1. 『天衣紛上野初花』
日本史年表
1881年〈明治14 辛巳〉 3・‐ 河竹黙阿弥 『天衣紛上野初花』 、新富座で初演。
2. 天衣紛上野初花
日本大百科全書
歌舞伎かぶき脚本。世話物。7幕。河竹黙阿弥もくあみ作。通称「河内山こうちやま」「直侍なおざむらい」。1881年(明治14年)3月、東京・新富座で9世市川団十郎の
3. 天衣紛上野初花
世界大百科事典
歌舞伎狂言。世話物。7幕。河竹黙阿弥作。1881年3月東京新富座初演。別名題《三幅対上野風景》。通称《河内山と直侍》。配役は河内山宗俊を9世市川団十郎,片岡直次
4. くもにまごううえののはつはな[くもにまがふうへののはつはな]【天衣紛上野初花】
日本国語大辞典
歌舞伎。世話物。七幕。河竹黙阿彌作。明治一四年(一八八一)東京新富座初演。松林伯円の講談「天保六花撰」よりの脚色で、河内山宗俊の松江家乗込みや、片岡直次郎と大口
5. くもにまごううえののはつはな【天衣紛上野初花】
国史大辞典
河竹黙阿弥作の歌舞伎世話狂言。七幕。明治十四年(一八八一)三月新富座で九代目市川団十郎、五代目尾上菊五郎らにより初演、以来今日まで歌舞伎の当り狂言としてよく復
6. くもにまごううえののはつはな【天衣紛上野初花】
歌舞伎事典
歌舞伎狂言。世話物。七幕。河竹黙阿弥作。明治一四(1881)年三月東京・新富座初演。別名題《三幅対上野風景》。通称《河内山(こうちやま)と直侍(なおざむらい)
7. 天衣紛上野初花(著作ID:4371737)
新日本古典籍データベース
くもにまごううえののはつはな 武田 交来(たけだ こうらい) 作 歌川 国貞 三世(うたがわ くにさだ 3せい) 画 合巻 明治一四序
8. あいかた きっぱりとなる
日本国語大辞典
俳優のしぐさ、せりふをはっきりさせ、効果を与えるために、合方を一段と高めて演奏する。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕序幕「『それは何ういふ訳あって
9. あい‐なるべくは[あひ‥]【相成】
日本国語大辞典
〔連語〕(「あい」は接頭語。「なるべくは」の改まった言い方)もしできるなら。なるべくは。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕三幕「相成(アヒナ)るべく
10. あい‐はん[あひ‥]【相判・合判】
日本国語大辞典
事」(3)(「あいばん」とも)「あいいん(合印)」に同じ。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕序幕「こりゃこりゃ長松、合判(アヒバン)を押した分は、蔵
11. あおり を 食(く)う
日本国語大辞典
張りきった腰のあふりを食って跳ねとばされ」(2)相手の態度や威勢に影響される。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕序幕「何だといふと大小を捻(ひねく)
12. あか‐にし【赤螺】
日本国語大辞典
あざけっていう語。*雑俳・柳多留‐一〇七〔1829〕「赤にしの客雨落でしゃれてゐる」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕五幕「わたしへ割がたった一両、
13. あし を 抜(ぬ)く
日本国語大辞典
判の大三浦の高尾太夫、御意に叶って一晩でも足(アシ)を抜(ヌ)かずに通ひ詰め」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕六幕「晴れて世間の歩けねえ捜されて居
14. あたま‐かず【頭数】
日本国語大辞典
南郷力丸、忠信利平、赤星十三、弁天小僧、私(わっち)ァほんの頭数(アタマカズ)さ」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕五幕「頭数(アタマカズ)の私など
15. あな‐ごもり【穴籠】
日本国語大辞典
鼠(むぐら)ならぬに穴ごもり」(2)隠れて暮らすこと。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕六幕「晴れて世間の歩けねえ捜されて居るおれが体、それゆゑ廓(
16. あま‐こち【雨東風】
日本国語大辞典
〔名〕雨気を含んで東方から吹いてくる風。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕四幕「鐘の音送る雨東風(アマコチ)も我が身に寒き半七が」
17. あまちゃ を 飲(の)ます
日本国語大辞典
言ったりしたりして、ひとのきげんをとることのたとえ。飴を舐めさせる。甘酒を舐めさす。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕五幕「初めのうちは甘茶(アマチ
18. 甘茶を飲ませる
故事俗信ことわざ大辞典
「甘酒を嘗めさす」に同じ。 歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)(1881)五幕「初めのうちは甘茶(アマチャ)を呑(ノ)ませ、段々大きく張込んで膏(あぶら)の乗った
