1. 向田邦子
日本大百科全書
放送作家、小説家。東京生まれ。実践女子専門学校(現、実践女子大学)国語科卒業。映画雑誌編集者のかたわらラジオやテレビの脚本を書くようになり、『森繁もりしげの重役
2. むこうだ-くにこ【向田邦子】
日本人名大辞典
1929−1981 昭和時代後期の小説家。昭和4年11月28日生まれ。映画雑誌記者をへて放送作家となり,「時間ですよ」「阿修羅(あしゅら)のごとく」などのテレビ
3. 向田 邦子
日本近代文学大事典
。 『向田邦子全集』全3巻(1987 文芸春秋) 『新版 向田邦子全集』全11巻・別巻2(2009~10 文芸春秋) 『向田邦子TV作品集』全11巻(1981~
4. あげ‐いろ【揚色】
日本国語大辞典
〔名〕料理で、油で揚げた材料が帯びる薄い焦げ色。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉薩摩揚「練り上げた魚のすり身を〈略〉たぎった油鍋へ落しこむ。シューと金色の泡
5. あっけら‐かん
日本国語大辞典
指さされたところで、アッケラカンと、白昼の公園は、何事もなかった」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉兎と亀「羽根をつく音もなく、獅子舞いもこない異国のお正月は
6. あり‐きゅう
日本国語大辞典
〔名〕食事をいう、デパートの店員などの隠語。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉チーコとグランデ「『臨休(りんきゅう)』がトイレで『有休(アリキュウ)』が食事と
7. いけはた-しゅんさく【池端俊策】
日本人名大辞典
でデビュー。今村昌平監督の脚本助手もつとめる。昭和60年テレビドラマ「私を深く埋めて」ほかで向田邦子賞,芸術選奨新人賞。平成11年映画「あつもの」を監督。21年
8. 市川森一[NHK大河ドラマ「黄金の日日」などで知られる脚本家、死去]
情報・知識 imidas
純情シネマ」で芸術選奨文部大臣新人賞、82年にはドラマ「淋しいのはお前だけじゃない」で第1回向田邦子賞を受賞。NHK大河ドラマは「黄金の日日」(78年)、「山河
9. いちかわ-しんいち【市川森一】
日本人名大辞典
獣ブースカ」でデビュー。「黄金の日日」で地位を確立し,「淋しいのはお前だけじゃない」で第1回向田邦子賞。平成元年「もどり橋」ほかで芸術選奨。11年「幽婚」でモン
10. いっちょう‐まえ[イッチャウまへ]【一丁前】
日本国語大辞典
一「一丁前になるまで歯をくいしばってがんばるだろうと思っています」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉魚の目は泪「一丁前に鼻をピクつかせて風の匂いを嗅いだりして
11. ウエハース
日本国語大辞典
〉かも・三「アイスクリームが来た。〈略〉上(うは)っ側のウェファスを匙で」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉お八つの時間「お前はボールとウエハスで大きくなった
12. うりたて‐かい[‥クヮイ]【売立会】
日本国語大辞典
会(ウリタテクヮイ)には、色々好者の眼を聳(そばだ)てさせる物が」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉ねずみ花火「岸田劉生晩年の作に『鵠沼風景』という日本画があ
13. えもん を 抜(ぬ)く
日本国語大辞典
着ている和服のえりを後方へ押しさげる。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉隣りの匂い「奥さんは、紅白粉を絶やさない人で、衣紋を抜いたゆるんだ着つけをしていた」
14. おたま‐じゃくし【御玉杓子】画像
日本国語大辞典
*蛙〔1938〕〈草野心平〉さようなら一万年「楽符のおたまじゃくしの群が一列」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉お八つの時間「わが『お八つの交響楽』を作れたら
15. おどり[をどり]【躍・踊】
日本国語大辞典
取得する事が二時間位あると仮定して」(9)「おどりぐい(躍食)」の略。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉父の詫び状「オドリにすれば三、四人前はありますというだ
16. お‐ねがい[‥ねがひ]【御願】
日本国語大辞典
之〉「S新聞の月曜日のかこみ欄に『ちょっとお願い』というのがある」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉昔カレー「自分のうちなら、『お母さん、お願いね』で済むのに
17. おぼく‐さん【御仏供様】
日本国語大辞典
〔名〕(「さん」は接尾語)「おぶくさま(御仏供様)」に同じ。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉あだ桜「祖母は、『おぼくさん』と呼んでいた仏壇に供えたごはんを私
