1. 天狗党の乱
日本大百科全書
1864年(元治1)3月から12月にかけて、水戸藩士の尊王攘夷(じょうい)派のうちの急進派が常陸(ひたち)(茨城県)、下野(しもつけ)(栃木県)、下総(しもうさ ...
2. 天狗党の乱
世界大百科事典
1864年(元治1)水戸藩尊攘激派による挙兵事件。水戸藩主徳川斉昭の下で改革政治に登場した者が天狗と呼ばれ,尊攘激派を中心とした天狗党は,保守派とくに諸生党と激 ...
3. てんぐとうのらん【天狗党の乱】
国史大辞典
幕末期水戸藩尊攘激派(天狗党)による筑波山挙兵とそれを契機に起った争乱。天狗の呼称は水戸藩藩主徳川斉昭が天保度の藩政改革を実施した際、改革を喜ばない門閥派が改 ...
4. 天狗党の乱
日本史年表
1864年〈元治元(2・20) 甲子〉 3・27( 5・2 ) 水戸藩士 藤田小四郎 ら、筑波山で蜂起( 天狗党の乱 )(維新史料綱要)。 ...
5. あおきむら【青木村】茨城県:真壁郡/大和村
日本歴史地名大系
)には六二軒に回復する(大和村史)。旧村社青木神社(祭神経津主命・武甕槌命)があり、幕末の天狗党の乱で処刑された医師大和田外記の出身地でもある。 ...
6. アメリカ彦蔵自伝 2 67ページ
東洋文庫
なした後、下野にとど まること約一ヵ月半。七月初めにはふたたび筑波山にこもった。いわゆる天狗党の乱である。 その間に、同勢のなかには豪商・豪農を脅迫などし ...
7. アメリカ彦蔵自伝 2 284ページ
東洋文庫
イギリス留学中に自藩の危局を知って帰国したものであった。◇この間、常陸および下野にて、水戸浪士の乱(天狗党の乱)がつづいている。 ◇下関攻撃に関する『自伝』の記 ...
8. いいむら-せいすけ【飯村誠介】
日本人名大辞典
まれ。常陸(ひたち)水戸藩士。郡奉行金子孫二郎のもとで安政の改革に従事。元治(げんじ)元年天狗党の乱では執政榊原(さかきばら)新左衛門にしたがい,那珂湊(なかみ ...
9. いさわちょう【石和町】山梨県:東八代郡
日本歴史地名大系
はじめ周辺の豪農の家々が打毀された。甲州道中は軍事上重要な位置を占めていたので、元治元年(一八六四)の天狗党の乱では鎮圧に向かう幕府方諸藩兵力の輸送のため大量の ...
10. いのうえ-まさかね【井上正兼】
日本人名大辞典
井上正信の養子となり,安政3年常陸(ひたち)(茨城県)下妻(しもつま)藩主井上家13代。元治(げんじ)元年天狗党の乱で陣屋が焼失した。明治11年8月7日死去。5 ...
11. 小浜藩
世界大百科事典
1864年(元治1)水戸浪士の一隊が領内に入ったため,加賀藩など十数藩とともにその鎮圧にあたった(天狗党の乱)。68年(明治1)の鳥羽・伏見の戦では,旧幕軍に属 ...
12. かじやまむら【梶山村】茨城県:鹿島郡/大洋村
日本歴史地名大系
馬一九疋が梶山組に課せられている(「日光御集御用人馬高控」大生河家文書)。元治元年(一八六四)天狗党の乱の際には、幕府軍副将本多修理介が浪士を追って当村へ立寄っ ...
13. かねまつふさじろう【兼松房治郎】
国史大辞典
十八歳の折、学問修得のため、武家奉公を志し、足軽から歩兵となり、元治元年(一八六四)筑波の役(天狗党の乱)に出陣した。このころ、親戚兼松家の養子となる。維新の折 ...
14. かみがまむら【上釜村】茨城県:鹿島郡/旭村
日本歴史地名大系
悉差障、難渋至極仕候間、何卒是迄上納地辻之内御引承被成下、田半掛相願候処」とある。幕末には天狗党の乱の敗残兵が村内に流入し、幕府はその掃討に松川藩を充てている( ...
15. かめだ-とくさぶろう【亀田徳三郎】
日本人名大辞典
幕末の尊攘(そんじょう)運動家。文政9年生まれ。下野(しもつけ)(栃木県)船越村の農民。元治(げんじ)元年天狗党の乱にくわわり,兵器や食糧などの補給・輸送を担当 ...
16. きたばたけはるふさ【北畠治房】
国史大辞典
交遊を深め、文久三年(一八六三)八月天誅組の大和挙兵に参加、また翌元治元年(一八六四)には天狗党の乱にも加わった。新政府成立後は司法省に出仕。明治六年(一八七三 ...
17. 京都守護職始末 2 旧会津藩老臣の手記 60ページ
東洋文庫
あるいは外国貿易に関係したという理由で、商人を威嚇、殺傷し、その勢は常野総の一円に及んだ。世に天狗党の乱とい50 この争乱は、五月になると、水戸藩内の党争と結び ...
