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  11. 常山紀談

常山紀談

ジャパンナレッジで閲覧できる『常山紀談』の国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典のサンプルページ

国史大辞典

常山紀談
じょうざんきだん
江戸時代の武将論随筆。湯浅常山著。二十五巻、拾遺四巻、付録(『雨夜燈』)一巻全三十冊。元文四年(一七三九)自序。明和四年(一七六七)松崎観海序。明和七年赤松蘭室跋。付録明和八年赤松蘭室跋。戦国時代末より近世初頭の将士に関する史談四百七十条を集録し、上杉・織田・徳川などの諸侯とその家臣たちの言行を記す。話題を選び、事実の真偽をよく弁別論述している。平明暢達、雄健な和文で格調が高い。著者は備前岡山藩士で、江戸で服部南郭に学び、太宰春台とも親しかった。剛毅廉潔、君侯への直言が容れられず晩年隠退したが、本書はまだ三十二歳の時の著述である。江戸時代から広く読まれ、無刊記本、木活字本、明和八年版、弘化三年(一八四六)・四年版、嘉永四年(一八五一)刊拾遺四冊との合刷版などがあり、明治以後も明治十一年(一八七八)刊小本のほか活版でもたびたび刊行、『帝国文庫』『有朋堂文庫』『岩波文庫』『角川文庫』などに収められ、定本と銘うった版も出た。
(水田 紀久)


日本大百科全書(ニッポニカ)

常山紀談
じょうざんきだん

江戸中期の随筆、歴史書。正編25巻、拾遺4巻、付録『雨夜灯 (あまよのともしび)』1巻、30冊。湯浅 (ゆあさ)常山著。元文 (げんぶん)4年(1739)の自序があり、原型はそのころにできたものと思われるが、刊行は著者没後30年ほどのち、文化・文政 (ぶんかぶんせい)年間(1804~30)のことであった。戦国時代から江戸時代初頭の武士の逸話や言行700余を、諸書から任意に抄出、集大成したものといってよい。著者自らが「ここに収めた逸話は大いに教訓に資する故に、事実のみを記す」というように、内容はきわめて興味深いエピソードに富み、それが著者の人柄を反映した謹厳実直な執筆態度や、平明簡潔な文章と相まって多くの読者を集めた。

[宇田敏彦]



世界大百科事典

常山紀談
じょうざんきだん

江戸中期の雑史。25巻,拾遺4巻,付録(雨夜灯)1巻。岡山藩士湯浅新兵衛元禎(号常山。1708-81)の編集。1739年(元文4)刊。戦国期(天文・永禄)より江戸時代初期に至る間の名ある武将,戦う武士の言行,風俗,節義を伝聞異説をも記し,己の鑑戒としたものを刊行したものである。湯浅常山は幼年より史伝を好み,長じて儒学に名あり,兵学に優れ,槍剣の術を極め,寺社・町奉行等を歴任し,家老格になった人物であり,実践家として,その規範としたものであろう。異本が数種あり,版本,活字本も多い。
[加藤 秀幸]

