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  11. 野郎評判記

ジャパンナレッジで閲覧できる『野郎評判記』の辞書・事典・叢書別サンプルページ

歌舞伎事典・世界大百科事典

新版 歌舞伎事典
野郎評判記
やろうひょうばんき
 歌舞伎若衆に対する評判の書。いわゆる野郎歌舞伎は、若衆歌舞伎禁止後〈狂言尽〉を標榜して成立したが、美少年の歌舞伎若衆をスターとし、その美しい容姿と歌舞の魅力を売り物としていたから、それを男色趣味にもとづいて評判する書が、遊女評判記の影響のもとに作られた。歌舞伎若衆は表向きは〈野郎(成人男子)〉であったから、これを〈野郎評判記〉という。評するところは主としてその容色、性格、歌舞の巧拙、声のよしあし、酒宴の座などでの座持ち、色を売る若衆としての客に接する態度から閨中の味わいに及び、詩歌や肖像画を添えることが多い。刊行は明暦二(1656)年からと伝えるが、現存するものは万治三(1660)年刊《野郎虫やろうむし》から元禄一三(1700)年刊《姿記評林しきひょうりん》に至る。〈役者評判記〉成立の基盤となったもので、歌舞伎史・絵画史・風俗史の資料として重要である。《歌舞伎評判記集成》に収録。
役者評判記野郎歌舞伎
[松崎 仁]


改訂新版 世界大百科事典
野郎評判記
やろうひょうばんき

歌舞伎若衆に対する評判の書。いわゆる野郎歌舞伎は若衆歌舞伎禁止後〈狂言尽し〉を標榜して成立したが,美少年の歌舞伎若衆をスターとし,その美しい容姿と歌舞の魅力を売り物としていたから,それを男色趣味にもとづいて評判する書が,遊女評判記の影響のもとに作られた。歌舞伎若衆は表向きは〈野郎(成人男子)〉であったから,これを〈野郎評判記〉という。評するところは主としてその容色,性格,歌舞の巧拙,声のよしあし,酒宴の座などでの座持ち,色を売る若衆としての客に接する態度から閨中の味わいに及び,詩歌や肖像画を添えることが多い。刊行は1656年(明暦2)からと伝えるが,現存するものは60年(万治3)刊《野郎虫(やろうむし)》から1700年(元禄13)刊《姿記評林(しきひようりん)》に至る。〈役者評判記〉成立の基盤となったもので,歌舞伎史,絵画史,風俗史の資料として重要。《歌舞伎評判記集成》に収録。
→役者評判記
[松崎 仁]

