1. おどろく[寤]
古事類苑
人部 洋巻 第1巻 978ページ
2. おどろく【驚】[方言]
日本方言大辞典
〔動詞〕(1)驚く。びっくりする。《うどるぐん》 沖縄県石垣島996八重山語彙(宮良当壮)1930《うどぅるちゅん》 沖縄県首里993沖縄語辞典(国立国語研究所
3. 驚(おどろく)
古事類苑
人部 洋巻 第1巻 759ページ
4. おどろ・く【驚・愕・駭】
日本国語大辞典
】書言おどろく【驚・愕・駭・咢】【驚】(キョウ)馬がおどろく。転じて、おどろき身がひきしまる。びっくりして気持が高まる。「驚異」「驚愕」「驚嘆」「一驚」《古おど
5. おどろ・く【驚く】
全文全訳古語辞典
〔自動詞カ行四段〕か・き・く・く・け・け《他動詞は「おどろかす」》 のんびりした状態が突然破られ、はっとする、の意。そこから、びっくりする、の意にも、はっと気づ
6. 駭
新選漢和辞典Web版
①馬がおびえて人のいうことをきかない。 ②〈おどろ・く〉ひどくおどろく。 ③〈おどろか・す〉 ④騒動をおこす。 ⑤散る。散らす。 ⑥駭駭(がいがい)は、太鼓の
7. 愕
新選漢和辞典Web版
①〈おどろ・く〉思いがけないことにびっくりする。 ②直言する。=諤(がく)
8. 驚(
)
新選漢和辞典Web版
という意味がある。
は、馬がハッと
おどろくことである。とし 【逆引熟語】一驚(いっきょう)・吃驚(きっきょう/びっくり)・喫驚(きっきょう/びっくり)
9. 警(
)
新選漢和辞典Web版
常用漢字 学習漢字 ①〈いまし・める(―・む)〉 (ア)注意する。さとす。 (イ)そなえる。用心する。 (ウ)あいずする。 ②〈いましめ〉注意。そなえ。知らせ
10. おどろく【驚】[標準語索引]
日本方言大辞典
ほーろーひどくおどろく:驚こととんしゅ失神するほどおどろく:驚ことたましほろぎ / たましぽろき急におどろく:驚ことあったうどぅるち飛び上がっておどろく:驚こと
11.
画像字通
そのような心的状態を
然という。
おどろく、おどろきあわてる。 みる、あわててみる、あわててみつめる。 おそれる、おそれつつしむ。〔字鏡集〕
12.
画像字通
くなり」とみえる。馬はよく驚く動物とされたのであろう。 おどろく、おどろかす。 みだれる、うごく、たちさわぐ。 四
13.
[咢]
画像字通
に作り、
がその初形。
おどろく、おどろかす。 やかましい、さわがしい。
14. 愕[
]
画像字通
る。神異のものに遇うて驚く意であろうが、もとはやかましく祈りたてて、神を驚かすことをいう。 おどろく、おどろかす、うろたえる。 諤と通じ、直言する。〔新
15.
[
]
画像字通
ふ」など、みな神異のものに遇うことをいう。 あう。
おどろく。〔新
字鏡〕
16.
画像字通
いずれも驚遽のさまをいう語で、遽の声義を用いたものである。 かわらなでしこ。 はす。 遽と通じ、にわかに、
おどろく。
と通じて用いる。〔和名抄〕
17. 驚(
)
画像字通
きやすい動物である。国語の「おどろかす」は、古くは注意し、警戒する意であった。 おどろく、おどろかす、いましめる。 おそれる、おびえる、さわぐ。 はやい。〔名義
18. 懼[惧]画像
字通
形声 声符は瞿。瞿は鳥が左右視して
おどろくさま。その心情を懼という。金文の〔毛公鼎〕に「烏
、
19. 瞿画像
字通
う鳥占の俗を示すものであろう。おどろくさまを瞿・瞿瞿といい、人の心情に移して懼という。 みる、みまわす、驚きみる。 おどろく、心のおどろくさま。 瞿瞿は、おどろ
20.
画像字通
易なり」とあるのは、声義の異なる用法である。 つつしむ、つつしむさま。
おどろく、
おどろくさま。
21. 慫画像
字通
慫慂と謂ふ」とみえる。のち人にむりにものを勧めて、従うことを求める意に用いる。 すすめる。 おどろく。〔名義抄〕慫 ツツシム・オドロク 〔字鏡集〕慫 アタム・オ
22. 竦画像
字通
で、申束の意を以て束に従うのではない。 すくむ、つまだつ、のびあがる。 つつしむ、おそれる、おどろく、そのような心情を示すようす。 にわか、にわかにうごく。〔名
23.
