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  11. 伊勢物語
新編 日本古典文学全集・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・国史大辞典

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新編 日本古典文学全集
伊勢物語

昔、ある男が、元服をして、奈良の京の春日の里に、所領の縁があって、鷹狩に行った。その里に、たいそう優美な姉妹が住んでいた。この男は物の隙間から二人の姿を見てしまった。思いがけず、この旧い都に、ひどく不似合いなさまで美女たちがいたものだから、心が動揺してしまった。男が、着ていた狩衣の裾を切って、それに歌を書いて贈る。その男は、信夫摺の狩衣を着ていたのであった。
春日野の……(春日野の若い紫草のように美しいあなた方にお逢いして、私の心は、この紫の信夫摺の模様さながら、かぎりもなく乱れ乱れております)
と、すぐに詠んでやったのだった。こういう折にふれて歌を思いつき、女に贈るなりゆきが、愉快なこととも思ったのであろう。この歌は、
みちのくの……(あなたのほかのだれかのせいで、陸奥のしのぶもじずりの模様のように、心が乱れだした私ではありませんのに。私が思い乱れるのは、あなたゆえなのですよ)

新編 日本古典文学全集 伊勢物語
伊勢物語(扉)
凡例
伊勢物語(扉)
一 初冠
二 西の京
三 ひじき藻
四 西の対
五 関守
六 芥河
七 かへる浪
八 浅間の嶽
九 東下り
十 たのむの雁
十一 空ゆく月
十二 盗人
十三 武蔵鐙
十四 くたかけ
十五 しのぶ山
十六 紀の有常
十七 年にまれなる人
十八 白菊
十九 天雲のよそ
二十 楓のもみぢ
二十一 おのが世々
二十二 千夜を一夜
二十三 筒井筒
二十四 梓弓
二十五 逢はで寝る夜
二十六 もろこし船
二十七 たらひの影
二十八 あふごかたみ
二十九 花の賀
三十 はつかなりける女
三十一 よしや草葉よ
三十二 倭文の苧環
三十三 こもり江
三十四 つれなかりける人
三十五 あわ緒
三十六 玉葛
三十七 下紐
三十八 恋といふ
三十九 源の至
四十 すける物思ひ
四十一 紫
四十二 誰が通ひ路
四十三 名のみ立つ
四十四 馬のはなむけ
四十五 行く蛍
四十六 うるはしき友
四十七 大幣
四十八 人待たむ里
四十九 若草
五十 鳥の子
五十一 菊
五十二 飾り粽
五十三 あひがたき女
五十四 つれなかりける女
五十五 言の葉
五十六 草の庵
五十七 恋ひわびぬ
五十八 荒れたる宿
五十九 東山
六十 花橘
六十一 染河
六十二 こけるから
六十三 つくも髪
六十四 玉簾
六十五 在原なりける男
六十六 みつの浦
六十七 花の林
六十八 住吉の浜
六十九 狩の使
七十 あまの釣船
七十一 神のいがき
七十二 大淀の松
七十三 月のうちの桂
七十四 重なる山
七十五 海松
七十六 小塩の山
七十七 春の別れ
七十八 山科の宮
七十九 千ひろあるかげ
八十 おとろへたる家
八十一 塩竈
八十二 渚の院
八十三 小野
八十四 さらぬ別れ
八十五 目離れせぬ雪
八十六 おのがさまざま
八十七 布引の滝
八十八 月をもめでじ
八十九 なき名
九十 桜花
九十一 惜しめども
九十二 棚なし小舟
九十三 たかきいやしき
九十四 紅葉も花も
九十五 彦星
九十六 天の逆手
九十七 四十の賀
九十八 梅の造り枝
九十九 ひをりの日
百 忘れ草
百一 あやしき藤の花
百二 世のうきこと
百三 寝ぬる夜
百四 賀茂の祭
百五 白露
百六 龍田河
百七 身をしる雨
百八 浪こす岩
百九 人こそあだに
百十 魂結び
百十一 まだ見ぬ人
百十二 須磨のあま
百十三 短き心
百十四 芹河行幸
百十五 みやこしま
百十六 はまびさし
百十七 住吉行幸
百十八 たえぬ心
百十九 形見
百二十 筑摩の祭
百二十一 梅壺
百二十二 井出の玉水
百二十三 鶉
百二十四 われとひとしき人
百二十五 つひにゆく道
異一 雨の音
異二 清和井の水
異三 かつ見る人
異四 雲居の峰
異五 中空
異六 時雨
異七 咲ける咲かざる
異八 玉くしげ
異九 撫子
異十 すずろなる道
異十一 すずろなる所
異十二 在原の行平
異十三 朝影
異十四 虫の音
異十五 のどけき春
異十六 かはたけ
異十七 色革
異十八 夢としりせば
異十九 ことぞともなく
解説
一 伊勢物語の時代と在原業平
二 書名・成立の問題と狩使段
三 伊勢物語解読の方法
四 伊勢物語の内容・趣向および主旨
五 本文について
六 研究史
主要古注釈書一覧
参考文献




