1. こうし【孔子】(Kǒngzǐ)
世界人名大辞典
見られる.後に六芸・六経などと総称される経典は,基本的に孔子以前から古典として伝承され,孔子もそれを学んだが,《史記》などによれば,孔子は当時既に混乱していた《
2. く‐じ【孔子】
日本国語大辞典
【一】(「く」は「孔」の呉音)「こうし(孔子)【一】」に同じ。*今昔物語集〔1120頃か〕一〇・九「父は叔梁と云ふ、母は顔の氏也。此の孔丘を世に孔子(くじ)と云
3. くじ【孔子】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
孔子(くじ)の倒(たお)れ
4. くじ【孔子】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕《呉音読み》儒教の祖の名。孔子。
5. くじ【籤・鬮・孔子】
日本国語大辞典
〈東馬場殿庭、内府大将見証〉以
孔子
賦
6. 孔子
日本大百科全書
これらの経典が旧中国で権威を有したのは、孔子の手になるという信仰のためである。孔子の死後、その弟子または再伝の弟子が孔子の言行録を編んだ。『論語』20篇ぺんがそ
7. 孔子
世界大百科事典
て前漢の初めの資料によった叙述で,いわば伝統的な孔子伝である。孔子が没してから《史記》の成立までには,約380年の歳月が過ぎており,この間に孔子の権威はしだいに
8. こう‐し【孔子】
日本国語大辞典
すなわち易、書、詩、礼、楽、春秋を選択編定したとされる。後世、文宣王と諡(おくりな)され、至聖として孔子廟(文廟ともいう)にまつられ、近代に至るまで非常な尊敬を
9. こうし【孔子】[頭見出し]
故事俗信ことわざ大辞典
孔子(こうし)臭(くさ)い・孔子(こうし)倒(だお)れ・孔子(こうし)珠(たま)を穿(うが)つ・孔子(こうし)に=学問(がくもん)〔=語道(ごどう)〕・孔子(こ
10. こうし【孔子】
国史大辞典
作集』六)、貝塚茂樹『孔子』(『岩波新書』青六五)、H・G・クリール『孔子』(田島道治訳)、渡辺卓「孔子伝の形成」(『古代中国思想の研究』所収) (宇野 精一)
11. 孔子 【こうし/コンヅー】
世界文学大事典
政治を婉曲に批判することができるという,文学の効用に孔子が着目していたことにも基づこう。「述べて作らず」(『論語』述而篇)の態度をとった孔子は先人の教えを祖述し
12. 【孔子】こうし
新選漢和辞典Web版
人名。名は丘(きゅう)、字(あざな)は仲尼(ちゅうじ)。子は、男子の美称。儒教の祖。春秋時代、魯(ろ)の人。初め魯の国に仕え、のち去って、天下の諸侯に道を説い
13. 孔子像 (見出し語:孔子)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 1094ページ
14. 孔子像 (見出し語:孔子)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 1446ページ
15. 孔子廟 (見出し語:孔子)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 1433ページ
16. 祭二孔子一 (見出し語:孔子)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 1335ページ
17. 孔丘 【こうきゅう】
世界文学大事典
→ 孔子 【こうし】
18. くじ‐くさ【孔子種】
日本国語大辞典
〔名〕孔子(こうし)の説くことに適合するような事柄。また、孔子は仁を説き、みずからも仁者であったところから、きまじめな事柄の意にもいう。*浄瑠璃・傾城三度笠〔1
19. くじ‐だおれ[‥だふれ]【孔子倒】
