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捜神記

ジャパンナレッジで閲覧できる『捜神記』の東洋文庫・日本大百科全書・集英社世界文学大事典のサンプルページ

東洋文庫
捜神記
そうじんき
東洋文庫10
干宝 竹田晃訳
作者は4世紀半ば,東晋の歴史家で,本書は民間伝説,名士の逸話などを古い書物から抄録したもの。志怪小説とよばれる怪異の記録中もっとも叙述にすぐれ,中国小説の祖とされる。本邦初の全訳。

【閲覧画面サンプル】
捜神記 巻一 1 神農 全体

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捜神記 巻一 1 神農 拡大

【目次】
表紙
(扉)
捜神記原序
巻一
1 神農
2 雨神
3 繳父
4 寧封子
5 ふしぎな松の実
6 彭祖
7 師門
8 木彫りの羊
9 王子喬
10 冠先
11 琴高
12 陶安公
13 石を穿って仙道に入る
14 魯少千
15 八人の老人
16 冥土の父母
17 ふしぎな鴨
18 薊子訓
19 乞食小僧
20 平常生
21 左慈
22 于吉の復讐
23 変幻自在
24 徐光
25 変化の術
26 神符の秘法
27 ふしぎな蚕
28 董永とその妻
29 鉤弋夫人
30 杜蘭香
31 成公智瓊
巻二
32 にせの化物を退治した話
33 成都の大火
34 術くらべ
35 趙昞の祠
36 徐登と趙昞
37 東海君
38 流血の惨事
39 失せた神通力
40 謝糺
41 奇術
42 扶南王
43 宮中の行事
44 招魂
45 死んだ妻をたずねた話
46 試された男
47 巫女の観察
48 夏侯弘
巻三
49 七個の璧
50 霊妙な膏薬
51 許季山の易断
52 出世の予言
53 家つきの妖怪
54 北斗星と南斗星
55 二人の死骸
56 井戸のなかの亡者
57 淳于智の鼠退治
58 桑の木に掛けた鞭
59 狐が鳴いた時
60 ふしぎな猿
61 小豆の精
62 生き返った馬
63 妖蛇のたたり
64 白牛現わる
65 三つの予言
66 亡夫の明察
67 ふしぎな皮袋
68 ぶち犬の効験
69 足にはいりこんでいた蛇
70 のどにつまっていた蛇
巻四
71 風神・雨神
72 渭水の女
73 泰山神の娘
74 泰山府君
75 河伯
76 河伯の娘と結婚した男
77 華山神の使者
78 盧山の神
79 盧山神の娘
80 孤石廟
81 宮亭廟
82 驢鼠
83 清洪君
84 黄石公
85 樊道基
86 降って来た神
87 火事の予告
88 竈の神
89 膏糜
90 ふしぎな石
91 神になった男
巻五
92 神になった蒋子文
93 蒋侯神のお召し
94 蒋侯廟の神像
95 神に愛された女
96 神助
97 嫁の神様
98 赤い筆
99 冥土の使者
100 李の種子
101 湧き出した井戸
巻六
102 ものの変化と吉兆・凶兆
103 山が動けば
104 亀に毛が、兎に角が生えれば
105 馬が狐に化ければ
106 いさごむしの襲来
107 土地の異変
108 多産
109 竜の誕生
110 公子の亡霊
111 蛇が喧嘩をすれば
112 竜が喧嘩をすれば
113 柱にまきついた蛇
114 馬の怪異
115 女が男に変れば
116 五本足の牛
117 十二人の大男
118 井戸のなかの竜(その一)
119 馬に角が生えれば
120 犬に角が生えれば
121 人間に角が生えれば
122 犬が豚と交われば
123 烏と鵲が喧嘩をすれば
124 奇形の牛(その一)
125 城外の蛇と城内の蛇
126 鼠が踊れば
127 大石が立てば(その一)
128 木の葉に現われた文字
129 冠をかぶった犬
130 鶏の怪異
131 人事のうらにひそむもの
132 木の葉の怪異
133 倒れた木がふたたび立てば
134 鼠が木に巣をかければ
135 犬の怪異
136 鳥が巣を焼けば
137 大魚が現われれば
138 木の枝の怪異
139 宮中の馬に角が生えれば
140 燕が雀を生めば
141 三本足の馬
142 木が蘇生すれば