[索引語]
湯浅新兵衛元禎 湯浅常山
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1. 常山紀談
日本大百科全書
江戸中期の随筆、歴史書。正編25巻、拾遺4巻、付録『雨夜灯あまよのともしび』1巻、30冊。湯浅ゆあさ常山著。元文げんぶん4年(1739)の自序があり、原型はその
2. 常山紀談
世界大百科事典
江戸中期の雑史。25巻,拾遺4巻,付録(雨夜灯)1巻。岡山藩士湯浅新兵衛元禎(号常山。1708-81)の編集。1739年(元文4)刊。戦国期(天文・永禄)より江
3. じょうざんきだん[ジャウザンキダン]【常山紀談】
日本国語大辞典
随筆。湯浅常山著。二五巻二五冊。他に拾遺四巻付録一巻(五冊)がある。元文四年(一七三九)成立。文化・文政頃(一八〇四~三〇)刊。戦国時代から江戸初期までの名将、
4. じょうざんきだん【常山紀談】
国史大辞典
江戸時代の武将論随筆。湯浅常山著。二十五巻、拾遺四巻、付録(『雨夜燈』)一巻全三十冊。元文四年(一七三九)自序。明和四年(一七六七)松崎観海序。明和七年赤松蘭
5. 『常山紀談』
日本史年表
1739年〈元文4 己未〉 この年 湯浅常山 『常山紀談』 成るか。
6. 常山紀談(著作ID:4284)
新日本古典籍データベース
じょうざんきだん 湯浅 常山(ゆあさ じょうざん) 編 雑史 元文四刊
7. あい‐くち[あひ‥]【合口】
日本国語大辞典
瑠璃・大経師昔暦〔1715〕下「見苦しいお侍。あひ口一本ささぬ町人手向ひはいたさぬ」*随筆・常山紀談〔1739〕二三・番大膳二条城へ使に参る事「懐(ふところ)よ
8. あいて‐がけ[あひて‥]【相手駆】
日本国語大辞典
*甲陽軍鑑〔17C初〕品三七「海道一番と自慢する家康と相手かけの合戦、是非に及ばぬ仕様也、と御褒美故」*随筆・常山紀談〔1739〕一七・大久保忠佐に三枚橋城を賜
9. あか‐ぞなえ[‥ぞなへ]【赤備】
日本国語大辞典
之、具足、指物の事は申に及ばず、鞍、鐙、馬の鞭迄、赤(あかく)有つると聞(きく)」*随筆・常山紀談〔1739〕二二・長曾我部盛親生捕らるる事「朝の軍に打勝ちたれ
10. あけちみつひで【明智光秀】
日本架空伝承人名事典
略せん為に老母を質にして殺しぬる不孝を信長の賞せられたる。君臣共に悪逆の相合へる、終を令せざること理なり。常山紀談巻之五「光秀反状の事」天正十年五月二十八日、光
11. あ・げる【上・揚・挙】
日本国語大辞典
攻める際などに、味方の兵が城際につめより、後に続く者がないような時、危険を考慮して呼び戻す。*随筆・常山紀談〔1739〕四・摂津国花隈城落つる事「唯今あげんとせ
12. あたら‐ひと【惜人】
日本国語大辞典
~04〕「Atarafito (アタラヒト)〈訳〉死んだり去ったりしてほしくない人」*随筆・常山紀談〔1739〕五・秀吉勝頼の滅亡を惜れし事「あたら人を殺したる
13. あめ 降(ふ)って地(じ)固(かた)まる
日本国語大辞典
せつの事「おもふ中の小いさかひ、雨ふりてぢかたまるなどと、おさだまりのあいさつにて」*随筆・常山紀談〔1739〕一五・加藤清正治乱を論ぜられし事「石田が乱は雨ふ
14. 雨降って地固まる
故事俗信ことわざ大辞典
くせつの事「おもふ中の小いさかひ、雨ふりてぢかたまるなどと、おさだまりのあいさつにて」随筆・常山紀談(1739)一五・加藤清正治乱を論ぜられし事「石田が乱は雨ふ
15. あわれま〓し[あはれま‥]【哀】
日本国語大辞典
あわれをそそるようなさま。同情心を起こさせるようなさま。また、好感がもてそうなさま。*随筆・常山紀談〔1739〕「うち見るより憎さげなると、あはれましきとあり」
16. い‐ぞなえ[ゐぞなへ]【居備】
日本国語大辞典
*籾井家日記〔1582頃〕池上夜軍「信長の居備と見えたる陣を見すまして、静々と掛かり」*随筆・常山紀談〔1739〕九・関白宇都宮にて佐野天徳寺と物語事「何条車が
17. いちばん‐くび【一番首】
日本国語大辞典
の国森部合せんの事「義元合戦に、一番頸を取りてまいりけれども、何共おほせざりければ」*随筆・常山紀談〔1739〕六・水野勝成高名并行状の事「秀次の将白井備後守が
18. いっき‐うち【一騎打】
日本国語大辞典
~61頃〕二「親しらず子しらず。〈略〉海ばたは一騎うちの道にて、うちよする浪大なり」*随筆・常山紀談〔1739〕七・前田利家末森城後巻合戦の事「村井不破に浜際を
