1. 江戸っ子
日本大百科全書
戸市民を江戸っ子といった。江戸っ子は父母ともに3代続きの市民であることが必要条件とされた。このように絞ると、享保(きょうほう)年間(1716~36)の江戸町人人 ...
2. 江戸っ子
世界大百科事典
沼時代になってはじめて登場してくる。江戸っ子意識とか江戸っ子気質といわれるものも,ほぼこの時期に成立したのであろう。 二つの成立契機 なぜ田沼時代に江戸っ子意識 ...
3. えどっ‐こ【江戸っ子/江戸っ児】
デジタル大辞泉
「三代江戸に住めば―」「ちゃきちゃきの―」 2 江戸言葉。江戸弁。 「わざと―を使った叔父は」〈漱石・明暗〉「江戸っ子」の初見は、明和8年(1771)の「川柳評 ...
4. えどっ‐こ【江戸子・江戸児】
日本国語大辞典
。東京生まれの人にも使う。あずまっ子。江戸者。*雑俳・川柳評万句合‐明和八〔1771〕礼二「江戸っ子のわらんじをはくらんがしさ」*洒落本・通言総籬〔1787〕一 ...
5. 江戸っ子1号[新語流行語]
イミダス 2016
2009年から、東京下町の中小企業が集まって開発を進めている、日本で初めて純国産部品でつくる深海探査ロボットの名前。プロジェクトを発案し、中心となって進めてい ...
6. 江戸っ子1号
日本大百科全書
れ、東京周辺の町工場の技術を結集して不況に打ち勝つ革新的技術を生み出そうと、江戸っ子の心意気を表す意味で、江戸っ子1号と命名した。杉野ゴム化学工業所、浜野製作所 ...
7. 江戸っ子1号[海洋]
イミダス 2016
工業所の杉野行雄社長が、東大阪の中小企業の人工衛星「まいど1号」の打ち上げ成功に刺激を受け、江戸っ子の心意気を表そうと宇宙に対し深海への挑戦を発案したプロジェク ...
8. 江戸っ子1号プロジェクト[イミダス編 科学]
イミダス 2016
東京下町の町工場が中心となって進める、フリーフォール型深海探査シャトルビークルの開発計画。大阪の町工場が結集して製造した人工衛星「まいど1号」に刺激され、杉野 ...
9. えどっこ‐かたぎ【江戸子気質】
日本国語大辞典
〔名〕江戸っ子に特有の気性。普通、さっぱりしていて物事にこだわらず、また、反面、短気で軽率な気性をいう。江戸っ子気。*東京年中行事〔1911〕〈若月紫蘭〉五月暦 ...
10. えどっこ‐ぎ【江戸子気】
日本国語大辞典
〔名〕「えどっこかたぎ(江戸子気質)」に同じ。*落語・お若伊之助〔1897〕〈三代目春風亭柳枝〉「次第に依りますとお店(たな)の事なれば生命(いのち)を捨て様と ...
11. 江戸っ子侍
デジタル大辞泉プラス
柴田錬三郎の時代小説。1960年刊行。 2013年05月 ...
12. 江戸(えど)っ子(こ)は五月(さつき)の鯉(こい)の吹き流し
デジタル大辞泉
江戸っ子は口は悪いが、腹にはこだわりがなく気性はさっぱりしていることをいう。また、江戸っ子は口先だけで意気地のないことにもいう。 ...
13. 江戸(えど)っ子(こ)は宵越しの銭(ぜに)は持たぬ
デジタル大辞泉
江戸っ子は、金をためることをいさぎよしとはしないで、その日に得た金はその日のうちに使ってしまう。江戸っ子の気前のよさを自慢していう言葉。 ...
14. えどっこ‐まがい[:まがひ]【江戸子紛・江戸児紛】
日本国語大辞典
〔名〕江戸っ子でありながら、江戸っ子らしい気概のない者をののしっていう語。*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕初・上「なんの江戸(エド)ッ子(コ)まがひめヱ。こん ...
15. 江戸っ子「みこしー」
デジタル大辞泉プラス
東京都千代田区でおもに活動する地域キャラクター。神田明神公式マスコットキャラクター。2015年、遷座四百年奉祝大祭として行われる神田祭に合わせて登場。デザインは ...
16. 書評 歴史書の棚 江戸っ子の遊びに見る近世の“余裕”=今谷明
週刊エコノミスト 2016-17
今回は少しくだけた本を取り上げる。中江克己著『江戸っ子はなぜこんなに遊び上手なのか』(青春新書、900円)は、書名と内容が少々乖(かい)離(り)しているきらいが ...
17. あずまっ‐こ【東っ子】
デジタル大辞泉
東国の男子。江戸っ子。江戸の町人が自負していう語。 「これんばかしもいざあ言ったことのねえ―だ」〈滑・浮世風呂・前〉 ...