日本大百科全書
伊勢物語
いせものがたり

平安前期の歌物語。別称に『在五(ざいご)が物語』『在五中将の日記』(「在五」は在原(ありわら)氏の五男業平(なりひら)のこと)。
[鈴木日出男]

▲内容

それぞれの冒頭が「昔、男……」と始まり、その多感な「昔男」の恋愛、友情、流離、別離など多岐にわたる内容が、和歌を中心に語られる小編の物語集。その章段は、流布本(定家本(ていかぼん))で125段だが、伝本によって多少増減がある。この「昔男」は在原業平に擬せられてもいて、その「初冠(ういこうぶり)」(元服)の段から、死を自覚した「辞世」の段に至る一代記的な構成をとっている。しかし配列上、厳密な年代順でもなければ、各章段相互の関連も緊密でない。詠まれている和歌が業平の実作という点から、とくに業平の実話ともみられる章段に、「西の対(たい)」「芥河(あくたがわ)」などの段の二条后高子(にじょうのきさきたかいこ)との許されぬ恋、「狩の使」などの段の斎宮(さいくう)との禁断の恋、また「渚(なぎさ)の院」などの段の落魄(らくはく)の惟喬(これたか)親王との主従関係を超えた親交、「東下(あずまくだ)り」などの段の東国への漂泊に生きる者のわびしく孤独な話、あるいは「さらぬ別れ」の段の老母との死別を悲嘆する話などがある。しかし近時の研究では、実際の業平は東国に漂泊したこともなければ、二条后や斎宮との恋愛関係もなく、惟喬親王との親交も姻戚(いんせき)関係以上ではなかったとして、その実像と虚像が峻別(しゅんべつ)されるようになった。したがって、この物語は、業平実作の和歌を主軸にしながらも、業平の実像をはるかに超える虚構の広がりをもっている。たとえば、田舎(いなか)の少年少女の恋とその結末を語る「筒井筒(つついづつ)」の段の話、夫の出奔後に再婚した女が元の夫に巡り会う運命の皮肉を語る「梓弓(あずさゆみ)」の段の話など、地方的、庶民的な章段も含まれている。この物語には和歌が209首(流布本による)含まれているが、そのうち、業平実作とみられるのは35首。ほかは『万葉集』『古今集』『後撰(ごせん)集』『拾遺(しゅうい)集』『古今六帖(ろくじょう)』などの、業平以外の和歌を「昔男」の作に仕立てていることになる。しかし部分的に業平実作の和歌が含まれるところから、「昔男」が業平その人であるという印象を与える。また、この「昔男」という呼称が不特定の人称であるところから、一面では業平に即しながらも一面ではその実像から離れることもできるという独自な方法たりえている。それと関連して、一段一段の話も一面では関連しあいながら、一面では独立性をもちえてもいる。また作中の和歌は、単に情緒を添える程度ではなく、物語の中心に据えられて主題性を担い、作中人物たちが和歌を詠むという行為に重大な意味が込められている。しばしば、和歌を詠み上げるという行為自体が、その人物の存在の証(あかし)とさえなっている。したがって散文(詞章)も、和歌の叙情性を極限的に高めるべく、時と人と事柄の推移を的確に語り進める簡潔な表現となっていて、歌集一般の詞書(ことばがき)が詠歌の経緯を説明する固定的な文体であるのとは異なっている。ここでは、中心をなす和歌へ向かって推移する求心的な文体を形成している。
[鈴木日出男]