19. いっき‐がけ【一騎駆】
日本国語大辞典
を移さず御入洛あるべきの旨相触れ、一騎懸に大雪中を凌ぎ打立ち、早御馬にめし候つるが」*随筆・常山紀談〔1739〕二・信濃国川中島合戦の事「かかる所に西条山の甲州
20. うえさま‐びより[うへさま‥]【上様日和】
日本国語大辞典
原付近で、秀吉の城攻めの際の故事から、風がなくて波の穏やかな日をさしていったことば。*随筆・常山紀談〔1739〕九・上様日和といふ事「秀吉城をかこまれし間五十余
21. 上様日和
故事俗信ことわざ大辞典
、将軍の鷹狩りなどの催しに、陰陽頭に命じて晴天を選んだことから、快晴をいうともする。 随筆・常山紀談(1739)九・上様日和といふ事「秀吉城をかこまれし間五十余
22. うえすぎけんしん【上杉謙信】
日本架空伝承人名事典
馬川の深みに飛入ける。其間に信玄の馬副の者ども、信玄の馬を川岸に引あげて物わかれしたりとなり。常山紀談巻之二「信濃国川中島合戦の事」川中嶋ハしんけんの勝負なり編
23. 雨月物語 400ページ
日本古典文学全集
んだ逸話、また「黄金一枚」を持った下男を呼び、その心がけを厚く賞した逸話は有名で、『翁草』『常山紀談』等が記している。この人物を主人公として設定し、黄金精霊との
24. 雨月物語 401ページ
日本古典文学全集
年来篤くもてなし給ふうれしさに、夜話せんとて推てまゐりたるなり。君が今日家の子を  対抗する、の意。『常山紀談』『翁草』共に、この下男を「馬取の下部」とする。分
25. うち‐はな・す【討放・打放】
日本国語大辞典
*浄瑠璃・国性爺合戦〔1715〕三「所々に石火矢をしかけ置きすはといはば、打放さん其いきほひ」*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺二・加藤家騎馬武者馬上鉄炮の事「鉄
26. おい‐うち[おひ‥]【追討・追撃・追打】
日本国語大辞典
〔名〕(1)逃げる敵を追いかけて討ち取ること。ついげき。尾撃。*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺二・同役岐阜落城の事「このとき西党大に敗して、郷戸(がふと)、赤坂
27. おい‐くび[おひ‥]【追首・追頸】
日本国語大辞典
とる間に」*雑兵物語〔1683頃〕下「今日の合戦に追首・こぼれ物をよわった男が何疋もあんべいぞ」*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺二・同御合戦終り御詮議の事「棚を
28. おお‐くずれ[おほくづれ]【大崩】
日本国語大辞典
*車屋本謡曲・朝長〔1432頃〕「朝長いきのしたにて、さん候大崩にて膝の口を射させ」*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺三・大坂夏陣井伊家士小笠原伝兵衛手柄の事「こ
29. 太田道灌
世界大百科事典
の一つだになきぞ悲しき〉という古歌(《後拾遺集》雑)の意だと知り,無学を恥じたという逸話は《常山紀談》(湯浅常山著,元文~明和ころ成立)や《雨中問答》(西村遠里
30. おおた-どうかん【太田道灌】
日本人名大辞典
名は資長。通称は源六郎。【格言など】かかる時さこそ命の惜しからめかねてなき身と思ひしらずば(「常山紀談」)
31. おおたどうかん【太田道灌】
日本架空伝承人名事典
の一つだになきぞ悲しき」という古歌(『後拾遺集』雑)の意だと知り、無学を恥じたという逸話は『常山紀談』(湯浅常山著、元文~明和ころ成立)や『雨中問答』(西村遠里
32. おし‐かか・る【押掛・押懸】
日本国語大辞典
フイテ クロケムリワvoxicacaru (ヲシカカル) ツワモノドモ ケムリニ ムセテ」*随筆・常山紀談〔1739〕三・三好実休戦死の事「真一文字(まいちもん
33. おし‐まえ[‥まへ]【押前】
日本国語大辞典
「押前はしづかな時は請筒がよい。がいにはやい時は、柄立革へつっこんで持が勝手によひ」*随筆・常山紀談〔1739〕一八・松野惣太郎、前田権之助賞せらるる事「丹羽長
34. おだのぶなが【織田信長】
日本架空伝承人名事典
物の具して主従僅に六騎、歩卒二百人許駈出でて熱田の宮に詣で、願文を神殿に納めらるゝ中に、軍兵追続き来りけり。常山紀談「桶狭間合戦今川義元討死の事」早や更け渡る。
35. おだわら‐はち[をだはら‥]【小田原鉢】