18. お‐まじり【御混・御交】
日本国語大辞典
〔名〕(「お」は接頭語)飯粒(めしつぶ)のまじった重湯(おもゆ)。幼児や病人用の食物。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉卵とわたし「重湯からおまじりになり卵の
19. おん‐ち【音痴】
日本国語大辞典
〕〈藤本義一〉味盲人「味について、まったくオンチな女が増えてきた」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉学生アイス「数字オンチなので、一個幾らだったか思い出せない
20. かくしつ‐そう【角質層】
日本国語大辞典
保護するほか水分のむだな蒸散を防ぐ。足の裏や手のひらでは特に発達して厚くなる。角層。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉魚の目は泪「魚(うお)の目とは、踵や足の
21. かぜっ‐ぴき【風引・風邪引】
日本国語大辞典
目三遊亭円遊〉「冒寒(カゼッピキ)を五年暑気中(あた)りを五年に」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉鼻筋紳士録「おなかを掻いてやると、風邪っぴきが洟をかむよう
22. かた‐どなり【片隣】
日本国語大辞典
〔名〕左右の隣の一方。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉隣りの匂い「父の会社が玉藻城のお濠に隣り合って建っており、そのうしろに社宅であって、片隣りは海軍人事部
23. 加藤治子
情報・知識 imidas
集める。TBS系「寺内貫太郎一家」(74年)、NHK「阿修羅のごとく」(79~80年)など、向田邦子脚本のテレビドラマに多数出演する。一方、舞台出演も数多く、9
24. かまた-としお【鎌田敏夫】
日本人名大辞典
シリーズや「男女7人夏物語」などが高視聴率をとる。「29歳のクリスマス」で平成7年芸術選奨,向田邦子賞。早大卒。映画作品に「いこかもどろか」など。
25. から‐くち【辛口】
日本国語大辞典
子・日本永代蔵〔1688〕一・五「所酒のから口、鱶のさしみを好み」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉昔カレー「『お父さんのカレー』は肉も多く色が濃かった。大人
26. かわり‐だま[かはり‥]【変玉】
日本国語大辞典
盤上に散った水滴が変り玉のやうにきらきらするのを取りあげて見れば」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉お八つの時間「変り玉などは、しゃぶりながら、どこでどう模様
27. かんげき‐や【感激屋】
日本国語大辞典
〔名〕「かんげきか(感激家)」に同じ。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉卵とわたし「革と汗のにおいのする軍服が、うちの玄関に立って敬礼して、あの慰問文はとても
28. かんそう‐たまご[カンサウ‥]【乾燥卵】
日本国語大辞典
昭和一七年(一九四二)戦時の配給食品に加えられて普及した。乾燥鶏卵。かんそうらん。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉卵とわたし「わが卵の歴史の中で、切ない思い
29. カー‐ラジオ
日本国語大辞典
一〉一「今まで小さかったカー・ラジオの歌が不意にだしぬけに大きく」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉車中の皆様「いつぞや乗ったタクシーのカー・ラジオは」
30. がん‐にく【眼肉】
日本国語大辞典
〔名〕鯛などの魚の、目のまわりのやわらかい肉。美味とされる。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉魚の目は泪「『魚は眼肉(ガンニク)がおいしいんだ』と、目のまわり
31. き‐しゅ【機種】
日本国語大辞典
報告及通報には〈略〉飛行機に在りては機種、機数、高度、飛行方向等」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉兎と亀「機種は、日本でもお馴染みのロッキード・エレクトラで
32. きたがわ-えりこ【北川悦吏子】
日本人名大辞典
ョン」などのヒットをとばし,ラブストーリーの名手といわれる。12年「ビューティフルライフ」で向田邦子賞,橋田賞,および放送文化基金賞をうけた。岐阜県出身。早大卒
33. き‐ぶく・れる【着脹】
日本国語大辞典
に綿入を三四枚も着脹(キブク)れて居る、傍に寄ると汗臭い匂がする」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉お軽勘平「日頃は厚手の下着やセーターで、ぼてぼてと着ぶくれ
34. きも‐やき【肝焼】
