1. 『栄花物語』
日本史年表
1034年〈長元7 甲戌⑥〉 この頃 『栄花物語』 正篇成るか。 1092年〈寛治6 壬申〉 この頃 『栄花物語』 続編が成立か。 ...
2. 栄花物語
日本大百科全書
、正編とは作者が別人であるうえに、巻37までとそれ以後では、作者を異にするといわれている。『栄花物語』では、文学的な興趣によって感覚的に歴史を把握しており、個々 ...
3. えいがものがたり【栄花物語/栄華物語】
デジタル大辞泉
平安時代の歴史物語。40巻(正編30巻、続編10巻)。作者については正編が赤染衛門(あかぞめえもん)とする説が有力。続編については出羽弁といわれるが未詳。正編3 ...
4. えいがものがたり[エイグヮものがたり]【栄花物語・栄華物語】
日本国語大辞典
平安時代の歴史物語。四〇巻。作者は正編については赤染衛門、続編については出羽の弁とする説などがあるが未詳。正編三〇巻は長元年間(一〇二八〜三七)、続編一〇巻は寛 ...
5. えいがものがたり【栄花物語】
国史大辞典
[参考文献]和田英松・佐藤球『栄華物語詳解』、松村博司『栄花物語全注釈』(『日本古典評釈全注釈叢書』)、同『栄花物語の研究』、同『栄花物語の研究』続篇・三、河北 ...
6. 栄花物語
デジタル大辞泉プラス
山本周五郎の長編歴史小説。1953年刊行。江戸中期の改革者、田沼意次の苦闘を描く。 2013年05月 ...
7. 栄花物語
日本古典文学全集
宇多天皇(887年~897年在位)から堀河天皇(1087年~1107年在位)まで15代、約200年間の仮名文の編年史。権勢をふるった藤原道長のエピソードをはじめ ...
8. 栄華(花)物語
世界大百科事典
板本・絵入9巻抄出本があり,注釈書には佐野久成《栄花物語標注》(1891),和田英松・佐藤球共著《栄華物語詳解》(1907),松村博司《栄花物語全注釈》(196 ...
9. えいぐゎものがたり【栄花物語】
全文全訳古語辞典
[書名]平安時代の歴史物語。一一〇七年(嘉承二)頃までに成立。上編の三十巻は赤染衛門、下編の十巻は出羽の弁を作者とする説があるが、未詳。宇多天皇から堀河天皇に至 ...
10. えいがものがたりえまき【栄花物語絵巻】
国史大辞典
⇒駒競行幸絵巻(こまくらべぎょうこうえまき) ...
11. 『栄花物語』[百科マルチメディア]
日本大百科全書
古活字版 巻1 「月宴(つきのえん)」 元和・寛永年間(1615~1644)ごろ刊 国立国会図書館所蔵 ...
12. あいぎょう の 相(そう)
日本国語大辞典
歯光
」*
栄花物語〔1028〜92頃〕玉のうてな「丈六の彌陀如来、〈略〉愛敬の相は歯の光にあり」
...13. あいな‐だのみ【─頼】
日本国語大辞典
頃〕「時々出で立てど、過ぎにし方のやうなるあいなたのみの心おごりをだにすべきやうもなくて」*栄花物語〔1028〜92頃〕初花「あいなたのみにてのみ世を過さんは、 ...
14. あいべつり‐く【愛別離苦】
日本国語大辞典
愛別離苦
」*
栄花物語〔1028〜92頃〕鶴の林「不生不滅の仏そら、猶愛別離苦、无去无来を離れ給はず」*今昔物語集
...15. あいよく の=海(うみ)[=河(かわ)]
日本国語大辞典
愛欲の深いことを、海(または河)にたとえていうことば。*栄花物語〔1028〜92頃〕鶴の林「是生滅法は愛欲の河を渡る般若の船なり」*八十華厳経‐一三「衆生流 ...
16. あえ‐か
日本国語大辞典
68頃〕三「人がらささやかにそびえて、あえかに身もなく衣(きぬ)がちに、あてにらうたげに」*栄花物語〔1028〜92頃〕根合「上は小一条院の姫宮におはします。あ ...
17. あえ‐て[あへ‥]【敢─・肯─】
日本国語大辞典
もある」(2)(否定辞と呼応して用いる)(イ)(強めていう)いっこうに。さっぱり。決して。*栄花物語〔1028〜92頃〕かがやく藤壺「成出で清げならぬをばあへて ...
18. あお‐こう[あをカウ]【青香】
日本国語大辞典
〔名〕色彩の名。未詳。*栄花物語〔1028〜92頃〕衣の珠「御帳などもあをかうにて、紫檀地なるにせさせ給へり」 ...
