢リンパ組織内でT細胞に抗原を提示する.同時に補助刺激分子(co-stimulatory molecules)を発現し,さらにサイトカインを分泌することでT細胞を活性化し,獲得免疫を誘導する.このような細胞を抗原提示細胞という.このように自然免疫系は獲得免疫系の活性化にも密接に関連している.さらに樹状細胞やマクロファージ,好中球上のFc受容体あるいは補体受容体を介して,抗体が結合した病原体を細胞内に取り込み分解する.最近ではある種のT細胞B細胞上にもToll様受容体が発現しており,獲得免疫系の細胞もまた細菌などの病原体関連分子パターンから影響を受けていることが知られている.自然免疫に働くナチュラルキラー細胞(NK細胞)は,骨髄においてリンパ球前駆細胞から分化し,T細胞,B細胞よりも大きな細胞で,細胞質内に細胞傷害活性分子(パーフォリンやグランザイム)を含む顆粒をもつ.活性化されると脱顆粒によりパーフォリンを放出し標的細胞膜に穴をあけグランザイムを注入して,ウイルス感染細胞やがん細胞などの標的細胞にプログラム細胞死を誘導する.NK細胞はその細胞上に,類似するが機能の全く反対の2種類のレセプター(活性型と抑制型)を同時に発現している.活性型レセプター(C型レクチンファミリー蛋白質)は標的細胞上の糖鎖を認識してNK細胞を活性化するのに対し,抑制型レセプター(免疫グロブリンファミリー蛋白質)は標的細胞上のMHCクラスⅠ分子に結合してNK細胞の細胞傷害活性を抑制する.従ってMHCを発現している正常な自己の細胞はNK細胞によって攻撃されない.標的細胞がMHCクラスⅠを発現していない場合(がん細胞ではしばしばMHCの発現が低下あるいは欠損している),あるいはウイルス感染によってMHCの発現が抑制されたり構造が変化したりすると,抑制型レセプターは作用しない.この機構により自己の正常細胞は攻撃せず,がん細胞やウイルス感染細胞などの異常な細胞を選択的に攻撃して排除する.NK細胞は特異的抗原認識能をもたないが,「変異した自己」を認識して生体のホメオスタシスを守る重要な自然免疫系の細胞である.この他,自然免疫に携わる細胞として好酸球,好塩基球などの白血球,$γ$$δ$T細胞などがある.一方,獲得免疫における外来性の異物には,細菌・ウイルス・真菌・リケッチア・原虫・線虫などの病原体,花粉をはじめとする多種のアレルゲン,あるいは輸血・臓器移植・血清療法・妊娠・飲食などによって体内に入った非自己細胞や蛋白質などがあり,内因性の異物には,自己の変性・変異した細胞,がん細胞,ウイルス感染細胞などがある.その免疫応答は病原体に対する抗原特異的応答であり,一度受けた抗原刺激は記憶されて感染への適応として獲得される応答である.適応免疫系は脊椎動物にのみ存在し,その高度な防御能はリンパ球(T細胞,B細胞)のもつ精緻な抗原特異的認識機構による.リンパ球はその表面に抗原受容体(antigen receptor)を発現しており,T細胞ではT細胞抗原受容体(T cell receptor, TCR),B細胞ではB細胞抗原受容体(B cell receptor, BCR)と呼び,個々の抗原を極めて特異的に認識する.リンパ球は骨髄において造血幹細胞からリンパ球前駆細胞を経て分化する.その分化過程において抗原受容体遺伝子での再編成が引き起こされ,多様な抗原特異性が獲得される.B細胞抗原受容体(免疫グロブリン)遺伝子の再編成は骨髄内(鳥類ではファブリキウス嚢)において,T細胞抗原受容体遺伝子の再編成は胸腺内で行われる.抗原受容体遺伝子の再編成は個々の前駆細胞クローンにおいて基本的にランダムに起こるので,抗原非依存的に膨大な数の抗原受容体レパートリーが形成される(ヒトでは$\ce{10^{12}}$にも及ぶ).リンパ球が膨大な数の抗原受容体のレパートリーを有しているため,どのような病原体や抗原に対しても免疫応答を誘導することが可能となる.さらに獲得免疫系では多くの場合,一度感染した同一病原体には再感染しないという免疫記憶が獲得されるので,その防御免疫は時には終生にわたり維持される(一方,自然免疫では免疫記憶は成立しない).これは初感染すなわち一次応答の際に抗原に応答したリンパ球の一部が記憶細胞(memory cell)へと分化して長期間存続するためであり,同一病原体の再感染時の二次応答は一次応答よりもはるかに速くかつ強く起こる.