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国史大辞典

香取軍神祭
かとりぐんじんさい
千葉県佐原市の香取神宮で午年ごとの四月に行われる祭典。古くは軍陣祭ともいい、現在は神幸祭とよぶ。四月十五日、神輿と三体の「御船木」を中心とした神幸列が本社より利根川の津宮鳥居川岸に至り、それより神輿を御座船に移し、この船を中心に多数の供奉船が従い、牛鼻(水郷大橋の下流地点)に至って止まり、鹿島・小御門両社の神職が奉迎して一同祭典を執行、のち佐原川岸に上陸、そして御旅所に一宿。翌日市内を巡行し本社へ還幸となる。社伝ではこの儀が建仁元年(一二〇一)にはすでに行われており、応仁の乱のころ衰え、永禄十一年(一五六八)に行なって以後明治まで中絶したという。『香取神宮文書』のうち『旧源太祝家文書』の正長三年(永享二年、一四三〇)差定状案に、三月御幸神事の一御船(前記の御船木と関係があろう)から三御船までの御船持役をそれぞれ大倉・多田・織幡の各村に割り当てる旨のものがあるのは、わずかに中世後期の実況を示すものである。この祭典は明治八年(一八七五)に復興し、毎年執行されたが、同十五年以後、午年ごとに(すなわち十二年に一度)行うこととされ、現在に至っている。
[参考文献]
松本信広『日本の神話』(『日本歴史新書』)、川戸彰「香取神宮式年神幸祭攷」(『千葉県の歴史』一六)
(萩原 竜夫)
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