1. 江戸川乱歩
日本大百科全書
、47年(昭和22)探偵作家クラブの初代会長となり、54年還暦を記念して新人発掘を意図した江戸川乱歩賞を設定、63年には日本推理作家協会の初代理事長に就任した。
2. 江戸川乱歩
世界大百科事典
52年,評論集《幻影城》により第5回探偵作家クラブ賞を受賞。54年,還暦祝賀会の席上,基金を提供して江戸川乱歩賞の制定を発表,新人作家の登竜門の役割を果たしてい
3. えどがわ‐らんぽ[えどがは‥]【江戸川乱歩】
日本国語大辞典
小説家。本名平井太郎。三重県に生まれる。早稲田大学政経学部卒。わが国で初めて本格推理小説を書き、その発展に尽くした。代表作「二銭銅貨」「心理試験」「パノラマ島奇
4. えどがわらんぽ【江戸川乱歩】
国史大辞典
協会が誕生すると、初代理事長に推された。二十九年の還暦祝賀に際して、みずから基金を提供して江戸川乱歩賞を制定し、はじめ推理小説界の功労者の顕彰、のちに新人作家の
5. えどがわ-らんぽ【江戸川乱歩】画像
日本人名大辞典
間椅子」「陰獣」をかく。ほかに「怪人二十面相」など作品多数。戦後は評論集「幻影城」を刊行,江戸川乱歩賞を創設した。昭和40年7月28日死去。70歳。三重県出身。
6. 江戸川乱歩[文献目録]
日本人物文献目録
【逐次刊行物】:7件 『探偵小説三十年』江戸川乱歩『わが夢と真実』江戸川乱歩『現代国民文学全集 27』-『乱歩随筆』江戸川乱歩『探偵小説四十年』江戸川乱歩『人と
7. 文学賞【2019】[本と文芸【2019】]
現代用語の基礎知識
新潮ミステリー大賞 (『小説新潮』新潮社)、小説すばる新人賞 (『小説すばる』集英社)などが著名。江戸川乱歩賞 は日本推理作家協会が授与し、受賞作は講談社から刊
8. あお‐びょうし[あをベウシ]【青表紙】
日本国語大辞典
浅葱色の表紙をつけた半紙型の絵本。延享から安永頃にかけて流行した。青本。*人でなしの恋〔1927〕〈江戸川乱歩〉七「その上には、本箱に入り切らぬ黄表紙、青表紙(
9. あか‐ぼうず[‥バウズ]【赤坊主】
日本国語大辞典
和名ぼうずむぎ しろぼうず あかぼうずの品あり」(2)赤くて丸いもののたとえ。*鬼〔1931~32〕〈江戸川乱歩〉顔のない死体「如何にも、頭部はあるけれど、顔と
10. あけち-こごろう【明智小五郎】
日本人名大辞典
江戸川乱歩の小説に登場する探偵。大正14年「新青年」に掲載された「D坂の殺人事件」で初登場。変装のたくみな名探偵として蜘蛛男(くもおとこ)や黒蜥蜴(くろとかげ)
11. あけちこごろう【明智小五郎】
日本架空伝承人名事典
江戸川乱歩の小説に登場する名探偵。日本のシャーロック・ホームズといわれる。一九二五年(大正一四)『D坂の殺人事件』で初登場したころは煙草屋の二階に間借りし、天然
12. アド‐バルーン
日本国語大辞典
)《アドバルン》(1)広告用の文字や絵をつり下げて空中に揚げる軽気球。広告気球。*吸血鬼〔1930~31〕〈江戸川乱歩〉飛ぶ悪魔「宣伝好きの興行主任が、看板がは
13. アブノルマル
日本国語大辞典
〔形動〕「アブノーマル」をフランス語めかした語。*パノラマ島綺譚〔1926~27〕〈江戸川乱歩〉二四「あの小説にはRAといふ男が彼のアブノルマルな好みから、コン
14. あべ-よういち【阿部陽一】
日本人名大辞典
り,のち日経BP社にうつる。勤務のかたわら推理小説を執筆。平成2年「フェニックスの弔鐘」で江戸川乱歩賞。作品はほかに「水晶の夜から来たスパイ」など。徳島県出身。
15. あみ‐の‐め【網目】
日本国語大辞典
目。また、他人からの監視の目。→あみのめ(網目)を潜(くぐ)る。*盲獣〔1931~32〕〈江戸川乱歩〉鎌倉ハム大安売「張りめぐらされた警察の網(アミ)の目(メ)
16. アメリカ文学
世界大百科事典
いのもので,谷崎潤一郎,佐藤春夫,芥川竜之介らが彼の妖異趣味,美的情操,知的技巧を吸収し,江戸川乱歩は彼を探偵小説の師とし,詩人では萩原朔太郎,日夏耿之介らが彼
17. あんごう‐しょうせつ[アンガウセウセツ]【暗号小説】
日本国語大辞典
〔名〕暗号解読を興味の中心とした探偵小説。*文学史上のラヂウム〔1928〕〈江戸川乱歩〉「彼はドイルに先んじて探偵小説、暗号小説(アンガウセウセツ)の創造者であ
18. あんごう‐ぶん[アンガウ‥]【暗号文】
日本国語大辞典
