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  11. 代々天皇造大安寺所々語第十六(今昔物語)
新編 日本古典文学全集

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代々天皇造大安寺所々語第十六
今昔物語集
1000以上の説話を載せる、仏教&世俗説話の集大成
〈今昔(いまはむかし)……〉で始まる和漢混交文で書かれた1059の説話を、1~5巻「天竺(てんじく)部」(インド)、6~10巻「震旦(しんたん)部」(中国)、11~20巻「本朝(日本)仏法部」、21~31巻「本朝世俗部」の31巻で構成。このうち本朝仏法・世俗部を収録。内容は多岐にわたり、貴賎上下も老若男女も、はては犯罪者や霊鬼・妖怪まで跳梁暗躍する。編者成立年ともに未詳。
[中古][説話]
校注・訳:馬淵和夫 国東文麿 稲垣泰一

今昔物語集 巻第十一 本朝仏法
●聖徳太子於此朝始弘仏法語第一  しやうとくたいしこのてうにしてはじめてぶつぽふをひろめたまふことだいいち
●行基菩薩学仏法導人語第二  ぎやうぎぼさつぶつぽふをまなびてひとをみちびくことだいに
●役優婆塞誦持呪駈鬼神語第三  えのうばそくしゆをじゆぢしてきじんをかることだいさむ
●道照和尚亘唐伝法相還来語第四  だうせうわじやうたうにわたりてほふさうをつたへてかへりきたることだいし
●道慈亘唐伝三論帰来神叡在朝試語第五  だうじたうにわたりてさむろんをつたへてかへりきたりじんえいてうにありてこころむることだいご
●玄昉僧正亘唐伝法相語第六  ぐゑんばうそうじやうたうにわたりてほふさうをつたふることだいろく
●婆羅門僧正為値行基従天竺来朝語第七  ばらもんそうじやうぎやうぎにあはんがためにてんぢくよりてうにきたることだいしち
●鑑真和尚従震旦渡朝戒律語第八  がむじんわじやうしんだんよりてうにかいりつをわたすことだいはち
●弘法大師渡宋伝真言教帰来語第九  こうぼふだいしそうにわたりてしんごんのをしへをつたへてかへりきたることだいく
●伝教大師亘宋伝天台宗帰来語第十  でんげうだいしそうにわたりててんだいしゆうをつたへてかへりきたることだいじふ
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓帰来語第十一  かへりきたることだいじふいち
●智證大師亘宋伝顕蜜法帰来語第十二  ちしようだいしそうにわたりてけんみつのほふをつたへてかへりきたることだいじふに
●聖武天皇始造東大寺語第十三  しやうむてんわうはじめてとうだいじをつくりたまふことだいじふさむ
●淡海公始造山階寺語第十四  たんかいこうはじめてやましなでらをつくることだいじふし
●聖武天皇始造元興寺語第十五  しやうむてんわうはじめてぐわんごうじをつくりたまふことだいじふご
●代々天皇造大安寺所々語第十六  だいだいのてんわうだいあんじをところどころにつくりたまふことだいじふろく
多くの僧が東大寺に移った。そのうち、何かにつけてこの両寺は不和となり、にわかに合戦となった。戦(いくさ)は老僧のなすべきふるまいでないにもかかわらず、いつか悪にひかれて鎧兜(よろいかぶと)をつけ、諸経典も手にせず、あちこちの堂に捨てたまま四方八方に逃げてしまった。若い僧は、「わが師の僧が逃げ去ってしまう以上、自分たちもまたこの寺にとどまるわけにはゆかぬ」と言って、泣く泣く、おのおの離散する。その結果、五日の間に千余人の僧がすっかりいなくなってしまった。それ以来、元興寺の仏法は絶え果てたのである。 しかしながら、かの弥勒の仏像は今もなおおいでになる。権化の人がお造り申した仏像でおありだからまことに尊い。そしてまた、天竺・震旦(しんだん)・本朝の三国にお渡りになった仏像である。まさに何度も光を放ち、これを深く信仰する人はみな兜率天に生れた。世の人は格別拝み奉るべきである。 奈良の元興寺というのはこれである、とこう語り伝えているということだ。十六 今は昔、聖徳太子が熊凝(くまごり)の村に寺をお造りになったが、まだ造り終らぬうちに太子がお亡くなりになったので、推古天皇がそ
代々天皇造大安寺所々語第十六(今昔物語)
●天智天皇造薬師寺語第十七  てんちてんわうやくしじをつくりたまふことだいじふしち
●高野姫天皇造西大寺語第十八  たかののひめのてんわうさいだいじをつくりたまふことだいじふはち
●光明皇后建法華寺為尼寺語第十九  くわうみやうくわうごうほふくゑじをたててあまでらとなしたまふことだいじふく
●聖徳太子建法隆寺語第二十  しやうとくたいしほふりうじをたてたまふことだいにじふ
●聖徳太子建天王寺語第二十一  しやうとくたいしてんわうじをたてたまふことだいにじふいち
●推古天皇造本元興寺語第二十二  すいこてんわうもとのぐわんごうじをつくりたまふことだいにじふに
●建現光寺安置霊仏語第二十三  げんくわうじをたててりやうぶつをあんぢすることだいにじふさむ
●久米仙人始造久米寺語第二十四  くめのせんにんはじめてくめでらをつくることだいにじふし
●弘法大師始建高野山語第二十五  こうぼふだいしはじめてかうやのやまをたつることだいにじふご
●伝教大師始建比叡山語第二十六  でんげうだいしはじめてひえのやまをたつることだいにじふろく
●慈覚大師始建楞厳院語第二十七  じかくだいしはじめてりようごむゐんをたつることだいにじふしち
●智證大師初門徒立三井寺語第二十八  ちしようだいしはじめてもんとみゐでらをたつることだいにじふはち
●天智天皇建志賀寺語第二十九  てんちてんわうしがでらをたてたまふことだいにじふく
●天智天皇御子始笠置寺語第三十  てんちてんわうのみこかさぎでらをはじめたまふことだいさむじふ
●徳道聖人始建長谷寺語第三十一  とくだうしやうにんはじめてはつせでらをたつることだいさむじふいち
●田村将軍始建清水寺語第三十二  たむらのしやうぐんはじめてきよみづでらをたつることだいさむじふに
●秦川勝始建広隆寺語第三十三  はだのかはかつはじめてくわうりうじをたつることだいさむじふさむ
〓〓建法輪寺語第三十四  ほふりんじをたつることだいさむじふし
●藤原伊勢人始建鞍馬寺語第三十五  ふぢはらのいせひとはじめてくらまでらをたつることだいさむじふご
●修行僧明練始建信貴山語第三十六  しゆぎやうのそうみやうれんはじめてしんぐゐさんをたつることだいさむじふろく
〓〓始建竜門寺語第三十七  はじめてりうもんじをたつることだいさむじふしち
●義淵僧正始造竜蓋寺語第三十八  ぎゑんそうじやうはじめてりうがいじをつくることだいさむじふはち
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