日本国語大辞典
〔名〕孔子(こうし)のような聖人君子でも、時として失敗することもあるということ。孔子の倒れ。*今昔物語集〔1120頃か〕一〇・一五「馬に乗り給に、吉く恐れ給ひに
20. くじ-だふれ【孔子倒れ】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕⇒くじのたふれ
21. くじ に 取(と)る
日本国語大辞典
くじを引いて決める。くじを取る。*古今著聞集〔1254〕四・一二六「左伝・礼記・毛詩を分ちたびて、題をえらばされけり。みな紙切に書分けて、頭の弁朝隆朝臣をして、
22. くじ の 倒(たお)れ
日本国語大辞典
「くじだおれ(孔子倒)」に同じ。*源氏物語〔1001~14頃〕胡蝶「右大将の、いとまめやかに、ことごとしき様したる人の、『恋の山にはくじのたうれ』まねびつべき気
23. 孔子の倒れ
故事俗信ことわざ大辞典
うれへたるも」世俗諺文(1007)「孔子仆(タフレ)」今昔(1120頃か)一〇・一五「馬に乗り給に、吉く恐れ給ひにければ、轡を二度取り□□し鐙を頻に踏み誤ち給ふ
24. 孔子の倒(たふ)れ
全文全訳古語辞典
孔子のような聖人でも、失敗したり、心を迷わしたりすることがある、の意のことわざ。「弘法も筆の誤り」の類。「くじだふれ」とも。 「恋の山には孔子の倒れ」〈源氏・胡
25. くじ の 役(やく)
日本国語大辞典
84頃〕四「孔子(クジ)の役と云は殿中にて正月評定始の時評定方の諸役人列座し将軍家も出御ありて評定始の規式あり。其時役人鬮を取て鬮に当りたる人評定の発言する也。
26. くじ は 三度(さんど)
日本国語大辞典
くじは一度引いただけでは本当のところはわからないの意。*俳諧・世話尽〔1656〕曳言之話「鬮(クジ)は三度」
27. くじ を 取(と)る
日本国語大辞典
くじを引く。くじに取る。*吾妻鏡‐治承四年〔1180〕一〇月三日「賢慮猶危給之間、任

神鑒
28. くじ を 引(ひ)く
日本国語大辞典
たくさんのくじの中から一つを取る。また、くじで決める。*明治大正見聞史〔1926〕〈生方敏郎〉政府の恐露病と日露戦争・一「寄宿舎にゐる時分になぞ、皆で阿弥陀の籤
29. こうし‐あたま【孔子頭】
日本国語大辞典
こうしがしら。*浮世草子・本朝二十不孝〔1686〕四・四「近年孔子頭にかへて名も夢遊と改めける」*浮世草子・世間子息気質〔1715〕五・三「近年孔子頭(コウシア
30. 孔子改制考
世界大百科事典
書。21巻。1898年(光緒24)刊。康有為は,孔子を六経の刪述(さんじゆつ)者だとする伝統的な経書観を否定し,六経はみな孔子の制作であり,孔子はその時代を改革
31. こうし‐かがり【孔子─】
日本国語大辞典
〔名〕(「かがり」は接尾語)謹厳な様子。まじめな様子。かたくるしい風。*茶屋諸分調方記〔1693〕六「夜に入しょやまでおやかたのまへにてそろばんならして、かうし
32. こうし‐がお[‥がほ]【孔子顔】
日本国語大辞典
〔名〕(孔子のような顔の意から)分別くさい顔つき。謹厳な顔つき。聖人づら。孔子の顔つき。*浮世草子・浮世親仁形気〔1720〕二・二「我とてもすかぬ孔子面(コウシ
33. こうし‐がしら【孔子頭】
日本国語大辞典
〔名〕「こうしあたま(孔子頭)」に同じ。*浮世草子・世間手代気質〔1730〕二・三「月代(さかやき)のばして、孔子がしらにかへて」コーシ
34. こうし‐きょう[‥ケウ]【孔子教】
日本国語大辞典
〔名〕
孔子を祖とする教え。儒教。コーシキョー

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35. 孔子臭い
故事俗信ことわざ大辞典
