(メキシコシ)
フランソワ・ウェイミュレール 著/染田秀藤、篠原愛人 訳
メキシコでは、インディオもスペイン人も、大自然の恵みを苛烈な戦いのなかで獲得してきた。本書は、メキシコの歴史を詳しく語り、ラテン・アメリカ的な心性を浮きぼりにした好著。
(コルシカトウ)
ジャニーヌ・レヌッチ 著/長谷川秀樹、渥美 史 訳
フランス領として地中海に孤絶する「最後の楽園」――コルシカ島の歴史的諸相をたどり、コルシカ人気質を解明する本書は、観光旅行を味わい深くしてくれる、コルシカ案内の決定版。
(ゾラトシゼンシュギ)
アンリ・ミットラン 著/佐藤正年 訳
19世紀パリの風俗をナチュラルに描きつづけたエミール・ゾラ。本書は、その自然主義と写実主義を見きわめ、小説家ゾラの才能に迫る! 略年譜・小説全作品梗概一覧を巻末に収録。
(センジカノアルザス・ロレーヌ)
ピエール・リグロ 著/宇京賴三 訳
1939~1945年、共産主義とナチズムに踏みにじられたフランスとドイツとの国境地帯を、豊富な資料をもとに臨場感あふれる文体で再現。教科書が教えない歴史へのアプローチ。
(フランスコテンキゲキ)
ロジェ・ギシュメール 著/伊藤 洋 訳
ルネサンス期の劇詩人ジョデルによる喜劇の再生から、コルネイユ、モリエール、マリヴォー、ボーマルシェら、代表的な劇作家の作品のあらすじや主題を概説し、喜劇の変遷をたどる。
(ビジュツシニュウモン)
グザヴィエ・バラル・イ・アルテ 著/吉岡健二郎、上村 博 訳
芸術作品とは何か、それはいかに研究されるべきか。本書はその簡潔な答えである。基礎的な理論、美術史上の主要な出来事、それに具体的な研究の方法など、初学者に親切な手引き書。
(エイゴゴゲンガク)
ジャン=ジャック・ブランショ 著/森本英夫、大泉昭夫 訳
「世界の共通語」としての英語の本質に迫るために! 英語語源学の学問的性格とその方法をくわしく紹介する。巻末に網羅収録した文献リストは、英語史・歴史英語学研究にも有益。
(レコンキスタノレキシ)
フィリップ・コンラ 著/有田忠郎 訳
八世紀初めから十五世紀末にかけて、イスラム教徒はイベリア半島を支配した。その奪還を目指した国土回復運動が「レコンキスタ」(スペイン語で「再征服」の意)と呼ばれる。本書は、中世スペインで繰り広げられた両教徒間の戦いについて、詳細な解説を加えている。図版多数収録。
(トクヴィル)
ジャック・クーネン=ウッター 著/三保 元 訳
画期的な名著『アメリカの民主主義』『旧体制と革命』によって、社会学的思考の規範を示した政治学者、トクヴィル。その理論を詳細に分析し明快に体系化した、コンパクトな概説書。
(ヴェネツィアシ)
クリスチャン・ベック 著/仙北谷茅戸 訳
イタリア半島の付け根に位置する水の都――ヴェネツィアの歴史を、その起源から今日まで政治・経済・文化の諸相にたどる。芸術家たちをも魅惑してやまない都市へのオマージュ。