[
]
字通
の彷彿たるを示すもので、また忘我の状態にあることをいう。 うっとりする、我を忘れる。 おどろく、おどろくさま、ぼんやりするさま、がっかりするさま。〔名義抄〕
24. 唇[脣]画像
字通
、蜃によって占卜する意の字形かと考えられる。のち唇を口脣の意に用いる。辰に振動の意がある。
おどろく。卜文に
に作る。 脣と通じ、くちびる
25. 震画像
字通
った。 かみなり、かみなりがとどろく、電光がはためく。 ふるう、ふるえる、はげしくふるう。 おどろく、おののく。 勢いがはげしい、いかる、おごる。 地がふるう。
26. 咄画像
字通
る、「咄嗟」は急なことに驚く意。舌をうつ擬声語である。 しかる、しかる声。 おどろく、あわてる、なげく。 よびかける、おいとよぶ。 国語で、はなし、こばなし。〔
27. おどろく【驚く】[現古辞典]
全文全訳古語辞典
驚(おどろ)く(=はっと気づいて驚く)/あさむ/あさましがる(=意外で驚く) [類語]胸潰(むねつぶ)る/肝消(き)・ゆ/肝潰(つぶ)・る/魂消(たまぎ)る/魂
28. おどろく なかれ
日本国語大辞典
驚いてはいけない。びっくりするな。これから述べる事柄がいかに大変なことであるかを示す前置きとしていう語。*東京灰燼記〔1923〕〈大曲駒村〉九「現に被服廠跡の死
29. おどろく べし
日本国語大辞典
(1)(「驚くがよい」の意から)「驚いたことには」の意を強めていう語。(2)(驚くはずであるの意から「おどろくべき」の形で)驚嘆するほどである。驚くほどひどい。
30. おどろくむら【驚村】山形県:西置賜郡/小国町
日本歴史地名大系
[現]小国町驚 焼山村の北東、西流する荒川右岸にある。東は太鼓沢村。正保郷帳に村名がみえ、田高二四石余・畑方一石余。上杉領村目録によると高八八石余、本免一ツ六分
31. 朝曇(あさぐも)りに驚(おどろ)く者(もの)は世帯(せたい/しょたい)持(も)ちが悪(わる)い〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
朝、曇っているからといって仕事に出るのをためらうような人間は怠け者であり、一家のやりくりもへたで身代は栄えない。〔諺語大辞典(1910)〕〔大和高田地方俗諺〕
32. 牛(うし)驚(おどろ)くばかり
故事俗信ことわざ大辞典
あまり黒いので、牛が見て驚くほどである。たいへん黒いようすにいう。 源平盛衰記(14C前)三六・鷲尾一谷案内者事「身の色より上の装束まて、牛驚程(ウシヲドロクほ
33. 女(おんな)の腕(うで)まくりと朝雨(あさあめ)には驚(おどろ)くな〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
女が腕をまくって脅してもこわくないように、朝雨もすぐ晴れるものだから驚くに当たらない。「朝雨と女の腕まくりに恐れるな」の類。
34. 諫鼓(かんこ)苔(こけ)深(ふか)くして鳥(とり)驚(おどろ)かず
故事俗信ことわざ大辞典
君主が善政を施すので、諫鼓を用いる者もなく、鼓には苔むし、鳥もその音に驚くことがない。天下太平のたとえ。「諫鼓」は、中国古代の聖天子が諫言しようとする人民に打ち
35. 草(くさ)を打(う)って蛇(へび)に驚(おどろ)く
故事俗信ことわざ大辞典
なにげなくしたことが意外な結果を生じることのたとえ。 読本・旬殿実々記(1808)六「今もろともに日蔭の身なれば、なまじいに物いひかけ、草を打って蛇に驚(オドロ
36. 座頭(ざとう)蛇(へび)に驚(おどろ)かず
故事俗信ことわざ大辞典
状況や事情がよくわからないために、物おじをせず、向こう見ずなことのたとえ。盲(めくら)蛇に怖(お)じず。 俳諧・鶉衣(1727~79)前・中・三〇・物忘翁伝「若