143 泣いた胎児
144 西王母の祭り
145 男が女に変れば(その一)
146 死者が蘇生すれば(その一)
147 奇形が象徴するもの
148 三本足の烏
149 宮中に蛇が現われれば
150 肉が空から降れば
151 亡国の装い(その一)
152 牛から生まれた鶏
153 霊帝の園遊
154 長い上衣と短い袴
155 妻が夫を食えば
156 壁のなかの人
157 木の怪異
158 おんどりに変っためんどり
159 頭が二つ(その一)
160 白衣の大男
161 草の怪異
162 頭が二つ(その二)
163 雀の首
164 魁櫑と挽歌
165 北邙山
166 死者が蘇生すれば(その二)
167 男が女に変れば(その二)
168 娘の予言
169 木が血を流せば
170 鵲巣鳩居
171 ふしぎな馬
172 巨大な雛
173 大木が折れれば
174 大嵐が吹けば
175 五穀の変種
176 大石が立てば(その二)
177 死者が墓から出て来れば
178 上厚下薄
巻七
179 馬の紋様の石
180 亡国の装い(その二)
181 胡の料理
182 鼠に変った蟹
183 井戸のなかの竜(その二)
184 二本足の虎
185 もの言う死牛
186 屋根の上の鯉
187 靴の型
188 縛り髻(その一)
189 晉世寧
190 毛織物の服
191 折楊柳
192 馬に角が生えれば(その二)
193 婦人の装飾品
194 涙を流した鐘
195 一人両性
196 男に変った娘
197 子を背負う大蛇
198 町に血が流れれば
199 霊神の怒り
200 杖の流行
201 乱痴気騒ぎ
202 石の襲来
203 宮中に現われた男
204 牛がものを言えば
205 ふしぎな草履
206 光りを放つ戟
207 妾の子
208 人間が異種の子を生めば
209 犬がものを言えば
210 蝘鼠
211 異様な木
212 豚が人の子を生めば
213 生箋のひとえ物
214 無顔〓
215 奇形の双生児
216 冤罪に陥れたたたり
217 奇形の牛(その二)
218 天変地異
219 奇形の牛(その三)
220 奇形の馬
221 異様な女
222 ふしぎな火事
223 縛り髻(その二)
224 儀杖に花が咲けば
225 羽扇
226 木のうろの蛇
巻八
227 舜帝
228 湯王の雨乞い
229 太公望
230 武王の威光
231 劉邦興る(その一)
232 劉邦興る(その二)
233 陳宝祠
234 四百年後の予言
235 火星人の少年
236 神の予言
巻九
237 四つ児の誕生
238 二匹の赤い蛇
239 石に変った鳥
240 張氏の帯留め
241 ふしぎな老婆
242 戸外の声
243 鵩鳥の賦
244 犬に噛み殺された鳥
245 公孫淵の死
246 諸葛恪の死
247 豚肉を食う生首
248 行方不明になった賈充
249 神との約束
250 邸内の血
巻十
251 天にのぼった夢
252 月の夢太陽の夢
253 三本の禾の夢
254 天から銭を借りた夢
255 蟻の穴の夢
256 不思議な着物
257 さそりの夢
258 太守の妻の夢
259 亡帝の怒り
260 北斗門の馬
261 二人同夢
262 叔父の病気
巻十一
263 誠意は石をも貫く
264 弓の名人
265 あおうみがめ退治
266 首の仇討
267 首無し大守
268 返された贈り物
269 碧玉に化した血
270 東方朔
271 至誠天に通ず
272 いなご退治
273 いなごと県知事
274 白虎の墓
275 川の中のふしぎな木
276 曽子の孝心
277 周暢の真心
278 真冬の鯉
279 跳ね出た大魚
280 楚僚継母を救う
281 すくもむし
282 にしき蛇の肝
283 子を捨てて母を養う
284 掘り出した粟
285 玉田
286 虎に噛まれた夢
287 温い席
288 涙で枯れた木
289 白鳩郎
290 孝女のたたり
291 孝女の奇蹟
292 命を捨てて姑を救う
293 病にうち勝った兄弟愛
294 相思樹
295 水になった子供
296 望夫岡
297 追い出された嫁
