表記

[1] 漢字表記

  1. 見出しに当てられる漢字表記を【 】の中に示した。
  2. 漢字の字体はJIS漢字コード第1水準漢字および第2水準漢字を基本とした。常用漢字は内閣告示の字体によったが、一部デザインの差異として許容されている字体はその字体を使った。繰り返し記号「々」などは原則的に用いていない。
    はく‐せい 【剥製】
    でき‐あい 【溺愛】
    もり‐おうがい 〔‐オウグワイ〕 【森鴎外】
    かんかん‐がくがく【××××諤】
  3. ひらがな・かたかな、またローマ字で書く部分を含む語は、それらを含めて示した。
    ごった‐に【ごった煮】
    と‐がき【ト書(き)】
    エックス‐せん【X線】
  4. 漢字表記が二つ以上考えられる場合は、原則として広く用いられるものを先に掲げた。
    あか・い【赤い/紅い】
    ほり【堀/×濠/×壕】
  5. 意味による漢字の使い分けが明確な語は、項目を別にした。また、同一項目内でも、ある特定の意味について用字が慣用化されている場合には、その語義区分の初めに( )でその用字を示した。
    あかし【灯】《動詞「明かす」の連用形から》
    あかし【証】《「灯(あかし)」と同語源》
    か・く【書く/描く/画く】 (書く)… (書く)… (描く・画く)…
    か・ける【掛ける/懸ける】1(「架ける」とも書く)
  6. 作品名などでは、その原題や邦題の表記を示した。
    あいびき〔あひびき〕【あひゞき】
    ベニスのしょうにん〔‐のシヤウニン〕【ベニスの商人】 《原題The Merchant of Venice》

[2] 常用漢字

  1. 見出しに相当する漢字で、常用漢字表にない漢字には「×」、常 用漢字音訓表にない読みの場合には「」を左肩に付した。
  2. 常用漢字表の「付表」に掲げる語は、常用漢字に準じて扱った。
  3. 固有名詞、また中国語・朝鮮語など外来語の漢字表記には常用漢字の基準は適用せず、「×」「」の類は付さないこととした。
    いかるが【斑鳩】
    ギョーザ【餃子】《中国語》
    チョンガー【総角】《朝鮮語》
  4. 国語審議会報告や、法令用語、公用文の書き表し方などで、慣用として認められるものを多く採用した。
    にっ‐しょく【日食/日×蝕】
    き‐りつ【規律/紀律】
  5. 漢字熟語に和語を当てた、いわゆる熟字訓は、常用漢字表の「付表」にあるものには「」、ないものには「」によって、そのまとまりを示した。
    お‐じ〔をぢ〕【伯父/叔父】
    あき‐なす【秋茄子】

[3] 送りがな

  1. 送りがなは、内閣告示『送り仮名の付け方』によることを原則とした。古語についてもこれに準じたが、仮名遣いは歴史的仮名遣いを用いた。
    かま・える〔かまへる〕【構える】
    おもい‐かま・う〔おもひかまふ〕【思ひ構ふ】
  2. 省略することが許容されているものには当該のかなを( )で囲み、補った形が許容されているときには語全体を〔 〕で囲って示した。
    いい‐おと・す〔いひ‐〕【言(い)落(と)す】
    おこな・う〔おこなふ〕【行う〔行なう〕】
  3. 専門的な用語については、その分野などで慣用とされている書き表し方によった。
    とりもどし‐けん【取戻権】
    あずかり‐どころ〔あづかり‐〕【預所】
    さし‐じきい〔‐じきゐ〕【指敷居/差敷居】

[4] 外来語

  1. 外来語については、日本に直接伝来したと考えられる原語を【 】内に掲げ、その言語名を付記した。ギリシャ語・ペルシア語・ロシア語などはローマ字綴りに翻字して掲げた。また、英語の場合は、原則として言語名の付記を省略した。
    ウオツカ【ロシア vodka】
    ランプ【オランダ lamp】
    アーケード【arcade】
  2. 地名・人名などの固有名詞には、原則として言語名は記さなかった。ただし、現地での呼称とは異なる地名や、普通名詞などと熟した呼称には、言語名を記すものもある。
    チャーチル【Winston Leonard Spencer Churchill】
    イギリス【ポルトガル Inglêz】
    エコール‐ド‐パリ【フランス École de Paris】
  3. 外国人で同姓の人名が複数あるときには、「親子」「兄弟」「夫婦」「王位」などの繋がりのある人名を一つの見出しにまとめた。
    ブッシュ 【Bush】1(George Herbert Walker ~)…1(George Walker ~)…
  4. 漢字を当てる慣習のある外来語については、一般的な語に限り、原綴りの前に掲げた。それ以外のものについては必要に応じて補説として記すようにした。
    ガス【瓦斯】【オランダ gas】
    カナリア【ポルトガル canaria】…[補説] 「金糸雀」とも書く。
  5. 原語音から著しく転訛した語や、外国語に擬して日本でつくったいわゆる洋語(和製語)には、【 】に綴りを記さず、語義解説の《 》内でその成り立ちを示した。
    カレー‐ライス 《curry and riceから》
    ハイ‐ティーン 《 high+teen》…[補説] 英語ではlate teens
  6. ローマ字略語は、【 】にローマ字を示し、さらにもとになった綴りを《 》に記した。
    アイ‐エヌ‐エス 【INS】 《information network system》
    ナトー 【NATO】 《North Atlantic Treaty Organization》

[5] 歴史的仮名遣い

  1. 見出しの仮名遣いと異なる歴史的仮名遣いは、見出しのあとの〔 〕に記した。その際、「‐」や「・」「〓」は省略した。
    あい‐しらい〔あひしらひ〕
    おおき・い〔おほきい〕【大きい】
    きら〓う〔きらふ〕【霧らふ】
  2. 見出しに語構成を示す「‐」が入るものは、その単位で分けて考え、歴史的仮名遣いが見出しの仮名遣いと一致する部分は省略して「‐」で示した。
    にわ‐の‐おしえ〔には‐をしへ〕【庭の訓】
    じょう‐にん 〔ジヤウ‐〕 【常任】
  3. 歴史的仮名遣いは、和語はひらがな、漢語はかたかなで示すことを原則とした。
    きのう〔きのふ〕【昨日】
    い‐にょう 〔ヰネウ〕 【囲×繞】
  4. 漢字表記が複数あり、それぞれの歴史的仮名遣いが異なるときは、漢字表記のあとに別々に示すようにした。
    こう‐ほう 〔クワウ‐|コウ‐〕 【広報/×弘報】
  5. 同じ漢字表記でも、語義の違いに対応して歴史的仮名遣いが異なるときは、それぞれの語義区分の冒頭に示すようにした。
    こう‐どう【講堂】 (カウダウ) (コウダウ)
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