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サイトカイン・ストーム
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イミダス
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サイトカイン・ストーム
cytokine storm
免疫の暴走
と訳される。
サイトカイン
とは、cyto(細胞)とkine(動作)からなる造語で、細胞から放出されさまざまな細胞間に相互作用をもたらすたんぱく質因子の総称である。サイトカインは標的の細胞に働きかけて、免疫、炎症、生体防御などの面で重要な役割を果たすもので数百種類があり、その代表としてインターフェロン、インターロイキンが知られている。特定のサイトカイン遺伝子にスイッチが入るとサイトカインが合成されて、体液中に分泌される。分泌されたサイトカインは体液で運ばれて、標的となる細胞のレセプター(受容体)に働きかけ、情報を伝えて特定の遺伝子の活性化を促し、標的細胞に生理的変化をもたらすことになる。免疫もこうした仕組みで機能しているが、
新型インフルエンザ
のH1N1やH5N1ウイルスの場合、免疫を持たない人にはサイトカインが過剰に分泌されて暴走化し、自己を攻撃する作用をもたらすとされている。免疫力の弱い高齢者より、とりわけ免疫力の強い若者については、免疫系が過剰に反応し、全身に嵐のように混乱した状態をもたらすことから、サイトカイン・ストームと呼ばれる。かつて1918~19年にかけて世界的に流行して多くの死者を出した
スペイン風邪
で、青年層に被害者が多かったことも、サイトカイン・ストームによるものと見られている。新型インフルエンザには、強毒性とサイトカイン・ストームを起こす性質があり、高い死亡率につながる可能性が高い。
[イミダス編]
[2009.06]
©Shueisha
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サイトカイン・ストームと同じ
細胞・免疫・物質
カテゴリの記事
免疫
(岩波 生物学辞典)
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サイトカイン・ストーム
(イミダス)
免疫の暴走と訳される。サイトカインとは、cyto(細胞)とkine(動作)からなる造語で、細胞から放出されさまざまな細胞間に相互作用をもたらすたんぱく質因子の総称である。サイトカインは標的の細胞に働きかけて、免疫、炎症、生体防御などの面で重要な役割を
ウイルス
(岩波 生物学辞典・世界大百科事典)
《同》濾過性病原体(filterable microorganism).DNAかRNAのどちらかをゲノムとしてもち,細胞内だけで増殖する感染性の微小構造体.ラテン語で毒(virus)を意味し,後に転じて病原体を意味するようになった.D.I.Ivanovski(1892)はタバコモザイク病が細菌濾過器を通した濾液で感染することを観察,F.LoefflerとP.Frosch(1898)は口蹄疫が同じく
樹立細胞株
(岩波 生物学辞典)
《同》株細胞(strain cell).細胞寿命を超えて不死化し,培養条件下で安定に増殖し続けるようになった細胞.染色体構成は二倍体(diploid)から異数体(aneuploid)に変化し,表現形質もがん細胞様に変化していることが多い(⇒二倍体細胞).最初の樹立細胞株は,1943年にW.R.Earleにより,C3H系マウス皮下組織から分離されたL細胞(L cell)で
組織培養
(岩波 生物学辞典・日本大百科全書)
[tissue culture]多細胞生物の個体から無菌的に組織片・細胞群を取り出し,適当な条件において生かし続ける技術.広義には,組織片培養と細胞培養を包含する.組織培養では,分離された組織片を同一個体または他の生物体のある場所に移して育てる生体内
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