19. あお‐び・れる[あを‥]【青─】
日本国語大辞典
あをび・る〔自ラ下二〕青くなる。顔の色などが青ざめる。生気を失う。*栄花物語〔1028〜92頃〕つぼみ花「古子持(ふるこもち)などは、髪のすそ細う、色あをびれな ...
20. あお‐むらさき[あを‥]【青紫】
日本国語大辞典
〔名〕(1)青みがかった紫色。*栄花物語〔1028〜92頃〕若水「寝殿を見れば御簾いと青やかなるに、朽木形のあをむらさきににほへるより、女房の衣のつま袖口重なり ...
21. あ‐かい[‥クヮイ]【亜槐】
日本国語大辞典
すかいまさちか)(一四一七〜九〇)の家集を「亜槐集」というのもこれによる。*金沢文庫古文書‐栄花物語若水巻断簡尾識語〔室町〕(一〇・一四七)「為家卿真筆分明者也 ...
22. あか‐がさ【赤瘡】
日本国語大辞典
〔名〕「はしか(麻疹)」の古名。あかもがさ。いなめがさ。*栄花物語〔1028〜92頃〕浦々の別「二位もこのころあかがさにていと不覚(ふかく)にて」*栄花物語〔1 ...
23. あかき 瘡(かさ)
日本国語大辞典
「あかもがさ(赤疱瘡)」に同じ。*栄花物語〔1028〜92頃〕浦々の別「今年例の裳瘡(もがさ)にはあらず、いとあかきかさの細かなる出来て、老いたる、若き、上下わ ...
24. あか‐ぎぬ【赤衣・赤絹】
日本国語大辞典
た「青き草おほくいとうるはしく切りて、左右になひて、あかぎぬ着たる男の行くこそをかしけれ」*栄花物語〔1028〜92頃〕浦々の別「此検非違使共の具のあかぎぬなど ...
25. あかぎぬ【赤衣】
国史大辞典
『中務内侍日記』には「せきい」とみえる。 (二) 検非違使の火長(かちょう)所用の赤の狩衣をいう。『栄花物語』浦々の別に、「この検非違使どものぐのあかぎぬなどき ...
26. あかぎぬ【赤衣】 : 赤衣/(二)
国史大辞典
(二) 検非違使の火長(かちょう)所用の赤の狩衣をいう。『栄花物語』浦々の別に、「この検非違使どものぐのあかぎぬなどきたるものども」とあるのは、これである。そ ...
27. あか‐ぐも【赤雲】
日本国語大辞典
〔名〕赤い色を帯びた雲。日や月の光に映えて赤く見える雲。*栄花物語〔1028〜92頃〕楚王の夢「時時、この御あたり近う、あか雲の立ち出づるは、我君の御有様と見ゆ ...
28. あか‐じ[‥ヂ]【赤地】
日本国語大辞典
〔名〕地色に赤を用いた織物、工芸品。転じて、赤い色の下地。*栄花物語〔1028〜92頃〕歌合「単(ひとへ)は打ちて、それも赤地の唐菱なる錦の表著(うはぎ)なり」 ...
29. あかぞめ‐えもん[‥ヱモン]【赤染衛門】
日本国語大辞典
。「後拾遺和歌集」などに多く歌が見え、和泉式部と並び称される。家集に「赤染衛門集」があり、「栄花物語」前編の作者ともいわれる。生没年未詳。 ...
30. あかぞめえもん【赤染衛門】
国史大辞典
六年)・賀陽院水閣歌合(同八年)・弘徽殿女御十番歌合(長久二年)などに出詠している。古来、『栄花物語』正篇の作者に擬せられ、中古三十六歌仙の一人で『拾遺集』以下 ...
31. あかぞめ-えもん【赤染衛門】
日本人名大辞典
ら)と結婚し,挙周(たかちか),江侍従(ごうのじじゅう)らを生む。中古三十六歌仙のひとり。「栄花物語」の作者といわれる。家集に「赤染衛門集」,紀行文に「尾張紀行 ...
32. 赤染衛門[文献目録]
日本人物文献目録
染右衛門伝』桜井秀『赤染衛門伝の輪廓』岡崎知子『赤染衛門の周辺 平兼盛と大江匡衡』真鍋熙子『栄花物語の作者 赤染衛門説再検討』山中裕『家集から見た作家の像 歌人 ...
33. あかぞめゑもん【赤染衛門】
全文全訳古語辞典
大江匡衡の妻。当時、和泉式部と並び称せられるほど和歌に秀でる。家集『赤染衛門集』があり、また『栄花物語』の上編の作者に擬せられている。 ...