▲成立

業平の死没(880)後、原『業平集』の成立が推定され、『古今集』や原『伊勢物語』はそれを資料としたとみられる。その原『伊勢物語』はほぼ業平の歌だけからなると推定され、10世紀末ごろの伝本でも50段たらずの小規模な物語であったらしい。11世紀以後に大幅な増補が行われて現在の形態に至る。作者については古来、在原、紀家系の人物が想定され、一説には文体上の類似などから紀貫之(きのつらゆき)ともされる。増補者についてはまったく不明である。
[鈴木日出男]

▲享受

平安時代末からとくに歌人に愛読研究され、鎌倉時代初頭の藤原定家はこれの書写や校訂を幾度も行っている。室町時代になると、連歌師(れんがし)もこれに加わり、注釈も盛んに行われた。細川幽斎(ゆうさい)『伊勢物語闕疑抄(けつぎしょう)』がその代表的著作。江戸時代の古典普及期には、『源氏物語』とともにこれが尊重され、板本の出版が急増して、注釈類もおびただしくなった。北村季吟(きぎん)『伊勢物語拾穂抄(しゅうすいしょう)』、契沖(けいちゅう)『勢語臆断(せごおくだん)』、荷田春満(かだあずままろ)『伊勢物語童子問(どうじもん)』、賀茂真淵(かもまぶち)『伊勢物語古意』、藤井高尚(たかなお)『伊勢物語新釈』などである。中世までの歌人、連歌師たちの享受では「昔男」がそのまま業平の実録として受け止められたが、近世の春満、真淵の注釈あたりからは業平の事跡に限らぬ虚構の物語とみられるようになったのである。
[鈴木日出男]

▲伝本

次のような5種に分類される。(1)百二十五段本(流布本。藤原定家の書写系統やその類似本。ただし定家直筆の本は今日伝わらない)。(2)広本((1)よりも章段数が少ない)。(3)略本(塗籠(ぬりごめ)本とも。章段数がもっとも少ない)。(4)真名(まな)本(漢字だけで表記された特殊な伝本)。(5)別本((1)~(4)に属さないもの)。
[鈴木日出男] 

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改訂新版・世界大百科事典
伊勢物語
いせものがたり

平安前期の歌物語。現存する歌物語中最古の作品。古くは《在五が物語》《在五中将日記》などの異称もあった。書名の由来も,伊勢(伊勢御(いせのご))の筆作にかかること,〈伊勢〉は〈えせ(似而非)〉に通ずること,巻頭に伊勢斎宮の記事があること,などをそれぞれ根拠に挙げる諸説があったが,なお不明である。作者も上の伊勢の説のほか,在原業平自記説もあり,紀貫之説も近年有力となりつつあるが,これまた特定は困難であろう。内容は諸本により若干の増減があるが,通行の天福本で全125段から成る。在原業平とおぼしい男が元服してから死ぬまでの一代記風の体裁で,ほとんどすべての段が〈昔,男ありけり〉あるいは〈昔,男〉という言葉で書き出されている。しかし,その中には明らかに業平ではありえない人物もしばしば顔を出し,また芹川の行幸のように,業平死後の事件も現れる。歌数は全部で209首,そのうち業平の歌は30余首にすぎず,他は業平に仮託されたものである。在原業平は六歌仙の一人として名高いが,生前から放縦な生活をもって知られていたようで,二条后高子との情事でことに艶名をはせた。880年(元慶4)の死後間もなく,おそらく《古今集》撰進(905)以前に,業平の遺稿の類をもとにして小さい歌物語ができ,その後複雑な過程を経て増補を重ね,ときには部分的な改編なども受けて,《後撰集》成立前後にほぼ現在の形に落ち着いたかとみられるが,その後も広本系の異本では多少の増補が加えられた可能性がある。