19. あらい‐だし[あらひ‥]【洗出】
日本国語大辞典
ブラシなどをかけ水洗いをして、特に目立つようにしたもの。杉戸などに多く用いられる。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕六幕「表口は洗(アラ)ひ出(ダ)
20. あんぽつ‐かご【─駕籠】画像
日本国語大辞典
地〔1865〕二幕「上手より風呂敷の附きしあんぽつ駕籠を、百姓二人にてかつぎ」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕六幕「紺看板赤合羽草鞋(わらぢ)饅頭
21. いい‐かか・る[いひ‥]【言掛】
日本国語大辞典
一・四「あそばして置たる利銀を急度(きっと)おもやからすまし給へといひかかり」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕五幕「ぺてんに掛けたと言ひがかるが」
22. いい‐ぶん[いひ‥]【言分】
日本国語大辞典
しの事をいひ分にとりむすび、たがひに爰はやめかたく抜(ぬき)合て打あひけるに」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕序幕「花会同様小屋をかけ、人寄せをし
23. いかさま‐し【如何様師】
日本国語大辞典
いかものし。*洒落本・擲銭青楼占〔1771〕坤為地「此卦のたいこは大のいかさましなり」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕六幕「表向は殿様だが、内証は
24. いちじ が 万事(ばんじ)
日本国語大辞典
5頃〕七八・八二「俗に一事は万事といへり 一事にさとき者は万事にさときよし也」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕二幕「やみ雲に怒るばかりが能ぢゃあね
25. 一事が万事
故事俗信ことわざ大辞典
といへり一事にさとき者は万事にさときよし也」俗諺集成(1850頃)「一事か万事」歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)(1881)二幕「やみ雲に怒るばかりが能ぢゃあね
26. いち‐とくい【一得意】
日本国語大辞典
〔名〕最上の得意客。第一の得意客。一旦那。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕六幕「おいらの所の一得意(イチトクイ)、あんな好きな人はない」
27. 一文惜しみの=百知らず〔=百損・百失い〕
故事俗信ことわざ大辞典
)惜(ヲ)しみの百損(ゾン)で、四人の天窓(あたま)へ酒手位を惜しんで後悔しゃアがるな」天衣紛上野初花(河内山)(1881)序幕「年来の懇意ゆゑ娘の命を二百両で
28. いっつけ‐ぐち【言付口】
日本国語大辞典
809~13〕二・下「云告口(イッツケグチ)をとり上ては、方図がございません」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕六幕「山崎町の丑松がおのれの科(とが
29. いっぽん‐しんのう[‥シンワウ]【一品親王】
日本国語大辞典
〔名〕親王の尊称。近世の造語。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕三幕「神の御末の一品親王(いっポンシンワウ)宮の使ひと偽って」イッポンシンノー
30. 犬は三日=飼えば〔=養えば〕三年恩を忘れぬ
故事俗信ことわざ大辞典
よも恩義は忘れまい」国字分類諺語(幕末頃)「犬は三日畜て三年の恩を知る猫は三年畜て三日の恩を知る」歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)(1881)六幕「三日(みっカ
31. 煎り豆に花〔が咲く〕
故事俗信ことわざ大辞典
草(1834)初・一章「九死を出で一生を保ち、寔(まこと)に煎豆に花と喜びしが」歌舞伎・天衣紛上野初花(1881)序幕「さあ首尾よく戻れば煎豆(イリマメ)に、花
32. いれ‐じち【入質】
日本国語大辞典
こと。また、その品物。(2)の意としては、「歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)‐序幕」に、「丁稚長松入質(イレビチ)を片脇へ積み上げ質札を読上げて居る」がある
33. 色男金と力はなかりけり
故事俗信ことわざ大辞典
ネ)と力(チカラ)は無かりけり」国字分類諺語(幕末頃)「色男金と力はなかりけり」歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)(1881)二幕「譬(たとへ)に申す色男(イロヲ
34. いわく‐まど[いはく‥]【曰窓】
日本国語大辞典
与力窓。*歌舞伎・白縫譚〔1853〕四幕「下の方曰窓(イハクマド)の附きし板羽目」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕三幕「出雲守の上屋敷へ、仕掛けた
