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  11. 夏祭浪花鑑

ジャパンナレッジで閲覧できる『夏祭浪花鑑』の辞書・事典・叢書別サンプルページ

歌舞伎事典・日本大百科事典・世界大百科事典

新版 歌舞伎事典

夏祭浪花鑑
なつまつりなにわかがみ
 人形浄瑠璃。世話物。九段。並木千柳・三好松洛・竹田小出雲合作。延享二(1745)年七月大坂・竹本座初演。団七とお辰の人形の初演者は初世吉田文三郎。初演時の番付の口上書に「魚売団七高津祭宵宮長町裏にて舅を殺し候は四拾年以前の義……始終の実説を承合此度新作に取組」とある。ただし初世片岡仁左衛門が大坂の歌舞伎で宿無団七を演じたのは元禄一一(1698)年、《宿無団七七年忌》を演じたのは元禄一四年であるゆえ、口上に事件が四〇年以前とあるのは、黒木勘蔵の言うごとく五〇年以前の誤りであろう。《摂陽奇観》はほかに、延享一年冬に堺の魚売が長町裏で人を殺し、翌春露顕して処刑された話を、実説として掲げる。男達団七九郎兵衛は、恩を受けた玉島兵太夫の子息磯之丞とその愛人琴浦を守るために、欲に目がくれて琴浦をかどわかそうとした舅義平次を、心ならずも長町裏で殺す。団七と盟約を交わした一寸いっすん徳兵衛と釣船三婦さぶは、団七に親殺しの刑罰を免れさせるために心を砕くが、磯之丞の帰参を見届けて団七は縄にかかる。大坂の夏の風俗を背景に団七と徳兵衛の達引を見せる〈住吉〉、徳兵衛の女房お辰が自ら顔に焼鉄を当てて性根を見せる〈三婦内〉、祭の興奮とうらはらの陰惨な舅殺しの泥場〈長町裏〉が名高い。人形浄瑠璃全盛期の作品で、初演時大好評を得、同年中に京および大坂三座の歌舞伎で上演された。もともと歌舞伎的傾向の強い作で、名人吉田文三郎が人形に初めて帷子を着せ、〈長町裏〉で本水・本泥を使用するなど、人形の面に工夫が凝らされた。浄瑠璃としては、近年上演回数の少ない〈九郎兵衛内〉が聴きどころ。歌舞伎《宿無団七時雨傘》(明和五年)は、本作の影響下にはあるが、別系統の話である。
宿無団七時雨傘
[内山 美樹子]


日本大百科全書(ニッポニカ)

夏祭浪花鑑
なつまつりなにわかがみ

浄瑠璃義太夫節 (じょうるりぎだゆうぶし)。世話物。九段。並木千柳 (せんりゅう)・三好松洛 (みよししょうらく)・竹田小出雲 (こいずも)合作。通称「夏祭」。1745年(延享2)7月、大坂・竹本座初演。1698年(元禄11)に大坂で初世片岡仁左衛門 (にざえもん)が演じた歌舞伎 (かぶき)狂言『宿無団七 (やどなしだんしち)』の役名を使い、団七九郎兵衛 (くろべえ)・釣船三婦 (つりぶねのさぶ)・一寸徳兵衛 (いっすんとくべえ)という侠客 (きょうかく)3人の達引 (たてひき)に、堺 (さかい)の魚売りが長町裏 (ながまちうら)で人殺しをした事件(延享1)を絡ませて脚色したもの。大坂の男達 (おとこだて)団七九郎兵衛は、恩人玉島兵太夫 (たましまひょうだゆう)の子息磯之丞 (いそのじよう)とその愛人の遊女琴浦 (ことうら)を守るため、女房お梶 (かじ)や先輩の釣船三婦と協力して奔走し、琴浦に横恋慕する大島佐賀右衛門 (さがえもん)を懲らしめ、大島の後ろ盾、一寸徳兵衛と争うが、徳兵衛も玉島家に恩を受けた者とわかり、兄弟分になる。三婦にかくまわれていた磯之丞は徳兵衛女房お辰 (たつ)が預かることになり、琴浦はお梶の父三河屋義平次 (ぎへいじ)に連れ出される。強欲な義平次は琴浦を大島に渡して金にしようとしたのだが、それに気づいた団七は長町裏で追い付き、義平次と争い、ついに彼を殺してしまう。