18. あずまっ‐こ[あづまっ:]【東子】
日本国語大辞典
〔名〕東国の男子。江戸の人が誇りをこめて自分をいうことば。江戸っ子。*洒落本・船頭部屋〔19C初〕七軒堀親里の段「よぢくれた挨拶をしなさらずと、いやならいやでよ ...
19. ありがた‐さ【有難─】
日本国語大辞典
よ」(3)感謝すべき状態であること。結構なこと。*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・上「江戸っ子のありがたさには、生れ落(おち)から死(しぬ)まで、生れた土 ...
20. あんどう‐つるお【安藤鶴夫】
デジタル大辞泉
やこだゆう)。都新聞(東京新聞の前身)の芸能記者として落語・文楽などの伝統芸能の批評を執筆。江戸っ子らしい歯切れのよい文体で知られた。「巷談本牧亭(こうだんほん ...
21. 生人形
世界大百科事典
4年(安政1)に大坂で〈異国人物〉を見せ,翌年から江戸で活躍する。精巧をきわめたその人形に,江戸っ子は〈生人形〉の名をつけたといわれる。71年(明治4),浅草奥 ...
22. いくじ が 無(な)い
日本国語大辞典
落ちた猿猴(さる)の身といふものは意久地の無い者で」*坊っちゃん〔1906〕〈夏目漱石〉四「江戸っ子は意気地がないと云はれるのは残念だ」(2)(態度、身なり、や ...
23. 市川団十郎
世界大百科事典
,累(かさね)などの女方もよくし,安永・天明期(1772-89)の江戸歌舞伎全盛時代における江戸っ子の美学を代表する名優であった。91年(寛政3)11月市川鰕蔵 ...
24. いちかわだんじゅうろう【市川団十郎】
歌舞伎事典
累(かさね)などの女方もよくし、安永・天明期(1772‐1789)の江戸歌舞伎全盛時代における江戸っ子の美学を代表する名優であった。寛政三(1791)年に市川鰕 ...
25. 一心太助
世界大百科事典
華組上(まがいめつきれんげのくみあげ)》(竹柴其水作)などの後続作があり,いずれも太助は義俠心にとむ江戸っ子気質の性格として形象化された。小池 章太郎 名高手毬 ...
26. いっしん‐たすけ【一心太助】
デジタル大辞泉
戯曲・浪花節(なにわぶし)・講談の主人公。江戸で魚屋を営み、江戸っ子かたぎの侠気に富んだ人物で、大久保彦左衛門の愛顧をうけたという。歌舞伎「名高手毬諷実録(なに ...
27. いっしんたすけ【一心太助】
日本架空伝承人名事典
まがいめっきれんげのくみあげ)』(竹柴其水作)などの後続作があり、いずれも太助は義侠心にとむ江戸っ子気質の性格として形象化された。 →大久保彦左衛門[小池 章太 ...
28. いなか‐ぺい[ゐなか:]【田舎─】
日本国語大辞典
〔名〕「いなかっぺえ(田舎兵衛)」に同じ。*落語・江戸見物〔1898〕〈六代目桂文治〉「殊に江戸っ子は口が悪う御座います。田舎の人を見ると田舎ペイ…又京大阪の方 ...
29. いまい-さかえ【今井栄(2)】
日本人名大辞典
東京府立第七中学の教師をへて,昭和12年から東京府墨田区東向島の白鬚(しらひげ)神社宮司。隅田川沿岸の江戸っ子の生活,風俗を調査し,31年「墨東歳時記」を出版。 ...
30. 今戸人形
日本大百科全書
群青(ぐんじょう)と朱丹(しゅたん)を主にした彩色で、小形物が多い。安価で洒脱(しゃだつ)な江戸っ子好みの特色をもつ点が広く親しまれた。旧城主江戸氏の遺臣たちが ...
31. 飲料水
世界大百科事典
水はもっぱら洗水とし,飲水は水売から清澄な川水を買って使う家が少なくなかった。また,いわゆる江戸っ子が〈水道の水で産湯を使った〉などと自慢したのは,良質の井戸水 ...
32. うぬ‐ぼ・れる【自惚・己惚】
日本国語大辞典
て、ひとりで得意になる。おのぼれる。*歌舞伎・曾我梅菊念力弦〔1818〕三立・口「うぬばかり江戸っ子だと思って、自惚れた奴サ」*安愚楽鍋〔1871〜72〕〈仮名 ...
33. うまれ‐おち【生まれ落ち】
デジタル大辞泉
生まれた時。 「江戸っ子の有難さには、―から死ぬまで、生まれた土地を一寸も離れねえよ」〈滑・浮世風呂・二〉 ...
34. うまれ‐おち【生落】
日本国語大辞典
一「なぜ生れおちからすりさげ鬢の男にはせざるぞ」*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・上「江戸っ子のありがたさには、生(ウマ)れ落(オチ)から死(しぬ)まで、 ...
