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  11. 百万塔陀羅尼

百万塔陀羅尼

ジャパンナレッジで閲覧できる『百万塔陀羅尼』の日本大百科全書(ニッポニカ)のサンプルページ

百万塔陀羅尼
ひゃくまんとうだらに

称徳(しょうとく)女帝(在位764~770)の発願で、奈良諸大寺に納められた三重小塔百万基の小木塔に収納した陀羅尼(経文)。世界最古の印刷物として有名である。765年(天平神護1)より770年(神護景雲4)まで数年をかけて完成した。露盤の内部に陀羅尼一巻を納めたもの。陀羅尼は唐の弥陀山(みだせん)訳『無垢浄光(むくじょうこう)大陀羅尼経』に説く(1)根本陀羅尼、(2)相輪(〓(とう))陀羅尼、(3)修造仏塔陀羅尼、(4)自心印(じしんいん)陀羅尼、(5)大呪王(だいしゅおう)陀羅尼、(6)六度(ろくど)陀羅尼の6種のうち(1)(2)(4)(6)が印刷された。現在、法隆寺に三重の小塔100基、七重の一万節塔と十三重の十万節塔それぞれ1基、塔内納入の陀羅尼270巻がある。これによると、現存する4種の陀羅尼は版が二つあり、料紙は麻紙、黄麻(こうま)紙、穀(かじ)紙の3種、紙の大きさは幅5.4センチメートル、長さは根本陀羅尼で51.8センチメートル、六度陀羅尼で27.2センチメートルある。巻物仕立てで、一、二、三、四の数字を印刷した帙(ちつ)紙で包み、陀羅尼の種類を区別してある。
[宮坂宥勝]


