1. 送り火画像
日本大百科全書
を出るとき、家の入口で火を焚く習俗があり、これも送り火とか門火とよんでいる。埼玉県西部地方では6月1日に家の前で焚く火のことをさす。盆の送り火は、13日に焚く迎
2. 送り火
世界大百科事典
ささげて先祖を送ったのである。のちには,秋の夜に美しく光る火に先祖の姿を重ねて,送り火にのって先祖が帰ると考えるようになった。 送り火として,大がかりな火祭も行
3. おくり‐び【送火】
日本国語大辞典
の時、蓮の葉に包みて極楽へ取って帰るべし」*風俗画報‐四四号〔1892〕人事門「十六日の夕又送り火を焚くこれも今は廃れて無し」(2)嫁入りを送る際、実家の門口で
4. 迎え火/送り火 【12か月のきまりごと歳時記】画像
生活便利帳
迎えるために門口に焚く火。対して、盆の最終日の夜(あるいは翌朝)に精霊を送るために焚く火を「送り火」という。盆の行事は地域によって、旧暦新暦月遅れなど時期も迎え
5. おくりび【送り火】
国史大辞典
⇒門火(かどび)
6. 東山(ひがしやま)の送(おく)り火(び)でだいじにせい
故事俗信ことわざ大辞典
大切にせよ。京都東山で、盆の送り火として「大」の字形に山を焼くところから、「大字」に、「大事」をかけたしゃれ。 滑稽本・大千世界楽屋探(1817)下「東山(ヒガ
7. 盆(ぼん)の迎(むか)え火(び)送(おく)り火(び)に当(あ)たるとできものができない〈俗信・俗説〉
故事俗信ことわざ大辞典
〔常陸鹿島の俚諺〕
8. たまおくり‐び【魂送火・霊送火】
日本国語大辞典
〔名〕魂送りのためにたく火。おくりび。
[リ]
9. 大文字送り火画像
日本大百科全書
盆の精霊しょうりょう様の迎え火・送り火の変形した観光行事。他界(あの世)の祖霊を、天空から山を通じて家々に迎える趣旨からいうと、百八松明ひゃくはったいと同じく本
10. 大文字送り火[図版]画像
国史大辞典
都名所図会 (c)Yoshikawa kobunkan Inc.
11. 大文字送り火[百科マルチメディア]画像
日本大百科全書
毎年8月16日夜に行われる盂蘭盆会うらぼんえの行事。東山の大文字山中腹にマツの割木を組み、一斉に火をつけて「大」の文字を浮き出させる。京都の観光行事として、夏の
12. 大文字五山送り火(だいもんじござんおくりび) 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
松ヶ崎西山と東山に「妙法」、西賀茂船山に「船形」、金閣寺大北山に「左大文字」、嵯峨鳥居本曼荼羅山に「鳥居形」の送り火が夜8時から順次灯されていく。如意ヶ嶽の大文
13. 芥川賞
日本大百科全書
石井遊佳「百年泥」 若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」第159回(2018年度上期) 高橋弘希「送り火」第160回(2018年度下期) 上田岳弘「ニムロッド」
14. アサ画像
日本大百科全書
古くタイマを苧おとよんだことから苧殻おがらとよばれ、屋根葺ふきの下敷き、盂蘭盆うらぼんの迎え火・送り火、また懐炉灰の原料として用いる。苧実おのみとよばれる種子は
15. あさ【麻】画像
日本国語大辞典
はいだ残りの茎は「おがら」と呼ばれ、懐炉灰の原料、わら屋根の下ぶきなどのほか、お盆の「迎え火、送り火」としてたくのに用いる。現在では、栃木県をはじめ岩手、長野、
16. あさ‐がら【麻幹・麻殻】
日本国語大辞典
はいだ麻の茎。白くて軽く、折れやすい。七月の盂蘭盆(うらぼん)の精霊祭の箸(はし)や迎え火や送り火をたくのに用いる。また、焼いて火口(ほくち)や日本画の素描用と
17. 愛宕信仰
世界大百科事典
