ジャパンナレッジは約1500冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 文化
  6. >
  7. 伝統芸能
  8. >
  9. 祭事・行事
  10. >
  11. 竿灯
日本大百科全書・世界大百科事典

日本大百科全書(ニッポニカ)
竿灯
かんとう

毎年8月3~6日の4日間、秋田市で行われる七夕(たなばた)行事で、東北三大祭りの一つとして知られる。10メートル余もある太い竹竿(たけざお)に横に9本の竹を結び付け、46個の提灯(ちょうちん)をぶら下げた飾りに点灯して各町内の若者たちが練り歩く。子供用の小形の竿灯もあるが、大人は重さ50~60キログラムにもなるのを肩、額、腰などにのせて妙技を競う。各町内の紋をつけた竿灯が夜空に百数十本も勢ぞろいする。竿灯の飾りは祭の終わりに川へ流すという習慣を伝えたり、かつて眠り(ねぶり)流しとよばれたことから、青森のねぶた祭などと同様の起源をもつ七夕行事であったことがわかる。また竿灯の形は稲穂をかたどり五穀豊穣(ほうじょう)の祈りが込められているものともいう。1804年(文化1)の『秋田紀麗(きれい)』、1751年(宝暦1)の『秋田昔物語』や菅江真澄(すがえますみ)によるものなど江戸時代の記録がある。
[神野善治]



改訂新版 世界大百科事典
竿灯
かんとう

秋田県秋田市の七夕行事。1890年ごろ竿灯と称する以前は〈眠り流し〉と呼ばれ,夏に体のけがれや睡魔を水に流し払って活力を取りもどそうという習俗から生まれたものという。今日では観光行事化しており,8月5~7日の3日間行われる。十数mの竹ざおに9本の横竹を張り46または48個の高張提灯(たかはりちようちん)をつった重さ60kgほどの竿灯を手のひら,肩,腰で支えて立て,各町,グループの競演でにぎわう。文献的には津村正恭著《雪のふる道》(1788)が初見。豊年の稲穂の象徴というが,竹飾と台額(提灯飾をたくさんつけたもの)とさお芸の合体したものらしい。国指定重要無形民俗文化財。
[西角井 正大]