 内容は男女の恋愛を主とするが友愛,親子の愛もあり,純愛とは趣の異なる遊戯的な男女交渉や宴席での献詠とか地方への旅の旅愁を主題としたものもある。そこに一貫するものは“みやび”,つまり宮廷人にふさわしい上品で洗練された対人交渉とか反応,またその間の心遣いのさまざまである。その多くは純粋な愛情をもととした美しいあるいは激しい行動であるが,ただあくまで都市貴族的な価値観に基づくものであるから,粗野な田舎者を蔑視するなど,普遍的な人間愛とは距離がある。またその表現には,同じく歌物語と呼ばれる《大和物語》の場合のような世俗性,ゴシップ性への密着がみられず,逆にそれらを払拭して,より普遍的感覚的な言葉に置きかえる。業平らしい男の行為を記すに当たって,これを〈男〉,相手を〈女〉と記すのはその端的な表れであり,固有名詞を極度に削り去ることで,詩的な内面化,象徴化を果たしたのである。

 伝本は藤原定家の整えた天福本のほか〈広本系〉〈略本系〉の幾つかが現存し,章段に増減が見られるほか,特殊な形の〈真名本〉もある。また古くは〈小式部内侍本〉〈業平自筆本〉の名も伝えられたが今は散逸している。《本朝書籍目録》には〈業平朝臣一巻〉の書名が見え,漢文伝記らしいがこれも正体は不明である。《伊勢物語》の後代への影響の大であることは《源氏物語》と双璧であり,日本人の心情形成にかかわることもまた大きい。
[今井 源衛]

