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  10. 節分
日本大百科全書(ニッポニカ)

節分
せつぶん

季節の変わり目。立春・立夏・立秋・立冬の前日。とくに立春の前日が重んじられている。現行暦では2月3日または4日。節分は太陽の運行を基準にして設けられているから、旧暦(太陰太陽暦)の時代には期日が一定せず、大みそかより前になることがあり、「年の内に春は来にけり」という場面があった。そのため節分行事のなかには、正月行事から移行したり混同したりしたものもあり、節分固有の行事を判定することが困難である。そのうえに、節分を1年の境とする陰陽道(おんみょうどう)の考え方が入り、正月との区別はいよいよ明確でなくなった。節分の夜に若者たちが村氏神に集まってお籠(こも)りをするのも、年越しの物忌みを表すのであろう。
 宮崎県の一部では、節分の夕方から屋外の器具をみな取り入れ、厳重な物忌みをする。もし物を外に置き忘れると、厄神(やくじん)がきて焼き印を押していくという。静岡県では、節分の夜に餅(もち)を搗(つ)き、戸袋のところに上げたあと、家中の明かりを消してしばらく無言でいる。東北地方では、窓ふさぎとか戸ばさみ餅とかいって、イワシや切り餅を串(くし)に刺して戸や窓の口に挟むことが広く行われている。イワシの頭を焼いてヒイラギの小枝に刺し、戸口や軒に刺すことは、東京の郊外ではいまもみることができ、広く行われている。追儺(ついな)(鬼やらい)は節分行事として著名であるが、これが節分に行われるようになったのは室町時代以後のことで、鎌倉時代末ごろまでは宮中の追儺行事は大みそかに行われていた。追儺には、仮装した鬼を追う芸能形式のものと、枡(ます)に入れた炒(い)り大豆を撒(ま)く形とがあり、前者は寺院の修正会(しゅしょうえ)と結び付いたものが多い。一般の民家では、戸主(世帯主)が年男になって、「福は内、鬼は外」などと唱えながら一升枡に入れた豆を屋内に撒く。それを自分の年齢の数だけ拾って食べるものだといったり、12粒をいろりの灰に並べ、焼けぐあいで1年各月の天候などを占う豆占(まめうら)もよく知られた行事である。
[井之口章次]

気象

日本では平均して節分の前後に1年の最低気温が表れる。およその傾向としては、北日本や日本海側の各地で1月末、西日本や本州の太平洋側では2月に入ってから最低気温が表れることが多い。このころは冬至よりは春の彼岸に近く、日中の時間の長さや太陽高度からみると、真冬からはほど遠い光の春が訪れているころでもある。またこのころから、本州の太平洋側でも雪が降りやすい。
[根本順吉]