〔名〕暗号を使った文。暗号で書かれた文章。*二銭銅貨〔1923〕〈江戸川乱歩〉下「さて、若しこの紙切の無意味な文字が一つの暗号文(アンガウブン)であるとしたら、
19. いき‐りょう[‥リャウ]【生霊】
日本国語大辞典
の上手の候ふを請じ、生き霊死霊の間を梓に掛け申さばやと存じ候」*人でなしの恋〔1927〕〈江戸川乱歩〉六「もしや何かの生霊(イキリャウ)が、門野に魅入ってゐるの
20. 池井戸潤[「下町ロケット」で第145回直木賞を受賞]
情報・知識 imidas
と並行してビジネス書などを執筆。98年銀行を舞台にしたミステリー「果つる底なき」で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年ゼネコンの談合を題材にした「鉄の骨」で第
21. いけいど-じゅん【池井戸潤】
日本人名大辞典
1963− 平成時代の小説家。昭和38年生まれ。平成10年「果つる底なき」で江戸川乱歩賞。22年「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞。23年日本の下町の技術や職人を描
22. いけん‐しょ【意見書】
日本国語大辞典
〈徳富蘆花〉六・二一「更に『善後策如何』と云ふ一篇の意見書を公にした」*陰獣〔1928〕〈江戸川乱歩〉一〇「糸崎検事に提出する為に、右の意見書(イケンショ)を書
23. いざわ-もとひこ【井沢元彦】
日本人名大辞典
まれ。東京放送(TBS)にはいり報道局記者をつとめる。昭和55年ミステリー「猿丸幻視行」で江戸川乱歩賞。60年作家生活にはいる。愛知県出身。早大卒。作品はほかに
24. 石井輝男[映画「網走番外地」の監督、死去]
情報・知識 imidas
「網走番外地 望郷編」は同シリーズ最高傑作と評価された。また、エロスと猟奇的要素を盛り込んだ「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」では一部マニアに絶大な支持を獲得。さ
25. いしい-としひろ【石井敏弘】
日本人名大辞典
昭和後期-平成時代の推理作家。昭和37年12月19日生まれ。昭和62年「風のターン・ロード」で江戸川乱歩賞。同賞史上最年少の24歳で話題となる。ほかに青春小説「
26. 異端審問 157ページ
文庫クセジュ
the Pendulum.(一八四二年)。大正一五年の宮島新三郎氏の訳をはじめ、佐々木直次郎、江戸川乱歩、谷崎精二、松村達雄、小川和夫、田中西二郎諸氏の訳がある
27. 一石二鳥
故事俗信ことわざ大辞典
或筋の御気に入るといふ、誠に巧な、老獪な、一石二鳥的の効果を奏してゐる」何者(1932)〈江戸川乱歩〉八「常套手段を排して、思ひ切った方法を選んだ。しかもそれは
28. 絲山秋子/東野圭吾[第134回芥川賞・直木賞を受賞]
情報・知識 imidas
経て日本電装株式会社(現・デンソー)に入社。会社勤務のかたわら小説を書き、85年「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞。86年に退職し執筆に専念する。98年に発表した「
29. 稲垣足穂[文献目録]
日本人物文献目録
【逐次刊行物】:5件 『現代日本文学全集 85』-『作家論』伊藤整『愛読する人間 稲垣足穂・江戸川乱歩』宇野浩二『イナガキさんとニシガキさん』伊藤整『異端者の系
30. いりゅう‐ひん[ヰリウ‥]【遺留品】
日本国語大辞典
〔名〕死後に遺していった品物。また、持主が忘れ遺した品物。*夢遊病者の死〔1925〕〈江戸川乱歩〉「死体の周囲からは加害者の遺留品(ヰリウヒン)らしいものは何も
31. いわた-じゅんいち【岩田準一】
日本人名大辞典
昭和時代前期の挿絵画家,民俗研究家。明治33年3月19日生まれ。中学時代から竹久夢二と親交をもつ。江戸川乱歩の「パノラマ島奇譚」「鏡地獄」などに挿絵をかく。郷里
32. 陰獣
日本大百科全書
江戸川乱歩の推理小説。1928年(昭和3)3月『新青年』増刊号に発表。実業家小山田氏の夫人と知り合った「わたし」(探偵作家)は、彼女と結婚前に関係のあった男で現
33. うきよ‐にんぎょう[‥ニンギャウ]【浮世人形】
日本国語大辞典
