1. 野郎評判記
世界大百科事典
判記の影響のもとに作られた。歌舞伎若衆は表向きは〈野郎(成人男子)〉であったから,これを〈野郎評判記〉という。評するところは主としてその容色,性格,歌舞の巧拙,
2. やろう‐ひょうばんき[ヤラウヒャウバンキ]【野郎評判記】
日本国語大辞典
〔名〕野郎歌舞伎時代の役者評判記をいう。役者評判記は、元祿一二年(一六九九)の「役者口三味線」で内容形式が整うが、それ以前のものをさす。万治三年(一六六〇)の「
3. やろうひょうばんき【野郎評判記】
歌舞伎事典
遊女評判記の影響のもとに作られた。歌舞伎若衆は表向きは〈野郎(成人男子)〉であったから、これを〈野郎評判記〉という。評するところは主としてその容色、性格、歌舞の
4. 歌舞伎画像
世界大百科事典
になり,複雑な筋の展開を可能にした。劇場が整備され,役者の数が増加し,見物の層が広がった。野郎評判記が出版されるが,当初の容色本位の野郎賛仰からしだいにその技芸
5. かぶきひょうばんきしゅうせい【歌舞伎評判記集成】
歌舞伎事典
》から、享保二一(1736)年正月板行の《役者福若志(やくしゃふくわかし)》に至る、現存の野郎評判記・役者評判記を網羅して、新たに歌舞伎評判記と汎称(はんしょう
6. 劇評
世界大百科事典
散見される。江戸期に入り,《遊女評判記》にならって,歌舞伎の《役者評判記》(初期のものは〈野郎評判記〉と呼ぶ)が刊行されるようになった。初めは役者の容色,姿態を
7. げきひょう【劇評】
歌舞伎事典
散見される。江戸期に入り、《遊女評判記》にならって、歌舞伎の《役者評判記》(初期のものは〈野郎評判記〉と呼ぶ)が刊行されるようになった。初めは役者の容色、姿態を
8. 好色本
世界大百科事典
生じた。男色女色を扱う浮世草子好色物を中核として,題材・表現に通じるところのある遊女評判記,野郎評判記など,また男色女色に関した即物的な知識や実際的な技巧を伝授
9. 男色物
世界大百科事典
担った歌舞伎の世界では,遊女評判記に倣って《野郎虫》《剝野老(むきところ)》《赤烏帽子》などの野郎評判記が刊行され,のちには《三の朝》なる男色細見というべきもの
10. ひょうばん‐き[ヒャウバン‥]【評判記】
日本国語大辞典
記で、万治年間(一六五八~六一)に入って、その影響によると見られる歌舞伎若衆の容色に関する野郎評判記も刊行された。(2)これに対して貞享年間(一六八四~八八)に
11. やくしゃくちさみせん【役者口三味線】
歌舞伎事典
小書(目録)、役者目録、開口、役者評の順に記されている。ほかに、数頁の挿絵がある。これまでの野郎評判記が、多く半紙本で、若女形や若衆方の容姿を挿絵や評判で楽しむ
12. 役者評判記
世界大百科事典
通はこれと区別して,立役,敵役,若女方などすべての役柄の役者の技芸を批評する書物をいう。〈野郎評判記〉は1656年(明暦2)に始まると伝えられるが,〈役者評判記
13. やくしゃ‐ひょうばんき[‥ヒャウバンキ]【役者評判記】
日本国語大辞典
。書物の形式をとったものとしては明暦二年(一六五六)版「役者の噂」が最古だが、初期のものは野郎評判記として区別される。役者評判。*洒落本・辰巳之園〔1770〕「
14. やくしゃひょうばんき【役者評判記】
国史大辞典
男色の対象であった歌舞伎若衆の容姿や客扱いを評する『野郎虫』(万治三年(一六六〇)刊)などの野郎評判記を含めるが、狭義には、立役・敵役・女方を中心に、役者(演技
15. やくしゃひょうばんき【役者評判記】
歌舞伎事典
広義には歌舞伎若衆の容色を品評する〈野郎評判記〉をも含めることもあるが、普通はこれと区別して、立役・敵役・若女方などすべての役柄の役者の技芸を批評する書物をいう
16. 野郎歌舞伎
世界大百科事典
る。伊藤小太夫,玉村吉弥,滝井山三郎などの若衆,女方の名が高く,遊女評判記の形式にならった野郎評判記が出版されたのもこの時期である。現存する最も古い評判記は,1
17. やろうかぶき【野郎歌舞伎】画像
国史大辞典
(三)六方(ろっぽう)・丹前(たんじり)・拍子舞などの芸や、各種の演技類型(事)が成立する。(四)野郎評判記が出版されるようになった。これらの顕著な当期の特色は
18. やろうかぶき【野郎歌舞伎】
歌舞伎事典
る。伊藤小太夫、玉村吉弥、滝井山三郎などの若衆・女方の名が高く、遊女評判記の形式にならった野郎評判記が出版されたのもこの時期である。現存する最も古い評判記は、万
19. 野郎虫
世界大百科事典
役者評判記(野郎評判記)。著者不詳。1660年(万治3)4月上旬刊。1冊。本屋仁兵衛版(天理図書館蔵。後半のみ伝存)。なお,刊年を削った後刷本に,正本屋五郎兵衛
20. やろうむし【野郎虫】
歌舞伎事典
役者評判記(野郎評判記)。著者不詳。万治三(1660)年四月上旬刊。本屋仁兵衛版(天理図書館蔵。後半のみ伝存)。一冊。なお、刊年を削った後刷本に、正本屋五郎兵