1. 鏡開き
日本大百科全書
ら転じたものか、むしろ仕事始めの意味に解する場合が多く、期日も2日や4日に行う例がある。現在鏡開きの日とされている11日も、商家の仕事始めにあたる蔵開きの日と一
2. 鏡開き
世界大百科事典
正月の鏡餅を下げ,砕いた小片を雑煮や汁粉に入れて食べる祝い。主として1月11日の行事。古くは1月20日に行われていたが,江戸時代に3代将軍家光の忌日が20日であ
3. かがみ‐びらき【鏡開】
日本国語大辞典
〔名〕(「開き」は「割り」の忌み詞)正月行事の一つ。正月に供えた鏡餠をおろし、二〇日の小豆粥(あずきがゆ)に入れて食べる。のち一一日の仕事始め(倉開き)に行なう
4. かがみ-びらき【鏡開き】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕《「開き」は「割る」の忌み言葉》正月に供え飾った鏡餅を割って食べる行事。近世の武士の家で、一月二十日(後は十一日)に行ったが、後には町人の家でも行うよう
5. 鏡開き 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
正月に歳神様に供えた鏡餅を木槌で割って食べる儀式。1月11日に行われる。男性が武具に、女性が鏡台に供えていた餅を割って食べたという、江戸時代の武家の風習が始まり
6. ぐそく‐かがみびらきもち【具足鏡開餠】
日本国語大辞典
〔名〕江戸時代、正月一一日、武家で具足の前に供えてあった鏡餠をおろし、切り割って食べること。また、その餠。→具足餠。*俳諧・鶉衣〔1727~79〕前・上・八・餠
7. いわいならし【祝―】[方言]
日本方言大辞典
鏡開き。正月四日に行う。 広島県芦品郡776備後府中方言集(清水範一)1931
8. うわ‐ぞなえ[うはぞなへ]【上供】
日本国語大辞典
〔名〕鏡餠で上にかさねてある餠のこと。*歌舞伎・裏表柳団画(柳沢騒動)〔1875〕六幕「ほんにお表のお鏡開きは上供(ウハゾナヘ)が五斗取り、下供が五斗取り合せて
9. おそなえびらき【御供開】[方言]
日本方言大辞典
(1)鏡開き。 長野県諏訪481諏訪方言集(長野県諏訪実業高等学校地歴部)1961(2)一月七日にお供え餅もちを下げ、小豆がゆに入れて神棚に供えること。 青森県
10. おそなえ‐びらき【御供開】
日本国語大辞典
〔名〕(1)鏡開き。《おそなえびらき》長野県諏訪481 (2)一月七日にお供え餠を下げ、小豆がゆに入れて神棚に供えること。《おそなえびらき》青森県三戸郡083
11. かがみ の 祝(いわ)い
日本国語大辞典
正月、婦女が鏡台に供えて置いた鏡餠を食べて祝うこと。鏡台祝い。→鏡開き。*言継卿記‐天文一七年〔1548〕正月二日「今日祝儀如常、晩景鏡祝如例年了」
12. 鏡餅画像
日本大百科全書
3個の所もあり、それにダイダイ、イセエビ、干し柿(がき)、昆布、ウラジロなどを添える。1月11日の鏡開きに家人が食べ、あるいは6月1日まで残しておいて歯固めにす
13. 鏡餅
世界大百科事典
下げる日は4日,7日,11日,1月晦日(みそか),その他と一定していないが,その日を鏡あげ・鏡開きなどといい,下げた鏡餅を入れて雑煮や汁粉を作って食べ祝う。神供
14. かき餅画像
日本大百科全書
欠餅は正月20日の鏡開きにつくられた。刃柄(はつか)を祝うの意だが、1651年(慶安4)4月20日に徳川3代将軍家光(いえみつ)が死亡して以来、20日を遠慮して
15. かき‐もち【欠餠】
日本国語大辞典
〔名〕(1)正月の鏡開きの餠を手や槌(つち)で欠き割ったもの。縁起のよい鏡餠を刃物で切るのを忌み、手で欠き割ったところからいう。*御伽草子・祇園の御本地(室町時
16. 寒稽古
日本大百科全書
いまも武道関係諸団体で同様のことがある。精神修養に主眼を置いた慣行である。正月と重なることが多いため、11日の鏡開きと結び付け、稽古が終わってから汁粉をふるまう
17. 狂歌 535ページ
日本古典文学全集
の尾ろ(の鏡)」に「おろぬき」を掛ける。今日、今年初めて摘み取った若菜は目出度いものだから、鏡開きの祝いの雑煮のあしらいとしよう、との意。古典語「山鳥の尾ろの鏡
18. 近世俳句集 378ページ
日本古典文学全集
最う一度せめて目を明け雑煮膳(真蹟)正月十一日の鏡開きの日に、生後百日にも満たぬ次男石太郎は、ちょっとした不注意から、母の背で窒息死を遂げてしまった。一茶は「石
