1. 『仙源抄』
日本史年表
1381年〈【北朝】永徳元(2・24)・【南朝】弘和元(6・21以前) 辛酉〉 この年 長慶天皇, 『仙源抄』 を著す(同書跋)。 ...
2. せんげんしょう[センゲンセウ]【仙源抄】
日本国語大辞典
南北朝時代の「源氏物語」注釈書。一巻。長慶天皇著。弘和元年(一三八一)成立。書名は、仙洞の源氏物語の抄の意。「源氏物語」の難語を「いろは」順に並べ、考証を加えた ...
3. せんげんしょう【仙源抄】
国史大辞典
『源氏物語』の注釈書。長慶天皇著。一冊。弘和元年(北朝永徳元、一三八一)成立。跋文によれば、注釈書類の繁雑を正すために『水原抄』『紫明抄』『原中最秘鈔』などに ...
4. あね‐き【姉貴】
日本国語大辞典
」の変化した語か。「貴」はあて字)(1)姉を敬って、また、親しんでいう語。ねえさん。*類従本仙源抄〔1381〕「いぬき。 犬公也〈略〉世俗にあねき、をぢきと云同 ...
5. あま‐がつ【天児】
日本国語大辞典
「九暦‐逸文」や「江家次第」によれば、幼宮の食事の際にも「阿末加都」が傍にあったという。使用年限は「
仙源抄」によれば「三歳まで用

之」とある
...6. 薄雲(源氏物語) 435ページ
日本古典文学全集
しばしは人々求めて泣きなどしたまひしかど、おほかた心やすくをかしき心ざまなれば、上にいとよくつき睦びきこ (仙源抄)。随行者の乗る車。明石の君。自分が明石の君 ...
7. う‐ちゅうじょう[‥チュウジャウ]【右中将】
日本国語大辞典
、太后上給、〈略〉右中将兼経又候」*仙源抄〔1381〕「近衛府にては、将監ぜうたるべし。〈略〉中将はすけ。右中将は右のすけ」 ...
8. おじ‐き[をぢ‥]【伯父貴・叔父貴】
日本国語大辞典
〔名〕(「き」は接尾語)おじを尊敬し、または、親しんで呼ぶ語。*仙源抄〔1381〕「いぬき〈略〉いぬきのまへなどとはいはず世俗にあふきをちきなど云おほし」*浄瑠 ...
9. かざんいんながちか【花山院長親】
国史大辞典
蔵)・『源経氏歌集』(東大史料編纂所所蔵)などがあり、これらはいずれも古写本が伝存するが、『仙源抄』(『群書類従』物語部所収)・『御成敗式目追加』(同武家部所収 ...
10. かなづかい【仮名遣】
国史大辞典
の項目に加わることになった。定家仮名遣に対する疑問も、すでに室町時代初期の成俊や長慶天皇(『仙源抄』跋文)によって提出されていたが、これを正面から批判したのは契 ...
11. 仮名遣い
世界大百科事典
を〉は高いアクセントによるという原理は一般の人々に理解されなくなり,南北朝時代の長慶天皇は《仙源抄(せんげんしよう)》で定家仮名遣いを非難し,仮名遣いには定まっ ...
12. くろ‐もんさ【黒─】
日本国語大辞典
〔名〕植物「くろもじ(黒文字)」の異名。*仙源抄〔1381〕「くろきのとりゐ くろもんさといふ木にてつくる也」*匠材集〔1597〕三「黒木の鳥居 くろもんさとい ...
13. ぐんしょるいじゅう【群書類従】
国史大辞典
源氏人々の心くらへ 三一五 源氏物語奥入 三一六 原中最秘抄 三一七 弘安源氏論議 三一八 仙源抄 三一九 源語秘訣・源氏物語竟宴記 18 日記部・紀行部 日記 ...
14. けけ

し
日本国語大辞典
語源について「大言海」では「けし(異)」を重ねた語とするが、「河海抄」「仙源抄」で、「賢々」「堅々」の漢字をあてているところから考えて疑問が残る。もの嫌いするさ ...
15. げ‐さく【外戚】
日本国語大辞典
〔名〕「げしゃく(外戚)」に同じ。*河海抄〔1362頃〕一「むほんの親王のけさくのよせなきにてはただよはさじ」*仙源抄〔1381〕「けさくのよせ 外戚縁」*花鳥 ...
16. 源氏物語
世界大百科事典
である。京都ではこのころ了悟の《幻中類林》が出て独自の主張を試み,やや下って長慶天皇の辞書《仙源抄》が成り,碩学花山院長親も名高い。四辻善成(よつつじよしなり) ...
17. 国文学全史 2 平安朝篇 114ページ
東洋文庫
父の撰と併せ称せらる。原中最秘抄、弘安源氏論義は共に一二巻の小篇なるが、前の二書に次いで、また鎌倉時代のもの、仙源抄は長慶天皇の御撰にして、簡単なる源氏の辞書と ...
18. ざいご‐ちゅうじょう[‥チュウジャウ]【在五中将】
日本国語大辞典
14頃〕絵合「兵衛の大君の心たかさは、げに、捨て難けれど、さい五中将の名をば、えくたさじ」*仙源抄〔1381〕「ざいご中将、在原業平。阿保親王第五王子也」*仮名 ...
19. 修験道史研究 73ページ
東洋文庫
なかりける」および妹尼の答「我も今は山ぶしぞかし理にとまらぬ涙なりけり」の「山ぶし」は異本『仙源抄』が解するごとく、「つねの山ぶしにはあらでおほかた世をのがれて ...
20. 修験道史研究 17ページ
東洋文庫
283尺素往来 222節用集 22仙源抄 73千載集 ...
