1. バスク人
日本大百科全書
ピレネー山脈の西端にかけて、ビスケー(ガスコーニュ)湾岸一帯に居住する民族。バスク人の定義づけは諸説あるが、元来はバスク語を話す人々の意味であった。しかし、バス ...
2. バスク人
文庫クセジュ
きわめて独自の言語と風習を守りつづけてきた。今また分離独立を訴える闘争に激しく揺れる、「多国家間民族」バスク人の歴史と現在を、政治・経済・言語・民族学などの面か ...
3. 悪魔
世界大百科事典
表現をともなった。17世紀の異端審問官ランクルPierre de Lancreのスペイン国境バスク人の魔女狂気に関する調査には,この種の集団舞踏ブランルの記録が ...
4. 悪魔の文化史 81ページ
文庫クセジュ
最古の武勲詩。シャルルマーニュ帝のイスラム勢力撃退のためのスペイン遠征の帰途、ピレネー山中でバスク人に襲われ悲愴な最後を遂げた、後衛軍の指揮官ロランの武勲を讃え ...
5. イスラムとヨーロッパ 前嶋信次著作選2 191ページ
東洋文庫
アブドッラー王は在位中、その子ムハンマドを王位継承者に指名したが、この王子の生母はナバルラの王女で、バスク人であった。しかし、この王子は八九一年に異母兄弟のひと ...
6. イパラギレ ホセ・マリア・デ
世界文学大事典
ko Arbolaを歌った。「ゲルニカの木は祝福されている,バスク人の間にあまねく愛されている」で始まるこの歌は,ただちにバスク人の間に熱狂的に迎えられ,バスク ...
7. イベリア人
日本大百科全書
これがケルト・イベリア人で、スペイン人の基本的部分をなしている。ピレネー山脈地方にはケルト人の来住以前からバスク人が居住しており、これがイベリア人とよばれること ...
8. イベリア半島
日本大百科全書
住した。ケルト・イベリア人(ケルト・イベロ人)がスペイン人の根幹であるが、彼らの移住以前からバスク人がピレネー山脈地方にいた。地中海沿岸地方では早くから諸民族と ...
9. イベリア半島
世界大百科事典
。ドルメンやメンヒルと呼ばれる巨石記念物が各地につくられ,今日なお学問的に未解明の問題を残すバスク人の遠い祖先が,どこからともなく移住してきた。 前1000年, ...
10. エスニシティの社会学 124ページ
文庫クセジュ
求めること、また、複数の国家の境界を越え出ることの承認を求めることで、よしとする。事実、たとえばバスク人のような若干の民族集団は、複数の国家の領土に分散している ...
11. エスニシティの社会学 171ページ
文庫クセジュ
なしてきた「ネーション」(nation)、あるいはナショナル・マイノリティについてである。ウェールズ人、バスク人、カタルーニャ人、ブルターニュ人など、歴史的な領 ...
12. カスティリャ
世界大百科事典
住民はイベリア原住民,ケルト人,ローマ人,ゲルマン人等の混血から成るが,中世の国土回復戦争を通してバスク人がカスティリャの再入植運動に大きな役割を果たした。13 ...
13. カスティリャ王国
世界大百科事典
iaに取って代わった。 住民はかつてのローマ帝国期の文明化の影響が微弱な山岳部原住民が主で,バスク人も多かった。レオン王は伯(コンデ)を任命して統治,防衛,入植 ...
14. カール[大帝](Karl der Grosse)
世界大百科事典
配した。 彼は778年にイベリア半島に侵攻したが,その帰途ロンスボーの峠で後衛がガスコーニュ人(バスク人)の攻撃を受け,この物語が後に《ローランの歌》に発展する ...
15. ガスコーニュ
日本大百科全書
った。6世紀に、西ゴート人の支配に反抗したナバル地方のイベリア系バスコン人Vascons(現バスク人の祖先)が移住した。地名は、このバスコン人の地バスコニアVa ...
16. ガスコーニュ
世界大百科事典
レネーを越えて移住してきたバスコン人Vascons(バスク人Basques)に由来する。この移住民が,その呼称にもかかわらず,実際にバスク人であったかについては ...
17. ゲルニカ(スペイン)
日本大百科全書
ビスケー(スペイン語名ビスカヤ)湾に注ぐムンダカ川の谷に14世紀の中ごろ建設され、1876年までバスク人の議会が支配していた。1937年4月26日、スペイン内戦 ...