き物を孔子くさしとなどていふらん」俳諧・西鶴五百韻(1679)早何「本朝通鑑一代の秋〈西花〉洗濯物孔子嗅(クサ)くもうつ衣〈西友〉」浮世草子・好色一代男(168
36. こうし‐くさ・し【孔子臭】
日本国語大辞典
*狂歌・銀葉夷歌集〔1679〕九「聖人はかもなくふかもなき物を孔子くさしとなどていふらん」*俳諧・西鶴五百韻〔1679〕早何「本朝通鑑一代の秋〈西花〉 洗濯物孔
37. 孔子家語画像
日本大百科全書
孔子の言行、逸話を集録した書。略して『家語』ともいう。『漢書かんじょ』芸文志げいもんしの六芸りくげい略論語類には、撰者せんじゃ不明の『孔子家語』27巻が記載され
38. こうしけご【孔子家語】
日本国語大辞典
中国の儒書。現行本一〇巻四四編は魏の王粛の偽作とされる。原本は「漢書‐芸文志」によると二七巻。孔子の言行および弟子との問答(論議)、伝聞などを「左伝」「史記」「
39. こうしけご【孔子家語】
国史大辞典
賜わると、最初に元の王広謀の『標題句解孔子家語』を印行した。いわゆる伏見版である。その後、太宰純(春台)が日本伝存の古鈔本をもって校訂し王注本の旧にかえし『増注
40. 孔子家語(こうしけご)
古事類苑
文學部 洋巻 第3巻 1081ページ
41. 『孔子家語句解』
日本史年表
1515年〈永正12 乙亥②〉 2・‐ 上杉憲房, 『孔子家語句解』 を足利学校に寄進。
42. こうし‐さい【孔子祭】
日本国語大辞典
〔名〕孔子をまつる儀式。釈奠(しゃくてん・せきてん)。《季・春》*俳諧・四季名寄〔1836〕二月「孔子祭 えど霊堂にて春秋二たび」コーシサイ
43. こうしじまときにあいぞめ[コウシじまときにあゐぞめ]【孔子縞于時藍染】
日本国語大辞典
黄表紙。三巻。山東京伝作・画。寛政元年(一七八九)刊。聖賢の御代になり、非人は孔子を論じ、町人は人に物品を施し、女郎は客に金を押しつけ、芝居は礼銭を与えて客を入
44. 孔子珠を穿つ
故事俗信ことわざ大辞典
通すという難題を、孔子が桑摘みの女のヒント「静かに(密)考えなさい」から、玉の穴の出口に蜜をぬり、蟻に糸を引かせて解いたという話。日本の蟻通し説話に類似している
45. こうし‐だおれ[‥だふれ]【孔子倒】
日本国語大辞典
〔名〕「くじだおれ(孔子倒)」に同じ。*宇治拾遺物語〔1221頃〕一五・一二「轡を二たびとりはづし、あぶみをしきりにふみはづす。これを、世の人こうしたうれすと云
46. 孔子倒れ
故事俗信ことわざ大辞典
孔子のような聖人でも、あわててころぶことはある。だれでもまちがうことはあるというたとえ。孔子(くじ)の倒れ。 宇治拾遺(1221頃)一五・一二「孔子また云ふべき
47. こうしどうあと【孔子堂跡】熊本県:菊池市/高野瀬村
日本歴史地名大系
り今其所を亀甲と云近き比迄は孔子堂礎の石とて一つ残り居しを今吟味するに見えず」と記し、「肥後見聞雑記」は「孔子堂之跡尋れ共不分明、松囃子能場之上之方ニ畠之間ニ孔
48. こうし に=語道(ごどう)[=学問(がくもん)]
日本国語大辞典
説く必要のないことをするたとえ。釈迦に説法。*小津桂窓宛馬琴書簡‐天保五年〔1834〕二月八日「釈迦に説経、
孔子に語道に似て、をかしく思召候半

49. 孔子に=学問〔=語道〕
故事俗信ことわざ大辞典
孔子に学問を説く。その道の専門家によけいな意見や教えを説くこと。説く必要のないことをするたとえ。孔子に論語。釈迦に説法。 小津桂窓宛馬琴書簡‐天保五年(1834
50. 孔子に倒される
故事俗信ことわざ大辞典
思いがけないひどい目にあわされる。「孔子倒(こうしだお)れ」から派生していう。 浄瑠璃・義経新高館(1719)二「女房是非も泣声にて、まる三年を独寝の、つらきが