1. キス(鱚)
日本大百科全書
硬骨魚綱スズキ目キス科のシロギスの異名。近縁の青みが強いアオギス(標準和名はヤギス)に対してシロギスと名づけられた。しかし体色は名のように白色ではなく、背側が淡
2. きす【鱚】
日本国語大辞典
キス」*俳諧・鶉衣〔1727~79〕前・下・四五・百魚譜「鱚(キス)・さよりはをさなき心地ぞする」*松籟〔1940〕〈富安風生〉「一片の蓼の葉あをし鱚にそへ」
3. 鱚
新選漢和辞典Web版
〈きす〉暖地にすむ、細い筒形の沿海魚。食用。
4. 鱚(きす)
古事類苑
産業部 洋巻 第1巻 361ページ
5. きす【鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
あめ の魚 / かわびし / きすご / ぐち / ぐちかちか / しらぎす / しろぎす / どーほ / どーほー
6. キス画像
世界大百科事典
スズキ目キス科の海産魚。別名シロギス。北海道の一部を除く日本のほぼ全沿岸,朝鮮半島,中国,台湾,フィリピンなどに分布している。さらに以南の太平洋,インド洋にも分
7. きす‐かれい[‥かれひ]【鱚鰈】
日本国語大辞典
〔名〕(形動)キスやカレイなどの白身の魚。転じて、上流の生まれ育ちであること。また、そのさま。*別れ霜〔1892〕〈樋口一葉〉一「薄醤油のきす鰈(カレヒ)に育ち
8. きす‐ご【鱚子】
日本国語大辞典
〔名〕魚「しろぎす(白鱚)」の異名。《季・夏》*日葡辞書〔1603~04〕「Qisugo (キスゴ)〈訳〉魚の名」*料理物語〔1643〕一「きすご 汁。なます。
9. きす‐つり【鱚釣】
日本国語大辞典
〕動植門「きす釣に四種あり。脚立釣。流し釣。立込。べか釣とす」*凍港〔1932〕〈山口誓子〉「鱚(キス)釣りや青垣なせる陸(くが)の山」
10. きす‐ばり【鱚針】
日本国語大辞典
「どうきゃうの跡はきす針下げたよふ」*自然と人生〔1900〕〈徳富蘆花〉湘南雑筆・鰺釣り「鈎は鱚鈎(キスバリ)位のもの。餌(え)は多く白子、または鰺其のものを細
11. きすご【鱚子】[方言]
日本方言大辞典
(1)魚きす(鱚)。 関西※020物類称呼(越谷吾山)1775 大阪府015日本産魚類方言集(兵庫県水産試験場)1941016実用魚介方言図説(田中茂穂)194
12. 六月(ろくがつ)の鱚(きす)は絵(え)に描(か)いたのでも食(く)え
故事俗信ことわざ大辞典
陰暦六月には鱚の味が最高によくなる。
13. あお‐ぎす[あを‥]【青鱚】
日本国語大辞典
〔名〕キス科の海魚。普通のキス(シロギス)より大きく、全長約四〇センチメートルに達し、背部は淡青色、腹部は白色。水のきれいな河口干潟に生息し、幼魚は川をさかのぼ
14. アカトラギス
日本大百科全書
硬骨魚綱スズキ目トラギス科に属する海水魚。千葉県以南の太平洋岸、済州島さいしゅうとう(韓国)、東シナ海、台湾、南シナ海まで分布する。体はやや延長し円筒状である。
15. あわせ‐ぎす[あはせ‥]【合鱚】
日本国語大辞典
〔名〕合わせ焼きにしたキス。キスを開き、または三枚におろして骨を取り、二枚の肉に卵白を塗り、それを合わせて焼いたもの。*語彙〔1871~84〕「あはせぎす
16. うみ‐ぎす【海鱚】
日本国語大辞典
〔名〕魚「きす(
鱚)」の異名。《季・夏》ウミ
ス
17. オキトラギス
日本大百科全書
硬骨魚綱スズキ目トラギス科に属する海水魚。茨城県以南の太平洋沿岸と新潟県以南の日本海沿岸、朝鮮半島南岸、東シナ海、台湾まで分布する。体は円筒状。目は大きくて斜め
18. おち‐ぎす【落鱚】
日本国語大辞典
〔名〕秋から冬にかけて、水温の高い海の深みの方へ移動するキス。《季・冬》オチ
ス
19. カゴシマニギス
日本大百科全書
硬骨魚綱ニギス目ニギス科に属する海水魚。房総ぼうそう半島以南の太平洋、兵庫県以南の日本海、東シナ海に分布するが、日向灘ひゅうがなだ、薩南海域に多い。体は円筒形で
20. かま‐きすご【鎌鱚子】
日本国語大辞典
〔名〕魚「かまつか(鎌柄)」の異名。*物類称呼〔1775〕一「
魚〈略〉京にて、かまづか 鴨川にては、かまきすご又かなくじりと云、
21. クラカケトラギス
日本大百科全書
硬骨魚綱スズキ目トラギス科に属する海水魚。岩手県以南の太平洋岸と青森県以南の日本海岸、朝鮮半島南岸、東シナ海、ジャワ島南部まで分布する。一般にオキハゼ、トラハゼ
22. クロソコギス
日本大百科全書
硬骨魚綱ソコギス目ソコギス科に属する海水魚。熱帯域を除く、世界の海域に広く分布する。日本では青森県から房総半島までの太平洋沖からとれている。体は細長く、やや側扁
23. クロボウズギス
日本大百科全書
硬骨魚綱スズキ目クロボウズギス科に属する海水魚。相模灘さがみなだ、沖縄舟状海盆しゅうじょうかいぼん、天皇海山列、ニュージーランドなどの太平洋、およびジャワ島など
24. シロギス画像
日本大百科全書
硬骨魚綱スズキ目キス科に属する海水魚。単にキスともよばれる。北海道以南の日本各地、西太平洋からインド洋にかけて広く分布し、内湾や沿岸の砂泥底に生息する。体は延長