他方,1950年代にR.Owen,P.B.Medawar,F.M.Burnetらによって提唱されたように,免疫系は自己組織,自己抗原に対しては反応しない(免疫学的自己寛容immunological self-tolerance).獲得免疫は,抗体産生を伴う体液性免疫(液性免疫humoral immunity)と,リンパ球自身が直接に種々のエフェクター機能を示す細胞性免疫に大別される.我々の身体にそなわっている免疫システムは,自然(先天性)免疫と獲得免疫との密接な共働作用によって成り立っており,多種類のリンパ球,白血球系細胞の密な連携による生体防御機構である.(⇒免疫トレランス⇒二次応答⇒免疫的認識⇒免疫グロブリン遺伝子

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検索コンテンツ
1. 免疫
日本大百科全書
公美免疫反応の種類と分類免疫反応の種類には、(1)自然免疫・獲得免疫、(2)細胞性免疫・液性免疫、(3)高免疫反応・低または無免疫反応(免疫不全ともいわれる)な
2. 免疫画像
世界大百科事典
れる。このようにして獲得される免疫学的能力を〈免疫学的記憶〉と呼ぶ。免疫学的記憶はしばしば一生の間続き,このようにして成立する免疫現象を〈獲得免疫〉と呼ぶ。 免
3. めん‐えき【免疫】
日本国語大辞典
恋せざる男女は種痘せざる人の如し。何時如何なる処にてその病素に中らんも知れず、危し。されどその免疫期間は極めて短し、或は全く無き人あり」
4. 免疫[医学]
現代用語の基礎知識 2019
テムを免疫という。文字通り、「疫を免れる」仕組みである。一度かかると二度とかからない感染症があるが、最初の感染で体の中に、その病原体に対する抗体が作られ、免疫
5. 免疫
岩波 生物学辞典
指す.すなわち免疫は記憶される(immunological memory).このように抗原特異的に誘導される獲得免疫(適応免疫,後天性免疫)のほか,免疫には,抗
6. 【免疫】めんえき
新選漢和辞典Web版
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7. 免疫応答
岩波 生物学辞典
免疫応答を引き起こして免疫記憶を誘導する目的で接種される.免疫系には,抑制性サイトカインや抑制性細胞表面分子,制御性T細胞など,さまざまな抑制性機構がそなわっ
8. 免疫応答遺伝子
世界大百科事典
特定の抗原に対して免疫応答を示すことを単純優生形質として支配する遺伝子。Ir遺伝子と略称。マウスなどの実験動物のみならずヒトにもその存在が証明されている。免疫
9. 免疫応答とアレルギー反応の模式図[百科マルチメディア]画像
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©Shogakukan
10. 免疫化
岩波 生物学辞典
るいは細胞性免疫を誘起する.一般に免疫化とはこれを指す.(2)受動免疫化(受身免疫化passive immunization):他個体あるいは他種動物で作製され
11. 免疫拡散法
世界大百科事典
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12. 免疫過敏症[人体]
イミダス 2018
る。(3)III型の免疫複合体による過敏症では、抗原と抗体が結合した複合体が補体を活性化して起こるもので、腎炎の一部や薬物アレルギーの際に見られる。(4)IV型
13. 免疫監視
岩波 生物学辞典
《同》免疫学的監視.生体内の異常細胞とりわけ悪性腫瘍の発生を免疫系によって監視する機構.クローン選択説の提唱者であるF.M.Burnetは,免疫の働きの主要な意
14. 免疫寛容
日本大百科全書
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15. 免疫学
世界大百科事典
行おうとしている。(6)免疫病理学 さまざまな病的状態における免疫現象を細胞,組織,臓器のレベルで解明する分野で,形態学的基礎に立って,病的ならびに生理的免疫
16. めんえき‐がく【免疫学】