奇漫録〔1824~25〕「元祿正徳の比もてはやしたる浮世人形」*人でなしの恋〔1927〕〈江戸川乱歩〉八「俗に京人形と呼ばれてをりますけれど、実は浮世人形(ウキ
34. うこん の 橘(たちばな)
日本国語大辞典
だりける」(2)((1)を模して)雛祭りに雛壇に並べる飾り物。*人でなしの恋〔1927〕〈江戸川乱歩〉七「これがお雛様、これが左近の桜、右近(ウコン)の橘(タチ
35. うしみつ‐どき【丑三時】
日本国語大辞典
夜の二時と三時との間が一番寂しい丑満時だといふことを思ひ起して」*盲獣〔1931~32〕〈江戸川乱歩〉女泥棒「現代の東京で丑満時(ウシミツドキ)といふ言葉がふさ
36. うぶ‐げ【産毛・生毛】
日本国語大辞典
後・二四「暖かい桃の膚のやうに生気(ウブゲ)の生えた定子の頬に」*盲獣〔1931~32〕〈江戸川乱歩〉地底の盲獣「毛穴が閉ぢて、産毛(ウブゲ)といふ産毛が、猫の
37. えいり‐じぎょう[‥ジゲフ]【営利事業】
日本国語大辞典
略〉実際上の威力を営利事業の上に持ってゐるものなのか」*パノラマ島綺譚〔1926~27〕〈江戸川乱歩〉一一「それらの不動産なり、営利事業(エイリジゲフ)なりを、
38. エキス
日本国語大辞典
である。古い悲哀時代のセンチメントの精(エッキス)である」*ポオと通俗的興味〔1929〕〈江戸川乱歩〉「あらゆる通俗的興味のエキスを、ポオの片々たる短篇小説の一
39. エレメント
日本国語大辞典
考へ方と云ふより、やはり人々の素質(エレメント)の問題でせうね」*トリックを超越して〔1932〕〈江戸川乱歩〉「探偵小説のトリックを構成する所のエレメンツは有限
40. えんじん‐びゃう[‥ビャウ]【厭人病】
日本国語大辞典
〔名〕「えんじんへき(厭人癖)」に同じ。*陰獣〔1928〕〈江戸川乱歩〉三「彼の厭人病(エンジンビャウ)と秘密癖は、作家仲間や雑誌記者の間に知れ渡ってゐた」エン
41. えんじん‐へき【厭人癖】
日本国語大辞典
〔名〕人とのつきあいをいやがって避ける性癖。厭人病。*陰獣〔1928〕〈江戸川乱歩〉二「これは何も君への復讐の為にしたことではなく、私の厭人癖(エンジンヘキ)と
42. おおたに-ようたろう【大谷羊太郎】
日本人名大辞典
活躍し,芸能マネージャーとなる。昭和45年芸能界を題材にした密室殺人ものの「殺意の演奏」で江戸川乱歩賞。以後「虹色の陥穽」や「悪人は三度死ぬ」などの本格推理を多
43. 大藪春彦
日本大百科全書
早稲田大学教育学部中退。在学中の1958年(昭和33)、文芸同人誌『青炎』に発表した「野獣死すべし」が江戸川乱歩の目にとまり、小説誌『宝石』に転載されデビュー。
44. おおやぶ-はるひこ【大藪春彦】
日本人名大辞典
説家。昭和10年2月22日朝鮮京城生まれ。早大在学中の昭和33年にかいた「野獣死すべし」を江戸川乱歩に激賞され文筆生活にはいる。「蘇える金狼」「汚れた英雄」など
45. おく‐づけ【奥付】
日本国語大辞典
*訂正増補新らしい言葉の字引〔1919〕〈服部嘉香・植原路郎〉追加「奥附」*陰獣〔1928〕〈江戸川乱歩〉二「彼の著書の奥附(オクヅケ)を見たり」
46. おとし‐ばなし【落話・落咄】
日本国語大辞典
~13〕前・下「イヱ、あれは落咄(オトシバナシ)でござります」*人でなしの恋〔1927〕〈江戸川乱歩〉六「まるで落(オト)し話(バナシ)の様な想像ではありますが
47. 鬼に=金棒〔=鉄撮棒〕
故事俗信ことわざ大辞典
さ」古今俚諺類聚(1893)「鬼(オニ)に鉄棒(カナボウ)のやう」盲獣(1931~32)〈
江戸川乱歩〉レ
ウ国の女王「水木蘭子は
48. おに に=金棒(かなぼう)[=鉄撮棒(かなさいぼう)・=金梃(かなてこ)]
日本国語大辞典
あれで愛敬(あいけう)がありゃア鬼(オニ)に鉄棒(カナボウ)さ」*盲獣〔1931~32〕〈
江戸川乱歩〉レ
ウ国の女王「水木蘭子は、〈略〉水々しい肉体
49. おひな‐さま【御雛様】
日本国語大辞典
(い)でなさる所は、誠にお雛様(ヒナサマ)のやうでござります」*人でなしの恋〔1927〕〈江戸川乱歩〉七「その表(おもて)に、床(ゆか)しいお家流で『お雛様(ヒ
50. おんじょう‐しゅぎ[ヲンジャウ‥]【温情主義】
日本国語大辞典
強ひずして遂に己を敬せしむるに至る主義。最近労働問題に付て多く用ひられる」*二銭銅貨〔1923〕〈江戸川乱歩〉上「そこで支配人は、労働問題について、多分は労資協