18. 言語の地理学 86ページ
文庫クセジュ
そしてフランス語を使用せよ.》,あるいは《スペイン人よ吠えるな! 帝国のことばを話せ!》またバスク人に対しては,《キリスト教徒のことば〔=意味のわかることば〕を ...
19. サン・ジャン・ド・リュズ
日本大百科全書
ピレネーザトランティク県の都市。人口1万3247(1999)。スペイン国境にまたがるバスク地方の都市で、住民はバスク人である。ビスケー湾に臨む漁港で、観光・保養 ...
20. 社会言語学 66ページ
文庫クセジュ
を話す意〕」というフランス語の表現が思い起こされるであろう。この元来の言い回し(「スペインのバスク人のようにフランス語を話す」)は、ここでもまた、言語に対する判 ...
21. 社会言語学 206ページ
文庫クセジュ
一九九八年) 「スペインにおける国家と地域」(共著、国際書院、二〇〇二年〔近刊〕) 主要訳書 「バスク人」(白水社、一九九二年) ...
22. シャビエル【Francisco de Xavier】
国史大辞典
シャビエルはXavierのバスク・ポルトガル読みである。スペイン北東部ピレネー山麓のナバーラ出身でバスク人の血をひく。父ファン=デ=ハッスーJuan de Ja ...
23. 人類生態学 15ページ
文庫クセジュ
円頭化や骨格の脆弱化(そして最近では身長の増加)を対象とした、約一〇〇年を単位とした小進化。 しかしバスク人においてRhマイナス血液型の頻度が高いことや、蒙古 ...
24. スペイン
日本大百科全書
フランス語などと並ぶ公用語となっている。バスク人は西・南欧唯一の非インド・ヨーロッパ語族といわれる起源不明のバスク語を話す特異な少数民族で、北部のバスク地方に住 ...
25. スペイン音楽 107ページ
文庫クセジュ
、彼の作品にはイタリア劇音楽のこだまも聞こえる。次に挙げる人々にも、正当な名声が与えられた。バスク人ホアキン・タデーオ・ムルギーア(― 一八三六)、同時にすぐれ ...
26. スペイン音楽 122ページ
文庫クセジュ
《マドリード大衆合唱団》の創設者ラファエル・ベネディート。ともに作曲家で管絃楽指揮者の二人のバスク人、ペドロ・サンフワン(一八八七―)とホセ・マリーア・フランコ ...
27. スペイン音楽 125ページ
文庫クセジュ
スエーラ『ルイサ・フェルナンダ』と『トルデシーリャスの宿の女主人』や、パブロ・ソロサーバル(バスク人、一八九七―)の『カティウスカ』と『港の酒場女』は、より高い ...
28. スペイン音楽 130ページ
文庫クセジュ
― 一九四六)も、この修道院に所属していた。オルガン奏者として、次の幾人かを挙げておこう。バスク人には、ルイス・ウルテアーガ、ブスカ・デ・サガスティサバル、ベ ...
29. スペイン音楽 142ページ
文庫クセジュ
また、ここにはリムスキー・コルサコフが『スペイン綺想曲』のなかに用いた《ダンサ・プリマ》もある。バスク人は、ソルチーコのほかに、基本となる一つの不可欠な振りを持 ...
30. スペイン史
日本大百科全書
なった。イベリア人、ケルト人の移住より前にピレネー山脈の北方にいた民族は、バスク人として今日まで続いている。バスク人をアルタミラ洞窟(どうくつ)の壁画を残した旧 ...
31. スペイン史 5ページ
文庫クセジュ
響を及ぼしているめまぐるしい動きとのどちらが決定的に勝ちを占めるのだろうか。カタルーニャ人とバスク人、つまり外国と接触する機会の最も多いスペイン人には、ここ一世 ...
32. スペイン史 6ページ
文庫クセジュ
カ人につけられた名称であり、その生活様式についてはかなりよく知られている。だが、イベリア人をバスク人 ―― その祖先はおそらくピレネー地方に最初の文明が起こった ...
33. スペイン史 16ページ
文庫クセジュ
ここにはバルセロナ伯爵を盟主に戴くフランク王国の息のかかった「辺境領」が創設された。ピレネー山脈地帯では、バスク人とナバラ人の中核集団が好き勝手に戦いをしていた ...
