ジャパンナレッジは約1500冊以上の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のオンライン辞書・事典・叢書」サービスです。
➞ジャパンナレッジについて詳しく見る
  1. トップページ
  2. >
  3. カテゴリ一覧
  4. >
  5. 自然
  6. >
  7. 生物
  8. >
  9. 細胞・免疫・ウイルス・物質
  10. >
  11. MRSA

ジャパンナレッジで閲覧できる『MRSA』の辞書・事典・叢書別サンプルページ

岩波 生物学辞典

岩波 生物学辞典 第5版

MRSA

Methicillin-resistant Staphylococcus aureus(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の略.マーサとも呼ばれる.ファーミキューテス門細菌である黄色ブドウ球菌のうち,抗生物質メチシリンに抵抗性を示す一群.実際は,同時にアミノグリコシド系,β–ラクタム系,マクロライド系の抗生物質に抵抗性を示す多剤耐性菌である.ペニシリンをはじめとするβ–ラクタム系抗生物質の作用は,細菌の細胞壁を構成するペプチドグリカンの合成を阻害することであるが,これに対してペニシリン分解酵素を産生するペニシリン耐性ブドウ球菌が出現した.そこでこれらの薬剤耐性菌に対しても有効な抗生物質(ペニシリン分解酵素によって分解されない薬剤)であるメチシリンが開発され,ペニシリン耐性菌の治療に効力を発揮した.ところがMRSAは,β–ラクタム剤が結合できないペプチドグリカン合成酵素(ペニシリン結合蛋白質,PBP2′)を作ることでβ–ラクタム剤の作用から逃れるメチシリン耐性を獲得した.このPBP2′という蛋白質は,染色体上に外来遺伝子mecAが挿入されることで獲得される.メチシリン感受性菌にはmecAは存在しない.MRSAは健康な人の鼻腔,咽頭,皮膚などから検出される常在菌の一つであり,通常,健康者には無害である.しかし,術後患者など免疫力の低下している人には感染症を起こしやすく,院内感染や日和見感染の原因として大きな問題となっている.