 世話浄瑠璃として最初の大作九段物で、人形遣い吉田文三郎 (ぶんざぶろう)の考案で初めて人形に帷子 (かたびら)を着せ、長町裏の場で本水 (ほんみず)・本泥 (ほんどろ)を使った画期的な作品。初演の翌月には歌舞伎に移され、代表的な夏狂言として今日に伝わった。まれに四段目「道具屋」や、徳兵衛と三婦が団七の罪を救おうと苦心する八段目「田島町団七内」が上演されるが、有名なのは団七・徳兵衛の達引を描いた三段目「住吉 (すみよし)」、お辰が顔に焼きごてを当てて女の意気地を見せる六段目「三婦内」、団七が舅 (しゅうと)を殺す「長町裏」の三場で、とくに「長町裏」は祭囃子 (まつりばやし)を背景に裸の団七がいくつかの美しいポーズを見せる立回りが優れ、「殺し場」の傑作。

[松井俊諭]



世界大百科事典

夏祭浪花鑑
なつまつりなにわかがみ

人形浄瑠璃。世話物。9段。並木千柳(並木宗輔),三好松洛,竹田小出雲合作。1745年(延享2)7月大坂竹本座初演。団七とお辰の人形の初演者は初世吉田文三郎。初演時の番付の口上書に〈魚売団七高津祭宵宮長町裏にて舅を殺し候は四拾年以前の義……始終の実説を承合此度新作に取組〉とある。ただし初世片岡仁左衛門が大坂の歌舞伎で宿無団七を演じたのは1698年(元禄11),《宿無団七七年忌》を演じたのは1701年であるゆえ,口上に事件が40年以前とあるのは,黒木勘蔵のいうごとく50年以前の誤りであろう。《摂陽奇観》はほかに,1744年冬に堺の魚売りが長町裏で人を殺し,翌春露顕して処刑された話を,実説として掲げる。男達(おとこだて)団七九郎兵衛は,恩を受けた玉島兵太夫の子息磯之丞とその愛人琴浦を守るために,欲に目がくれて琴浦をかどわかそうとした舅義平次を,心ならずも長町裏で殺す。団七と盟約を交わした一寸(いつすん)徳兵衛と釣船三婦(さぶ)は,団七に親殺しの刑罰を免れさせるために心を砕くが,磯之丞の帰参を見届けて団七は縄にかかる。大坂の夏の風俗を背景に団七と徳兵衛の達引(たてひき)を見せる〈住吉〉,徳兵衛の女房お辰がみずから顔に焼鉄を当てて性根を見せる〈三婦内〉,祭りの興奮とうらはらの陰惨な舅殺しの泥場〈長町裏〉が名高い。人形浄瑠璃全盛期の作品で,初演時大好評を得,同年中に京および大坂三座の歌舞伎で上演された。もともと歌舞伎的傾向の強い作で,名人吉田文三郎が人形に初めて帷子を着せ,〈長町裏〉で本水本泥を使用するなど,人形の面に工夫が凝らされた。浄瑠璃としては,近年上演回数の少ない〈九郎兵衛内〉が聴きどころ。歌舞伎《宿無団七時雨傘(しぐれのからかさ)》(1768)は,本作の影響下にはあるが,別系統の話である。
[内山 美樹子]