18. 京都守護職始末 2 旧会津藩老臣の手記 5ページ
東洋文庫
国司信濃とともに自刃させられた。 藤田小四郎 1842-65志士。水戸藩の儒学者。元治元年天狗党の乱をおこし,率兵西上したが,越前で捕えられ,刑死した。 古高俊 ...
19. 京都守護職始末 2 旧会津藩老臣の手記 4ページ
東洋文庫
因幡守。寺社奉行,若年寄,老中格をへて老中に任じられた。藩士。名は直允。元治元年,藤田小四郎らと天狗党の乱をおこし,率兵西上したが,越前で捕われ,刑死した。て ...
20. くろさわかくすけ【黒沢覚介】
国史大辞典
奔走。安政二年(一八五五)九月五日代々郷士となり二十五石を給せられた。元治元年(一八六四)天狗党の乱中、松平頼徳に従って那珂湊に戦い、千余名の同志と幕軍に降り、 ...
21. けいいかんあと【稽医館跡】茨城県:東茨城郡/小川町/小川村
日本歴史地名大系
小川郷校と改称された。水戸藩最古の郷校で、小川文武館とも称されて学問・武道の修練所となり、天狗党の乱の拠点、尊攘運動の温床的役割をも果した。小川郷校は焼失したが ...
22. げっそうじ【月崇寺】茨城県:笠間市/笠間城下/大町
日本歴史地名大系
寺名は康重の諡号にちなむ。のち藩主井上氏の菩提所となり、江戸時代の朱印地は二〇石。幕末の水戸天狗党の乱の時には、幕府軍が当寺に本陣を置いた。 ...
23. 上野国
世界大百科事典
をかかえ,しかも幕府の危機に譜代藩としての去就に苦悩した。そのなかで1864年(元治1)の天狗党の乱での水戸天狗党の上州通過の阻止(下仁田戦争)や,慶応の世直し ...
24. こうやむら【荒野村】茨城県:鹿島郡/大野村
日本歴史地名大系
夏海(現東茨城郡大洗町)以南の警備に当たり、現在も陣屋堀の名が残る。元治元年(一八六四)九月には水戸天狗党の乱を鎮圧するため棚倉藩兵が当村に着陣している(大野村 ...
25. こぼとけ・こまぎのせきしよあと【小仏・駒木野関所跡】東京都:八王子市/上長房村地図
日本歴史地名大系
携えた公用の往来が多い。幕末期には関所の役割は大きく、とくに元治元年(一八六四)三月に起きた水戸天狗党の乱では小仏関所をも巻込んだ大がかりな警備態勢が敷かれた。 ...
26. こんぽんじ【根本寺】
国史大辞典
近世の朱印地百石。寺領について鹿島神宮としばしば争う。三十六世の住持仏頂は芭蕉と交あり。幕末に至り水戸天狗党の乱に堂塔のほとんどを焼失した。 [参考文献]『根本 ...
27. こんぽんじ【根本寺】 : 根本寺/(一)
国史大辞典
近世の朱印地百石。寺領について鹿島神宮としばしば争う。三十六世の住持仏頂は芭蕉と交あり。幕末に至り水戸天狗党の乱に堂塔のほとんどを焼失した。 ...
28. ごうこう【郷校】 : 水戸藩
国史大辞典
つけて呼ぶようになった。元治元年(一八六四)の天狗党挙兵前後に尊攘派の拠点となったところが多く、天狗党の乱鎮定後の慶応元年(一八六五)正月には反天狗派である門閥 ...
29. さわらまち【佐原町】千葉県:佐原市地図
日本歴史地名大系
領となったが、安永六年(一七七七)旗本津田領となる。元治元年(一八六四)常陸水戸藩で起きた天狗党の乱の鎮圧、および治安維持のため佐倉藩領となり幕末を迎えた(以上 ...
30. ししどはん【宍戸藩】
国史大辞典
・頼位・頼徳と伝えた。元治元年(一八六四)天狗党の乱が水戸藩内の争乱にとどまらなくなったため宍戸藩主頼徳が水戸藩主の代理として下ったが、両派の争 ...
31. しもつけのくにうつのみやはんしゅ【下野国宇都宮藩主】 : 戸田氏/(2)
国史大辞典
中となるなど、日光をひかえた宇都宮の城主戸田氏は、代々、幕府の要職をも占めた。忠恕は、水戸天狗党の乱の波及に対する処置の責を問われ、慶応元年(一八六五)致仕し、 ...
32. しもつまし【下妻市】茨城県
日本歴史地名大系
この再興には砂沼が用水の中継貯水池として再利用されたのが大きな特色である(下妻市史)。幕末の水戸天狗党の乱では、筑波山に集結した天狗党が下妻に置かれた幕府軍本営 ...
33. しょうこうじ【照光寺】茨城県:石岡市/平村
日本歴史地名大系
なるが、安永二年(一七七三)再度焼失し、藩の米倉を仮本堂とした。幕末近くに現本堂が完成し、天狗党の乱では、田丸稲之衛門一派の陣営となった。現在も鴨居・柱に刀傷が ...
