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文庫クセジュ ベストセレクション

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二十世紀フランス小説
文庫クセジュ924 ドミニク・ラバテ / 三ッ堀 広一郎
語学・文学
序論 小説の野心
 変幻自在にかたちを変えるジャンルであり、おそらくは明確な定義をいっさい()ねつけてしまう小説は、二十世紀中、いくたびも死んだと言われてきたが、めざましい活力を示すことも一再ならずあった。小説というものが成功を勝ち得ているにせよ、そこには逆説がつきまとう。小説は、その領域を絶えず広げていく形式であって、出版物の大半を占めている。またその読者といっても、大部数の大衆向け読み物を手に取る者からきわめて実験的な試みに関心を寄せる限られた文化的エリートにいたるまでの、実に多様な層が混在しているのである。一世紀間にわたって生みだされてきた膨大な数の作品のありようを見定めようとするとき、この点はぜひ確認しておかなければならない。この一世紀間、小説こそが時代の好尚にかなった文学表現の様式だった。小説は、ほかのジャンルをすべて押しつぶしてしまったのだろうか。小説は、それ自身の氾濫によって脅かされているのだろうか。小説は、見かけの健康の下に死を隠していて、ゆくゆくは映画なりテレビなりに隷属することを運命づけられた形式なのだろうか。これらの問いにあっさりと答えを出す前に、躊躇するのはもっともなことであるにちがいない。こうした問いこそが、二十世紀の小説の酵母となってきたのであり、小説の不安の種にして蘇生の原理ともなってきたのだから。

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二十世紀フランス小説 二〇〇八年五月一〇日 印刷 二〇〇八年五月三〇日 発行 訳者 © 三ツ堀広一郎 発行者 川村雅之 印刷所 株式会社 平河工業社 発行所 株 ...
「二十世紀フランス小説」の情報だけではなく、「二十世紀フランス小説」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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童話(日本大百科全書(ニッポニカ))
説話の諸形式を基礎として自由に創作された、子供をおもな読者とする文学の一形式。ことばそのものは、江戸期の山東京伝が随筆『骨董集』上編(1814)のなかで「むかしばなし」と読ませ、曲亭馬琴も同じく随筆『燕石襍志』(1810)でわらべものがたり」と読ませて使っている。
アンデルセン(日本大百科全書(ニッポニカ))
デンマークの作家。本国ではアンナセンという。フュン島のオーゼンセで貧しい靴屋の子として4月2日に生まれた。父親は好学の人で、幼い息子に『アラビアン・ナイト』や劇作家ホルベアの作品を好んで読み聞かせたり人形芝居を教えたが、ナポレオン崇拝家で軍隊に志願して出征
グリム(兄弟)(日本大百科全書(ニッポニカ))
兄ヤーコプJacob Grimm(1785―1863)、弟ウィルヘルムWilhelm Grimm(1786―1859)ともにドイツの説話学の創始者。『グリム童話集』で有名。この2人の下に3人の弟と妹1人がいる。ヘッセン王国のハーナウで生まれる。1791年、父が地方裁判所の判事に栄転したためシュタイナウという村に移住。
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