日本国語大辞典
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17. 免疫学
岩波 生物学辞典
E),関節リウマチなどの自己免疫疾患の解明と治療に向けた研究,移植免疫の進歩,抗体療法の進歩,腫瘍免疫,アレルギー症の治療に向けての研究も着実に進んでいる.(⇒
18. 免疫学的寛容
世界大百科事典
特異的に免疫応答性が低下している状態。一般に自己の抗原物質に対して生体は免疫応答を示さない。この状態は自己免疫寛容あるいは自然免疫寛容と呼ばれている。また外来抗
19. 免疫記憶
岩波 生物学辞典
免疫記憶T細胞(memory T cells)あるいは免疫記憶B細胞(memory B cells)が一次応答と同じ抗原で刺激されて誘導される.体細胞高頻度突然
20. 免疫記憶T細胞,B細胞
岩波 生物学辞典
液性免疫において,外来抗原の刺激によって活性化したリンパ球のうち,長期にわたって体内に生き残り,同一または類似の侵入抗原による再刺激を受けたときに,極めて速やか
21. 免疫グロブリン
日本大百科全書
の含有量が多く、アレルギー反応に関与する。ある抗原の刺激を受けた一つのリンパ球B細胞は分化して免疫グロブリンを分泌する形質細胞(抗体産生細胞)となり、この抗原に
22. 免疫グロブリン画像
世界大百科事典
,すべての抗体タンパク質は類似した基本構造をもつことが明らかとなり,これを免疫グロブリンと総称することになった。 免疫グロブリン分子は,分子量約2万3000のL
23. めんえき‐グロブリン【免疫─】
日本国語大辞典
〔名〕(グロブリンは{英}globulin )グロブリンの一群の総称。動物体液、分泌液中に含まれ、免疫反応に重要な役割を果たす。
24. 免疫グロブリン[人体]
イミダス 2018
抗体の本体をなすたんぱく質で、イムノグロブリンともいい、Ig(アイジー)と略記する。人間の免疫グロブリンは、分子構造と機能の上から五つのクラス、G、M、A、E
25. 免疫グロブリン画像
岩波 生物学辞典
惹起する.この細胞内シグナル伝達には膜型免疫グロブリンと複合体を形成するIgα(CD79a)およびIgβ(CD79b)という膜貫通蛋白質が必要(図右).免疫グロ
26. 免疫グロブリン遺伝子画像
岩波 生物学辞典
形成する過程で可変領域遺伝子のみに起こる突然変異である.これにより抗原特異的な免疫グロブリンに多様性が生じ,その中から抗原に対する親和性が高まった免疫グロブリン
27. 免疫グロブリンスーパーファミリー画像
岩波 生物学辞典
M-1などが知られる.これらの分子はいずれも初期の免疫応答,炎症反応における白血球浸潤において重要な役割をすると考えられる.CD2は同じ免疫グロブリンスーパーフ
28. 免疫系[人体]
イミダス 2018
引き起こす。その大半は生体にとって都合がいいしまた不可欠なものだが、ときには免疫反応によって病気になることもある。免疫グロブリンは、血液やリンパ液の中のリンパ球
29. 免疫蛍光法
世界大百科事典
抗体または抗原にフルオレセインやローダミンのような蛍光色素を標識したものを用いて,体液,組織などに存在する抗原または抗体を検出する,きわめて感度の高い方法。この
30. 免疫蛍光法
岩波 生物学辞典
結合させて,組織切片あるいは細胞塗抹標本中の,それぞれの対応する抗体あるいは抗原と結合させる.免疫蛍光法には直接法と間接法(サンドイッチ法)がある.直接法が蛍光
31. 免疫系の老化[人体]
イミダス 2018
脂肪に置き換えられていく。またキラーT細胞による細胞性免疫の能力も年齢とともに低下する。高齢者になってがんなどの悪性腫瘍の発生が増えるのは、この細胞性免疫能の低
32. めんえき‐けっせい【免疫血清】
日本国語大辞典
〔名〕病原体が出す毒素または菌体によって免疫(1)の状態になった動物の血清。ジフテリア、破傷風、毒蛇の咬傷の治療や、腸チフス、赤痢などの菌型診断に用いられる。
33. めんえき‐げん【免疫原・免疫元】
日本国語大辞典
は異物がはいった時に、生体はそれに対して特異的に働き、その毒性を減弱する作用を持つ免疫体を産生するが、この免疫体産生のもとになった病原体または異物をいう。細菌、
34. 免疫原
