タイトル一覧

88 件

51  宇治拾遺物語
(うじしゅういものがたり)
作者未詳
鎌倉時代の生活がうかがえる、笑いや恋愛、怪異を詰め込んだ説話集
宮廷人から庶民に至るまで幅広い階層の話を、ユーモラスに生き生きと伝える。全197話。「鬼に瘤取らるる事」(こぶとり爺さん)、「雀報恩の事」(舌切り雀)、「長谷寺参籠の男、利生にあづかる事」(わらしべ長者)のように昔話の元となったり、「鼻長き僧の事」(鼻)、「利仁、芋粥の事」(芋粥)など芥川龍之介の短編の元となったりと、時代を超えて読み継がれている。編者不詳。
[鎌倉時代(1213~21年ごろ成立)][説話]
《校注・訳者/注解》 小林保治 増古和子
52  十訓抄
(じっくんしょう)
作者未詳
逸話・文献をもとに十の徳目=処世術を説く鎌倉時代の説話集
「人に恵(めぐみ)を施すべき事」、「人の上を誡(いまし)むべき事」、「朋友(ほういう)を撰(えら)ぶべき事」「思慮を専らにすべき事」、「諸事を堪忍すべき事」など、現代にも通ずる10項目の処世術が説話を通して紹介される。年少者に向けて書かれており、内容は具体的で実践的。詩歌管絃の話やユーモア話など佳話が多い。編者は未詳だが、菅原為長説と六波羅二臈左衛門入道説がある。
[鎌倉時代(1252年成立)][説話]
《校注・訳者/注解》 浅見和彦
53  沙石集
(しゃせきしゅう)
無住道暁
中世の庶民生活や地方の珍話、滑稽な人間模様を描く仏教説話集
全10巻からなる鎌倉時代の仏教説話集。和歌説話、動物説話、因果応報説話、笑話、艶話、世間話など題材は多彩で、地方の珍話など実際に取材した話も数多く、地方や庶民の生活が活写される。仏教論理を「砂や石」(=沙石)のような卑近な例えで説くという意味で、「沙石集」。著者は臨済宗の僧、無住道暁(無住一円)。1279年に書き始め4年後に成立。以後、改訂が繰り返された。
[鎌倉時代(1283年成立)][説話(仏教説話)]
《校注・訳者/注解》 小島孝之
54  曾我物語
(そがものがたり)
作者未詳
幼くして父を殺された曾我兄弟の悲しい仇討ちの物語
曾我祐成(すけなり、幼名・一万)と曾我時致(ときむね、幼名・箱王)の兄弟が、源頼朝による富士の巻狩りの際に父親の仇・工藤祐経(すけつね)を討った実際の仇討ち事件を元にする、一大軍記物語。物語では、曾我兄弟の生い立ちから、仇討ちまでの18年間の苦難、兄弟が倒れてからの母の悲しみが描かれる。後世の曾我物の題材となった。曾我物語の発祥をめぐる民俗学的研究も盛ん。
[鎌倉末期~南北朝時代][軍記]
《校注・訳者/注解》 梶原正昭 大津雄一 野中哲照
55  太平記
(たいへいき)
作者未詳
鎌倉末期から南北朝時代の約50年間の動乱を描いた軍記物語
鎌倉末期、後醍醐天皇の鎌倉幕府倒幕計画から南北朝中期(足利義満の時代)までの約50年間の争乱を、和漢混交文でいきいきと描いた、全40巻の軍記物語。軍記物最大の長編。政治や社会に対する批判も縦横に描かれる。謡曲、浄瑠璃、草双紙類などのちの作品にも影響を与えた。成立には、僧の玄慧(げんね)や恵鎮(えちん)が関わったとされ、小島法師の作とも伝えられるが未詳。
[南北朝時代(1368~75年ごろ成立)][軍記]
《校注・訳者/注解》 長谷川 端
56  謡曲集