[索引語]
眠り流し
ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。
竿灯の関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 36
検索コンテンツ
1. 竿灯画像
日本大百科全書
り歩く。子供用の小形の竿灯もあるが、大人は重さ50~60キログラムにもなるのを肩、額、腰などにのせて妙技を競う。各町内の紋をつけた竿灯が夜空に百数十本も勢ぞろい
2. 竿灯[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
秋田市の七夕(たなばた)行事。46個の提灯(ちょうちん)を9段に吊(つ)り下げた竿灯(かんとう)を、法被(はっぴ)姿の若者たちが肩や額にのせて妙技を競う。東北三
3. 竿灯
世界大百科事典
秋田県秋田市の七夕行事。1890年ごろ竿灯と称する以前は〈眠り流し〉と呼ばれ,夏に体のけがれや睡魔を水に流し払って活力を取りもどそうという習俗から生まれたものと
4. かん‐とう【竿灯】画像
日本国語大辞典
灯火。*郵便報知新聞‐一二号〔1876〕七月二六日「弁天島竿燈点火之義」*即興詩人〔1901〕〈森鴎外訳〉めぐりあひ、尼君「羅馬の市に竿燈(カントウ)を点くるは
5. 秋田(県)画像
日本大百科全書
形文化遺産に登録されている。8月3日から4日間、月遅れの七夕(たなばた)行事として行われるのが竿灯(かんとう)で、いまでは東北四大祭りの一つとして全国的に有名で
6. 秋田(市)画像
日本大百科全書
土人形の八橋人形(やばせにんぎょう)などがある。柘植敏朗文化国の重要無形民俗文化財に指定されている竿灯祭り(かんとうまつり)は東北四大祭りの一つに数えられるが、
7. 秋田[市]
世界大百科事典
約1600haの田畑が壊廃された。市内に秋田大学や旧城址の千秋公園などがある。行事では七夕祭の竿灯(かんとう),特産物では銀線細工,秋田フキなど,食物ではきりた
8. アンコール踏査行 24ページ
東洋文庫
してできており、向かいあって岸に設けられた二つの大網が張られている。中ほどには二重の水門があって、夜は竿燈で照らし、小さな丸木舟に乗った男が行き来の舟のために絶
9. 江戸繁昌記 1 113ページ
東洋文庫
呼ぶ。喊声天に震ふ。早く見る吏人の火所に走るを。履は門に及び、馬は衝に及ぶ。記旗を肩にする者、竿燈を手にする者、梯子を荷ふ者、龍骨車を担ふ者、呼号し、狂奔し、火
10. 江戸繁昌記 1 116ページ
東洋文庫
つけた旗。江戸町火消が、火事場で用いた組印。竿頭にい・ろ・はの記号を掲げ、下方に馬簾を垂れた (八)竿燈 高張提灯。竹竿の頭につける、町名・組名.家名などを大書
11. 奥羽本線
世界大百科事典
車が運転されるようになった。沿線は蔵王,男鹿の二つの国定公園を控え,また横手のかまくら,秋田の竿灯,弘前のねぷた等の民俗行事でも有名である。村山 繁樹 奥羽北線
12. かみおおぐれむら【上大榑村】岐阜県:安八郡/輪之内町
日本歴史地名大系
里人がすくい上げ、この地に奉斎して雑炊を供えた故事にちなむが、ぞうすいは増水に通ずる。江戸時代より竿灯祭であったとされ(前掲村明細帳)、境内の樹齢約五〇〇年の椋
13. かもめじま【鴎島】北海道:檜山支庁/江差町
日本歴史地名大系
客は連日のように酒瓢を携えて訪れたという。安政五年(一八五八)姥神町の問屋関川屋が当島に常灯(竿灯)を設置。明治三年(一八七〇)には私財で島に防波堤の築造を計画
14. かん〔字音語素〕
日本国語大辞典
かん(肝)竿さお。/釣竿(「ちょうかん」、「つりざお」とも)、旗竿/竿首、竿頭、竿灯〓かん(竿)鼾
15. き‐き【記旗】
日本国語大辞典
。*江戸繁昌記〔1832~36〕初・火場「一把火起る。〈略〉記旗(〈注〉マトヒ)を肩にする者、竿灯(〈注〉たかはり)を手にする者〈略〉呼号狂奔、火馳星飛す」
16. くぼたじょうか【久保田城下】秋田県:秋田市
日本歴史地名大系
かずおほきをすぐれたるわざとす、町ごとに一づついだす事とて、大路もかゞやきわたり、まばゆきほどなり現在の竿灯の様式は、この時期にはほぼ完成されていた。文久三年(
17. さお[さを]【竿・棹・桿】
日本国語大辞典
さお【竿・棹・桿(杆)】【竿】(カン)たけざお。さお。また、さおのような細長いもの。「竿頭」「竿灯」「竿秤(さおばかり)」《古さを・つりざを》【棹】(トウ)船の
18. じょうげん‐まつり[ジャウゲン‥]【上元祭】
日本国語大辞典
〔名〕正月一五日に、長崎市の福済寺で観音大士をまつった行事。一日中銅鑼(どら)や太鼓を鳴らし、夜は境内に竿灯をかかげて本堂に数十の唐蝋燭をともし、参詣人は持参し
19. 東北地方画像
日本大百科全書
の神々」の一部を構成している。 観光化されているが青森市や弘前(ひろさき)市のネブタ、秋田県の竿灯(かんとう)、仙台市の七夕(たなばた)などは、盆行事の7日前の
20. 東北地方画像
世界大百科事典
幡平,磐梯朝日の3国立公園,鳥海など4国定公園があり,また8月上旬の仙台七夕,青森ねぶた,秋田竿灯(かんとう)は東北の三大夏祭として知られ,多くの観光客を集めて
21. 東北六魂祭[イミダス編 文化・スポーツ]
イミダス 2018
の祭りを集め、2011年7月16、17日に宮城県仙台市で開催されるイベント。青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わ
22. 夏祭り 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
広く知られる夏祭りには、京都の祇園祭をはじめ、東北の夏を彩る青森ねぶた祭、仙台七夕まつり、秋田竿灯祭、山形花笠まつりのほか、徳島の阿波踊りなどがある。祭りに参加
23. 新潟(市)画像
日本大百科全書
生きした商業都市新潟の磐石(ばんじゃく)の基盤を支えている。東北三大祭り(青森のねぶた、秋田の竿灯(かんとう)、仙台の七夕(たなばた))に次ぐ「にいがた祭り」は
24. ねぶた
世界大百科事典
問わず飾物には中にろうそくなどを点灯させ,これが元来は盆を迎えるための灯籠であったことをうかがわせ,秋田の竿灯(かんとう)などと共通している。また,それを最後に
25. 火祭
世界大百科事典
とか病気にならないなどの呪力があるとされている。盆の前後には柱松(はしらまつ),火揚げ,火柱,竿灯(かんとう),ねぶた,大文字焼き(大文字火),灯籠流しなどの火
26. ぼううら【坊浦】鹿児島県:川辺郡/坊津町/坊村
日本歴史地名大系
施設面では造船所・鉄工場などが誘致され、港湾施設が整備された。坊岬灯台は明治四一年に川辺郡の郡立の竿灯として設立、大正一一年に現在の国営灯台となる。昭和二年に坊
27. 盆(先祖祭り)画像
日本大百科全書
だいもんじ)・鳥居火・万灯火、数多くの提灯(ちょうちん)を竿(さお)につけ、人が支えて練り歩く竿灯(かんとう)などがある。送り火の場合にも、送り舟にろうそくをと
28. まとい[まとひ]【纏】画像
日本国語大辞典
纏のばれんの浸し物」*江戸繁昌記〔1832~36〕初・火場「記旗(〈注〉マトヒ)を肩にする者、竿灯(〈注〉たかはり)を手にする者、梯子を荷ふ者」*随筆・守貞漫稿
29. 迎え火
日本大百科全書
目標にして家に帰ってきてくださいという意味の唱え言をいい、先祖様を家に迎えるための道案内にしている。秋田の竿灯(かんとう)、京都その他の大文字焼や鳥居火、各地の
30. 夢粱録 3 南宋臨安繁昌記 112ページ
東洋文庫
搬肉粉嚢、三鮮大塘骨、頭葵飯食。 また麺食の種類には、猪羊盆生麺、糸鶏麺、三鮮麺、魚桐皮麺、塩煎麺、竿燈肉麺、妙鶏麺、大燵麺、子料澆蝦螺麺、煙汁米子、諸色造葵、
「竿灯」の情報だけではなく、「竿灯」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る