298 死体と話した長官
299 死友
巻十二
300 変化の摂理
301 賁羊
302 地中の犬
303 山中の怪
304 慶忌
305 雷神
306 ろくろ首
307 虎に化けた亭長
308 猳国
309 刀労鬼
310 冶鳥
311 人魚
312 不吉な泣き声
313 山都
314 蜮
315 鬼弾
316 みょうがのききめ
317 犬蠱
318 缸のなかの蛇
巻十三
319 霊泉
320 山を裂く
321 四つの鑊
322 樊山
323 洞穴の水
324 湘江の洞穴
325 亀化城
326 城門の血
327 馬の足跡
328 劫火の名残り
329 長寿の家
330 呉王の膾余
331 長卿
332 飛び帰る銭
333 蜾〓
334 木蠧
335 針鼠
336 火浣布
337 陽燧と陰燧
338 焦尾琴
339 蔡邕の竹笛
巻十四
340 蒙雙氏
341 蛮夷の起源
342 夫餘王東明
343 鵠蒼
344 虎に育てられた子供
345 野猫と鸇に育てられた子供
346 羌族の英雄
347 蛇の孝心
348 城を築いた蛇
349 羽衣の人
350 馬の恋
351 月の精
352 媚草
353 鶴の夫婦
354 鳥の女房
355 亀に変った母親(その一)
656 すっぽんに変った母親
357 亀に変った母親(その二)
358 老人の怪
巻十五
359 生き返った許婚(その一)
360 生き返った許婚(その二)
361 冥土の縁
362 冥界との交流
363 速足の男
364 天界の剣
365 天の酒倉の役人
366 「司令官殿が縛られる!」
367 死神の手先き
368 二度死んだ男
369 金の輪
370 漢の官女
371 墓から出て来た女
372 墓に閉じこめられた女中
373 馮貴人
374 豪華な墓
375 白狐のたたり
巻十六
376 疫病神
377 挽歌
378 幽霊は存在するか
379 幽霊は実在した
380 泰山の知事
381 孤竹君
382 他郷の亡骸
383 水に濡れた棺
384 幽霊の訴え
385 曹公の船
386 帰って来た亡者
387 顔の黒点
388 幽鬼の襲来
389 琴を弾く幽鬼
390 孫と化物
391 酔った幽霊
392 血が通った木馬
393 幽霊を売った男
394 夫差の娘
395 墓のなかの女王(その一)
396 墓のなかの女王(その二)
397 幽婚
398 宿場の怪
399 死女の傷
巻十七
400 漢直帰る
401 大志貫徹
402 妻の釵
403 蘇家の怪
404 盗まれていた膏薬
405 手におえぬ化物の話
406 夜道の怪
407 度朔君
408 竹のなかの福の神
409 白髪の化物
410 服留鳥
411 山頂の果実
412 脳のなかの蛇
巻十八
413 枕としゃもじの怪
414 杵の怪
415 木から出た牛
416 樹神の助け
417 木の怪退治
418 煮て食べた木の精
419 陸上を走った船
420 客に化けた古狸
421 千年の狐
422 誤って父を殺した話
423 畔道の女
424 承塵の上の神
425 消えた下男
426 大胆な男
427 頭と足をとり違えた化物
428 狐博士
429 鹿の前脚
430 堤防の娘
431 消えた羊
432 白犬のいたずら
433 酒屋の老犬
434 門前の役人
435 怪異に動じない人
436 追っ来た女
437 鼠の予言
438 蠍と雄鶏と雌豚
439 豚の府君と狸の部郡
巻十九
440 大蛇を退治した娘
441 司徒府の蛇
442 蛇の訴訟
443 川の中の女
444 亀と鰐の怪
445 孔子と大鯰
446 小人の葬列
447 千日の酒
448 運命の神
巻二十
449 竜の恩返し(その一)
450 虎の恩返し
451 鶴の恩返し
452 黄雀の恩返し
453 隋侯珠
454 亀の恩返し
455 竜の恩返し(その二)
456 蟻の恩返し
457 忠犬(その一)
458 忠犬(その二)
459 獄中の螻蛄
460 猿のたたり
461 鹿のたたり
462 蛇のたたり
463 蛇の仇討
464 繭のたたり
地図
解説
裏表紙


