目からウロコ!数え方のナゾ

~ 『数え方の辞典』収録のコラムより ~

第11回 手の動きで測る調味料の使用量の目安

料理のレシピを見ると、調味料の使う量は「砂糖大さじ1杯」とか「酒1カップ」のように、しばしば計量器を使って示されています。そのような場合、調味料の使用量で戸惑うことはありませんが、「塩ひとつまみ」とか「パン粉ひとにぎり」、「ゴマ油ひとたらし」のように目安が書かれていてどれくらいの分量なのかピンとこないことがあります。

このような調味料の使用量の目安は、調理をする人の手の動きを基準にして与えられています。例えば「ひとつまみ」は、人差し指と中指、そして親指の間に一度に軽く挟み込める分量の目安で、塩なら1g弱。「ひとにぎり」は人差し指から小指までの4本の指を閉じて軽くすくい上げられる分量で、人によって手の大きさが異なりますが、塩ならおよそ40~50g程度です。「ひとたらし」は油などの入った容器を1秒程度傾けて出る量、およそ5ml程度。「ペッパーソース1ふり」では、ペッパーソースの容器を逆さに振って出る量、1~2滴が目安です。「コショウ1ふり」は、ペッパーミルで1往復挽(ひ)いた量、または蓋(ふた)に10個程度の穴が開いたコショウ瓶を1~2回振って出る量が目安です。

著者:飯田朝子(いいだあさこ)

東京都生まれ。東京女子大学、慶應義塾大学大学院を経て、1999年、東京大学人文社会系研究科言語学専門分野博士課程修了。博士(文学)取得。博士論文は『日本語主要助数詞の意味と用法』。現在は中央大学商学部教授。2004年に『数え方の辞典』(小学館)を上梓。主な著書に、『数え方もひとしお』(小学館)、『数え方でみがく日本語』(筑摩書房)など。

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