21. しょう[シャウ]【声】
日本国語大辞典
・などの点。声点。→四声(しせい)。*仙源抄〔1381〕跋「和字は文字一に心なし。文字あつまりて心をあらはす物なり。さればふるくより声のさ ...
22. 新猿楽記 42ページ
東洋文庫
我身にきつね坂に来にけり」。「伊賀専〔女〕」は伊賀出身の老女で、遊女の客引きをするという。『仙源抄』に「伊賀刀女也。中媒也」とある。男祭は陽物すなわち男根を神聖 ...
23. 新猿楽記 54ページ
東洋文庫
他に『瑛郡代酔編』巻二一、『呉越春秋』勾践陰謀外伝、呉地記などに見える。▽心操-心の操。心ばえ。志操。『仙源抄』「〔こ』ろばせ〕心操也」。『字類抄』「心操シソサ ...
24. 新猿楽記 90ページ
東洋文庫
仏具也。俗用二火弛り避禁忌預分方」。▽鐃鉢-鏡と鉢。ともに仏家・寺院で用いる打楽器。▽独鈷1『仙源抄』に「とこ。独鈷、三鈷、五鈷、仏具也。北山ノ僧都トコ奉ルト有 ...
25. 新猿楽記 197ページ
東洋文庫
ヘニ遊女ノ如シト云リ。サレバ、遊女・傀儡相似タル故ニヤ、歌道ニハ遊女ヲハ水辺二定メタリ」。『仙源抄』に「(あそびめ)遊女。青表紙ニハアソビト在。漂環、住吉詣二、 ...
26. 新猿楽記 246ページ
東洋文庫
ハ夜前膳所ニテ刀ヲナム極ク鋭ナル其レモ今朝男共ノ疑ヒノ事共云ツル聞ツル也」とある。▽政所一『仙源抄』に「〔まどころ〕政所。家司也」とある。『貞丈雑記』巻四に「一 ...
27. 新猿楽記 258ページ
東洋文庫
宗の畏さは、般若や華厳摩訶止観、玄義や釈籔倶舎頸疏、法華経八巻が其の論義」(三三)とある。『仙源抄』ろに「〔六 ...
28. 新猿楽記 290ページ
東洋文庫
『延喜式』二唐経錦アリ。東京ト書ハ仮借ナラム。又東京錦ニコニシキノ訓アリ。其義詳ナラズ」。『仙源抄』に「〔からのとうきやうき〕唐東京錦。日本ニモ有レ之。唐ノ錦上 ...
29. じしょ【辞書】
国史大辞典
も有したものと思われる。仏典や漢籍の「音義」、あるいは『日本紀私記』のようなもの、また、たとえば『仙源抄』(長慶天皇著、弘和元年(北朝永徳元、一三八一)跋)や『 ...
30. 長慶天皇
日本大百科全書
嵯峨東陵と名づけられた。なお、長慶天皇は戦乱の世にあって学芸にも心を用い、『源氏物語』についての研究書たる『仙源抄』が今日に伝存する。また1376年(天授2・永 ...
31. 長慶天皇
世界大百科事典
国治らの研究により在位が確定し,1926年歴代皇統に列せられた。著書に《源氏物語》の注釈書《仙源抄》がある。陵は京都市右京区嵯峨天竜寺角倉町の嵯峨東陵。飯倉 晴 ...
32. ちょうけい‐てんのう[チャウケイテンワウ]【長慶天皇】
日本国語大辞典
詔書で、後村上天皇の次として皇代に列せられた。在位は正平二三〜弘和三年(一三六八〜八三)。「仙源抄」を撰述し、御製は「新葉和歌集」に収められている。興国四〜応永 ...
33. ちょうけいてんのう【長慶天皇】
国史大辞典
しかして応永元年(一三九四)八月一日崩じた。五十二歳と伝える。天皇の生涯は戦乱の世に終始したが、『仙源抄』の著作があり、和歌に秀いで、天授元年(北朝永和元)『五 ...
34. ちょうけいてんのう【長慶天皇】
日本人名大辞典
右京区)。諱(いみな)は寛成(ゆたなり)。法名は覚理,金剛理。別名に吉野帝,慶寿院。著作に「仙源抄」。【格言など】わが宿と頼まずながら吉野山花になれぬる春もいく ...
35. ちょうけいてんのうりょう【長慶天皇陵】京都市:右京区/天龍寺門前村地図
日本歴史地名大系
後亀山天皇への譲位年次は明らかでないが、弘和三年(一三八三)から翌元中元年の間とされる。歌学・国学に通じ、「仙源抄」の著がある。応永元年(一三九四)八月、四二歳 ...
36. ていかかなづかい【定家仮名遣】
国史大辞典
そこに軌範として提示された特定の表記について具体的典拠や理論的根拠が明示されていないため、長慶天皇の『仙源抄』のように整合性の欠如を指摘したものもあったが、定家 ...
37. なか の 緒(お)
日本国語大辞典
のしらべはことに変らざらなむ」(3)和琴(わごん)について、六弦のうち第二弦をいうとする説がある。*仙源抄〔1381〕「わごんの中のをとは二の絃(を)也」 ...
38. はち‐ぶ・く【蜂吹】
日本国語大辞典
いかがはあらむ。いと、むくつけき事をも、おぼしよりけるかな。何しにまゐりつらむと、はちふく」*仙源抄〔1381〕「はちぶく はらひすつる也」*俳諧・類船集〔16 ...
39. 1381年〈【北朝】永徳元(2・24)・【南朝】弘和元(6・21以前) 辛酉〉
日本史年表
12・3 宗良親王, 『新葉和歌集』 を長慶天皇に奏覧(同書序)。 この年 長慶天皇, 『仙源抄』 を著す(同書跋)。 この年より嘉慶二年の間 二条良基『百 ...