[索引語]
姿記評林(しきひようりん)
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検索コンテンツ
1. 野郎評判記
世界大百科事典
判記の影響のもとに作られた。歌舞伎若衆は表向きは〈野郎(成人男子)〉であったから,これを〈野郎評判記〉という。評するところは主としてその容色,性格,歌舞の巧拙,
2. やろう‐ひょうばんき[ヤラウヒャウバンキ]【野郎評判記】
日本国語大辞典
〔名〕野郎歌舞伎時代の役者評判記をいう。役者評判記は、元祿一二年(一六九九)の「役者口三味線」で内容形式が整うが、それ以前のものをさす。万治三年(一六六〇)の「
3. やろうひょうばんき【野郎評判記】
歌舞伎事典
遊女評判記の影響のもとに作られた。歌舞伎若衆は表向きは〈野郎(成人男子)〉であったから、これを〈野郎評判記〉という。評するところは主としてその容色、性格、歌舞の
4. 歌舞伎画像
世界大百科事典
になり,複雑な筋の展開を可能にした。劇場が整備され,役者の数が増加し,見物の層が広がった。野郎評判記が出版されるが,当初の容色本位の野郎賛仰からしだいにその技芸
5. かぶきひょうばんきしゅうせい【歌舞伎評判記集成】
歌舞伎事典
》から、享保二一(1736)年正月板行の《役者福若志(やくしゃふくわかし)》に至る、現存の野郎評判記・役者評判記を網羅して、新たに歌舞伎評判記と汎称(はんしょう
6. 劇評
世界大百科事典
散見される。江戸期に入り,《遊女評判記》にならって,歌舞伎の《役者評判記》(初期のものは〈野郎評判記〉と呼ぶ)が刊行されるようになった。初めは役者の容色,姿態を
7. げきひょう【劇評】
歌舞伎事典
散見される。江戸期に入り、《遊女評判記》にならって、歌舞伎の《役者評判記》(初期のものは〈野郎評判記〉と呼ぶ)が刊行されるようになった。初めは役者の容色、姿態を
8. 好色本
世界大百科事典
生じた。男色女色を扱う浮世草子好色物を中核として,題材・表現に通じるところのある遊女評判記,野郎評判記など,また男色女色に関した即物的な知識や実際的な技巧を伝授
9. 男色物
世界大百科事典
担った歌舞伎の世界では,遊女評判記に倣って《野郎虫》《剝野老(むきところ)》《赤烏帽子》などの野郎評判記が刊行され,のちには《三の朝》なる男色細見というべきもの
10. ひょうばん‐き[ヒャウバン‥]【評判記】
日本国語大辞典
記で、万治年間(一六五八~六一)に入って、その影響によると見られる歌舞伎若衆の容色に関する野郎評判記も刊行された。(2)これに対して貞享年間(一六八四~八八)に
11. やくしゃくちさみせん【役者口三味線】
歌舞伎事典
小書(目録)、役者目録、開口、役者評の順に記されている。ほかに、数頁の挿絵がある。これまでの野郎評判記が、多く半紙本で、若女形や若衆方の容姿を挿絵や評判で楽しむ
12. 役者評判記
世界大百科事典
通はこれと区別して,立役,敵役,若女方などすべての役柄の役者の技芸を批評する書物をいう。〈野郎評判記〉は1656年(明暦2)に始まると伝えられるが,〈役者評判記
13. やくしゃ‐ひょうばんき[‥ヒャウバンキ]【役者評判記】
日本国語大辞典
。書物の形式をとったものとしては明暦二年(一六五六)版「役者の噂」が最古だが、初期のものは野郎評判記として区別される。役者評判。*洒落本・辰巳之園〔1770〕「
14. やくしゃひょうばんき【役者評判記】
国史大辞典
男色の対象であった歌舞伎若衆の容姿や客扱いを評する『野郎虫』(万治三年(一六六〇)刊)などの野郎評判記を含めるが、狭義には、立役・敵役・女方を中心に、役者(演技
15. やくしゃひょうばんき【役者評判記】
歌舞伎事典
広義には歌舞伎若衆の容色を品評する〈野郎評判記〉をも含めることもあるが、普通はこれと区別して、立役・敵役・若女方などすべての役柄の役者の技芸を批評する書物をいう
16. 野郎歌舞伎
世界大百科事典
る。伊藤小太夫,玉村吉弥,滝井山三郎などの若衆,女方の名が高く,遊女評判記の形式にならった野郎評判記が出版されたのもこの時期である。現存する最も古い評判記は,1
17. やろうかぶき【野郎歌舞伎】画像
国史大辞典
(三)六方(ろっぽう)・丹前(たんじり)・拍子舞などの芸や、各種の演技類型(事)が成立する。(四)野郎評判記が出版されるようになった。これらの顕著な当期の特色は
18. やろうかぶき【野郎歌舞伎】
歌舞伎事典
る。伊藤小太夫、玉村吉弥、滝井山三郎などの若衆・女方の名が高く、遊女評判記の形式にならった野郎評判記が出版されたのもこの時期である。現存する最も古い評判記は、万
19. 野郎虫