中心とする信仰。火伏せの信仰が中心である。近畿地方を中心として代参講が形成され,愛宕山へ代参を送り火伏せの札と樒(しきみ)の枝とを受けてくるほか,6月あるいは7
18. あとび【後火】[方言]
日本方言大辞典
嫁入りの時に行列が嫁の生家を出た後、また、葬式の時に葬列が門を出た後、再び戻らぬようにと門前でたく送り火。 岡山県042言語学雑誌(雑誌)1900 岡山市762
19. あと‐び【後火】
日本国語大辞典
〔名〕嫁入りの時に行列が嫁の生家を出た後、また、葬式の時に葬列が門を出た後、再び戻らぬようにと門前でたく送り火。《あとび》岡山県042 岡山市762 御津郡76
20. あと-び【後火・跡火】
全文全訳古語辞典
〔名詞〕葬式の時、棺を送り出した後で門の前でたく火。送り火。
21. うらぼん【盂蘭盆】
日本国語大辞典
自宅にむかえて供物をそなえ、経をあげる。現在では、一三日夜に迎え火をたいて霊を迎えいれ、一六日夜に送り火で霊を送る。もともと「盂蘭盆経」の記事にもとづくもので、
22. うらぼん【盂蘭盆】
仏教語大辞典
自宅に迎えて供物をそなえ、経をあげる。現在では、十三日夜に迎え火をたいて霊を迎えいれ、十六日夜に送り火で霊を送る。もともと『盂蘭盆経』の記事にもとづくもので、わ
23. 盂蘭盆会画像
日本大百科全書
そこに祖先の霊を招いて僧侶そうりょに棚経たなぎょうをあげてもらい、墓参り、寺参りをし、迎え火・送り火を焚たき、あるいは盆踊りをするという行事が広く行われている。
24. 盂蘭盆会(うらぼんえ) 【12か月のきまりごと歳時記】
生活便利帳
るところが多い。13日の夕方に迎え火を焚いて祖先の霊を家に導き、15日の夜または16日の朝に送り火を焚いて霊を送る。魂送りとして灯籠流しや精霊流しが各地で行われ
25. 絵本江戸風俗往来 146ページ
東洋文庫
「お精霊さまのお迎火を七月十三日の夕まぐれに、万々の門口で焚くことは大体各戸で一致しているか、これが送り火となると、家に
26. 絵本江戸風俗往来 147ページ
東洋文庫
よってまちまちで必ずしも十五日の夜ではない。もう一日名残りを惜しんで十六日の宵、もう仕方がないと諦めるようにして送り火を焚く家も随分ある。……十六日朝まだき東京
27. 大阪(府)画像
日本大百科全書
鉦かねを鳴らして街中を走り、火除ひよけ祈願をする祭りで、「がんがら火」ともいう。京の大文字の送り火に似た祭りである。(3)河内地域 河内は大和国やまとのくにに隣
28. お‐がら[を‥]【麻幹・苧殻・麻木】
日本国語大辞典
〔名〕麻の皮をはいだあとの茎。盂蘭盆(うらぼん)の精霊棚(しょうりょうだな)のかざりに用いたり、迎え火、送り火にたいたりする。あさがら。《季・秋》*曾丹集〔11
29. おがら‐たき[をがら‥]【苧殻焚】
日本国語大辞典
〔名〕盂蘭盆(うらぼん)で、精霊(しょうりょう)の迎え火、
送り火に苧殻を燃やすこと。オ
ラタキ
30. おがら‐び[をがら‥]【苧殻火】
日本国語大辞典
〔名〕盂蘭盆(うらぼん)で、苧殻を燃やして精霊(しょうりょう)の迎え火、送り火とする火。《季・秋》*俳諧・馬光発句集〔1768〕「苧殻火やこよひの宵に似たるなし
31. おどり‐み[をどり‥]【踊見】
日本国語大辞典
盆踊りを見ること。《季・秋》*浮世草子・好色三代男〔1686〕一・二「細工燈籠色々の品をつくせば、送り火の跡もかすかに町々の躍見(ヲドリミ)、女男の引もちきらず
32. 火災感知器
日本大百科全書
気が温度により膨張し、ダイヤフラム(薄い波板の金属)を変位して電気接点を閉じ、受信機に電流を送り火災を通報するものである。煙感知器は大別するとイオン化式と光電式
33. 勝沼画像