日本国語大辞典
〔名〕鰻の肝臓を串に通して、たれを付けて焼いたもの。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉ごはん「母は鰻丼を一人前注文する。肝焼がつくこともあった」(1)怒りっぽ
35. きん‐うん【金運】
日本国語大辞典
〈横光利一〉「松下家の中で美紀ちゃんは、一番金運の悪かった人間だ」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉わが拾遺集「こんな幸先のいいスタートを切ったにもかかわらず
36. 久世光彦
日本大百科全書
台湾取材旅行中に事故死した向田邦子との思い出を綴つづった『触れもせで――向田邦子との二十年』(1992)、『夢あたたかき――向田邦子との二十年』(1995)には
37. 久世光彦[「寺内貫太郎一家」を手がけた演出家、死去]
情報・知識 imidas
1935年、東京生まれ。東京大学文学部美術史学科を卒業し、KRテレビ(現・TBS)に入社。脚本家の故・向田邦子とコンビを組み、ドラマ「時間ですよ」「寺内貫太郎一
38. くどう-かんくろう【宮藤官九郎】
日本人名大辞典
士(くにお)戯曲賞。脚本はほかに「木更津キャッツアイ」など。23年「うぬぼれ刑事(でか)」で向田邦子賞。宮城県出身。日大中退。本名は宮藤俊一郎。
39. くらもと-そう【倉本聰】
日本人名大辞典
「文吾捕物絵図」「うちのホンカン」「浮浪雲」などの人気テレビドラマをかく。「北の国から」はテレビ大賞,向田邦子賞をはじめおおくの賞をうけた。昭和59年富良野塾を
40. くり‐ぬき【刳貫・刳抜】
日本国語大辞典
二「桐の刳抜(クリヌキ)の手炉(てあぶり)に桜炭が埋(いか)って」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉お八つの時間「その上に黒っぽい刳(ク)り抜きの菓子皿があり
41. クール
日本国語大辞典
する冬の旅「橋の上から眺める夜の河は、ひどくクールに光って見えた」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉ねずみ花火「日本人離れのした理知的な顔に眼鏡が似合っていた
42. グレート‐デーン
日本国語大辞典
(あちら)から買って来た二万円の名犬グレート・デーンが吠えたてる」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉隣りの匂い「犬好きらしく、白地に黒の斑(まだら)のあるハル
43. けっぽり‐こ・む【蹴込】
日本国語大辞典
〔他マ五(四)〕蹴ってなかに入れる。蹴り込む。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉チーコとグランデ「私は台所へ飛び込むと、グランデの方を、あわてて流しの下に蹴っ
44. こころ‐やさし・い【心優】
日本国語大辞典
やさしき、なみだもろきおひじりさまには、いまがはじめで御ざあるの」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉お軽勘平「昔も今も、物書き歌詠む殿方は心やさしく」ココロヤ
45. コンプレックス
日本国語大辞典
橋聖一〉「それに対してコンプレックスを感じたことは一度もなかった」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉鼻筋紳士録「日本人の外人コンプレックスは、背と鼻が低い、目
46. ごう‐もう[ガウ‥]【剛毛】
日本国語大辞典
こわい毛。*飼育〔1958〕〈大江健三郎〉「背に剛毛の生えた太い指で」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉わが拾遺集「唇の横にうぶ毛にまじって二センチほどの黒い
47. ご‐ふじょう[‥フジャウ]【御不浄】
日本国語大辞典
御不浄(ゴフジャウ)に一時間も隠れて読んで、ヅロオスにそっとしまって─」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉隣りの匂い「朝刊を持った父がご不浄に立ってゆく」ゴフ
48. さく
日本国語大辞典
手早くさっと焼き、きざみねぎとおろししょうがをしっかりたたきこんだ手づくりでも」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉薩摩揚「練り上げた魚のすり身を、二挺の包丁を
49. さんかく‐ぼうし【三角帽子】
日本国語大辞典
【一】〔名〕(1)さきのとがった長めの帽子。三角帽。*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉チーコとグランデ「三角帽子をかぶって肩を組んだ酔っぱらいと」(2)女性の
50. しば‐つ・く
日本国語大辞典
俳・伊勢冠付〔1772~1817〕「アカベ六・鶏の尻程しば付かす」*父の詫び状〔1978〕〈向田邦子〉魚の目は泪「けむそうな目をしばつかせながら」