35. えぐ・い[ゑぐい]【
・刳・
】
日本国語大辞典
(ヱグ)い事でもお言ひなしたのですかい」*茶話〔1915〜30〕〈薄田泣菫〉是真の啖呵「
江戸っ子一流の
(エグ)い皮肉を投げつ
...36. 江戸
日本大百科全書
の際には町会所による救済機関が設置されている。江戸は武都から町人の町へ変質し、18世紀には「江戸っ子」意識が成立するなど、「いき」や「はり」の町人意識を生み出し ...
37. 江戸
世界大百科事典
たが,そのためには都市秩序の安定を図り,新しい都市支配の体制を再建しなければならなかった。→江戸っ子 →東京松本 四郎 平川(河川名) 日本橋 江戸城 京橋 神 ...
38. 江戸温泉紀行 290ページ
東洋文庫
伊東祐親。曾我兄弟の祖父。 17、湯前明神参詣旧 江戸にて水道の桝ごとく「水道の水で顔を洗う」と江戸っ子が自慢した上水道は、江戸市中に 入ると「地中に樋を通し ...
39. えど‐かたぎ【江戸気質】
日本国語大辞典
〔名〕江戸っ子特有の気風。物事にこだわらないで、意地と張りに生きるといった侠気を誇りとした。江戸気性。江戸気。*洒落本・公大無多言〔1781〕「また、江戸かたぎ ...
40. えどざ【江戸座】
国史大辞典
俳風は、洒落風・浮世風・江戸風といわれたように、点取りを中心とする現世享楽的傾向が強く、大らかな江戸っ子気質を養い、後期江戸文学とくに川柳の素地を作った点は注目 ...
41. 江戸育御祭佐七
日本大百科全書
とも上演回数が多い。世話物の一類型である縁切りから殺しへ発展する構成だが、鳶の者と柳橋芸者の江戸っ子らしい歯切れのよさが特色である。松井俊諭 ...
42. えどっこ の 往(い)き大名(だいみょう)還(かえ)り乞食(こじき)
日本国語大辞典
気前のいい江戸っ子は往きの旅ですっかり路金をつかいはたし、帰路はみじめな旅になること。江戸人の気風をいう。 ...
43. えどっこ の ちゃきちゃき
日本国語大辞典
ちゃくちゃく)」の変化した語という(俚言集覧{1797頃}))きっすいの江戸っ子。本当の江戸っ子。ちゃきちゃきの江戸っ子。*里芋の芽と不動の目〔1910〕〈森鴎 ...
44. えどっこ の=面汚(つらよご)し[=顔汚(かおよご)し]
日本国語大辞典
江戸っ子の名誉を傷つけること。また、そのような存在。*人情本・春色梅美婦禰〔1841〜42頃〕初・五回「私(わちき)なんぞこそ絵土(ヱド)っ児(コ)の、顔よごし ...
45. えどっこ は 五月(さつき)の=鯉(こい)の吹(ふ)き流(なが)し[=鯉(こい)で口(くち)ばかり]
日本国語大辞典
江戸っ子は言葉づかいが荒っぽいが、気持はさっぱりしていて物事にこだわらないということ。また、江戸っ子は口先ばかりでほんとうの胆力にとぼしい意にもいう。*落語・厩 ...
46. えどっこ は 宵越(よいご)しの銭(ぜに)は=使(つか)わぬ[=持(も)たぬ]
日本国語大辞典
江戸っ子は得た金をその日の内に使ってしまって、翌日に持ちこすようなことはしないの意。江戸っ子の金ばなれのよさを誇っていう。*歌舞伎・今文覚助命刺 ...
47. 江戸褄
日本大百科全書
様の腰高模様を生み出したのである。その後、幕府の緊縮政策によるたび重なる奢侈(しゃし)禁令と江戸っ子の粋(いき)好みから、模様はだんだん低くなり、宝暦(ほうれき ...
48. えど の 水(みず)
日本国語大辞典
江戸の水道の水。神田上水や玉川上水で引いた水を江戸っ子が誇りにしていう語。*雑俳・柳多留拾遺〔1801〕巻一九「江戸の水のむと油をうりたがり」 ...
49. 江戸繁昌記 1
東洋文庫
もって天保期の江戸の世態風俗を風刺的に描き,幕末読書界に異彩をはなった好著。本書の出版によって,反骨の江戸っ子儒者静軒は故郷を追われた。全文を読み下し文に改め, ...
50. 江戸繁昌記 1 171ページ
東洋文庫
以下下って、一番安いときは百文ぐらいであった。「目には青葉山時鳥初がつお」の句があるように、初物喰いの江戸っ子は、初鰹を食膳に上せることを一種の見栄とし、大金を ...