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検索ヒット数 1029
検索コンテンツ
1. せち‐ぶ【節分】
日本国語大辞典
〔名〕「せちぶん(節分)」に同じ。*源氏物語〔1001〜14頃〕東屋「おのづからおぼすやうあらん。後めたうな思ひ給ひそ。九月は、明日こそせちぶと聞きしか」*虎明 ...
2. せち‐ぶん【節分】
デジタル大辞泉
⇒せつぶん(節分)  ...
3. せち‐ぶん【節分】
日本国語大辞典
わたしたてまつり給ふ」*あさぢが露〔13C後〕「しはすの卅日ごろにせちぶんのあるとし」*運歩色葉集〔1548〕「節分 セチブン」(2)特に、立春の前日の称。せつ ...
4. せつ‐ぶ【節分】
日本国語大辞典
〔名〕「せつぶん(節分)【一】」に同じ。*虎明本狂言・節分〔室町末〜近世初〕「せつぶのよには、ほうらいの島より、我等がやうなる者がわたって」*浮世草子・男色大鑑 ...
5. 節分(暦)
日本大百科全書
したものもあり、節分固有の行事を判定することが困難である。そのうえに、節分を1年の境とする陰陽道(おんみょうどう)の考え方が入り、正月との区別はいよいよ明確でな ...
6. 節分(狂言)
日本大百科全書
守っている妻のところへ、蓬莱(ほうらい)の島(渤海(ぼっかい)の中にあるという想像上の霊山)の鬼(シテ)が、節分の豆を拾って食べようと日本へやってくる。この家の ...
7. 節分[百科マルチメディア]
日本大百科全書
江戸時代の節分のようす。歌舞伎(かぶき)役者7世市川団十郎の豆撒(ま)きを描いた錦絵である。豆撒きの風習が一般庶民のあいだに広まったのは江戸時代になってからであ ...
8. 節分
世界大百科事典
たる。大晦日,1月6日,1月14日とともに年越しの日とされ,これらとの混交もみられるが,現在の節分行事はほぼ全国的に,いり豆をまく追儺(ついな)の行事と門口にヤ ...
9. 節分
世界大百科事典
狂言の曲名。鬼狂言。大蔵・和泉両流にある。節分の夜,夫が出雲大社へ年取りに出かけたので女がひとりで留守をしているところへ,蓬萊の島から来た鬼が訪れる。美しい人妻 ...
10. せつ‐ぶん【節分】
デジタル大辞泉
1 季節の変わり目。立春・立夏・立秋・立冬の前日。せちぶん。 2 特に、立春の前日。2月3日ごろ。この夜、鬼打ち豆をまいたり、柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の ...
11. せつぶん【節分】[狂言]
デジタル大辞泉
狂言。節分の夜、女に一目ぼれした鬼が、小歌をうたって口説く。女は鬼をだまして隠れ蓑(みの)・隠れ笠・打ち出の小槌(こづち)を取り上げ、豆をまいて追い払う。  ...
12. せつ‐ぶん【節分】
日本国語大辞典
)りなり。節分(セツブン)以前に洛中の朝敵を責め落して」*浮世草子・世間胸算用〔1692〕四・一「年々節分(セツフン)の鬼が取て帰るもので御座ろ」*俳諧・春泥句 ...
13. せつぶん【節分】
国史大辞典
立春・立夏・立秋・立冬をもって四季の変わる節目としたので、このときが節分であるが、暦ではこの前日を節分として記載する。元来節分は一年四回あるわけであるが、特に冬 ...
14. 節分(せつぶん)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 137ページ ...
15. せつぶん【節分】
プログレッシブ和英
their age, hoping for good health that year.(意訳:節分というと年に4回ある季節の変わり目のことであるが,特に2月3 ...
16. せつぶん【節分】
ポケプロ和独
Vorfrühlingsbeginn 男性名詞  ...
17. せつぶん【節分】
ポケプロ和西
víspera del primer día de la primavera [女性名詞]  ...
18. せつぶん【節分】
ポケプロ日中
立春的前一天 lìchūn de qián yītiān.  ...
19. せつぶん【節分】
ポケプロ日韓
입춘 전날  ...
20. 節分
デジタル大辞泉プラス
古典落語の演目のひとつ。 2011年08月 ...
21. せつぶん【節分】[狂言曲名]
能・狂言事典
シテ・鬼・[鬼頭巾武悪厚板壺折括袴出立]アド・女・[ビナンモギドウ着流出立]囃子(笛・小鼓・大鼓)  節分の夜、夫が出雲大社へ年取りに出かけたので女がひとりで ...
22. せつ‐ぶん【節分】
仏教語大辞典
近代はこの夜、ヒイラギの枝にイワシの頭を刺したものを戸口にはさみ、節分豆と称して、煎った大豆をまいて、厄払いの行事を行う。 和泉式部集 上 「節分のつとめてけふ ...
23. 節分 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
つ。新暦2月3日頃。旧暦では大晦日にあたり、新年を迎えるために邪気や疫病を祓う行事が行われた。節分の習慣は、古代中国で行われていた大晦日の行事が奈良時代に伝わり ...
24. せつぶん【節分】[標準語索引]
日本方言大辞典
門口に掛けることおによけせつぶん:節分に柊ひいらぎを立てることめーつっぱりせつぶん:節分のころの海の荒れせちおろしせつぶん:節分のころの荒れ模様せつぶんあれせつ ...
