1. ふうがわかしふ【風雅和歌集】
全文全訳古語辞典
[書名]第十七番目の勅撰集。二十巻。二千二百余首。光厳院撰。一三四九年(貞和五)頃成立。伝統的な二条派の歌風を排し、自由な用語によって感動をうたう京極派の歌風を ...
2. 『風雅和歌集』
日本史年表
丙戌⑨〉 11・9 光厳上皇親撰 『風雅和歌集』 序文・巻1成る(園太暦)。 1349年〈【北朝】貞和5・【南朝】正平4 己丑⑥〉 二月頃 光厳上皇親撰『風雅和 ...
3. 風雅和歌集
日本大百科全書
第17番目の勅撰(ちょくせん)和歌集。20巻。和漢両序を付す。光厳(こうごん)院親撰、花園(はなぞの)院監修。伏見(ふしみ)院、京極為兼(きょうごくためかね)の ...
4. 風雅和歌集
世界大百科事典
17番目の勅撰和歌集。略して《風雅集》ともいう。花園上皇の監修,光厳上皇の撰により,北朝の貞和5年(1349)に成る。真名(まな)序,仮名序,春歌(上・中・下) ...
5. ふうがわかしゅう[フウガワカシフ]【風雅和歌集】
日本国語大辞典
南北朝時代に成った一七番目の勅撰和歌集。二〇巻で、歌数は流布本で二二一一首。花園院の監修の下に、光厳院が撰定した。貞和二〜五年(一三四六〜四九)頃成立。真名序・ ...
6. ふうがわかしゅう【風雅和歌集】
国史大辞典
翻刻されている。→勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう) [参考文献]大坪利絹『風雅和歌集論考』、鹿目俊彦『風雅和歌集の基礎的研究』、次田香澄「風雅集の形成」(『国 ...
7. 風雅和歌集(ふうがわかしゅう)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 315ページ ...
8. 風雅和歌集命名 (見出し語:風雅和歌集)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 246ページ ...
9. 風雅和歌集序 (見出し語:風雅和歌集)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 433ページ ...
10. 風雅和歌集竟宴 (見出し語:風雅和歌集)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 248ページ ...
11. 花園天皇撰二風雅和歌集一 (見出し語:花園天皇)
古事類苑
文學部 洋巻 第2巻 261ページ ...
12. あお・む[あをむ]【青】
日本国語大辞典
伊太久阿乎美奴」*白氏文集天永四年点〔1113〕四「禾(あは)穂熟(みの)らずして皆青(アヲミ)乾れぬ」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕冬・八九一「おのづから垣 ...
13. あきぎり‐の【秋霧─】
日本国語大辞典
914〕恋二・五八〇「秋霧のはるる時なき心には立ち居のそらも思ほえなくに〈凡河内躬恒〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕旅・九〇一「旅衣はるかにたてば秋霧のおぼ ...
14. あき‐さ・びる【秋─】
日本国語大辞典
あきさ・ぶ〔自バ上二〕秋らしくなる。秋めいている。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕秋中・五六九「夕日さす外山(とやま)の梢(こずゑ)秋さびてふもとの小田も ...
15. あけ‐のこ・る【明残】
日本国語大辞典
*春のみやまぢ〔1280〕一一月一五日「明のこる光もうすし雲まよふ都のかたの山のはの月」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑中・一六二七「しらみまさる空の緑は薄く ...
16. あけ‐わた・る【明渡】
日本国語大辞典
*千載和歌集〔1187〕夏・一九七「ともしするほぐしの松も消えなくにとやまの雲のあけわたるらん〈源行宗〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑中・一七二四「明渡る ...
17. あさと‐あけ【朝戸開】
日本国語大辞典
*続古今和歌集〔1265〕夏・二二二「朝戸あけに立ち出でて聞けば郭公山のは見ゆる方に鳴くなり〈藤原信実〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕春上・六二「梅の花匂ふ ...
18. 排蘆小船(近世随想集) 362ページ
日本古典文学全集
撰定した。鎌倉後期、正和元年成立。二〇巻約二千八百首。持明院統および京極派の作者が多く、『風雅和歌集』とともに清新な詠風をもって知られる。第十七番目の勅撰集。花 ...