日本大百科全書(ニッポニカ)

捜神記
そうじんき

中国、六朝 (りくちょう)時代の志怪 (しかい)書。20巻。東晋 (とうしん)の歴史家干宝 (かんぽう)(317ころ在世)の著。彼は当代一流の学者・文章家であったが、超自然的な摂理の虚妄でないことを明らかにしようとして本書を著した。当時これに類する志怪書が数多く著されたが、なかでも『捜神記』は、比較的初期のもので、文章も優れ、神仙、方士 (ほうし)、占卜 (せんぼく)、風神、雷神など天地の神々、吉兆、凶兆、孝子烈女、妖怪 (ようかい)、異婚異産、死者の再生、幽鬼幽界、動物の報恩復仇 (ふっきゅう)など、内容も多彩で、中国の説話の宝庫であり、また、唐代の伝奇など、後世の小説に題材を提供している点で、説話学や文学史上高く評価される。原テキストは失われ、現存のテキストは、明 (みん)の万暦年間(1573~1619)の刊行である。八巻本も伝えられるが、20巻本のほうが原著のおもかげを、より色濃く伝えている。

[竹田 晃]



デジタル版 集英社世界文学大事典

捜神記』 【そうじんき】
中国
中国,六朝(りくちよう)志怪小説集。東晋(とうしん)干宝の著。『隋(ずい)書』『旧唐書(くとうじよ)』の経籍志,『新唐書』芸文(げいもん)志ではいずれも30巻と記載されているが,現在では明(みん)代に編まれた20巻本と8巻本とが伝えられている。この両種のテクストは別系統のものと見られるが,20巻本の方が干宝の原著の形をより色濃くとどめていると判断される。著者干宝は東晋王朝に仕えた歴史家で,晋朝の歴史『晋紀』を著したが,彼はもともと陰陽術数を好み,その身辺に起こった2つの不思議なできごとに触発されて,「神道の虚妄でないことを世に示そう」(『捜神記』自叙の語)としてこの書を著したという。この20巻に収められた話はすべて短編で合計464編,その内容は多種多彩であり,古くから伝えられていた説話の類い,著者と同時代の事件や有名無名の人物に関する超自然的な逸話,天地の神仙,水陸の精怪,占術・方術,吉兆・凶兆・夢兆,異婚・異産,幽鬼・冥界(めいかい),動物の恩返し・たたり,孝子烈婦の至誠の起こす奇跡等々が見られる。
捜神記』は,孔子以来の「怪力乱神を語らぬ」(『論語』)というたてまえが崩れた魏(ぎ)晋の風潮の中で,知識人が不可知の超自然的な領域に属する物事に強い関心を寄せるようになり,また仏教が盛んになるにつれて因果応報の観念が中国人の中に植えつけられるようになった,などの情況を基盤として数多く生まれた志怪書を代表する書である。文章も典雅であり,ここに挙げたような話の多くは,唐の伝奇小説に題材を提供するなど,後世の小説への影響も大きい。
(竹田 晃)
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23. 王船山詩文集 修羅の夢 36ページ
東洋文庫
呉の干将が雌雄の二剣を鋳、雄剣を呉王に献じ、雄剣は自ら蔵し、復讎のために備えた (『呉地記』)。『捜神記』の干将莫邪説話では、雌剣を楚王に献じたという。 ○摩娑 ...
24. 御伽物語(仮名草子集) 436ページ
日本古典文学全集
様子がわからず不安な気持をいう。晋の干宝撰『捜神記』に「朽葦之為〓蛬也」とある。「草庵諺解難注に晋干宝が捜神記を引て曰、朽葦為 ...
25. 御伽物語(仮名草子集) 552ページ
日本古典文学全集
大阪市の中央区と対岸の北区を結ぶ橋。「聞くもおそろし天満橋」(心中天の網島・橋尽くし)。晋の干宝撰『捜神記』巻十二に「千歳之狐起為〓美女 ...
26. 華(〓)画像
字通
柱上に十字形の横木をつけた標木。古くは軍門、墓門など、聖所に樹てた。桓表、和表ともいう。〔捜神記、十八〕時に燕の昭王の〓 ...
27. カイコ画像
世界大百科事典
ざまず)きて樹に拠って糸を欧(は)く〉とあり,カイコを女子に見たてている。これを原形として《捜神記》に見える太古蚕馬の神話となる。家に残された娘が,他郷に住む父 ...