日本国語大辞典
冑師の打った兜(かぶと)の鉢。明珍系の函工(かんこう)といい、一説に信家一派という。*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺三・松永弾正久秀が馬の事「兜は小田原
36. おのぎ‐がさ[をのぎ‥]【小野木笠】
日本国語大辞典
〔名〕足軽がかぶった鉄の笠。*随筆・常山紀談〔1739〕九・東照宮物具の御物語「鉄の笠は、〈略〉畿内(きない)の方にはなかりしに、丹州亀山(たんしゅうかめやま)
37. おりかけ‐ばた[をりかけ‥]【折掛旗】
日本国語大辞典
*黒田家譜〔1687頃〕首・黒田家旗幟「最初に播州にて制せられし旗は、折かけ旗なり」*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺・三・上杉謙信馬印の事「上杉謙信の馬じるし大
38. かえり‐かんじょう[かへりカンジャウ]【返感状】
日本国語大辞典
〔名〕敵方の将から、戦いに軍功があったとして受ける賞状。*随筆・常山紀談〔1739〕二・向井与左衛門かへり感状の事「謙信のいはく、『川中島の戦に名乗かけて、われ
39. かげ‐ぶち【鹿毛斑・鹿毛駮】
日本国語大辞典
之。〈略〉一疋鹿毛駮、宇都宮左衛門尉朝綱進」*随筆・常山紀談〔1739〕一九・亀田大隅江戸の石壁を築きし事「事終りて鹿毛(カゲ)ぶちの馬を大隅に賜ひける
40. かち‐ざむらい[‥ざむらひ]【徒侍・歩侍】画像
日本国語大辞典
瑠璃・雪女五枚羽子板〔1708〕中「引馬、乗馬、かちざふらひ、七つ道具を押し立てて」*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺一・高麗攻南大門合戦物語の事「黒田長政只一騎
41. 甲子夜話 4 58ページ
東洋文庫
作家を記せず。 なかぬなら鳥屋へやれよほと\ぎす なかぬなら貰て置けよほと㌧ぎす〔む 或人、『常山紀談』の中の二条を書抜て示す者あり。此人頗る心ありて、今時の鍼
42. 甲子夜話三篇 2 77ページ
東洋文庫
備前人。岡山侯の世臣。常山は其号。業を南郭に受く。松崎維時と交善し。年七十四没す)が録せし、『常山紀談』を見しに、其事あり。日。 大久保長門守教寛の内所に奉公せ
43. かとうきよまさ【加藤清正】
日本架空伝承人名事典
聞きて飛掛る処を搏たれしに、咽に打込みたれば、其処に倒れ起上らんとせしかども、痛手なれば終に死しぬ。常山紀談巻之十「清正虎を狩られし事」唐人は傘(からかさ)を見
44. かぶとつき の 首(くび)
日本国語大辞典
へ紛入之事「只三人甲附の首一宛手々に提、長刀打担て糟屋が陣へ通計(つと)走り入れば」*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺三・松永弾正久秀が馬の事「大坂夏陣落城のとき
45. かま【鎌】画像
日本国語大辞典
鑓か長刀か、鉄砲か弓か、さすまたかかまか棒か十文字か、わきびきか臑当か、頬当に聞きまがうて」*随筆・常山紀談〔1739〕拾遺三・藤堂の士田中権左衛門組討の事「田
46. きっ‐ぱ【切刃】
日本国語大辞典
〔名〕(「きりは(切刃)」の変化した語)(1)刀の刃の部分。刃。*随筆・常山紀談〔1739〕一五・石田三成生捕るる事「是は太閤より賜はりし、切刃(キッパ)正宗の
47. きんこしだん【近古史談】
日本国語大辞典
江戸後期の歴史書。四巻。大槻磐渓著。安政元年(一八五四)成立、元治元年(一八六四)刊。「常山紀談」「武辺雑談」「武将感状記」「太閤素生記」などに見える英主、名将
48. 近世俳文集 567ページ
日本古典文学全集
筏士にとへば遠山も雨の月  ものであるが、その意が理解できなかった道灌は、恥じて和歌にはげんだという(『常山紀談』その他)。なお『後拾遺集』雑五では、末句「なき
49. ぎ‐めい【義名】
日本国語大辞典
〔名〕(1)人としての道を守り行なう人の名。義人の名。義人としてのほまれ。*随筆・常山紀談〔1739〕八・高橋紹運討死の事「義名(ギメイ)を万世に残しなん事武士
50. くろだじょすい【黒田如水】
日本架空伝承人名事典
其後長政に筑前を賜はりければ、如水も京に上られけるに、諸国の大名如水の門に来りて市をなしけり。常山紀談巻之十五「黒田如水豪気の事」
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