19. 排蘆小船(近世随想集) 363ページ
日本古典文学全集
と教へらるるなり。その教へはよけれども、その人の歌を見れば、正風にあらずして、その嫌はるる処の玉葉、風雅に近き風なり。これはもと、玉葉、風雅の悪風を改めて、頓阿 ...
20. 排蘆小船(近世随想集) 374ページ
日本古典文学全集
おしわたして大抵同じふりなる物にて、中古以来世間普通の歌のさまこれなり」。「件の二集」とは、『玉葉和歌集』『風雅和歌集』のこと。ひとかど。とくに優れたところ。目 ...
21. 排蘆小船(近世随想集) 377ページ
日本古典文学全集
卿と云ふ人、冷泉家より出でて別に一家をなして、この道に名高し。この人の歌はなはだ異風にして、風体悪しし。その頃もつぱらこの道行はれたり。皇統も二つに分かれて、亀 ...
22. 排蘆小船(近世随想集) 378ページ
日本古典文学全集
ただこの時に歌の優れたるやうに覚え 応長元年に伏見院の院宣が為兼に下って、翌正和元年に成立した。古来、『風雅和歌集』は花園院の撰と考えられてきたが、今日ではそ ...
23. 排蘆小船(近世随想集) 379ページ
日本古典文学全集
て、頓阿の歌をことに賞するは、少し心得違ひあるなり。かの異風を斥けて正風に返せしは頓阿の力なれども、その頓阿の歌とても悪しくはあらねども、先々の人々に勝るほどの ...
24. 排蘆小船(近世随想集) 385ページ
日本古典文学全集
風雅のやうにはあらねど、古へには及ばず。もとより新古今の比には遥かに劣りて、中々及ぶべきことにあらず。尤その後の少し衰へたる頃の歌よりは、今は勝りたるやうにも見 ...
25. あだあだ‐

し【徒徒】
日本国語大辞典
頃か〕一「誰なりとも、かくなり給へると聞かせ給はば、よにあだあだしくも、思ひ聞え給はじ」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕恋三・一二一九・詞書「人の文をあだあだし ...
26. あと を 留(とど・と)む
日本国語大辞典
むすぶ」*平家物語〔13C前〕七・聖主臨幸「鳳闕むなしく礎をのこし、鸞輿(らんよ)ただ跡(アト)をとどむ」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕春下・二二七「あしがら ...
27. あまつ かりがね
日本国語大辞典
「あまつ(天)雁(かり)」に同じ。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕秋中・五三一「朝ぼらけ霧の晴れ間のたえだえに幾つら過ぎぬ天津かりがね〈伏見院〉」*新続古今和歌 ...
28. あまの 磐船(いわふね)
日本国語大辞典
みつに阿麻能伊婆布然(アマノイハフネ)くだししはひじりの御代を渡すとてなり〈藤原忠紀〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕神祇・二一二三「久方のあまの岩舟漕よせし ...
29. あめ 落(お)とす
日本国語大辞典
雨を降らせる。空や雲を主体とした表現。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑中・一七六六「遠方の山は夕日の影はれて軒端の雲は雨おとすなり〈伏見院〉」 ...
30. あめ=降(くだ)る[=零(こぼ)る]
日本国語大辞典
*蜻蛉日記〔974頃〕下・天祿三年「今日は二十七日。あめ、昨日のゆふべよりくだり、風ののこりの花をはらふ」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕秋下・六五〇「吹きみだ ...
31. あらし の 奥(おく)
日本国語大辞典
嵐が吹いてくるもとの方。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑中・一六六二「ならび立つ松のおもては静かにて嵐のおくに鐘ひびくなり〈伏見院〉」 ...
32. あらし の 伝(つて)
日本国語大辞典
7〕秋下・三七三「立田山ふもとの里はとほけれどあらしのつてにもみぢをぞみる〈祝部成仲〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕春上・三三「たまらじと嵐のつてに散る雪に ...
33. あらぬ 思(おも)い
日本国語大辞典
思ってはならないのに、抑えることのできない思い。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕恋一・九八三「月はただむかふばかりのながめ哉心のうちのあらぬおもひに〈祝子内親王 ...
34. あるじ‐がら【主柄】
日本国語大辞典
〔名〕主人の人柄。また、それにふさわしいこと、様子。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑上・一四四七「移し植ゑし宿の梅とも見えぬかなあるじがらにぞ花も咲きける〈平 ...