34. スペイン史 139ページ
文庫クセジュ
産業の地域分散促進策は、スペインの社会構造の変革をまったくもたらさず、また、カタルーニャ人とバスク人に不満を抱かせた。さらに、政治関係者、軍人に経済関係のポスト ...
35. スペイン史 149ページ
文庫クセジュ
治安(カタルーニャは独自の警察を持つというのだろうか)と公的業務の移管という微妙な問題が議論を長びかせた。バスク人は自分たちの自治条例を熱狂的に作り上げた。いく ...
36. スペイン史 163ページ
文庫クセジュ
通じて憲法裁判所に告発し、裁判所はこの法律を無効とした。カタルーニャ議会は再びその法律を議決した。一方、バスク人も騒ぎ出し、違法な地方選挙を行なおうとした。 ( ...
37. スペイン史 193ページ
文庫クセジュ
どのような多様な意図が隠されているかをこれから知らねばならない。 (C) 民族問題 カタルーニャ人とバスク人の対応は、グループの精神が熱烈なカトリック教徒を過 ...
38. スペイン史 195ページ
文庫クセジュ
「すべての分離主義はわれわれが許すことのできない犯罪である」と述べている。しかしながら、カタルーニャ人とバスク人の非を明らかにするためには、「国家」という言葉か ...
39. スペイン史 226ページ
文庫クセジュ
例えば、マドリッドの真只中で、「労働者委員会」(CCOO)の四人の弁護士が虐殺されたが、これはバスク人のテロ組織ETAによる残酷な犯行であった。 ...
40. スペイン‐じん【─人】
日本国語大辞典
先史時代以来の先住民、地中海人を主に、ゲルマン人、サラセン人らによって混成され、カスティリア人、バスク人、ガリシア人、カタロニア人などの種族に分けられる。身長は ...
41. スペイン内戦 30ページ
文庫クセジュ
よりどころにしている。バスク人を他と区別する特徴のすべてが、「大昔からのもの」のように見える。少数で孤立し、近代文明による吸収に脅かされた人間集団に属していると ...
42. スペイン内戦 33ページ
文庫クセジュ
慈善団体など)であった。さらにイデオロギー的には近代社会の方向に十分に開かれた都市の聖職者と、何よりもまずバスク人だと感じている農村の聖職者であった。このような ...
43. スペイン内戦 91ページ
文庫クセジュ
仕方がない」)。 いずれにせよ、敗北した場合には何が危険にさらされるかを誰もが知っていた。バスク人とカタルーニャ人の間で、この感情はとりわけ鮮明で共通していた ...
44. スペイン内戦 104ページ
文庫クセジュ
たが、イタリアの一師団とドイツの航空部隊「コンドル兵団」の支援を受けた。三月三十一日、モラはバスク人に対して厳しい最後通告を行ない、攻撃に移った。ここで初めて行 ...
45. スペイン内戦 105ページ
文庫クセジュ
住民への食料供給と前線への武器の補充とをほとんどゼロにした。敵の圧倒的優位の前に(特に空軍の)、バスク人は見捨てられたと感じた。たしかに、彼らは堅固な軍隊を創設 ...
46. スペイン内戦 106ページ
文庫クセジュ
ビルバオが陥落したため(六月十九日)、バスク人はサンタンデールへ撤退したが、彼らはこの地では不信感をもって見られ、「第五列」に脅かされて、居心地の悪さを体験し ...
47. スペイン内戦 135ページ
文庫クセジュ
社会的・政治的主張よりも、共同体、「祖国」の意識を優先させたのである。ここから、軍事面では、バスク人軍隊(「グダリ」)を独自に徴兵し、バスク自治政府首班アギーレ ...
48. スペイン内戦 206ページ
文庫クセジュ
破壊した爆撃に心を動かされていたのだろうか。ゲルニカが世界を震撼させたのは事実である。なぜならば、バスク人たちは、ゲルニカが彼らの聖都であったので、これに苦痛の ...
49. スペイン内戦 253ページ
文庫クセジュ
』83-2 ―― [1991]『ゲルニカ物語』岩波新書 J.アリエール[1992]萩尾生訳『バスク人』文庫クセジュ 池上岑夫他(監修) [1992]『スペイン・ ...
50. スペイン文学史 151ページ
文庫クセジュ
アントニオ・デ・トゥルエーバ(一八二一 ― 一八八九)はマドリードに亡命したバスク人だったが、政敵の目をくらますためにごく大ざっぱな心理の一連の愉しい短篇を書 ...