[索引語]
並木千柳 並木宗輔 三好松洛 竹田小出雲 吉田文三郎 団七九郎兵衛
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1. 夏祭浪花鑑
日本大百科全書
浄瑠璃義太夫節じょうるりぎだゆうぶし。世話物。九段。並木千柳せんりゅう・三好松洛みよししょうらく・竹田小出雲こいずも合作。通称「夏祭」。1745年(延享2)7月
2. 夏祭浪花鑑
世界大百科事典
人形浄瑠璃。世話物。9段。並木千柳(並木宗輔),三好松洛,竹田小出雲合作。1745年(延享2)7月大坂竹本座初演。団七とお辰の人形の初演者は初世吉田文三郎。初演
3. なつまつりなにわかがみ[なつまつりなにはかがみ]【夏祭浪花鑑】
日本国語大辞典
浄瑠璃。世話物。九段。並木千柳、三好松洛、竹田小出雲合作。延享二年(一七四五)大坂竹本座初演。前年、堺の魚屋が大坂長町裏で人を殺した事件を題材にとり、団七九郎兵
4. なつまつりなにわかがみ【夏祭浪花鑑】
歌舞伎事典
 人形浄瑠璃。世話物。九段。並木千柳・三好松洛・竹田小出雲合作。延享二(1745)年七月大坂・竹本座初演。団七とお辰の人形の初演者は初世吉田文三郎。初演時の番付
5. 夏祭浪花鑑(著作ID:393975)
新日本古典籍データベース
なつまつりなにわかがみ 並木宗輔(なみきそうすけ) 三好松洛(みよししょうらく) 竹田出雲二世(たけだいずも2せい) 浄瑠璃/義太夫 延享二初演
6. 夏祭浪花鑑(著作ID:394003)
新日本古典籍データベース
なつまつりなにわかがみ 絵本番附 
7. 夏祭浪花鑑(著作ID:394014)
新日本古典籍データベース
なつまつりなにわかがみ 夏祭浪花鑒 長谷川貞信(はせがわさだのぶ) 画 絵入根本 
8. あえ‐さが・す[あへ‥]【和─】
日本国語大辞典
越える意)(1)差し出口などをして人の話を混乱させる。まぜっかえす。邪魔をする。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕一「何じゃ異類異形な者が来てあへさがす。きりきり
9. あえ‐な・い[あへ‥]【敢無】
日本国語大辞典
04〕「Ayenai (アエナイ)〈訳〉いたましい、同情の気持を起こさせること」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「妻のおかちは父(てて)親の、あへなき最期常か
10. あお・つ[あふつ]【煽】
日本国語大辞典
tçu, otta (アヲツ)〈訳〉両手などで、あおぐような動作をする」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕五「七転八倒目を見出し、手足を煽ち身をもがき、狂ひ死に死
11. あか・い【明】
日本国語大辞典
(アカウ) ツカレタ」*日葡辞書〔1603~04〕「Acai (アカイ) ウチニ ツク」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「イヤイヤまだ明い内に其形(なり)で往
12. あか‐いぬ【赤犬】
日本国語大辞典
但、侯の食に充るは、赤犬斗を用る事といへり」(2)回し者。間者(かんじゃ)。いぬ。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕九「最前の様な赤犬めがうせると、飛出て骨がひし
13. あき‐ぐち【秋口】
日本国語大辞典
〔名〕秋になったばかりの頃。秋のはじめ。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「秋口から段々に名の変るが江鮒(えぶな)の出世」*塩原多助一代記〔1885〕〈三遊亭円
14. あきない‐だんな[あきなひ‥]【商旦那】
日本国語大辞典
お得意。*浄瑠璃・烏帽子折〔1690頃〕三「年の始の商旦那、ずいぶん御ちそう申せやと」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「埃叩で揚口叩き立るも商(アキナイ)旦那
15. あげあし を 打(う)つ
日本国語大辞典
vtçu (アゲ アシヲ ウツ)〈訳〉足をこの(「あげあし(2)」)ように置く」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕三「床机(しょうぎ)に上げ足打ち」日葡
16. あげ‐だい【揚代】
日本国語大辞典
〔名〕遊女、芸妓などをよんで遊興するときの代金。揚げ銭。揚げ代金。あげしろ。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕七「六年以来(このかた)俺が娘を女房にして、慰(なぐ
17. あし が 上(あ)がる
日本国語大辞典
失敗して頼りとするものを失う。職を失う。足上がりになる。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕一「儕(おのれ)が様な奴生けて置きゃ、仲間の者の足が上る」*洒落本・太平
18. 足(あし)が上(あ)がる
故事俗信ことわざ大辞典