28. 甲子夜話続篇 3 121ページ
東洋文庫
八月上庚の日、河に溺死たるを、天帝署して河伯とせるよし論たり。『魚竜河図』〔『史記』封禅書注所レ引〕『捜神記』『西渓叢語』『下学集』などの説はた鄭し。『准南子』 ...
29. かでん 李下(りか)
日本国語大辞典
顔のいい上にあんなにはねっかへりで、瓜田李下(クヮデンリカ)の嫌疑なんぞにかまはない処へ」*捜神記‐巻一五「懼〓獲 ...
30. 瓜田(かでん)李下(りか)
故事俗信ことわざ大辞典
が顔のいい上にあんなにはねっかへりで、瓜田李下(クヮデンリカ)の嫌疑なんぞにかまはない処へ」捜神記‐巻一五「懼獲瓜田李下之譏」 ...
31. か‐ひょう[クヮヘウ]【華表・花表】
日本国語大辞典
華表鶴驚声尚寒」*史記抄〔1477〕三・殷本紀「表とは昔は華表柱を立て此は誰閭ぢゃと知らするぞ」*捜神記‐巻一八「世伝、燕昭王墓前華表木、已経 ...
32. 〈華麗島〉台湾からの眺望 前嶋信次著作選 3 292ページ
東洋文庫
設けて、支那に於ける疽神の説明を試みてみるが、師の取扱ってみるものは三群より成ってみて、その第一は捜神記〔東晋の干宝編の志怪小説集〕にあるもの、第二は封神演義〔 ...
33. 〈華麗島〉台湾からの眺望 前嶋信次著作選 3 293ページ
東洋文庫
告類が無かったことは遺憾である。 次にドレー師の紹介した三群の疽神を挙げて見ると 第一群は、捜神記にあるもので、晴の高祖文帝の十一年(西暦五百九+一年)六月に空 ...
34. 漢書五行志 266ページ
東洋文庫
(1) 『捜神記』巻六(二十巻本)は、同文を引用したあと、「故に後ち哀帝崩じ、平帝没して王芥 は纂う」としめくくっている。 哀帝建平四年(前〇三)の四月、 ...
35. 干宝
日本大百科全書
また彼は生来陰陽術数を好み、怪異を語る風潮が流行するなかで、鬼神・怪異に関する説話や見聞を集めた『捜神記(そうじんき)』20巻を著した。この書は、内容も豊富で文 ...
36. 干宝
世界大百科事典
また《易》や《周礼》などの古典に注を付けた。しかし干宝の名が後世に記憶されるのは,《捜神記》30巻を著したことによってである。《捜神記》は,南北朝時代を通じて数 ...
37. かん‐ぽう【干宝】
日本国語大辞典
新蔡の人。元帝のとき著作郎となり、のち、散騎常侍に進む。著に歴史書「晉紀」二〇巻、神異小説「捜神記」二〇巻。生没年未詳。 ...
38. 干宝 【かん・ぽう/ガン・バオ】
世界文学大事典
品とされる『捜神記』を著した。『晋書』巻82の伝によれば,彼の身近に起こった2つの不思議な異変に触発されたのが執筆の動機であったという。その真偽はともかくとして ...
39. 鰐[〓][〓]画像
字通
(わに) 〔和名抄〕鰐 和邇(わに) 〔名義抄〕鰐 ワニ 鰐魚 がくぎよ わに。〔捜神記、二〕扶南王〓 ...
40. 顔氏家訓 2 106ページ
東洋文庫
都議(学生代表)が「蛇鱒は卿大夫(大臣と局長クラス)の服(制(服)の象なり」という次第である。『続漢書』と『捜神記』にも、このことを載せているが、肺何れも鱒字で ...
41. 顔氏家訓 2 107ページ
東洋文庫
『続漢書』と『捜神記』 『続漢書』は『晴書』経籍志に登録され、八十三巻、晋秘書監司馬彪撰と ある。今はその志だけが完本で残り、劉昭の注と共に現『後漢書』に合 ...
42. き‐ぜつ【棄絶】
日本国語大辞典
きっぱり捨てること。*英和外交商業字彙〔1900〕〈篠野乙次郎〉「Renunciation 棄絶。廃棄」*捜神記‐巻一五「含乃棄〓絶人事 ...
43. 騎馬民族史 1 正史北狄伝 212ページ
東洋文庫
比能はしばしば塞を款き、州に詣って貢献を奉った。 注四 『後漢書』孝安皇帝紀、元初六年七月の条に、「『捜神記』に曰く(中略)、その故城は今の朔 州也」と ...
44. 兄弟話
日本大百科全書