37. 蜻蛉(せいれい)鳴(な)きて衣裘(いきゅう)成(な)り、蟋蟀(しっしつ)鳴(な)きて嬾婦(らんぷ)驚(おどろ)く
故事俗信ことわざ大辞典
蜻蛉が鳴けば、やがて来る冬にそなえて衣服をつくるべきなのに、さらにコオロギが鳴いて、目の前にもう冬がせまっているのを知らされてなまけ者の女は驚きあわてる。「蜻蛉
38. 善(ぜん)を見(み)ては喜(よろこ)び悪(あく)を見(み)ては驚(おどろ)け
故事俗信ことわざ大辞典
よいことを見ればよろこび、悪いことを見れば驚く素直な心を持て。 曽我物語(南北朝頃)四・母の勘当かうぶる事「ぜんを見てはよろこび、あくを見てはおどろけ」〔諺語大
39. 出(で)ぬ化(ば)け物(もの)に驚(おどろ)く
故事俗信ことわざ大辞典
疑ったりおびえたりしていると、出もしない化け物に驚いて立ちすくんだりする。疑心暗鬼(ぎしんあんき)を生ず。〔日本俚諺大全(1906~08)〕
40. 箸(はし)の倒(たお)れたにも驚(おどろ)く
故事俗信ことわざ大辞典
箸のような小さな物が倒れた音にも驚く。きわめて気が小さいことのたとえ。〔古今俚諺類聚(1893)〕
41. 痩(や)せ馬(うま)鞭(むち)を=驚(おどろ)かず〔=恐(おそ)れず〕
故事俗信ことわざ大辞典
「疲馬(ひば)は鞭箠を畏れず」に同じ。 俳諧・毛吹草(1638)二「やせむまむちをおとろかず」諺苑(1797)「痩馬鞭をおとろかず」日本俚諺大全(1906~08
42. 弓(ゆみ)に傷(やぶ)るの鳥(とり)は曲木(きょくぼく)に驚(おどろ)く
故事俗信ことわざ大辞典
一度弓矢で傷つけられた鳥は、曲がった木を見ただけで弓ではないかと驚き恐れる。過去の経験にこりて極度に用心深くなることのたとえ。傷弓(しょうきゅう)の鳥。 金言童
43. あさみ‐おどろ・く【浅驚】
日本国語大辞典
〔自カ四〕(「あざみおどろく」とも)事の意外さに、びっくり仰天する。驚きあきれる。*夜の寝覚〔1045~68頃〕一「『こはいかにかく弾きすぐれ給ひしぞ。めづらか
44. いい‐おどろ・く[いひ‥]【言驚】
日本国語大辞典
〔自カ四〕言ってびっくりする。驚いて言う。*更級日記〔1059頃〕「あれはなぞ、あれはなぞと、やすからずいひおどろき」*夜の寝覚〔1045~68頃〕四「宮の思し
45. いひ-おどろ・く【言ひ驚く】
全文全訳古語辞典
〔自動詞カ行四段〕か・き・く・く・け・け驚いてあれこれ言う。びっくりして言う。 「『あれはなぞあれはなぞ』と、やすからず言ひ驚き」〈更級・初瀬〉「あれは何だ。あ
46. うし 驚(おどろ)くばかり
日本国語大辞典
黒いことのたとえ。ものの黒いようすをいう。
47. うち‐おどろ・く【打驚】
日本国語大辞典
っと目が覚める。はっと気がつく。*蜻蛉日記〔974頃〕中・天祿二年「ききききて、ねたるがうちおどろくさまにて、『いづら、はやねたまへる』といひ笑ひて」*堤中納言
48. うち-おどろ・く【打ち驚く】
全文全訳古語辞典
〔自動詞カ行四段〕か・き・く・く・け・け《「うち」は接頭語》ふと目がさめる。 「夜中ばかりなど打ち驚きて聞けば」〈枕草子・心にくきもの〉夜中頃などにふと目をさま
49. おぼし‐おどろ・く【思驚】
日本国語大辞典
〔自カ四〕(「おもいおどろく(思驚)」の尊敬語)…と思ってびっくりなさる。*源氏物語〔1001~14頃〕夕霧「さうじみの御心の内は、このふしを、ことに憂しともお
50. おもい‐おどろ・く[おもひ‥]【思驚】
日本国語大辞典
〔自カ四〕(1)あることに感じてびっくりする。*源氏物語〔1001~14頃〕早蕨「おぼろげならずおぼさるることなめりと、世人も心にくくおもひおどろきけり」*有明