竿灯と同じ祭事・行事カテゴリの記事
田楽(国史大辞典・新版 能 狂言事典・改訂新版 世界大百科事典)
広義には稲作に関する芸能の総称として用いるが、狭義には田楽躍(おどり)を本芸とする職業芸能者が演じる芸能をいう。また田植の囃しや田楽躍に用いる太鼓を称する場合もある。広義の田楽は、(1)田植を囃す楽、(2)職業芸能者である田楽法師による芸能
民俗芸能(国史大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
地域社会の中で、住民の信仰や風俗・習慣と結び付きながら伝承してきた郷土色ゆたかな芸能。郷土芸能・民間芸能などともいう。祭や宴遊・講などを主な伝承の場とし、特に農耕の祭に呪術的機能を買われて演じられ、また芸能をもって成人教育とするなど
大日堂舞楽(改訂新版 世界大百科事典・日本大百科全書)
民俗芸能。秋田県鹿角市八幡平字小豆沢(あずきざわ)の大日堂(大日孁貴(おおひるめむち)神社)で,1月2日に行われる祭事芸能。小豆沢,大里,谷内,長嶺の4集落の能衆によって舞われる。能衆は世襲で,それぞれの集落に所伝の舞がある
壬生の花田植/佐陀神能(イミダス)
「壬生(みぶ)の花田植(はなたうえ、はなだうえ)」は広島県北広島町に伝わる稲作儀礼で、一説に鎌倉時代の発祥とも言われる。華やかに飾り立てた牛に代掻(しろか)きをさせた田で、紺の単衣(ひとえ)に菅笠(すげがさ)姿の早乙女たちが太鼓や笛、鉦(かね)などに合わせて
精霊流し(国史大辞典・日本大百科全書)
盆行事の最終段階で、精霊を送り出す儀礼。先祖の霊は、七月十三日の精霊迎えを経て、十五日または十六日夕方まで各家に滞在したのち、精霊流しによって、再びあの世へ送り返されると信じられていた。祖霊をはじめ、死者の霊は山の彼方の世界に行っているが
祭事・行事と同じカテゴリの記事をもっと見る


「竿灯」は文化に関連のある記事です。
その他の文化に関連する記事
花笠踊(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
山形県山形市の民謡。同地方で酒盛り唄として歌われてきたもので、その源流は同地方の『櫓胴搗(やぐらどうづ)き唄』である。1935年(昭和10)ごろ山形市南館の有海桃洀(とうしゅう)が、弟子の伊藤桃華(山形市成沢)の持ち込んできた『櫓胴搗き唄』を元に
竿灯(日本大百科全書・世界大百科事典)
毎年8月3~6日の4日間、秋田市で行われる七夕行事で、東北三大祭りの一つとして知られる。10メートル余もある太い竹竿に横に9本の竹を結び付け、46個の提灯をぶら下げた飾りに点灯して各町内の若者たちが練り歩く。子供用の小形の竿灯もあるが
八朔(日本大百科全書・世界大百科事典・日本国語大辞典)
旧暦の8月1日の節日(せちにち)である。いまでは9月1日に行っている土地がある。この日を盆の終わりとして八朔盆とも称する。八朔の行事は東日本より西日本のほうが盛んである。この日は稲刈りにはまだ早いが、未熟の稲を神に供えている
明治東京逸聞史(東洋文庫)
東洋文庫135 森銑三明治の激動期に底流していた庶民の笑いとペーソス。書誌研究の第一人者が,新聞・雑誌・文芸作品などの資料を博捜してその実相を捉えた本書は,明治庶民生活史の粋といえる。年表的に編まれた本書の第1巻は,明治元年(1868)から明治32年(1899)まで。1969年03月刊
団扇(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
あおいで風を送り、ときに蚊や蠅を打ち払うに用いる夏の持ちもの。円形の団扇と、菱形の方扇があり、いずれも「うちわ」という。また、かざしに用いる長柄の翳(さしは)も形状の類似から団扇という。『続日本紀』宝亀八年(七七七)五月癸酉条には渤海使の帰国にあたり
文化に関連する記事をもっと見る
ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額600万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る