兄弟の対抗意識は、殺人事件の加害者と被害者にもなる。平安初期の『日本霊異記(りょういき)』や中国の『捜神記』にある「うたい骸骨(がいこつ)」の類話は、ともに兄弟 ...
45. 教坊記・北里志 190ページ
東洋文庫
ら、母虫の血と子虫の血を別々の銭に塗っておくと、片方を使ってもすぐに戻ってくる、という話が『捜神記』巻十三に見える。この話から、俗に銭を青峡と呼ぶ。(6) 熱起 ...
46. 今古奇観 3 明代短編小説選集 81ページ
東洋文庫
夏の有窮国の君主・葬の妻だったが、葬が西王母からもらった不死の薬を盗んで月に奔り、月の精になったという。『捜神記』『准南子』等に記されている。溜安 第二巻第十四 ...
47. 近世説美少年録 37ページ
日本古典文学全集
八「韓橛金竜城ヲ建ツ」による。原話は『新刻続編三国誌後伝』第四十回に存し、その源流の説話は『捜神記』十四にある(拙著『日本近世小説と中国小説』七〇ページ)。武光 ...
48. 近世説美少年録 260ページ
日本古典文学全集
青蚨虫の母子の血をとって、それぞれ銭に塗り、その片方を使うと、残った片方を慕って銭が飛び帰る(捜神記・十三)という話にもとづく。「子母」は、その故事をふまえた言 ...
49. 義経記 1 2ページ
東洋文庫
著裕校訂〈外国〉216唐代伝奇集123鸚鵡七十話〈インド風流諄〉6則天武后・筑i始皇帝と高漸離郷m捜神記 肝皿薔薇園〈イラン中世の教養物語〉輸全二巻  ...
50. ぎ‐けん【義犬】
日本国語大辞典
〔名〕主人思いの犬。忠義な犬。忠犬。*捜神記‐巻二〇「今紀南有〓義犬塚〓 ...
「捜神記」の情報だけではなく、「捜神記」に関するさまざまな情報も同時に調べることができるため、幅広い視点から知ることができます。
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うつほ物語(宇津保物語)(日本古典文学全集・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・国史大辞典)
平安時代の物語。題名は首巻の「俊蔭」の巻で、主人公の仲忠が母と杉の洞穴で生活したことによる。従来「宇津保」と書かれていたが、変体仮名の原漢字を用いたもので、題意からは「うつほ(ウツオ)」がよい。成立時代は円融朝(969~984)~
落窪物語(日本古典文学全集・日本大百科全書・世界大百科事典・国史大辞典)
〔一〕今は昔のこと、中納言である人で、姫君を大勢持っていらっしゃった方がおられた。長女や次女の君には婿を迎えて、それぞれ西の対、東の対に派手に住まわせ申しあげなさって、「三女、四女の君には裳着の式をして差し上げよう」と、大事にお世話なさる
唐物語(国史大辞典・世界大百科事典)
中国説話二十七篇を歌物語風に翻訳した物語。一冊。前田綱紀の手記『桑華書志』所収の『古蹟歌書目録』は『漢物語』として作者を藤原成範と伝える。これが『唐物語』を指す蓋然性は高く、院政期の成立と見てよい。各話は王朝物語にもしばしば引用される著名な人物が配される。
とりかへばや物語(国史大辞典・日本大百科全書・世界大百科事典)
平安時代末期の物語。運命のいたずらで女装、男装を余儀なくされた異腹の兄妹の物語。作者未詳。三巻三冊または四巻四冊。『とりかへばや』には古本と今本とがあり、古本は散佚、古本を改作した「今とりかへばや」が『とりかへばや』『とりかへばや物語』の名で現存する。
今鏡(日本大百科全書・世界大百科事典)
平安末期の歴史物語。1170年(嘉応2)成立説とそれ以後とする説とがあり、作者は藤原為経(寂超)説が有力。『大鏡』を受けて、1025年(万寿2)から1170年までの歴史を、座談形式を用い、紀伝体で叙述したもの。巻1~3は後一条天皇から高倉天皇までの帝紀、巻4~6は藤原氏
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