[索引語]
在五中将日記 伊勢 在原業平 紀貫之 大和物語

国史大辞典
伊勢物語
いせものがたり
平安時代の歌物語。作者は不詳であるが、在原業平の縁者、または業平を敬慕する者などが考えられている。『在五が物語』『在五中将の日記』などとも称されたが、『伊勢物語』が正式の書名である。この書名の由来は、作中の伊勢斎宮の段によるとも考えられるが確かではない。原形の成立は九〇〇年前後のころと想定され、以後十世紀中ごろまでに大体の形成が行われ、その後も本文の流動は続いたらしい。おおむね「昔、男ありけり」のごとき書き出しを持つ、長短多様な、歌を中心とする小話を集積した形になっている。この各章段を貫く主人公の男は、在原業平を目して構えられていると見られ、業平の歌と判明するものだけでも三十余首に達し、その他の人の歌、古歌などを軸にして、業平の逸話や古伝承を織り込んで、数々の小篇が構築されている。現存本では、それらは一代記的に配列構成され、ある男が初冠して春日里で美女に歌を贈る物語に始まり、以後多くは、さまざまの恋の物語が続くのであるが、二条后の段、東下りの段、伊勢斎宮の段、惟喬親王の段、紀有常や在原行平に関する段などが、連鎖あるいは点在し、男の辞世の歌の段で終る。おおよそ誰とも知れぬ男女の物語のごとく書き進められているが、間々実名を出し、実話めいた段もある。全体の構成は緊密ではないが、珠玉の小篇をちりばめ、人の情を中心的に描き出している詩的作品である。成立以来、多大の愛読を得、歌人・連歌師必読の古典と尊重され、後代の文学に大きな影響を与え、注釈書もはなはだ多量に上る。本文は成立事情に加えておびただしい流布のため、諸形態が伝わっている。伊勢斎宮の段を巻頭に置いたという散佚本の狩使本と、現存本の初冠本とに大別できるが、前者はそれと推定される断片が伝わり、後者は、和歌二百九首を持つ百二十五段の藤原定家書写系の本が中世以来流布し、他に広本・塗籠本・別本・真名本の諸系本が伝存している。刊本として『群書類従』物語部、『(校註)日本文学大系』二、『日本古典文学大系』九、『古典文庫』六四、『日本古典文学全集』八などに収められている。
[参考文献]
池田亀鑑『伊勢物語に就きての研究』、大津有一編『伊勢物語に就きての研究』、片桐洋一『伊勢物語の研究』、山田清市『伊勢物語の成立と伝本の研究』、大津有一『伊勢物語古註釈の研究』、田中宗作『伊勢物語研究史の研究』、福井貞助『伊勢物語生成論』、同『伊勢物語』解説(『日本古典文学全集』八)、大津有一・築島裕『伊勢物語』解説(『日本古典文学大系』九)、『群書解題』一二
(福井 貞助)
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日本国語大辞典
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日本国語大辞典
・二六八〇「川千鳥住む沢の上に立つ霧のいちしろけむな相言(あひいひ)そめてば〈作者未詳〉」*伊勢物語〔10C前〕四二「昔、をとこ、色好みと知る知る、女をあひいへ ... ...
22.あい‐おも・う[あひおもふ]【相思】
日本国語大辞典
五・三六九一「世の中の 人の嘆きは 安比於毛波(アヒオモハ)ぬ 君にあれやも〈葛井子老〉」*伊勢物語〔10C前〕二四「あひ思はで離(か)れぬる人をとどめかね我が ... ...
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日本国語大辞典
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日本国語大辞典
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25.あい‐し・る[あひ:]【相知】
日本国語大辞典
知(あひしらしめし)人をこそ恋のまされば恨めしみ思へ〈田部櫟子〉」*伊勢物語〔10C前〕一九「御達なりける人をあひしりたりける、ほどもなくかれにけり」*仮名草子 ... ...
26.あい‐ぜん【愛染】
日本国語大辞典
1514頃〕「さりながら仏も、彌陀の利剣や愛染は、方便の弓に矢を矧(は)げ」*浮世草子・真実伊勢物語〔1690〕二・四「ゑんとをきむすめの年かくしゐるは、よくよ ... ...