19. 蔵開き
日本大百科全書
吉日を選んで年の初めに蔵を初めて開く行事。古くは正月11日にするのが決まりであった。この日はまた鏡開きの日でもあり、鏡餅(かがみもち)を下げてこれを割って雑煮を
20. ぐそく‐びらき【具足開】
日本国語大辞典
供え、その餠を一一日に下げて切って食べた行事。「切る」というのを忌んで「開く」といった。具足の鏡開き。具足の祝い。《季・新年》*俳諧・たれが家〔1690〕二「伊
21. こう の 豆(まめ)
日本国語大辞典
大切りにした香の物一切れに豆をあわせたもの。江戸時代、武家で具足の鏡開きの菜とした。
22. した‐そなえ[‥そなへ]【下供】
日本国語大辞典
米ひつで藪入を待つ下そなへ」*歌舞伎・裏表柳団画(柳沢騒動)〔1875〕六幕「ほんにお表のお鏡開きは上供が五斗取り、下供(シタゾナヘ)が五斗取り合せて一石のお鏡
23. しゅんきょうかがみじし【春興鏡獅子】
日本国語大辞典
舞伎座で、九世市川団十郎と二世藤間勘右衛門の振付で、団十郎が初演。千代田城大奥の女小姓彌生が鏡開きの余興に獅子を舞う。寛保二年(一七四二)初演の「枕獅子」を改作
24. 正月画像
日本大百科全書
で、形ばかりを模擬する予祝儀礼であるが、商家の倉開きなどは実務の仕事始めである。正月11日の鏡開きなどは、年神に供えた鏡餅を下ろし、打ち欠いて食べるのであるから
25. しんたく‐びらき【新宅開】
日本国語大辞典
他人に披露すること。新しい家に初めて他人を招くこと。*開化自慢〔1874〕〈山口又市郎〉序「鏡開き、くら開き、新宅開(シンタクヒラ)き、店びらき、凡(およそ)ひ
26. 東京年中行事 1 44ページ
東洋文庫
竹 村 注 一鏡餅 十一日に鏡餅を、手か槌でわって小さくし て食べて祝うのを鏡開きという。切るという語を 忌んで刃ものを使用しない。この頃、
27. 東洋金鴻 英国留学生への通信 53ページ
東洋文庫
いた象山が、その白鹿堂を訪れ、二人が論争した時のことを記している。三四具足開きといい、民間の鏡開きに相当する武家の正月儀礼の一つ。正月十一日に行なわれ、甲冑に供
28. はつかお‐いわい[はつかほいはひ]【初顔祝】
日本国語大辞典
祝い」の意)武家で、正月に女子が鏡餠を鏡台に供え、その月の二〇日(のちに一一日)に切って食べた祝い。鏡開き。初鏡(はつかがみ)の祝い。はつか祝い。*年中故事記〔
29. はつか‐しょうがつ[‥シャウグヮツ]【二十日正月】
日本国語大辞典
〈略〉女の鏡台の祝にも廿日を用ゐるは、初顔祝と云ふ義に取なりといへど、江東俗に本けるなるベし、甲冑の鏡開きも、亦、もと廿日を用ゐし、刃柄(はつか)を祝ふ義也とい
30. は‐づか【刃柄】
日本国語大辞典
〈略〉女の鏡台の祝にも廿日を用ゐるは、初顔祝と云ふ義に取なりといへど、江東俗に本けるなるべし、甲冑の鏡開きも、亦、もと廿日を用ゐし、刀柄(ハツカ)を祝ふ義也とい
31. はまわり【―割】[方言]
日本方言大辞典
(「はま」は「はまもち(鏡餅)」の略)鏡開き。 奈良県吉野郡688十津川の民俗(平山敏治郎・林宏・岩井宏実・高取正男)1961
32. ひら・く【開・披・拓】
日本国語大辞典
まきるなとの時、この縄にて帆を自由にする者也」(4)「割る」「砕く」などの意で用いる忌み詞。→鏡開き。*歌舞伎・裏表柳団画(柳沢騒動)〔1875〕六幕「力を入れ
33. ふくでこわし【福手壊】[方言]
日本方言大辞典
鏡開き。正月十一日の行事。 長野県佐久484信州佐久地方方言集(大沢心一)1941
34. ふくで‐こわし[‥こはし]【福手毀】
日本国語大辞典
〔名〕「ふくわかし(福沸)(2)」に同じ。鏡開き。正月一一日の行事。《ふくでこわし》長野県佐久484
35. 焼(や)き餅(もち)と欠(か)き餅(もち)は焼(や)くほうが良(よ)い
故事俗信ことわざ大辞典
焼き餅と欠き餅はともに焼くほうがいい。女は嫉妬(しっと)するほうがむしろ自然である。「欠き餅」は、正月の鏡開きの餅を欠き割ったもの。〔日本俚諺大全(1906~0
36. 年中行事 : 表1-日本の年中行事画像
世界大百科事典
諸寺修正 10日 十日恵比須[民] 11日 県召除目(あがためしのじもく),具足開き[武],鏡開き[民],蔵開き[民] 15日 御薪(みかまぎ),小正月[民],