1. 卯月
日本大百科全書
陰暦4月の異称。この月になると卯の花が盛りになるので「卯の花月」といったのが、詰まって「卯月」となったとか、「う月」は「植月(うつき)」の意で、イネの種を植える ...
2. う‐づき【卯月】
デジタル大辞泉
陰暦4月の異称。卯の花月。卯の花の咲く月の意とも、稲の種を植える植月(うつき)の意ともいう。《季 夏》 ...
3. う‐づき【卯月】
日本国語大辞典
考・万葉考別記・和訓栞〕。(2)卯月に咲くから卯の花といい、卯の花が咲くから卯月というのではない〔東雅・嘉良喜随筆〕。(3)十二支の順で、卯は四番目だから卯月と ...
4. 四月 《卯月》 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
穏やかな陽光を浴びて 草花が咲きほころぶ季節 春爛漫を全身で楽しむ ...
5. うずき【卯月】[方言]
日本方言大辞典
(卯月会うづきえが行われる日であるところからか)四月八日。 丹波※115丹波通辞 1804~11 ...
6. うづき‐え[:ヱ]【卯月会】
日本国語大辞典
03〕上・四月「花摘〈略〉伝教の母妙徳婦人を祭るといへり。今日四谷の徒、法花三昧を修す。これを卯月会といふ」 ...
7. うづき‐ぐもり【卯月曇】
日本国語大辞典
〔名〕陰暦四月の曇りがちな天気。卯の花曇り。《季・夏》ウズキ
モリ
...8. うづき‐どり【卯月鳥】
デジタル大辞泉
ホトトギスの別名。 ...
9. うづき‐どり【卯月鳥】
日本国語大辞典
〔名〕(卯月のころ鳴きはじめるところから)「ほととぎす(杜鵑)」の異名。*藻塩草〔1513頃〕一〇・時鳥「いもせ鳥 玉さか鳥 鏡暮鳥 うつき鳥」 ...
10. うづき‐なみ【卯月浪】
日本国語大辞典
〔名〕「うなみ(卯浪)」に同じ。《季・夏》 ...
11. うづき‐ねんき【卯月年忌】
日本国語大辞典
〔名〕陰暦四月八日に行なう先祖供養の行事。 ...
12. うづき‐の【卯月野】
日本国語大辞典
〔名〕陰暦四月頃の野原。《季・夏》 ...
13. うづき の 忌(いみ)
日本国語大辞典
*金葉和歌集〔1124〜27〕春・九六「帰る春卯月の忌にさしこめてしばしみあれの程だにも見む〈源俊頼〉」*菟玖波集〔1356〕夏「彌生のはての夜半のあけ方 神ま ...
14. うづき‐の‐いみ【卯月の忌み】
デジタル大辞泉
1 陰暦4月の賀茂の祭りに関係する者が、潔斎のため、祭りに先立って家にこもること。 「ほととぎす―に忌(い)こもるを思ひ知りても来鳴くなるかな」〈山家集・上〉2 ...
15. うづき の 花(はな)
日本国語大辞典
時鳥夕かけてなけ〈讚岐〉」言海【卯月花】言海 ...
16. うづき の 御標(みしめ)
日本国語大辞典
卯月の忌みにこもるときにひき渡すしめ縄。*新撰六帖〔1244頃〕一「千早振る卯月のみしめあらためてきねが諸声はやうたふなり〈藤原信実〉」 ...
17. うづきのもみじ【卯月の紅葉】
デジタル大辞泉
宝永3年(1706)大坂竹本座初演。大坂心斎橋の古道具商笠屋の娘お亀と養子婿との心中事件を脚色したもの。続編に「卯月の潤色(いろあげ)」がある。 ...
18. うづきのもみじ[うづきのもみぢ]【卯月の紅葉】
日本国語大辞典
。大坂心斎橋の古道具商笠屋の娘お亀と、養子婿(むこ)与兵衛との夫婦心中を脚色したもの。後編に「卯月の潤色(いろあげ)」がある。ウズキノ=モミジ ...
19. うづき の 雪(ゆき)
日本国語大辞典
(雪のように白く花が開くことから)「うのはな(卯花)」の異称。 ...
20. うづき‐ばな【卯月花】
日本国語大辞典
47〕三二・灌木「石南 しゃくなん しゃくなげ〈略〉卯月ばな 勢州」言海【卯月花】言海 ...