(ようきょくしゅう)
観阿弥、世阿弥、金春禅竹ほか
世界でもっとも長い演劇である「能」の総合的な手引き書
「謡曲」とは、観阿弥、世阿弥らによって室町時代に完成された能楽の詞章のこと。高砂(たかさご)などの「脇能」(初番目物、神)、八島(やしま)などの「修羅物」(二番目物、男)、熊野(ゆや)などの「鬘物」(三番目物、女)、西行桜(さいぎゃうざくら)などの「四番目物」(雑物、狂)、鵺(ぬえ)などの「切能」(五番目物、鬼)約80の代表的な謡曲を収録。上演時の各流派の舞台上の動きも解説。
[南北朝時代~室町時代末期][能狂言]
《校注・訳者/注解》 小山弘志 佐藤健一郎
57  狂言集
(きょうげんしゅう)
作者未詳
笑いの芸能として室町時代に成立し発展した狂言
能と深い関係を持ち、南北朝時代に発生した中世的庶民喜劇、狂言。「脇狂言」の末広かり、松楪(まつゆずりは)、「大名狂言」の粟田口(あわたぐち))、「小名狂言」の素袍落(すおうおとし)、附子(ぶす)、「聟女狂言」の貰聟(もらいむこ)、「鬼山伏狂言」の朝比奈、「出家座頭狂言」の宗論、「集(あつめ)狂言」の蜘盗人(くもぬすびと)など、全38番をおさめる。狂言絵や舞台写真、演出面の詳注もあり。
[南北朝時代~江戸時代][能狂言]
《校注・訳者/注解》 北川忠彦 安田 章
58  連歌集
(れんがしゅう)
宗祇、宗長、里村紹巴ほか
鎌倉から江戸初期にかけて流行した座の文学、連歌
連歌は和歌から派生し中世に広く流行した。短歌の上の句と下の句を交互に複数人で詠む。南北朝時代の『文和(ぶんな)千句第一百韻』、宗祇(そうぎ)、肖柏(しょうはく)、宗長(そうちょう)による『水無瀬三吟百韻(みなせさんぎんひゃくいん)』や『湯山三吟百韻』、室町末期の連歌師の谷宗養(そうよう)と里村紹巴(じょうは)による『宗養紹巴永原百韻』など、7作品をおさめる。
[南北朝時代~室町時代末期][連歌・俳諧]
《校注・訳者/注解》 金子金治郎
59  俳諧集
(はいかいしゅう)
松永貞徳、井原西鶴、与謝蕪村ほか
井原西鶴や与謝蕪村らが言葉と戯れる、江戸の俳諧
俳諧はもともと「滑稽な連歌」だったが、15世紀以降連歌から独立。江戸時代に入り松永貞徳を盟主とする貞門(ていもん)の俳諧が全国的規模で広がった。貞門による『哥(うた)いづれの巻』(貞徳翁独吟百韻自註)、井原西鶴による『花にきてやの巻』(西鶴大句数)、与謝蕪村と高井几董(きとう)による『牡丹散ての巻』(もゝすもゝ)など10作品を収録。
[江戸時代][連歌・俳諧]
《校注・訳者/注解》 暉峻康隆 雲英末雄 加藤定彦
60  義経記
(ぎけいき)
作者未詳
日本歴史上最大の悲劇のヒーロー、九郎判官義経の一代記
源義朝(よしとも)の末子として鞍馬(くらま)寺に預けられた源義経(幼名・牛若)の成長から、弁慶の物語、吉野潜行、奥州落ち、奥州平泉での衣川合戦まで、九郎判官(くろうほうがん)義経の悲劇的な生涯を、伝説や逸話を交えて語る。全8巻の軍記物語。「判官物語」、「義経物語」、「牛若物語」、「よしつね記」ともよばれる。成立年、作者ともに未詳。
[室町時代前期~中期][軍記]
《校注・訳者/注解》 梶原正昭
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