ジャパンナレッジは、自分だけの専用図書館。
すべての辞書・事典・叢書が一括検索できるので、調査時間が大幅に短縮され、なおかつ充実した検索機能により、紙の辞書ではたどり着けなかった思わぬ発見も。
パソコン・タブレット・スマホからご利用できます。
MRSAの関連キーワードで検索すると・・・
検索ヒット数 69
検索コンテンツ
1. MRSA[欧文略語]
イミダス 2018
[methicillin-resistant staphylococcus aureus]【医学・生理】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌.抵抗力の衰えた入院患者な
2. MRSA
岩波 生物学辞典
解されない薬剤)であるメチシリンが開発され,ペニシリン耐性菌の治療に効力を発揮した.ところがMRSAは,β–ラクタム剤が結合できないペプチドグリカン合成酵素(ペ
3. MRSA感染症
日本大百科全書
黄色ブドウ球菌はもともとは傷の化膿かのう菌で、皮膚や鼻、のどなどにおり、MRSAをもっていたとしても健康人にはほとんど影響はない。しかし、MRSAが患者同士や、
4. MRSA感染症【2019】[医学【2019】]
現代用語の基礎知識
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 による感染。メチシリンをはじめ多くの抗生物質が効かない。MRSAは健康な人の体内にも存在し感染力も弱いが、病院内では、抗生物質で他
5. 抗MRSA薬[薬]
イミダス 2018
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症治療薬にはバンコマイシン(VCM)、テイコプラニン(TEIC)、アルベカシン(ABK)、ムピロシン(MUP)など
6. アミノ配糖体抗生物質
岩波 生物学辞典
細菌感染症に用いられるフラジオマイシン・ベカナマイシン・リボスタマイシン・アストロマイシン,MRSAにも有効なアルベカシン,淋疾専用のスペクチノマイシン(spe
7. 院内感染
岩波 生物学辞典
も多岐にわたるため,日和見感染や集団感染のリスクが高い.特に,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や多剤耐性緑膿菌(MDRP)に代表される薬剤耐性菌について
8. カルバペネム系抗菌薬[薬]
イミダス 2018
モノバクタム系などがある。その中で、カルバペネム(CPM)系は最も注目されている抗菌薬である。MRSAを除くグラム陽性、陰性ならびに嫌気性菌に感受性を有しており
9. 感染症予防・医療法
日本大百科全書
(エイズ)、性器クラミジア感染症、梅毒、麻疹(はしか)、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症(MRSA感染症)、アメーバ赤痢、クロイツフェルト・ヤコブ病、髄膜炎菌
10. 薬
日本大百科全書
発生により、院内感染対策と耐性菌に有効な薬剤の開発が進められ、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して有効なアルベカシン、バンコマイシンのほかムピロシン
11. グリコペプチド系抗生物質画像
岩波 生物学辞典
発揮される(⇒細胞壁合成阻害剤).院内感染の原因菌の一つであるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の治療薬として使用されてきたが,近年では各国で薬剤耐性菌の
12. 抗生物質
日本大百科全書
院内感染のおもな原因としてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)があらわれ、MRSAに有効な抗生物質の開発へと進展してきた。MRSAに対する抗生物質にはバンコ
13. 耐性菌
岩波 生物学辞典
有している菌で,薬剤耐性菌,熱耐性菌などがある.代表例に,具体的な薬剤名を示したメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や複数の薬剤耐性を意味する多剤耐性緑膿菌
14. 多剤耐性菌
日本大百科全書
定点把握の対象となっているのは、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、薬剤耐性緑膿りょくのう菌による感染症であり、201
15. テトラサイクリン系抗生物質画像
岩波 生物学辞典
あり,半合成のミノサイクリンとドキシサイクリンはテトラサイクリン耐性のブドウ球菌にも有効で,MRSAにも用いられる.チゲサイクリンはグリシルサイクリン系抗生物質
16. バンコマイシン耐性腸球菌[カタカナ語]
イミダス 2018
[vancomycin-resistant enterococcus]【生物】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に効く抗生物質のバンコマイシンを無効にする
17. VRE院内感染
日本大百科全書
初めての死者として話題になった。バンコマイシンは、ペニシリン耐性菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を30年もおさえてきたもっとも強力な抗生物質で、VR
18. ブドウ球菌
日本大百科全書
いましめることになった。 MRSAによる感染症は、本質的には通常の黄色ブドウ球菌と変わることはないが、特に重症となる腹腔内腫瘍、腸炎、肺炎、敗血症などの感染症で
19. ブドウ球菌
岩波 生物学辞典
染症の原因になる場合がある.第三世代セフェム系抗生物質に耐性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が出現し,院内感染が問題となっている.
20. プラテンシマイシン[カタカナ語]
イミダス 2018
[Platensimycin]【医学・生理】【薬品・薬学】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などに効果のある新しい抗菌薬.
21. β-ラクタマーゼ
岩波 生物学辞典
分泌するが,薬剤耐性菌の中にはペニシリン結合蛋白質の変異により耐性を獲得した菌も存在する(⇒MRSA).メチシリンやオキサシリンなどの半合成ペニシリンは,β-ラ
22. 蜂窩織炎
日本大百科全書
ンサ球菌(化膿レンサ球菌)、黄色ブドウ球菌などであるが、近年、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)もみられる。診断は感染部位の所見が主体となるが、検査所見と
23. ムピロシン[カタカナ語]
イミダス 2018
[mupirocin]【薬品・薬学】シュードモナス フローレッセンスの産出する抗菌物質.MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の除菌に有効.
24. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌[カタカナ語]
イミダス 2018
のブドウ球菌に対して開発された,合成ペニシリンであるメチシリンにも耐性を得た黄色ブドウ球菌.MRSAともいう.
25. 薬剤耐性菌/薬剤耐性ウイルス[感染症]
イミダス 2018
それの影響を受けにくいものの増殖を許すことになる。有名なものとしてはメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)4や薬剤耐性HIV-1が挙げられる。細菌の耐性機序はさま
26. 薬剤耐性菌【2019】[医学【2019】]
現代用語の基礎知識
多剤耐性アシネトバクター菌 やNDM-1遺伝子をもつ多剤耐性菌の院内感染が日本で報告された。→MRSA感染症 、→院内感染
「MRSA」の情報だけではなく、「MRSA」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る