21. うづき‐ぼん【卯月本】
日本国語大辞典
元和六年(一六二〇)卯月と寛永六年(一六二九)卯月に刊行された謡本。観世左近大夫慕閑の奥書がある謡本中最古のもの。*随一小謡絵抄〔1805〕「卯月本(ウヅキボン ...
22. うづき 八日(ようか)
日本国語大辞典
この甘茶で墨をすり、紙に「千早振る卯月八日は吉日よかみさけ虫をせいばいぞする」と書き、便所・台所へ張っておくと虫よけになるという俗信がある。《季・夏》*俳諧・新 ...
23. 卯月八日
日本大百科全書
4月8日、およびその日の行事をいう。寺院では釈迦(しゃか)の降誕日として灌仏会(かんぶつえ)が行われ、草花で屋根を葺(ふ)いた中に釈迦の像を立て、甘茶を注ぎかけ ...
24. 卯月八日
世界大百科事典
また同県宝塚市,三田市では〈花施餓鬼〉といって,施餓鬼が行われ,死者を供養する(現行では5月8日)。卯月八日の民俗では,とくに春山入り,花立て,死者ないし祖先供 ...
25. うづき‐ようか【卯月八日】
デジタル大辞泉
4月8日。釈迦の誕生日で、寺院では灌仏会(かんぶつえ)を行う。この日に山登りをするとか、農作業を始める目安とする風習もある。 ...
26. うづきようか【卯月八日】
国史大辞典
民俗的には釈迦の誕生会とは無縁な姿で、この日の行事が伝承してきた。むしろ灌仏会を俗に花祭と呼ぶその根拠は、卯月八日の民俗の中にあったと解するのが正しいとさえいえ ...
27. 卯月紅葉(近松門左衛門集)
日本古典文学全集
武士の子として生まれた近松門左衛門が歌舞伎作家、浄瑠璃作家として名声を得たのは30歳を過ぎてから。72歳で没するまで歌舞伎脚本30余編、時代浄瑠璃80余編、世話 ...
28. 卯月の潤色(近松門左衛門集)
日本古典文学全集
武士の子として生まれた近松門左衛門が歌舞伎作家、浄瑠璃作家として名声を得たのは30歳を過ぎてから。72歳で没するまで歌舞伎脚本30余編、時代浄瑠璃80余編、世話 ...
29. うずきばな【卯月花】[方言]
日本方言大辞典
植物しゃくなげ(石楠花)。 伊勢※039重訂本草綱目啓蒙(小野蘭山)1847 ...
30. はな‐うづき【花卯月】
日本国語大辞典
浮名横櫛(切られお富)〔1864〕中幕「夏もまだ薄き暑さの花卯月」 ...
31. よへえおかめひぢりめんうづきのもみじ[ヨヘヱおかめヒぢりメンうづきのもみぢ]【与兵衛おかめひぢりめん卯月の紅葉】
日本国語大辞典
浄瑠璃「卯月の紅葉(うづきのもみじ)」の本名題。 ...
32. あるく【歩】[方言]
日本方言大辞典
か雨とか何か障害のある中を進んでいくさまに言う)040現地採録、または報告によるもの枕一一四・卯月のつごもりがたに「菰こも積みたる舟のありくこそ、いみじうをかし ...
33. かたじ【堅地】[方言]
日本方言大辞典
考え方、やり方などが手堅く確かなこと。堅実。 新潟県佐渡352佐渡方言辞典(広田貞吉)1974浄瑠璃卯月の紅葉上「かたぢの父の親の手を、水離れせぬお亀とは」 ...
34. かみさげむし【紙下虫】[方言]
日本方言大辞典
仙台※058浜荻(匡子)=仙台1813頃 京都※039重訂本草綱目啓蒙(小野蘭山)1847俳諧おらが春「やや卯月八日、髪さげ虫の歌を厠に張るころ」《かみながむし ...
35. けつかる[方言]
日本方言大辞典
美馬郡816阿波美馬郡方言語彙(金沢治)1934 香川県829香川県方言辞典(近石泰秋)1976浄瑠璃卯月の紅葉上「ここらへはうせぬかとうそうそ見まはし神子の門 ...
36. ちゃかする[方言]
日本方言大辞典
横領する。人の目をかすめて盗む。 石川県金沢市404石川県方言彙集(私立石川県教育会)1901浄瑠璃卯月の紅葉上「十貫目といふ敷銀を、あの女めにちゃかさりょかと ...