『百万塔陀羅尼』[百科マルチメディア]
『百万塔陀羅尼』[百科マルチメディア]
「自心印陀羅尼(じしんいんだらに)」 770年(神護景雲4)刊 国立国会図書館所蔵
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検索コンテンツ
1. 百万塔陀羅尼
日本大百科全書
称徳(しょうとく)女帝(在位764~770)の発願で、奈良諸大寺に納められた三重小塔百万基の小木塔に収納した陀羅尼(経文)。世界最古の印刷物として有名である。7 ...
2. ひゃくまんとうだらに【百万塔陀羅尼】 : 百万塔
国史大辞典
百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに) 百万塔の中に納入された版行の『陀羅尼経』。小塔を作り『陀羅尼経』を納め安置すれば、滅罪と鎮護国家の功徳があるという秘密 ...
3. 『百万塔陀羅尼』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
「自心印陀羅尼(じしんいんだらに)」 770年(神護景雲4)刊 国立国会図書館所蔵 ...
4. 印刷
日本大百科全書
年号のはっきりわかっているものでもっとも古いものは、770年(宝亀1)に印刷された日本の『百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)』である。これは称徳(しょうとく) ...
5. 印刷
世界大百科事典
こうした印刷術の登場が唐代のいつごろかということは明確でない。しかし印刷物の最古のものとして日本に残る〈百万塔陀羅尼(だらに)〉と呼ばれるものがある。陀羅尼は梵 ...
6. いん‐さつ【印刷】
日本国語大辞典
のぼれないが、印刷術そのものがそれまでなかったわけではない。神護景雲四年(七七〇)の法隆寺百万塔陀羅尼の印刷以来、興福寺、東大寺、高野山、比叡山等では盛んに出版 ...
7. いんさつ【印刷】
国史大辞典
れて、外国へ伝播したもの、明証ある世界最古の印刷物の伝存するものは、わが法隆寺に伝わった「百万塔陀羅尼」で、天平宝字八年(七六四)、恵美押勝の乱が平定されたとき ...
8. 刊本
日本大百科全書
印刷物としては、764年(天平宝字8)から770年(神護景雲4)の間に印刷されたわが国の『百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)』が知られているが、近年、韓国慶州 ...
9. かんぽん【刊本】
国史大辞典
誤脱も少ないのが常識である。明証がある世界最古の刊本は、天平宝字八年(七六四)以来出版された「百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)」であるが、平安時代末年まで他 ...
10. きちょうとしょえいほんかんこうかいそうしょ【貴重図書影本刊行会叢書】
国史大辞典
『淋敷座之慰』『暦』(浄瑠璃)、『長恨歌琵琶行』『指微韻鏡私抄略』・仁治本『古文孝経』、『百万塔陀羅尼』『法華経音訓』『注十疑論』『法華経単字』『華厳経音義私記 ...
11. してんのうじ【四天王寺】大阪府:大阪市/天王寺区/天王寺村地図
日本歴史地名大系
朝廷から受けていたことが知られる。称徳天皇は藤原仲麻呂の乱の戦死者供養のため三重小塔百万基(百万塔陀羅尼)造立を発願し、宝亀元年に成就して諸寺に分置したが(「続 ...
12. 出版
日本大百科全書
成果は遅々としているのが現実である。清水英夫日本の出版江戸時代以前日本の出版の歴史は、現存最古の印刷物『百万塔陀羅尼(だらに)』に始まるとするのが通説である。こ ...
13. しゅっ‐ぱん【出版・出板】
日本国語大辞典
来ない」(1)日本最古の出版物は世界最古の印刷物ともいわれる「百万塔陀羅尼」(七七〇)であり、古くは平安末期の春日版・高野版や鎌倉末期からの五山版などが、仏教関 ...
14. しゅっぱん【出版】
国史大辞典
たであろうことは、誰しも首肯し得るところである。そして現存最古の印刷物が孝謙天皇勅願による百万塔陀羅尼(法隆寺ほかに伝存)であることも周知の事実である。天平宝字 ...
15. 書籍
日本大百科全書
木版印刷の方法は、唐時代(618~907)に発明された。後述するように、日本で760年代に『百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)』が木版印刷されていることから推 ...
16. 書物の歴史 30ページ
文庫クセジュ
孫毓修『中国雕板源流考』第一章参照。 ** これは何を指したものであるか明らかでない。宝亀以前、すなわち『百万塔陀羅尼』以前のわが国の開版説には二種ある。その一 ...
17. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 82ページ
東洋文庫
第七章 日本の称徳女帝とその百万塔陀羅尼 (七六四~七七〇年頃) 最初の木版印刷による護符の製作よりも ...
18. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 86ページ
東洋文庫
の名)に寄進された。それぞれの塔には版 で印刷した「無垢浄光経』の陀羅尼が収められた。 百万塔陀羅尼の印刷についての二つのはっきりした同時代の記録があるだけで ...
19. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 94ページ
東洋文庫