MRSAと同じ細胞・免疫・ウイルス・物質カテゴリの記事
免疫(岩波 生物学辞典)
動物体内の外来性および内因性の異物を生理的に認識・排除し,個体の恒常性を維持するための機構の総称.元来はヒトや動物に病原体が感染してもそれを体内から排除して発病に至らせない状態をいうが,特に,病原体にすでに自然感染していたり,人為的にワクチン接種を
サイトカイン・ストーム(イミダス)
免疫の暴走と訳される。サイトカインとは、cyto(細胞)とkine(動作)からなる造語で、細胞から放出されさまざまな細胞間に相互作用をもたらすたんぱく質因子の総称である。サイトカインは標的の細胞に働きかけて、免疫、炎症、生体防御などの面で重要な役割を
ウイルス(岩波 生物学辞典・世界大百科事典)
《同》濾過性病原体(filterable microorganism).DNAかRNAのどちらかをゲノムとしてもち,細胞内だけで増殖する感染性の微小構造体.ラテン語で毒(virus)を意味し,後に転じて病原体を意味するようになった.D.I.Ivanovski(1892)はタバコモザイク病が細菌濾過器を通した濾液で感染することを観察,F.LoefflerとP.Frosch(1898)は口蹄疫が同じく
樹立細胞株(岩波 生物学辞典)
《同》株細胞(strain cell).細胞寿命を超えて不死化し,培養条件下で安定に増殖し続けるようになった細胞.染色体構成は二倍体(diploid)から異数体(aneuploid)に変化し,表現形質もがん細胞様に変化していることが多い(⇒二倍体細胞).最初の樹立細胞株は,1943年にW.R.Earleにより,C3H系マウス皮下組織から分離されたL細胞(L cell)で
組織培養(岩波 生物学辞典・日本大百科全書)
[tissue culture]多細胞生物の個体から無菌的に組織片・細胞群を取り出し,適当な条件において生かし続ける技術.広義には,組織片培養と細胞培養を包含する.組織培養では,分離された組織片を同一個体または他の生物体のある場所に移して育てる生体内
細胞・免疫・ウイルス・物質と同じカテゴリの記事をもっと見る


「MRSA」は医療に関連のある記事です。
その他の医療に関連する記事
高温障害(日本大百科全書)
高温度下の労働や運動によって体温調節や循環器系の機能が損なわれたり、水分や塩分などの代謝のバランスを失ったりしておこる障害をいい、熱中症ともよばれる。発生機構の相違から次の三つの病型に大別される。[重田定義]▲熱けいれん症ボイラーなどの火を扱う作業者
熱中症(世界大百科事典)
高温下での労働といった職業的原因で起こる熱射病をいう。日本でも,かなり昔から〈よろけ〉という名称で,鉱山等の高温多湿の環境で働く作業者によく起こった熱中症が記載されている。ごく最近まで高熱のもとでの作業は,鉱山,製鉄,紡績工場,ボイラー室等においてよ
メッセンジャーRNA(岩波 生物学辞典)
mRNAと略記.《同》伝令RNA.遺伝子の情報が蛋白質として発現される過程で,情報の担体として合成されるRNA.ゲノム上の遺伝情報は一定の単位でRNAに転写される.その際,DNA依存性RNAポリメラーゼはDNA上のプロモーター部位を認識してこれと結合
新型コロナウイルス感染症(日本大百科全書)
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2(サーズコブツー))がヒトに感染することによって発症する呼吸器感染症。2019年(令和1)に初めて発生が確認された新興感染症であり、当初、日本においては感染症法上の「指定感染症」に指定された。指定感染症に指定さ
骨髄移植(日本大百科全書・世界大百科事典・岩波 生物学辞典)
骨髄細胞を用いた造血幹細胞移植。略称BMT。1950年代にアメリカのE・D・トーマスらは、イヌを対象とした多くの骨髄移植の研究を行った。イヌに、イヌ主要組織適合抗原dog leukocyte antigen(DLA)を一致させたドナーの骨髄を移植し、
医療に関連する記事をもっと見る


ジャパンナレッジは約1500冊以上(総額600万円)の膨大な辞書・事典などが使い放題の「日本最大級のインターネット辞書・事典・叢書サイト」です。日本国内のみならず、海外の有名大学から図書館まで、多くの機関で利用されています。
ジャパンナレッジの利用料金や収録辞事典について詳しく見る