34. すぎのやむら【菅谷村】茨城県:結城郡/八千代町
日本歴史地名大系
幕末の壬生藩領の名主大久保七郎左衛門は色川三中に師事、国学者としての名も知られ、元治元年(一八六四)三月、天狗党の乱に参加、九月八日矢野下村(現西茨城郡友部町) ...
35. 昔夢会筆記 徳川慶喜公回想談 353ページ
東洋文庫
参予会議解体す。・三月二二日、仏公使ロッシュ着任。・三月二七日、水戸藩士武田耕雲斎ら、筑波 山に挙兵(天狗党の乱)。・五月二〇日、将軍家茂、江戸に帰る。・六月一 ...
36. 昔夢会筆記 徳川慶喜公回想談 13ページ
東洋文庫
?一1869遠江相良藩主。1840(天保11)年襲封。玄蕃頭。田沼意次の孫。若年寄に任じ,天狗党の乱鎮圧の幕軍総督となる。68(明治元)年上総小久保へ転封された ...
37. せどいむら【瀬戸井村】茨城県:結城郡/八千代町
日本歴史地名大系
引右出入相済」み、証文を百姓孫兵衛が預かることになった。なお元治元年(一八六四)九月二日、天狗党の乱に参加した菅谷村の大久保七郎左衛門の妻子は当村につながれた( ...
38. そんのうじょういうんどう【尊王攘夷運動】
国史大辞典
されている、といってよい。こうした尊攘運動の矛盾や限界は、元治元年(一八六四)三月の水戸の天狗党の乱にもみられるし、何よりも攘夷が現実的に不可能なことは、文久二 ...
39. 武田耕雲斎
世界大百科事典
政となる。64年(元治1)藤田小四郎らが筑波山に挙兵するや,筑波勢を助けてその首領となる(天狗党の乱)。戦略は功を奏せず,同志を率いて上京の途次,加賀藩に降伏, ...
40. たけだこううんさい【武田耕雲斎】
国史大辞典
元治元年(一八六四)正月、伊賀守に任じ、従五位下に叙せられた。同年三月、藤田小四郎らによる筑波山挙兵(天狗党の乱)が行われると、五月領内取締り不行届の故をもって ...
41. たまるいなのえもん【田丸稲之衛門】
国史大辞典
同年十二月二十日加賀藩に降伏。慶応元年(一八六五)二月四日越前国敦賀で斬罪に処せられた。六十一歳。→天狗党の乱(てんぐとうのらん) [参考文献]『水府系纂』三三 ...
42. だいとくむら【大徳村】茨城県:龍ケ崎市
日本歴史地名大系
合議定書(吉浜家文書)には上佐沼村とあり、独立村といえるほどに成長している。また幕末の水戸天狗党の乱には当村の名主武田氏が参加している。字宮前に旧村社鹿島神社、 ...
43. つくばさん‐じけん【筑波山事件】
デジタル大辞泉
上洛の途中諸藩の討伐軍に敗れ、越前で加賀藩に降伏。幹部の武田耕雲斎・藤田小四郎らは敦賀で処刑された。天狗党の乱。→天狗党 ...
44. つくばさん‐じけん【筑波山事件】
日本国語大辞典
一橋慶喜に訴えるため大挙上洛の途中、越前国で降伏し、武田、藤田ら三百数十名が敦賀で斬罪に処せられた。天狗党の乱。 ...
45. つくばさんのきょへい【筑波山の挙兵】
国史大辞典
⇒天狗党の乱(てんぐとうのらん) ...
46. つねいずみむら【常泉村】埼玉県:加須市地図
日本歴史地名大系
常陸水戸藩の藤田小四郎・田丸稲之右衛門らとともに、元治元年(一八六四)筑波山の攘夷討幕の挙兵(天狗党の乱)に参加、各地を転戦後に同年一〇月水戸郊外で斬首された。 ...
47. 敦賀[市]
世界大百科事典
はばまれ,降伏し,全員が処刑された(天狗党の乱)。藤井 譲治 気比の松原 敦賀発電所 角鹿 都怒我阿羅斯等 敦賀津 松原客館 道川(どうのかわ)氏 小宮山氏 天 ...
48. とうがさきむら【塔ヶ崎村】茨城県:鹿島郡/鉾田町
日本歴史地名大系
代官が河岸出役として塔ヶ崎河岸まで出向き、先々川筋の村々へ輸送の保護を依頼するのが慣例であった。幕末の水戸天狗党の乱では幕府軍の補給基地とされ、当地より追討軍が ...
49. とくがわし【徳川氏】
国史大辞典
た。斉昭の長男慶篤は第十代藩主として、幕末期、将軍継嗣問題や日米修好通商条約調印問題、また天狗党の乱などで、最も困難な時期に遭遇した。水戸家は、三代綱条と四代宗 ...
50. とくがわなりあき【徳川斉昭】
国史大辞典
深める結果となり、その死後も斉昭を神格化するかつての擁立派の系統とその対立派との藩内抗争は、天狗党の乱から明治初年に至る大きな亀裂を生んだ。訓戒的な国政論『明訓 ...