25. しろ‐ぎす【白鱚】
日本国語大辞典
〔名〕キス科の海産魚。全長三六センチメートルに達するが、普通は二五センチメートルくらいまで。体は細長い円筒形。体色は淡黄色または淡青褐色。内湾から外洋に面した沿
26. ソコギス
日本大百科全書
硬骨魚綱ソコギス目ソコギス科に属する海水魚。北太平洋、ベーリング海、ニュージーランド沖に分布する。体は細長く、とくに尾部は細い。吻ふんが突出し、口は小さくて腹面
27. とらきす‐ご【虎鱚子】
日本国語大辞典
〔名〕「とらぎす(虎鱚)」に同じ。*大和本草〔1709〕一三「きすご〈略〉虎きすご関東にあり」トラキス
28. トラギス画像
日本大百科全書
硬骨魚綱スズキ目トラギス科魚類の総称、またはそのなかの一種。この科の魚は、世界中の温帯から熱帯へかけての海域に広く分布し、日本では本州の中部地方以南から24種ほ
29. とら‐ぎす【虎鱚】
日本国語大辞典
[0]言海【虎鱚】言海
30. ニギス画像
日本大百科全書
硬骨魚綱ニギス目ニギス科に属する海水魚。青森県以南の日本海と太平洋、東シナ海に分布する。オキイワシ、オキギス、ミギスなどともいう。体は細長く、目は大きくて青色に
31. に‐ぎす【似義須・似鱚】
日本国語大辞典
〔名〕サケ目ニギス科の海産魚。体長二〇センチメートルに達する。体は細長い円筒状で、吻(ふん)もやや長い。体色は背が淡青色で、腹は銀白色。主に干物・練り製品の材料
32. ネズミギス
日本大百科全書
硬骨魚綱ネズミギス目ネズミギス科に属する海水魚。本州中部地方以南の太平洋と日本海、東シナ海、南シナ海に分布し、水深50~200メートルに生息する。体は円筒形に近
33. ねずみ‐ぎす【鼠鱚】
日本国語大辞典
〔名〕ネズミギス目ネズミギス科の海産魚。体は円筒状で、全長三〇センチメートルくらいになる。吻(ふん)がとがり頭部の形が一見鼠を思わせるところからの名。吻端の下面
34. み‐ぎす【─鱚】
日本国語大辞典
〔名〕魚。(1)にぎす(似鱚)。《みぎす》富山県390 (2)とらぎす(虎鱚)。《みぎす》神奈川県久良岐郡016
35. や‐ぎす【矢鱚】
日本国語大辞典
〔名〕魚「あおぎす(青鱚)」の異名。
36. ヤギス画像
日本大百科全書
硬骨魚綱スズキ目キス科に属する海水魚。釣り愛好家にはアオギスとよばれる。大分県守江もりえ湾、徳島県吉野川河口、東京湾江戸川河口などで記録されている。このほかの海
37. あかしぎす【―鱚】[方言]
日本方言大辞典
魚とらぎす(虎鱚)。 石川県江沼郡016実用魚介方言図説(田中茂穂)1941
38. いそぎす【磯鱚】[方言]
日本方言大辞典
魚えそ(狗母魚)。 神奈川県三浦市016実用魚介方言図説(田中茂穂)1941
39. おきぎす【沖鱚】[方言]
日本方言大辞典
魚ねずみぎす(鼠鱚)。 紀州有田郡※030水族志(畔田伴存)1827
40. おきぎす【沖鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
だぼ / とんころいわし
41. かごしまにぎす【鹿児島似鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
おきうるめ
42. かわぎす【川鱚】[方言]
日本方言大辞典
魚(1)かまつか(鎌柄)。 新潟県南蒲原郡016実用魚介方言図説(田中茂穂)1941《かわきす》 大阪府016実用魚介方言図説(田中茂穂)1941《かわきず》
43. かわぎす【川鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
くず / ぐず
44. くらかけとらぎす【鞍掛虎鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
とらはぜ / とらばせ / とらばぜ / ろぐい
45. しろぎす【白鱚】[方言]
日本方言大辞典
魚きす(鱚)。 東京都016実用魚介方言図説(田中茂穂)1941《しらぎす》 大阪府016実用魚介方言図説(田中茂穂)1941
46. とらぎす【虎鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
あかしぎす / あかはぜ / いしぶえ / おきはしあがり / おきはぜ / おしはしあがら / おてつかんじー / さがねん / しまごち / しまはぜ /
47. にぎす【似鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
おきうるめ / おきがます / おきはぜ / どんがさ / はだか / はだかうるめ / みぎす / めひかり
48. ねずみぎす【鼠鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
おきぎす / ねずみみろ
49. はりぎす【針鱚】[方言]
日本方言大辞典
魚ぎんあなご(銀穴子)。 新潟県三島郡016実用魚介方言図説(田中茂穂)1941
50. まとうぎす【的鱚】[標準語索引]
日本方言大辞典
とびとび / とらばぜ