25. Setsubun 【節分】
Encyclopedia of Japan
Traditional ceremony to dispel demons, now observed on 3 or 4 February. The prac ...
26. 立春前日節分【篇】 (見出し語:節分)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1383ページ ...
27. 節分内侍所參詣 (見出し語:節分)
古事類苑
帝王部 洋巻 第1巻 140ページ ...
28. 節分夜初夢 (見出し語:節分)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 891ページ ...
29. 節分方違 (見出し語:節分)
古事類苑
方技部 洋巻 第1巻 191ページ ...
30. せちぶ‐まめ【節分豆】
日本国語大辞典
〔名〕「せつぶんまめ(節分豆)」に同じ。*俳諧・口真似草〔1656〕冬「のみこみし胸算用やせちぶまめ〈勝明〉」*俳諧・桜川〔1674〕冬二「おなじくは千世のかず&nbsnbsp;...
31. せちぶん‐たがえ[:たがへ]【節分違】
日本国語大辞典
〔名〕平安・鎌倉時代に行なわれた風習で、節分の日の方違(かたたがえ)。主に春の節分(立春の前夜)に行なうのを常とした。*枕草子〔10C終〕二九八・節分違などして ...
32. せちぶん‐たがえ【節分違へ】
デジタル大辞泉
平安時代の風習で、節分の日に行う方違(かたたが)え。 「―などして夜ふかく帰る」〈枕・二九八〉 ...
33. nbsp;せつぶん‐え[:ヱ]【節分会】
日本国語大辞典
〔名〕「せつぶんさい(節分祭)」に同じ。*風俗画報‐一五七号〔1898〕二月「芝愛宕山下の身代不動尊にも亦節分会(セツブンヱ)あり」 ...
34. 節分会[図版]
国史大辞典
江戸名所図会 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.  ...
36. せつぶん‐さい【節分祭】
デジタル大辞泉
立春の前夜または当日に各地の寺社で行われる祭礼。  ...
37. せつぶん‐さい【節分祭】
日本国語大辞典
〔名〕節分を祝う祭典。特に、立春の前夜または当日に各地の寺社で行なわれるもの。せつぶんえ。〓[ブ] ...
38. セツブンソウ
日本大百科全書
温帯の林縁や草原に生え、関東地方以西の本州に分布する。石灰岩地によく生える。名は、ほかの植物に先駆けて節分のころ開花することによる。セツブンソウ属は、ユーラシア ...
39. せつぶん‐そう【節分草】
デジタル大辞泉
キンポウゲ科の多年草。山の日陰地に生え、高さ8〜15センチ。茎の先に細かく裂けた葉がつき、早春、その中心に、萼(がく)が花弁状の白い花を1個開く。関東地方以西に ...
40. せつぶん‐そう[:サウ]【節分草】
日本国語大辞典
[0]言海【節分草】言海 ...
41. せつぶん の 札(ふだ)
日本国語大辞典
江戸時代、江戸浅草の浅草寺(せんそうじ)で、大晦日の追儺(ついな)の式でまいた札。厄よけのために人々が争って拾ったという。*雑俳・柳多留‐一七〔1782〕「せつ ...
42. せつぶん‐まめ【節分豆】
日本国語大辞典
〔名〕節分のときに用いる豆。立春の前夜、「福は内、鬼は外」とはやしたててまく煎(い)った大豆。節分の夜に豆をまく風習は、南北朝ごろから行なわれたという。鬼打ち豆 ...
43. せつぶん‐もうで[:まうで]【節分詣】
日本国語大辞典
〔名〕節分のときに、寺社に参拝すること。特に、立春の前日の夜に参拝すること。《季・冬》セツブンモーデ ...
44. せつぶんあれ【節分荒】[方言]
日本方言大辞典
節分のころの荒れ模様。 島根県725島根県方言辞典(広戸惇・矢富熊一郎)1963 ...
45. せつぶんざくら【節分桜】[方言]
日本方言大辞典
植物ひかんざくら(緋寒桜)。 鹿児島県奄美群島965鹿児島県植物方名集(内藤喬)1955~56 ...
46. せつぶんそう【節分草】[標準語索引]
日本方言大辞典
いっかそー / いっけそー ...
47. セツブンソウ
世界大百科事典
日本の中部山地の半陰地に野生するキンポウゲ科の球根性の多年草。2月の節分ごろに,他の花にさきがけて咲くところから和名がつけられた。属の学名もギリシア語のear( ...
48. 節分挿柊鰯於門戸 (見出し語:鰯)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1391ページ ...
49. 節分方違 (見出し語:方違)
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1386ページ ...
50. 節分之時插柊鰯於門戸 (見出し語:ひひらぎ[黄苓])
古事類苑
歳時部 洋巻 第1巻 1391ページ ...
「節分」の情報だけではなく、「節分」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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