失敗して、職・地位・立場などを失う。 浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)一「儕(おのれ)が様な奴生けて置きゃ、仲間の者の足が上る」洒落本・太平楽巻物(1782)「む
19. あして を 引(ひ)く
日本国語大辞典
けば、せめて足手を引てなりと夫の菩提を弔(と)いたさに、思ひ立(たっ)ての順礼」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「ヱヱ埒もない事に足手を引て悔(くや)しい」
20. 足手(あして)を引(ひ)く
故事俗信ことわざ大辞典
聞けば、せめて足手を引てなりと夫の菩提を弔(と)いたさに、思ひ立(たっ)ての順礼」浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)四「ヱヱ埒もない事に足手を引て悔(くや)しい」
21. あじ[あぢ]【味】
日本国語大辞典
*歌舞伎・四天王十寸鏡〔1695〕一「やあかもの二郎殿、是はあぢな所でたいめんをいたす」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「イヤコレ九郎兵衛、此雪踏を味(アヂ)
22. あじ‐よう[あぢ‥]【味良】
日本国語大辞典
味覚以外にも広く使われる)具合よく。上手に。うまい具合に。てぎわよく。あんじょう。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕一「俺があぢよう云聞せ。佐賀右エ門が申しおろせ
23. あじよく【味良】[方言]
日本方言大辞典
あぢよくつかまつりて」《あじよー》 和歌山県691和歌山方言集(杉村広太郎)1936浄瑠璃夏祭浪花鑑一「俺があぢよう云聞せ。佐賀右エ門が申しおろせばつゐ済事」《
24. あた 鈍臭(どんくさ)い
日本国語大辞典
ひどく間が抜けている。いかにもばかばかしい。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「ヱヱ疾(と)ふに船に乗(のる)ものを、あたどんくさい」
25. あち【彼方】[方言]
日本方言大辞典
平戸郷土誌(平戸尋常高等小学校)1917雑俳銭ごま「浜中はすっきりあっちゃ贔屓なり」浄瑠璃夏祭浪花鑑三「あっちゃから往いて昆布屋に居ましょ」《あっちゃん》 東京
26. あったら‐もの【惜物】
日本国語大辞典
名人ではなひ。あったら物を内へ入(いる)やうにしてこそ上手なれ。天下二でもない」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕六「徳兵衛は頼もしい女房を持たなア。なぜ男には生
27. あっ‐ちゃ【彼方】
日本国語大辞典
近世上方の語(遠称)。*雑俳・銭ごま〔1706〕「浜中はすっきりあっちゃ贔屓(びいき)なり」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕三「あっちゃから往(い)て昆布屋(こ
28. あてがい[あてがひ]【宛行・充行】
日本国語大辞典
浮世草子・新色五巻書〔1698〕五・三「月に十五匁づつのあてがい受けて裏屋住ひ」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕七「月々のあてがひ取るがよさに、目を眠ってゐる中
29. あと の 間(ま)
日本国語大辞典
呑して、庄司殿が討るる筈と」(2)物事が、その期を逸していること。手おくれ。あとの祭。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕一「親の罰(ばち)銀(かね)の罰身の程忘れ
30. あの‐ひと【彼人】
日本国語大辞典
【一】〔代名〕対称。近世、対等以下の人をさしていった。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「『此乳母になぜ物を隠さしゃる』『ヲヲあの人の隠すとは何をかくす』」*洒
31. あら・ける【散・粗】
日本国語大辞典
(アラクル)〈訳〉占領したりじゃましたりしている物を取りのぞくようにして場所や道をあける」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕六「いかさま二三日此家をあらけ、あいつ
32. あら‐こまし・い【荒─】
日本国語大辞典
〔形口〕「あらくましい(荒─)」の変化した語。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕六「生れ付きがあらこましい、喧〓(けんくは
33. あられ‐も‐な・い
日本国語大辞典
逢ふ夢にても見るかは。あられも無き人とものいひかはし、恐しき峰より落る夢など見」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「さっきにから伝八とじゃらくらじゃらくら。又清
34. あり‐さま
日本国語大辞典
上「ありさまたちはあったぼこしゅもない、はうばいどもとかけどくに道中すご六打て」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「ムウスリャあり様は海船がこはいか」
35. あわせ‐おび[あはせ‥]【合帯】
日本国語大辞典
