(タンゴヘノショウタイ)
レミ・エス 著/尾河直哉 訳
ブエノスアイレス、バンドネオンの哀切な調べ……。その起源からピアソラ以降までタンゴの歴史をわかりやすくユーモラスに語る。われわれを魅惑してやまないタンゴの小百科。
(チュウセイフランスノキシ)
ジャン・フロリ 著/新倉俊一 訳
アーサー王と円卓の騎士に代表される騎士道神話が生まれた背景─封建社会であこがれの対象とされた「騎士身分」とは何だったのか? 中世騎士の実態とその成立の過程を詳述する。
(ドイツコテンテツガク)
ベルナール・ブルジョワ 著/樋口善郎、松田克進 訳
ベーメ、ライプニッツ、カント……そして、哲学史はヘーゲルへと流れつく! 本書は、ドイツ本来の思惟が古典哲学として完成されるまでの軌跡を、三段階に区分したうえで明快に解説する。「世界に対峙し、知の体系を希求したゲルマン魂」をあざやかに摘出してみせる、ヘーゲル理解への最短コース。
(オモチャノレキシ)
フランソワ・テメル 著/松村恵理 訳
ブリキのおもちゃ、幻燈機、ねじ式からくり人形……パリの万国博覧会をにぎわしたアンティーク玩具からバービー人形まで、遊戯性と芸術性を兼ね備えた「美術工芸品」の数々。フランスが発展させてきた玩具の歴史を概説する本書は、コレクターをも唸らせる、おもちゃの国の美術史研究。図版多数収録。
(カトリックシンガクニュウモン)
ジャン=ピエール・トレル 著/渡邉義愛 訳
「西洋史研究のための基礎知識」といっても過言ではないカトリック神学の歴史、性格、方法、現在の見取り図を目配りよく概説。『神学大全』への理解を深化させるためにも最良の入門書。
(トウギュウヘノショウタイ)
エリック・バラテ、エリザベト・アルドゥアン=フュジェ 著/管 啓次郎 訳 旦 敬介序文
動物愛護の観点からすれば弁護の余地のない競技――闘牛に、われわれはなぜ魅了されるのか? 闘牛の起源、歴史的・地理的展開、技巧や美学的・芸術的側面について詳解する小百科。
(グレゴリオセイカ)
ジャン・ド・ヴァロワ 著/水嶋良雄 訳
西洋音楽の源流として、また久遠の音楽として仰がれているグレゴリオ聖歌。6世紀の初め、法王グレゴリウス1世が、各地の教会で歌われていた聖歌を集大成するまでの過程を詳述する。
(ポエニセンソウ)
ベルナール・コンベ=ファルヌー 著/石川勝二 訳
フェニキア人の植民市カルタゴが、百戦錬磨の連邦国家ローマを相手に、三度、戦いを挑む。ハンニバルの活躍とともに記憶される悲運の物語。古代地中海の覇権争いを詳細に描きだす。
(ヴェルサイユノレキシ)
リュック・ブノワ 著/瀧川好庸、倉田 清 訳
パリ郊外に幾何学的な美を持ち込んだルイ王朝――王様にとって「家を建てる」とはどういうことなのか? 絢爛豪華な宮殿ができあがるまでを歴史的に正しく物語る「観光案内」の書。
(ハンガリー)
ヤーノシュ・サーヴァイ 著/南塚信吾、秋山晋吾 訳
バルトークやコダーイといった現代音楽家が民族の魂を調べにのせた国はブダペストなる中欧最大級の都市を擁する。「ヨーロッパの心臓」とも呼ばれるハンガリーの見方を濃縮した案内書。