27.あいそめがわ【藍染川】福岡県:太宰府市/宰府村
日本歴史地名大系
「続風土記」は愛染川と記す。もとは染川といい、「能因歌枕」など平安時代の歌学書に歌枕「そめがは」としてみえ、「伊勢物語」第六一段には筑紫に下向した男が「すだれの ... ...
28.あい‐な・る[あひ:]【相馴】
日本国語大辞典
〔自ラ下二〕なれ親しみ合う。夫婦になる。*伊勢物語〔10C前〕一六「年ごろあひなれたる妻(め)、やうやう床離れて、つひに尼になりて」*落窪物語〔10C後〕四「年 ... ...
29.あい‐の・る[あひ:]【相乗】
日本国語大辞典
〔自ラ四〕一つの乗り物にいっしょに乗る。同乗する。*伊勢物語〔10C前〕三九「その宮の隣なりけるをとこ、御葬(はぶり)見むとて女車にあひのりて出でたりけり」*源 ... ...
30.あ・う[あふ]【合・会・逢・遭】
日本国語大辞典
川の瀬を 七瀬渡りて うらぶれて 夫(つま)は会(あひき)と 人そ告げつる〈作者未詳〉」*伊勢物語〔10C前〕九「物心ぼそく、すずろなる目を見ることと思ふに、 ... ...
31.あお[アヲ]【襖】
日本国語大辞典
かしう見ゆ」(3)上に着る袷(あわせ)の衣。綿を入れたものもあり、男女共に用いる。襖子(あおし)。*塗籠本伊勢物語〔10C前〕五八「長き髪をきぬの袋に入れて遠山 ... ...
32.葵(源氏物語)75ページ
日本古典文学全集
が、それに相当する、ないしは類する事実が、ことに古代には往々にしてあったらしい。『古事記』『伊勢物語』『更級日記』にもその面影を伝える話がある。この紫の上の場合 ... ...
33.あか・い【赤】
日本国語大辞典
桃色などを含めてもいう。*大智度論平安初期点〔850頃か〕一六「赭(アカキ)色の衣を着て」*伊勢物語〔10C前〕九「さるをりしも、白き鳥の嘴と脚とあかき、鴨の大 ... ...
34.あかなくに
日本国語大辞典
、それが強く現われている場合)あきたりない状態なのに。満足しないのに。まだ残り惜しいのに。*伊勢物語〔10C前〕八二「あかなくにまだきも月のかくるるか山の端(は ... ...
35.あがた【県】
日本国語大辞典
(アガタ)〈訳〉村落、またはミヤコや宮廷の外」(3)国司の任国。赴任先の国。また国司その人。*伊勢物語〔10C前〕四四「あがたへゆく人に、むまのはなむけせむとて ... ...
36.あき‐がた【飽方】
日本国語大辞典
〔名〕いやになる傾向にあること。飽き気味。*伊勢物語〔10C前〕一二三「深草に住みける女を、やうやうあきがたにや思ひけん」 ... ...
37.アクセント【Accent】画像
国史大辞典
表音的に書き表わされている歌謡の解釈を固定させるために行われたもので、中世になると、『古今和歌集』『伊勢物語』などにも、同様の理由から誤解を生じやすい部分に声点 ... ...
38.あくた‐がみ【芥紙】
日本国語大辞典
〔名〕(「伊勢物語」の芥川に通わせた造語)不用になった紙。また、ちり紙。*仮名草子・仁勢物語〔1639〜40頃〕上・五「いと暗きに、あくたがみの破れなど敷きて、 ... ...
39.あくたがわ[あくたがは]【芥川】
日本国語大辞典
その近辺の地名。明神ケ岳付近に源を発する。「伊勢物語」で男が女(二条の后をモデルとする)を誘い出し、鬼にさらわれた話で知られる。全長二五キロメートル。歌枕。*伊 ... ...
40.あくたがわ【芥川】大阪府:高槻市地図
日本歴史地名大系
、先史時代にはこの付近まで湾潟であったといわれる(大阪府全志)。西国街道が芥川を渡る付近は「伊勢物語」第六段の、男が宮中から女性を奪って逃げる途中、女を鬼に食わ ... ...
41.あくたがわむら【芥川村】大阪府:高槻市地図
日本歴史地名大系
芥川西岸に渡った川西にあり、真上村の北に飛地がある。条里制の遺称とされる小字に六ノ坪がある。当地を「伊勢物語」第六段の、男が女を盗み出したが、芥川を渡った所で女 ... ...
42.明野ヶ原
世界大百科事典
る斎宮の住む宮殿が営まれ,斎宮跡(史)や古里遺跡など多数の古代遺跡が埋没している。東部には《伊勢物語》に登場する大淀の港(今は漁港)に業平松が植えられ,旧参宮街 ... ...
43.あけ‐はな・れる【明離】
日本国語大辞典