〔名〕裏をつけた帯。腹合わせ帯。昼夜帯。鯨帯。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕一「打かけは町と屋敷を合せ帯、かるた結びの折目高」*東京日日新聞‐明治二四年〔18
36. いがむ【啀】[方言]
日本方言大辞典
。卑語。 大分県大分郡941豊後方言集(大分県立第一高等女学校国文会)1933~34浄瑠璃夏祭浪花鑑三「此格でいがんだら大きな目に逢い居ろ」(5)ひどくしかる。
37. いが・む【啀・〓
日本国語大辞典
低く、長く啀(イガ)んでゐた」(2)人と争って大声でわめく。相手にくってかかる。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕三「此格でいがんだら大きな目に逢い居(お)ろ」(
38. いき【行】
日本国語大辞典
~13〕〈夏目漱石〉兄・二二「此処は往(イキ)は通らなかったかな」(2)行く先。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「衒(かたら)れた金のいきは、詮義しぬいて御損
39. いき が 掛(か)かる
日本国語大辞典
や百貫目のかねは取かへて、親御の息(イキ)がかからず共、物の見ごとに取立ませよ」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「なんぼ飛(とぶ)程の術を得ても、天下の息(イ
40. 息(いき)が掛(か)かる
故事俗信ことわざ大辞典
貫や百貫目のかねは取かへて、親御の息(イキ)がかからず共、物の見ごとに取立ませよ」浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)八「なんぼ飛(とぶ)程の術を得ても、天下の息(イ
41. いき‐がたり【生騙】
日本国語大辞典
*浄瑠璃・長町女腹切〔1712頃〕中「いきがたりとは其事。いっそ手をよふ巾着か屋尻(やじり)切れ」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「背骨にぐっと乗っかかり、大
42. いき‐は【行端】
日本国語大辞典
*浄瑠璃・心中重井筒〔1707〕上「四百目は何にした。いきはをきかふときめらるる」*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕四「衒(かたら)れた金のいきは、詮義しぬいて御
43. いけ‐ず
日本国語大辞典
意地悪(イケズ)!』」(2)たちのよくないこと。また、その人やそのさま。悪人。ならず者。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕六「今も今迚(とて)いけず達がわっぱさっ
44. いけず[方言]
日本方言大辞典
4方言(雑誌)1931~1938 広島県高田郡779たかたことば(小都勇二)1959浄瑠璃夏祭浪花鑑六「今も今迚とていけず達がわっぱさっぱ。連合つれあひは其出入
45. いしわり‐せった【石割雪駄】
日本国語大辞典
〔名〕せったの一種。かかとの部分に鉄片を打ちつけた雪駄。路上の石を砕く雪駄の意という。いしわり。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「友達に心を砕た石割雪踏の合印
46. いた=一枚(いちまい)[=三寸(さんずん)]下(した)は地獄(じごく)
日本国語大辞典
「いたご(板子)一枚下は地獄」に同じ。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「殊に俺は海船は嫌(きらい)じゃ、板一枚下は地獄(ヂゴク)、〈略〉海上は俺(おり)ゃいや
47. いたおみき【板御神酒】[方言]
日本方言大辞典
のことば(土田吉左衛門)1959 徳島県美馬郡811阿波言葉の辞典(金沢治)1960浄瑠璃夏祭浪花鑑一「板お造酒みきでも振舞ふるまへと」
48. いた‐おみき【板御神酒】
日本国語大辞典
〔名〕板状にした酒の糟(かす)。いたかす。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕一「板お造酒(ミキ)でも振舞(ふるまへ)と」《いたおみき》石川県江沼郡062 岐阜県飛
49. 板子(いたご)一枚(いちまい)下(した)は地獄(じごく)
故事俗信ことわざ大辞典
ることをいう。また、いつ壊滅的な危難に遭遇するかわからない境遇のたとえともなる。 浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)八「殊に俺は海船は嫌(きらい)じゃ、板一枚下は地
50. いたや‐ぶき【板屋葺】
日本国語大辞典
〔名〕板で屋根を葺(ふ)くこと。また、その屋根。板葺き屋根。*浄瑠璃・夏祭浪花鑑〔1745〕八「梯子(はしご)追っ取りおだれに打掛け、登るも心板屋ぶき重ね重ぬる
「夏祭浪花鑑」の情報だけではなく、「夏祭浪花鑑」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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