35. うし に ひかれて善光寺参(ぜんこうじまい)り
日本国語大辞典
)と云ひならはす」*俳諧・我春集〔1811〕「春風や牛に引れて善光寺〈一茶〉」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕四幕「牛に引かれて善光寺参りと、今日
36. 牛に引かれて善光寺参り
故事俗信ことわざ大辞典
イリ)と云ヒならはす」俳諧・我春集(1811)「春風や牛に引れて善光寺〈一茶〉」歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)(1881)四幕「牛に引かれて善光寺参りと、今日
37. 牛は牛連れ
故事俗信ことわざ大辞典
かならず罰のあたる物じゃ」雑俳・柳筥(1783~86)二「牛は牛づれ座頭は瞽女(ごぜ)をくどき」天衣紛上野初花(河内山)(1881)六幕「夫(か)の諺の牛は牛連
38. うわ‐うわ[うはうは]【上上】
日本国語大辞典
名垣魯文〉二・下「もう二三ねんうハうハしてくらして見やうと引きまみへをしたり」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕二幕「あれからといふものは、千代春さ
39. うわっ‐ちる[うはっ‥]【上汁】
日本国語大辞典
〔名〕汁の上の部分。うわじる。転じて、物事の良い部分。あまい汁。うまい汁。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕五幕「どうか、ああいふ鳥を引っかけ、上ッ
40. えん‐げんどう[ヱンゲンダウ]【袁彦道】
日本国語大辞典
回「ある時は博徒を聚合(つどへ)て、袁彦道(ヱンゲンドウ)の技(わざ)に耽り」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕五幕「隠し売女の宿をしたり、猿彦道(
41. おいとこ‐ぶし【─節】
日本国語大辞典
のこしらへにて、手拭糠袋を持ち立掛り居る、此模様おいとこ節(ブシ)にて幕明く」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕五幕「此見得(みえ)おいとこ節(ブシ
42. おい‐め[おひ‥]【追目】
日本国語大辞典
よもやに掛けられて、もう七つだ」*雑俳・柳多留‐一九〔1784〕「辻番は渦をおい目に張って居る」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕序幕「富の札なら買
43. おおおとこ 総身(そうみ)に知恵(ちえ)が回(まわ)りかね
日本国語大辞典
からだばかり大きくて、何事にも愚鈍な男をあざけっていう語。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕三幕「夫の下々で玩ぶ川柳とやら申す雑俳、滑稽者流のざれ言
44. 大男総身に知恵が回りかね
故事俗信ことわざ大辞典
からだばかり大きくて愚鈍な男をあざけっていうことば。独活の大木。 歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)(1881)三幕「夫の下々で玩ぶ川柳とやら申す雑俳、滑稽者流の
45. おおばん‐どうしん[おほバン‥]【大番同心】
日本国語大辞典
御目見以下「大御番与力百廿人、一組十人〈略〉大御番同心弐百四十人、一組弐拾人」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕六幕「根が駒込の片端で二人扶持に俵取
46. おお‐め[おほ‥]【大目・多目】
日本国語大辞典
事」*夢酔独言〔1843〕「女が口ばしりて、今日は六の大目、富は何番何番がいいといふ故」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕五幕「先づ台付といふものは
47. おく‐でん【奥殿】
日本国語大辞典
〔名〕屋敷の中で、奥のほうにある部屋、または建物。*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕三幕「総て松江家上屋敷奥殿(オクデン)の体(てい)。爰(ここ)に
48. おぞけ を 震(ふる)う
日本国語大辞典
*洒落本・野路の多和言〔1778〕「ありがたやおそろしやとおぞ毛をふるわす山かいてう」*歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)〔1881〕序幕「達者な腕であばれるから
49. 怖気を震う
故事俗信ことわざ大辞典
をふるわす山かいてう」諺苑(1797)「おぞ毛を振(フルフ)又おそ髪か立とも云」歌舞伎・天衣紛上野初花(河内山)(1881)序幕「達者な腕であばれるから、何処で
50. 尾上菊五郎
世界大百科事典
古典では,勘平,権八,権太,福岡貢などの代表作もあるが,河竹黙阿弥が書いた《盲長屋梅加賀鳶》の2役,《天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)》の直次郎,