34. あか‐ひも【赤紐】
日本国語大辞典
*枕草子〔10C終〕八九・なまめかしきもの「あかひもの色にはあらぬを、領巾(ひれ)、裙帯(くたい)などして」*栄花物語〔1028〜92頃〕著るはわびしと嘆く女房 ...
35. あかもがさ【赤斑瘡】
国史大辞典
下人は死なず、四位以下の人の妻最もはなはだし、これを赤斑瘡といふ」(原漢文)とあり、同年の『栄花物語』には「今年例のもがさにはあらず、いとあかきかさのこまかなる ...
36. あか‐もがさ【赤疱瘡】
日本国語大辞典
赤疱瘡
」*
栄花物語〔1028〜92頃〕布引の滝「四五月ばかりよりあかもがさといふ事出で来て、世の人病むなど聞ゆ
...37. あから‐さま
日本国語大辞典
逐ふ」*日本書紀〔720〕皇極四年六月(岩崎本訓)「努力々々(ゆめゆめ)急須(アカラサマ)に斬るべし」*栄花物語〔1028〜92頃〕衣の珠「『昔恋しければ、見奉 ...
38. あから‐め
日本国語大辞典
アカラメ」(3)(ふと、目がそれているという状態であるというところから)にわかに、姿が見えなくなること。*栄花物語〔1028〜92頃〕花山たづぬる中納言「我が宝 ...
39. あかれ‐あかれ【別別】
日本国語大辞典
連用形を重ねたもの。「に」を伴って用いることもある)分散しているさま。別々に。ちりぢりに。*栄花物語〔1028〜92頃〕岩蔭「年頃の女房達、内に参るは少うて、東 ...
40. あがた‐めし【県召】
日本国語大辞典
の略。
司召(つかさめし)。*
栄花物語〔1028〜92頃〕駒競の行幸「新玉の年立ちかへる春のあがためしに」*公事根源〔1422頃〕
...41. あが・る【上・揚・挙・騰】
日本国語大辞典
)流れのもとの方へ行く。特に、昔へさかのぼる。→上がりたる世・上がりての人・上がりての世。*栄花物語〔1028〜92頃〕鶴の林「人々多かる中に、あがりてもかばか ...
42. あき しまれ
日本国語大辞典
(「秋しもあれ」の変化したもの)折も折、秋の季節ではあるが。*栄花物語〔1028〜92頃〕御裳着「あきしまれさしそふ色のことなるは紅葉やすらん月のかつらも」 ...
43. あき の 光(ひかり)
日本国語大辞典
(1)秋の澄んだ空に冴え輝く月の光。*栄花物語〔1028〜92頃〕御裳着「月影はいつともわかぬものなれどあきのひかりぞ心ことなる」*新千載和歌集〔1359〕秋上 ...
44. あき‐の‐みや【秋宮】
日本国語大辞典
しゅうきゅう)」を略した「秋宮」の訓読)皇后の住んでいる宮殿。また、皇后の異称。《季・秋》*栄花物語〔1028〜92頃〕御裳着「秋の夜にあきの宮にてながむればつ ...
45. あきのみや‐びと【秋宮人】
日本国語大辞典
〔名〕皇后の御殿に仕えている人々。*栄花物語〔1028〜92頃〕暮待つ星「霧はれぬあきの宮人あはれいかに時雨に袂(たもと)濡れまさるらん」 ...
46. あくがら・す【憧・憬】
日本国語大辞典
そわそわさせる。*和泉式部集〔11C中〕上「梅が香におどろかれつつ春の夜はやみこそ人はあくがらしけれ」*栄花物語〔1028〜92頃〕ゆふしで「若やかなる殿上人、 ...
47. あくがれ‐あり・く【憧歩】
日本国語大辞典
〜14頃〕野分「今日かかる空のけしきにより、風のさきにあくがれありき給ふも、あはれに見ゆ」*栄花物語〔1028〜92頃〕見はてぬ夢「花山院ところどころあくがれあ ...
48. あく‐が・れる【憧・憬】
日本国語大辞典
のとしごろ人にも似給はず、うつし心なき折々多く物し給ひて、御中もあくがれてほど経にけれど」*栄花物語〔1028〜92頃〕様々のよろこび「世の中いとはかなきものに ...
49. あく‐どう[‥ダウ]【悪道】
日本国語大辞典
加え、四悪道という。悪趣。*観智院本三宝絵〔984〕上「若戒むことを持ずば常に悪道に可堕し」*栄花物語〔1028〜92頃〕鶴の林「己(おのれ)をば悪道に落ちよと ...
50. あくび【欠伸・欠】
日本国語大辞典
すさまじきもの「『あな、いと験なしや』とうちいひて〈略〉あくびおのれうちしてよりふしぬる」*栄花物語〔1028〜92頃〕玉の飾「力を尽くし加持参るに、さらに御あ ...