37. となりしらず【隣知―】[方言]
日本方言大辞典
一)1938 仲多度郡829香川県方言辞典(近石泰秋)1976俳諧本朝文選三・賦類・楊揮豆賦「卯月の空の牡丹餅。うるはしき名目を略して、今様のいき過は、ぼたぼた ...
38. どーらくもの【道楽者】[方言]
日本方言大辞典
1~1938 香川県大川郡830香川県農山漁村の生活(香川県師範学校郷土研究部)1936浄瑠璃卯月の紅葉上「どうらくものでのら者で、在所へ戻せ往なせとて」(4) ...
39. ほたえる[方言]
日本方言大辞典
救郡誌(伊藤尾四郎)1931 長崎県南高来郡904肥前千々石町方言誌(山本靖民)1929浄瑠璃卯月の紅葉上「若いなりしてびらしゃらと、あんまりほたへさっしゃるな ...
40. よしか[方言]
日本方言大辞典
ゃるわ(まあいいわ、いくらでも買ってあげるわ)」622丹後網野の方言(井上正一)1964浄瑠璃卯月の紅葉中「参らしゃれと云ふもあり、よしかおかしゃんせ、今のおぢ ...
41. あい‐の‐まくら[あひ:]【相枕】
日本国語大辞典
*浄瑠璃・卯月の紅葉〔1706頃〕上「なふなつかしのあひのまくらや」*浄瑠璃・卯月の潤色〔1707頃〕中「あひのまくらの与兵衛さま」(2)の用例中「卯月の紅葉」 ...
42. あ‐うん【阿吽・阿
】
日本国語大辞典
一は口を閉じる。→阿吽の二王。(4)相対、対比、対立など相対する二つのものにいう語。*浄瑠璃・卯月の紅葉〔1706頃〕上「物にはあうん有故に、道具中間(なかま) ...
43. あえなく なす
日本国語大辞典
「死なせる」を間接的にいう。はかなくさせる。*浄瑠璃・卯月の潤色〔1707頃〕中「ひとり子をあゑなくなせし其くやみ」 ...
44. あおば の 簾(すだれ)
日本国語大辞典
一日新き御すたれをかくる也と云々」*和訓栞〔1777〜1862〕「あをはのすだれ。青葉の簾也。卯月朔日に、大内南のかどにて、もろ柳とて、相向て二株生たるにかけ、 ...
45. あおみ‐わた・る[あをみ:]【青渡】
日本国語大辞典
みわたれる中に、常夏(とこなつ)の花やかに咲きいでたるを」*徒然草〔1331頃〕一〇四「珍しく青みわたりたる卯月ばかりの曙」*日葡辞書〔1603〜04〕「ウミガ ...
46. あか‐かえで[:かへで]【赤楓】
日本国語大辞典
〔名〕紅葉した楓のこと。*俳諧・鷹筑波集〔1638〕五「ふかづめをとるや卯月のあか楓(カヘテ)〈不染〉」 ...
47. 赤松則良半生談 幕末オランダ留学の記録 142ページ
東洋文庫
重ねて着いた所は此ジャカトラの港であった。 「きのふけふと思ひながらはや三とせの春もすぎ、けふは卯月朔目まだ東雲に、あすは船出と人 の聞えつるに、せめて筆の跡し ...
48. あがはしのしょう【吾橋庄】高知県:長岡郡/本山町/寺家村
日本歴史地名大系
も熊野山検校宮から補任されている(弘安一一年二月日「左衛門尉胤茂等連署状」同文書)。また、元仁二年(一二二五)卯月二六日の沙弥西仏譲状(同文書)から、長徳寺院主 ...
49. 秋山記行・夜職草 205ページ
東洋文庫
市町には書休はなしとあしたいふ。また旦も此盤澤より一しほ早起のはなはだはげしき事は、予十六歳の卯月、堀之内宮(注且A)みせてっだひだんなときくわん九に風手簿とな ...
50. あけ‐ぼの【曙】
日本国語大辞典
晨 アケホノ アサホラケ」*徒然草〔1331頃〕一〇四「梢も庭もめづらしく青み渡りたる卯月ばかりのあけぼの、艷にをかしかりしを」*運歩色葉集〔1548〕「遅明 ...