1. 物眞似狂言盡(ものまねきょうげんづくし)
古事類苑
樂舞部 洋巻 第2巻 23ページ
2. ものまねきょうげんづくし【物真似狂言尽】
歌舞伎事典
歌舞伎用語。若衆歌舞伎が禁じられ、承応二(1653)年野郎歌舞伎として再興するに当たり、〈物真似狂言尽〉を演じることを条件の一つとして許可されたという。ただしこ
3. ものまねきょうげん‐づくし[ものまねキャウゲン‥]【物真似狂言尽】
日本国語大辞典
承応元年(一六五二)の若衆歌舞伎禁止以後に興行を許可された野郎歌舞伎で、写実風の演劇的要素の濃いもの。猿若の物真似狂言尽しを主とするという名目で許可されたことに
4. おうむせき【鸚鵡石】
国史大辞典
興行の宣伝をかねて刊行された。それを鸚鵡石と題するようになったのは、安永元年(一七七二)の『(物真似狂言尽)鸚鵡石』が最初である。主に江戸で、各座の興行ごとに出
5. 歌舞伎画像
世界大百科事典
た。 そこで,若衆の象徴である前髪を剃り落として野郎頭になること,扇情的な舞や踊りでなく〈物真似狂言尽〉を演ずることの2条件を受け入れて,53年再開を許された。
6. かぶき【歌舞伎】
国史大辞典
)によって風俗を乱すとして承応元年(一六五二)禁止された。それで、若衆を出演させないこと、物真似狂言尽しを主体とすることの二つを条件として野郎頭の俳優だけで興行
7. きょうげん‐づくし[キャウゲン‥]【狂言尽】
日本国語大辞典
第一回狂言尽を催すこととなりたるが」(2)(若衆歌舞伎が禁止され、野郎歌舞伎が再開されたときの「物真似狂言尽し」の略称)歌舞伎芝居のこと。*子孫鑑〔1667か〕
8. 劇場画像
世界大百科事典
乱すという理由で52年(承応1)6月に禁止されると,新しく野郎歌舞伎が誕生した。芸態も,〈物真似狂言尽〉や〈島原狂言〉,さらに〈続き狂言〉へと成長した。そのこと
9. げきじょう【劇場】
歌舞伎事典
乱すという理由で慶安五(1652)年六月に禁止されると、新しく野郎歌舞伎が誕生した。芸態も、〈物真似狂言尽〉や〈島原狂言〉、さらに〈続き狂言〉へと成長した。その
10. ごこうぐうじんじゃ【御香宮神社】京都市:伏見区/伏見町/第三区/御香宮門前町地図
日本歴史地名大系
二三日条)。於御香宮境内御神事節芝居物小見世物等仕候覚元禄七戌年之分浄瑠璃芝居 山本長太夫物真似狂言尽 大和屋勘左衛門右弐軒ハかこひ木戸仕而候やくら太皷上ケ申候
11. 東海道名所記 2 185ページ
東洋文庫
幕 府はほぼ目的を達するや、あらたに衆道対策上から禁止した。これに対し、前髪を剃り落として 物真似狂言尽しのみを演ずるという条件で、翌年から興行が再開された。し
12. どうとんぼりしばいがわ【道頓堀芝居側】大阪府:大阪市/南区地図
日本歴史地名大系
太左衛門が下ってきて興行主となった。承応二年(一六五三)若衆芝居も禁止され、翌年野郎芝居・物真似狂言尽として再出発した。からくり芝居は竹田近江が寛文二年(一六六
13. 男色大鑑(井原西鶴集) 454ページ
日本古典文学全集
男色に基づく歌舞伎座にての刃傷沙汰が主なる原因。しかし早くも翌二年三月には、前髪をおとし、「物真似狂言尽し」の看板を掲げることを条件に許可されている。以後、野郎
14. 男色大鑑(井原西鶴集) 455ページ
日本古典文学全集
泪の種は紙見世 「今の京には何が時花る」といへば、「始末して銀を溜める事ぞ」と語る。それは常なり。大歌舞伎御法度の後、村山又兵衛が物まね狂言づくしに仕掛け、太夫
15. ぶたい【舞台】
歌舞伎事典
止されるに及び、関係者は前髪を剃った野郎歌舞伎を現出し、より劇的要素に富んだせりふ本位の〈物真似狂言尽〉を打ちだした。舞台構造の上においても、通説によれば、寛文
16. ぼん‐てん【梵天】画像
日本国語大辞典
ゆ。因てこれを招きといへり〈略〉天正年中より、寛永年中まで幣にてありけるに、歌舞妓の名目を物真似狂言尽しと成しより、両部和光同塵の心にて、明暦年中にいたり、麾に
17. むらやままたべえ【村山又兵衛】
国史大辞典
た不祥事のため京都の芝居がすべて興行停止となった。又兵衛は身を挺して奉行所に嘆願、ようやく物真似狂言尽しという名目で各劇場とも再開が許された。そのため又兵衛は京
18. ものまね【物真似】
国史大辞典
中世に成立した能楽においても、その大成者世阿弥は物真似の重要性を強調し、さらに近世におこった歌舞伎も「物真似狂言尽し」として幕府より許可され、その主流が物真似芸
19. ものまね【物真似】
歌舞伎事典
一一年《役者正月詞》)などの用例がある。移行時期は元禄期(1700年前後)のころである。→物真似狂言尽鳥越 文蔵
20. ものまね‐きょうげん[‥キャウゲン]【物真似狂言】
日本国語大辞典
〔名〕「ものまねきょうげんづくし(物真似狂言尽)」に同じ。*ある敵打の話〔1917〕〈菊池寛〉「鴨川にかかる四条、五条、三条の橋を日に日に幾度も越えて歩いて居た
21. 野郎歌舞伎
世界大百科事典
ふつうに野郎歌舞伎時代と呼ぶ。若衆歌舞伎の少年の前髪を剃り落とされたので,以後は成人男子の役者による,〈物真似狂言尽(ものまねきようげんづくし)〉として歌舞伎の
22. やろうかぶき【野郎歌舞伎】
歌舞伎事典
ふつうに野郎歌舞伎時代と呼ぶ。若衆歌舞伎の少年の前髪を剃り落とされたので、以後は成人男子の役者による、〈物真似狂言尽(ものまねきょうげんづくし)〉として歌舞伎の