タイトル一覧

88 件

41  新古今和歌集
(しんこきんわかしゅう)
源通具、藤原定家、寂蓮ほか編
繊細で優雅な調べ――源平の争乱のさなかに編まれた勅撰集
後鳥羽院の命によって編まれた、第八番目の勅撰和歌集。撰者は源通具(みちとも)、藤原有家(ありいえ)、藤原定家、藤原家隆(いえたか)、藤原雅経(まさつね)、寂蓮(じゃくれん)。優雅で繊細な調べ、耽美的な歌風は「新古今調」といわれ、万葉調・古今調と並ぶ「三大歌風」のひとつとして尊重された。歌数約2000首。代表歌人は西行や慈円、藤原良経など。
[鎌倉時代(1205年成立)][歌集(和歌)]
《校注・訳者/注解》 峯村文人
42  方丈記
(ほうじょうき)
鴨長明
人の世の無常を流麗な文体で記す、中世を代表する随筆
〈ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず〉の書き出しで有名な、鎌倉時代の仏教的随筆。50歳のころに出家した鴨長明が都(京都)の郊外(日野山)の庵に隠棲し、そこで体験したことをつづったもの。世の無常さ、庵での日常、天災(大火、辻風、大地震など)や飢饉、遷都などが、和漢混交文で簡明に書かれている。一丈四方(方丈)の狭い庵を結んだことから、「方丈記」という。
[鎌倉時代(1212年成立)][随筆]
《校注・訳者/注解》 神田秀夫
43  徒然草
(つれづれぐさ)
卜部兼好(吉田兼好)
心に浮かぶままを簡潔につづった鎌倉時代末期の名随筆
〈つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を〉思いつくまま書き記したという卜部兼好(うらべかねよし)による随筆。江戸時代になって広く読まれるようになり、吉田兼好という俗称が一般的になった。全244段で構成され、無常観に基づく人生観、世相観、趣味などが、切れのいい和漢混交文と和文で記される。『枕草子』、『方丈記』と並び、「日本三大随筆」のひとつ。
[鎌倉時代(1330~31年ごろ成立か)][随筆]
《校注・訳者/注解》 永積安明
44  正法眼蔵随聞記
(しょうぼうげんぞうずいもんき)
孤雲懐奘
鎌倉仏教のひとつ、曹洞宗の開祖・道元の法語を平易にまとめる
中国(宋)での修業を終え、悟りを開いた道元は、最初の曹洞禅の道場を京都深草の興聖寺に開く。そこで語られた法語を、弟子の孤雲懐奘(こうんえじょう)が聞くに随(したが)って筆録したもので(ゆえに「随聞記」)、仏道修行についての心構えや覚悟が、平易に説かれている。懐奘はのちに道元のあとを受け、曹洞宗の本山・永平寺の二世となった。
[鎌倉時代(1235~38年ごろ成立)][法語集(仏書)]
《校注・訳者/注解》 安良岡康作
45  歎異抄
(たんにしょう)
作者未詳
浄土真宗の開祖・親鸞の「悪人正機説」の教えを説く
親鸞の死後、親鸞の意図に沿わない信徒たちを見て嘆いた直系の弟子が、親鸞の本意を改めて語ろうとした。〈善人なほもつて、往生を遂ぐ。況んや、悪人をや〉(善人でさえやはり、往生を果すのだ。まして、悪人は言うまでもないことだ)の一文は特に有名。作者は、親鸞に師事した唯円といわれる。しばらく禁書扱いされていたが、今では浄土真宗の重要な聖典のひとつ。
[鎌倉時代(1288年ごろ成立)][法語集(仏書)]
《校注・訳者/注解》 安良岡康作
46  平家物語
(へいけものがたり)
作者未詳
平清盛を中心とした平家一門の栄枯盛衰を描く軍記物語
〈祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常の響あり……〉の書き出しで始まる、全12巻の軍記物語。1180~1184年に展開された源平合戦の描写を軸に、平清盛を中心とした平家一門の興亡を、仏教的無常観に基づき叙事詩的に記す。平曲として琵琶法師によって語られた。信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)作との説があるも、作者、成立年ともに未詳。
[鎌倉時代(13世紀前半ごろ成立)][軍記]
《校注・訳者/注解》 市古貞次
47  建礼門院右京大夫集
(けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう)
右京大夫
平家の恋人との恋と別離を詠んだ、追慕の歌
高倉天皇の中宮、建礼門院(平清盛の娘の平徳子)に仕えた女房、右京大夫の私家集。〈ただ、あはれにも、悲しくも、何となく忘れがたく覚ゆることども〉を、約360首の和歌に詠んで年代順に詞書とともに、日記的におさめた。右京大夫は平家嫡流の平重盛の子、資盛(すけもり)と恋に落ちるが、資盛は源平の合戦で戦死。かつての争乱の時代を、恋愛と別離を軸に回顧する。
[鎌倉時代(1232年ごろ成立)][歌集(私家集)]
《校注・訳者/注解》 久保田 淳
48  とはずがたり
(とわずがたり)
後深草院二条
後深草院の寵を受けつつ奔放な愛に生きた女性の自伝的日記
後の南北朝の対立の萌芽が出始めていた頃、14歳でその一方の側の後深草院の寵愛を受けた女性――後深草(ごふかくさ)院二条が、深草院の寵愛を受けながら廷臣や高僧とも関係を結ぶ男性遍歴や華やかな宮廷生活を描いた前編と、31歳で出家し、諸国行脚の旅に出た後編からなる。中世女流日記文学の最高傑作と評価が高く、資料性にも優れる。
[鎌倉時代(1306~13年ごろ成立)][日記]
《校注・訳者/注解》 久保田 淳
49  中世日記紀行集
(ちゅうせいにっききこうしゅう)
阿仏尼、今川了俊、正徹、宗長、細川幽斎ほか
鎌倉・室町時代を代表する日記紀行文学の名作集
京都・鎌倉間の旅を中心に描く、鎌倉時代に成立した紀行『海道記』、『東関紀行』、『信生法師日記』、『春の深山路』、『十六夜日記』、宮中の行事を記した『弁内侍日記』、14世紀後半から16世紀後半に成立した紀行、今川了俊の『道行きぶり』、『なぐさみ草』、『覧富士記』、宗長の『東路のつと』、『吉野詣記』、『九州道の記』、『九州の道の記』の全13編を収録する、日記紀行文学の名作集。
[鎌倉時代~安土桃山時代][日記紀行]
《校注・訳者/注解》 長崎 健 外村南都子 岩佐美代子 稲田利徳 伊藤 敬
50  中世和歌集
(ちゅうせいわかしゅう)
西行、源実朝、藤原定家ほか
西行から松永貞徳まで約200歌人の秀歌約1300首をおさめる
西行や正徹(しょうてつ)、藤原定家や京極派の歌人などの、中世を代表する和歌をおさめる。収録する和歌集(部分収録)は、鎌倉3代将軍源実朝の私家集『金槐和歌集』、勅撰集の『千載和歌集』(7番目)、『新勅撰和歌集』(9番目)、『続後撰和歌集』(10番目)、『玉葉和歌集』(14番目)、『風雅和歌集』(17番目)、『新続古今和歌集』(21番目)、準勅撰集の『新葉和歌集』、細川幽斎の家集『衆妙集』など。
[鎌倉時代~江戸時代前期][歌集(和歌)]
《校注・訳者/注解》 井上宗雄
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