35. いい‐か・ねる[いひ‥]【言兼】
日本国語大辞典
い」を伴って、「言う可能性が大きい」「言いそうである」の意に用いることもある。→かねる。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕恋二・一一一八「さても又いつぞとだにもい ...
36. いかに か
日本国語大辞典
ん」*今昔物語集〔1120頃か〕二六・九「其達、此嶋に来て住めと思ふを、何(いか)にか」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕恋五・一三三八「玉かつらかけぬ時なくこふ ...
37. いけ り ともなし
日本国語大辞典
九八〇「まそ鏡見あかぬ妹にあはずして月の経ぬれば生友名師(いけりともナシ)〈作者未詳〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕恋一・一〇二二「空蝉の人めをしげみあはず ...
38. いせ の 神風(かみかぜ)
日本国語大辞典
伊勢神宮の威力によって、吹き起こされる神風。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕神祇・二一二二「かたそぎの千木は内外に変れども誓ひは同じいせの神風〈度会朝棟〉」 ...
39. いそやま‐もと【磯山下】
日本国語大辞典
〔名〕磯辺にある山のふもと。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑中・一七一二「清見潟磯山もとは暮れそめて入日のこれるみほの松原〈藤原冬隆〉」 ...
40. いちじょうのつぼね【一条局(3)】
日本人名大辞典
躍し,琴もよくした。【格言など】をちかたのさとは朝日にあらはれて煙にうすき竹のひとむら(「風雅和歌集」) ...
41. いのち【命】
日本国語大辞典
(イ)天から与えられた定め。運命。天命。*観智院本類聚名義抄〔1241〕「運 イノチ サイハヒ」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑上・一五六二「年ごとにあひ見る ...
42. いや‐めずら

し[‥めづらし]【彌珍】
日本国語大辞典
の花のともにし鳴けばほととぎす伊夜米豆良之(イヤメヅラシ)も名のり鳴くなへ〈大伴家持〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕春上・七九「人ごとに折かざしつつあそべど ...
43. いろ が 褪(さ)める
日本国語大辞典
(1)あせて、色が薄くなる。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕夏・三五六「風わたる田面の早苗色さめていり日残れる岡のまつばら〈光厳院〉」(2)心変わりがする。愛情 ...
44. いろ‐ざ・める【色褪】
日本国語大辞典
いろざ・む〔自マ下二〕(1)色が薄くなる。色があせる。光沢がなくなる。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕夏・三五六「風わたる田面の早苗色さめていり日残れる岡の松は ...
45. いわ‐だたみ[いは‥]【岩畳】
日本国語大辞典
三三一「磐畳(いはたたみ)かしこき山と知りつつもあれは恋ふるか並ならなくに〈作者未詳〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕旅・九一〇「岩たたみのぼりわづらふ峰つづ ...
46. いわ‐ばし・る[いは‥]【石走】
日本国語大辞典
一七「伊波婆之流(イハバシル)滝もとどろに鳴く蝉の声をし聞けば都し思ほゆ〈大石蓑麻呂〉」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕夏・三二一「石ばしる滝津川波をち返り山ほ ...
47. うえ[うへ]【上】
日本国語大辞典
家物語〔13C前〕一・殿上闇討「還て叡感にあづかっしうへは、敢て罪科の沙汰もなかりけり」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑下・一九〇五「もとよりのさながら夢とみ ...
48. うえすぎ-きよこ【上杉清子】
日本人名大辞典
上杉重房の孫。足利貞氏の妻。上杉憲房の妹。丹波何鹿(いかるが)郡(京都府)上杉荘でそだつ。「風雅和歌集」にその歌がある。康永元=興国3年12月23日死去。通称は ...
49. うえ‐だ[うへ‥]【上田】
日本国語大辞典
【一】〔名〕(1)上の方にある田。高い所にある田。*風雅和歌集〔1346〜49頃〕雑上・一五一〇「松陰の水せき入れて住よしの岸のうへ田に早苗とるなり〈安倍宗長〉 ...
50. うか・ぶ【浮・泛】
日本国語大辞典
」*山家集〔12C後〕下「ながれ出づる涙に今日は沈むともうかばん末を猶(なほ)思はなん」*風雅和歌集〔1346〜49頃〕釈教・二〇八九「沈みこし憂き身はいつかう ...