あけはな・る〔自ラ下二〕夜がすっかりあける。*伊勢物語〔10C前〕六九「あけはなれてしばしあるに、女のもとより」*源氏物語〔1001〜14頃〕夕顔「あたりは ... ...
44.あ・ける【明・開・空】
日本国語大辞典
九一「わが思ひを人に知るれや玉匣(たまくしげ)開き阿気(アケ)つと夢にし見ゆる〈笠女郎〉」*伊勢物語〔10C前〕二四「この戸あけたまへとたたきけれど」*枕草子〔 ... ...
45.総角(源氏物語)304ページ
日本古典文学全集
湖月抄)。宇治へ。絵の中の姫君のように、中の君を慰めようとする。『伊勢物語』。「在五」は、在原氏の五男の意で、業平。『伊勢物語』四十九段に「むかし、男、妹のいと ... ...
46.総角(源氏物語)305ページ
日本古典文学全集
を)」。「若草の」は、「ね(根)」(「寝」をかける)の序。「むすぼほれ」は、「根」の縁語。『伊勢物語』の歌(注七)によっている。匂宮を。匂宮の好色じみた言動に対 ... ...
47.総角(源氏物語)328ページ
日本古典文学全集
君の死を表現。紫の上の死も「消えはてたまひぬ」(御法[4]五〇六ページ)とあった。古注釈は『伊勢物語』六段の「見れば率て来し女もなし。足ずりをして泣けどもかひな ... ...
48.あ・げる【上・揚・挙】
日本国語大辞典
る長屋にわが率寝(ゐね)し童女(うなゐ)放髪(はなり)に髪挙(あげ)つらむか〈椎野長年〉」*伊勢物語〔10C前〕二三「くらべこし振分髪も肩すぎぬ君ならずして誰か ... ...
49.あさいりょうい【浅井了意】
国史大辞典
後半生は、京都二条本性寺(真宗大谷派)の住職であった。仏書の解説書は非常に多く、古典注解書としても『伊勢物語抒海』などがある。仮名草子はおそらく談義の余暇に執筆 ... ...
50.あさ‐かげ【朝影】
日本国語大辞典
の紅の貌(みかほ)は、吾曹に由てぞ麻影に成給ひたる」*伊勢物語〔10C前〕一三七「夕月夜あか月がたのあさかげにわが身はなりぬ君を恋ふとて」 ... ...
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伊勢物語(新編 日本古典文学全集・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・国史大辞典)
平安前期の歌物語。別称に『在五が物語』『在五中将の日記』(「在五」は在原氏の五男業平のこと)。内容それぞれの冒頭が「昔、男……」と始まり、その多感な「昔男」の恋愛、友情、流離、別離など多岐にわたる内容が、和歌を中心に語られる小編の物語集。その章段は
歌物語(改訂新版・世界大百科事典)
平安中期の物語の一様式をあらわす文学用語。語彙としては二義あり,一つは早く《栄華物語》(〈浅緑〉)にもみえ,歌にまつわる小話の意で,当時〈うたがたり〉と呼ばれた口承説話とほぼ同一内容のものと思われる。二つは近代に入ってからの新しい用法で,《竹取物語》《宇津保物語》などを〈作り物語〉と古くから呼んできたのに対して
紀貫之(改訂新版・世界大百科事典)
平安前期の歌人,文学者,官人。貫之5代の祖,贈右大臣船守は,桓武天皇の革新政策をたすけて平安遷都に力を尽くした偉材であったし,祖父本道の従弟有常は在原業平とともに文徳天皇第1皇子惟喬親王を擁して,北家藤原氏と皇位継承権を争ったほどの輝かしい歴史をもっていた紀氏であったが
大和物語(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・国史大辞典・日本国語大辞典・全文全訳古語辞典)
平安時代中期の歌物語。作者不明。成立は951年(天暦5)ごろ現存本168段あたりまでほぼ成立、以後『拾遺集』成立(1005ころ~07ころ)ごろまでに169段から173段まで、および他にも部分的な加筆があるらしい。内容は173段にわたる歌語りの集成で
在原業平(改訂新版・世界大百科事典)
平安初期の歌人。六歌仙,三十六歌仙の一人。平城天皇の皇子阿保親王の五男。母は桓武天皇の皇女伊登内親王。826年,阿保親王の上表によってその子仲平・行平・業平らに在原の姓が下された。業平は五男の在原であったので在五と呼ばれ,権中将となったため在五中将とも呼ばれた。
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