世界大百科事典
役者評判記(野郎評判記)。著者不詳。1660年(万治3)4月上旬刊。1冊。本屋仁兵衛版(天理図書館蔵。後半のみ伝存)。なお,刊年を削った後刷本に,正本屋五郎兵衛
20. やろうむし【野郎虫】
歌舞伎事典
 役者評判記(野郎評判記)。著者不詳。万治三(1660)年四月上旬刊。本屋仁兵衛版(天理図書館蔵。後半のみ伝存)。一冊。なお、刊年を削った後刷本に、正本屋五郎兵
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歌舞伎(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)
歌舞伎という表記は当て字であるが、歌(音楽)、舞(舞踊)、伎(伎芸)をそれぞれ意味し、日本独自の様式的演劇の特質を巧まずして表現しているため、今日では広く用いられている。かつて江戸時代には「歌舞妓」と書かれるのが普通であったが、もっと古くは「かぶき」と仮名で書かれた
下座音楽(新版 歌舞伎事典・国史大辞典・改訂新版 世界大百科事典)
歌舞伎の演出に、効果・修飾・背景・伴奏音楽として、原則として黒御簾で演奏される歌舞伎囃子の通称。〈黒御簾音楽〉〈陰囃子〉(略して〈黒御簾〉〈陰〉とも)などの別称がある。ただし〈陰囃子〉は、狭義に、出囃子・出語りについて黒御簾の中で演奏される鳴物を意味することが多い
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江戸で公許された中村座、市村座、森田座の三芝居。元禄期(1688‐1704)には山村座を含め四座存在したが、正徳四(1714)年、江島生島事件によって山村座が廃絶、以降明治に至るまで三座に限って興行が公認された。中村座は堺町、市村座は葺屋町、森田座は木挽町において興行したが
野郎歌舞伎(新版 歌舞伎事典・国史大辞典)
若衆歌舞伎の禁令以後、前髪を剃って、野郎頭となった男たちの歌舞伎、という意味で、承応一(1652)年ごろから、いわゆる元禄歌舞伎時代まで二十数年間をふつうに野郎歌舞伎時代と呼ぶ。若衆歌舞伎の少年の前髪を剃り落とされたので、以後は成人男子の役者
若衆歌舞伎(新版 歌舞伎事典・国史大辞典)
前髪立ちの美少年の魅力を中心とした歌舞伎。慶長八(1603)年四月に出雲のお国が歌舞伎踊を創始したが、その同じ年の九月には、五歳の童男の歌舞伎が宮中に招かれたという記録があるので、少年の歌舞伎はきわめて早くから行われていたことが知れる。
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夢中問答集(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
夢窓疎石が足利直義の問に答えた法話集。『夢中問答』ともいう。三巻三冊。全編九十三章の問答を仮名交り文にて記し、在家の女性や道に志す者に見せたいという直義の意を受けて、大高重成が刊行した書で、重成は等持寺の古先印元を介して、康永元年
さす(全文全訳古語辞典・日本国語大辞典)
{さ・し・す・す・せ・せ}一 〔自動詞サ行四段〕一 【指す・差す】自然の力が、ある方向に作用する。❶(日光などが)直射する。例「わたつみの豊旗雲(とよはたぐも)に入り日さし今夜(こよひ)の月夜(つくよ)さやけかりこそ」〈万葉・1・15〉
やさし(全文全訳古語辞典)
〔形容詞シク活用〕 《やせるの意の動詞「やす」の未然形が形容詞化した語》動詞「痩(や)す」(=やせる)を形容詞化した語。身もやせ細るほどでつらい、がもとの意。他人の目にやせ細る思いをすることから、恥ずかしい、気がひける、の意となり、その恥ずかし
かなふ(全文全訳古語辞典)
〔自動詞ハ行四段〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}❶ 《「心にかなふ」「思ふにかなふ」など「…にかなふ」の形で》合致する。適合する。ふさわしい。例「あやしき下臈(げらふ)なれども、聖人の戒めにかなへり」〈徒然草・109〉訳(高名の木登りは)
まどふ(全文全訳古語辞典)
〔自動詞ハ行四段〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ} 《上代は「まとふ」。他動詞は「まどはす」》主に人の心についていい、途方に暮れる、うろたえる、などの意味を表す。また、他の動詞に付いて、程度のはなはだしい意を添える。❶(心が)迷う。乱れる。思い悩む
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