その当時のものかどうかは確かではない。〔三〕 称徳天皇が寄進した百万塔に収めた無垢浄光陀羅尼、いわゆる百万塔陀羅尼は長短四種があり、一種について二版がつくられた ...
20. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 118ページ
東洋文庫
印刷(九…τ五三) 唐代の終りまでに、日本の称徳女帝はその治世をさらに長く保持しようとして百万塔陀羅尼を印刷した。馬宿は揚子江全域における暦の印刷を禁止するよう ...
21. 中国の印刷術 1 その発明と西伝 152ページ
東洋文庫
この事件の記述のうちで、日本の文献にはじめて「摺本」すなわち印刷書という言葉が使われた。七七〇年の有名な百万塔陀羅尼から後の二〇〇年のあいだ、日本の記録は印刷術 ...
22. 中国の印刷術 2 その発明と西伝 135ページ
東洋文庫
これらの年次は世界でもっとも古い木版印刷された文字の例であり、それらが日本で最初に紙に印刷したもの〔百万塔陀羅尼〕よりもわずか数年先んじることを知っても驚くにあ ...
23. 中国の印刷術 2 その発明と西伝 221ページ
東洋文庫
ろ。エジプト九五〇年ごろ。スペイン七九三年。バグダード九〇〇年ごろ。エジプト字であらわした百万塔陀羅尼。八三五年。文献上の印刷に関する最初の記述。非宗教的著作を ...
24. ちょうせんぼん【朝鮮本】
国史大辞典
朝鮮における最古の印刷本としては慶州仏国寺釈迦塔からでた『無垢浄光大陀羅尼経』が著名。わが国百万塔陀羅尼より約二十年さかのぼる新羅時代景徳王十年(七五一)の刊と ...
25. とうじゃく【唐尺】
国史大辞典
測定の対象も唐制に倣い、以後この尺が定着していった。この尺はまた、後世、正倉院・法隆寺などに収める尺や、百万塔陀羅尼(だらに)経の寸法などを説明する際、天平時代 ...
26. 奈良時代(年表)
日本大百科全書
葺く玉殿成る768(神護景雲2〔天皇〕称徳)12月 宇治宿禰墓誌770(宝亀1〔天皇〕光仁)4月 百万塔陀羅尼を諸寺に分置。6月 疫神を祭る771(宝亀2〔天皇 ...
27. 日本事物誌 2 171ページ
東洋文庫
日本における木版印刷のもっとも古い例は紀元七七〇年〔宝亀元年〕に遡る。そのとき称徳女帝が百万枚の仏教護符〔百万塔陀羅尼〕を小紙片に印刷させて全国の寺に配布したの ...
28. 版画
世界大百科事典
繊維を加工してつくられていたが,現存する最古の印刷物はこれまで日本で770年につくられた《百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)》(百万塔)であるとされてきた。し ...
29. 版経
図書館情報学用語辞典
印刷された仏教教典で,手写された写経に対する語.仏教教典の印刷は日本では『百万塔陀羅尼』を始め,奈良,平安時代にすでに行われているが,当時の教典の印刷は僧侶に必 ...
30. 版本
世界大百科事典
い。なぜなら唐の文化の影響下にあった日本では,玄宗を去ること遠くない770年(宝亀1)に《百万塔陀羅尼》の印刷を行っており,また1966年に発見された韓国仏国寺 ...
31. はん‐ぽん【版本・板本】
日本国語大辞典
斯乃儒者逢辰之幸也」(1)日本での最古の版本は、宝亀元年(七七〇)の「百万塔陀羅尼」とされているが、以後院政期から鎌倉期に及ぶ興福寺の春日版、その後の高野版、五 ...
32. 百万塔
世界大百科事典
天王寺,崇福寺の十大寺に分置されたが,現存するのは法隆寺の4万数千基のみである。森 郁夫 百万塔陀羅尼 法隆寺に蔵されるものについて検するに,陀羅尼は,則天武后 ...
33. ひゃくまんとう【百万塔】
国史大辞典
万小塔肆攷』、禿氏祐祥『百万塔陀羅尼考証』、大沢忍『百万塔陀羅尼に関する研究』、日本印刷学会西部支部百万塔陀羅尼研究班編『百万塔陀羅尼の研究』、堀池春峰「百万塔 ...
34. 複製
世界大百科事典
たが,紙が普及するにつれて,8世紀には中国で木版印刷が発明され,その世紀の後半には日本で〈百万塔陀羅尼(だらに)〉が印刷されている。活版印刷も中国で始まるが,1 ...
35. 古本屋
世界大百科事典
をしのぶよすがもない。 一方,日本においては,刊年の判明している印刷物としては世界最古の〈百万塔陀羅尼〉が770年(宝亀1)に作られ,平安・鎌倉・室町期には各地 ...
36. 本
世界大百科事典
製作年代が明らかな最古の印刷物で,その現物も残っているのは,孝謙天皇が770年(宝亀1)に印刷した《百万塔陀羅尼》であり(〈百万塔〉の項参照),10万基ずつ全国 ...
37. 本朝度量権衡攷 1 90ページ
東洋文庫
塔については平子鐸嶺『百万小塔舜考』(東京印刷)、また以下にいう経については、中根勝編著『百万塔陀羅尼の研究』(八木書店)にそれぞれ詳しい。(夫) 和銅五年の写 ...
38. 木版画
世界大百科事典
,751年以前のものとされる。この年代が正しければ,従来世界最古の印刷とされてきた日本の《百万塔陀羅尼》(770)より古く,また同じ経文であるが長文で精度も高い ...
39. 和紙
日本大百科全書
実物がそのまま現存している。また770年(宝亀1)に完成した現存する世界最古の印刷物といわれる「百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)」も、当時の製紙能力を示す記 ...
「百万塔陀羅尼」の情報だけではなく、「百万塔陀羅尼」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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