岩波 生物学辞典
は,非自己抗原は免疫原となるが,逆に抗原が可溶状の場合には,抗原はかえって免疫反応を抑制するトレランス原(tolerogen)として作用する傾向が見られる.(⇒
35. 免疫原性
岩波 生物学辞典
抗原が個体の免疫応答を誘起する能力.免疫原性は抗原の状態と生物の免疫応答能力によって決定される.免疫原性をもつ抗原を免疫原(immunogen)と呼ぶ.抗原が免
36. 免疫細胞
日本大百科全書
病原体、体内の悪性新生物(腫瘍(しゅよう)細胞)などを認識し特異的に攻撃する免疫反応をおもに担当する細胞の総称。免疫担当細胞ともいう。白血球の一種でリンパ組織に
37. 免疫細胞系
世界大百科事典
免疫応答に関与する細胞の総称。抗原の特異性に対応した,いわゆる特異的免疫を分担しているのはリンパ球であるが,非特異的免疫はおもにマクロファージとナチュラルキラー
38. めんえき‐せい【免疫性】
日本国語大辞典
〔名〕(1)免疫(1)の状態になる性質。(2)免疫(2)の状態になる性質。*天寵〔1915〕〈森鴎外〉「『画がかける』と云ふ叫(さけび)は、君にあらゆる苦艱に対
39. 免疫性(溶原菌の)
岩波 生物学辞典
ファージの増殖をも阻止する現象.これを,プロファージをもつ菌(溶原菌)が同種のファージに対して免疫性をもつと表現する.
40. 免疫促進剤
世界大百科事典
生体の免疫反応を促進する薬剤。免疫調節剤ともいう。 癌患者では,種々の段階で免疫応答能が障害されていることが種々の系で証明されている。癌患者のこのような免疫学的
41. めんえき‐たい【免疫体】
日本国語大辞典
殊な物質で、免疫(1)によって生体が獲得するもの。(2)免疫(2)によって得られる、物事に対する慣れの心的状況、抵抗力。*他人の顔〔1964〕〈安部公房〉灰色の
42. 免疫担当細胞
岩波 生物学辞典
《同》免疫細胞(immunocyte).抗原の特異性を認識したり,種々の免疫反応にたずさわる能力をもっている細胞の総称.リンパ球,ナチュラルキラー細胞,単球,マ
43. 免疫チェックポイント阻害薬
日本大百科全書
る。これらの分子は「免疫チェックポイント分子」とよばれ、免疫チェックポイント分子により制御される免疫応答が抑制されることで、がん細胞は免疫細胞からの攻撃を免れて
44. 免疫チェックポイント阻害薬[薬]
現代用語の基礎知識 2019
がん免疫療法に使われる抗体医薬の一つ。がん細胞は免疫によって異物と認識され排除される。しかし、がん細胞はこの免疫にブレーキをかけて生き残ろうとする。免疫チェック
45. 免疫沈降
岩波 生物学辞典
おらず,代わって抗体に高親和性のプロテインAやプロテインGをビーズなどで固定化したものを使って免疫沈降を行うのが一般的である.得られる物質の量は少なく,使った抗
46. 免疫的摘出
岩波 生物学辞典
標的とする組織や生体物質を免疫的に除去する方法で,広義の欠除実験.それらの組織などに対する抗体を発生途上または成長中の生体に投与することにより,その組織や生体物
47. 免疫的認識
岩波 生物学辞典
己抗原を認識しうる多様性に富んだ抗原特異的な免疫認識を行う.一方,生まれつき生体にそなわっている自然免疫系では抗原特異的認識は行われないが,自然免疫系を担うマク
48. 免疫電顕法
岩波 生物学辞典
免疫組織化学的に染色した標本を電子顕微鏡により観察する手法.一般的には,透過電子顕微鏡による観察法を指し,包埋前に免疫組織化学の反応を行う方法(前包埋法)と包埋
49. 免疫トレランス
岩波 生物学辞典
《同》免疫寛容.特定の抗原に対する免疫応答が抑制されている状態.動物は自己体成分に対するトレランス状態にあり,狭義には,免疫トレランスとはこの自己トレランス(自
50. 免疫毒性
日本大百科全書
に傷害される直接免疫毒性と、免疫機能の異常を介して免疫系以外の器官にさまざまな障害が引き起こされる過敏症(アレルギー反応)に区分される。 さまざまな物質の免疫
「免疫」の情報だけではなく、「免疫」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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