日本大百科全書
。毎年10月第1日曜日には「ぶどうまつり」が行われ、夜には鳥居焼とりいやきという京都の大文字送り火に似通った行事も行われる。大滝山不動尊や大善寺だいぜんじがあり
34. 門
世界大百科事典
〈かど〉は霊的存在の出入りにも重要な意味を持つと考えられていた。門松・門火(かどび)(盂蘭盆でたく迎え火と送り火)のような〈かど〉に関する民俗行事が多いことも,
37. かど‐び【門火】
日本国語大辞典
焚てやる二度目」(3)盂蘭盆(うらぼん)の時、死者の霊を送り迎えするため門前にたく火。迎え火。送り火。《季・秋》*川端茅舎句集〔1934〕「影法師孤(ひとり)の
38. かどび【門火】
国史大辞典
特定の場合に家の門口で火を焚くこと。送り火と迎え火とがあり、婚礼と盆とに行われ、葬礼の際には送り火のみ行われる。婚礼の門火は『嫁入記』(室町時代中期)に「門火
39. かば【樺】[標準語索引]
日本方言大辞典
うだいまつ / くさざくら / さくら / しらかば / ひーたん / みねばりうら盆会の迎え火や送り火として門口や墓所でかば:樺の皮を燃やすことかばびかば:樺
40. かばび【樺火】[方言]
日本方言大辞典
うら盆会の迎え火や送り火として門口や墓所で樺かばの皮を燃やすこと。 青森県三戸郡083青森県五戸語彙(能田多代子)1963 岩手県盛岡005日本産物志(伊藤圭介
41. 共古随筆 63ページ
東洋文庫
前記の村にては七月盆祭をする時、門より家へ至る処へ、一本の竹を立て、花をさし仏に供す。此の竹のもとにて迎火送り火をたく。 東京の迷信は東京固有の迷信なるか他地方
42. 京都(市)画像
日本大百科全書
て四明しめい岳(839メートル)を主峰とする比叡山地ひえいさんちがそびえる。その南にはお盆の送り火「大文字だいもんじ」で知られる如意にょいヶ岳があり、さらに東山
43. 京都(府)画像
日本大百科全書
壬生みぶ寺の壬生狂言、4月の都をどり、6月の鞍馬くらまの竹伐り会式たけきりえしき、8月の大文字だいもんじの送り火、12月の南座の顔見世かおみせ興行など、きわめて
44. 京都市新景観条例/眺望景観創生条例[イミダス編 社会・健康]
イミダス 2018
「視対象」ととらえ、視点場からの視対象を妨げないように、眺望景観を創生するとしている。「五山の送り火」や「清水の舞台」など、京都を代表する38カ所が保全対象とな
45. 近世畸人伝・続近世畸人伝 268ページ
東洋文庫
日、京師一条のほとりに生る。母氏曾てなやむことなし。二歳の時、秋七月十六日夜、父携へて東山の送り火を見せしに、大の字をみて家にかへりてた父ちに葦毛るす。嘉套ぐの
46. 近世俳句集 250ページ
日本古典文学全集
京都東山の如意岳の中腹に大の字形に焚く篝火。一画の長さ百五十間(約二七〇)にも及ぶ大文字である。盆の送り火とされ、この夜、京都の家々では門火を焚かない。一条通り
47. 近世俳文集 431ページ
日本古典文学全集
盂蘭盆 なき玉のきますといふ事、一年に数多度あなるとなれど、ことに七月はうらぼんにて、久かたの雲のうへにも御盆供を備へ給ひ、あまさがるひな人までもあたり〳〵の持
48. 好色五人女(井原西鶴集) 257ページ
日本古典文学全集
やりてに門茶を焼かせて、歌念仏を申し、死にもせぬ久五郎がためとて、尊霊の棚を祭り、楊枝もやして送り火の影、夜するほどの事をしつくして後は、世界の図にある裸島とて
49. 講談落語今昔譚 172ページ
東洋文庫
ひぎや今年を星の名残とは」(川竹芳々1後の黙阿弥)「一葉から此世を思ひ桐の秋」(瀬川如皐)「送り火や飛つく蚕追ひながら」(古今亭志ん生)「落る日や蓮にさき立つ芋
50. さいほうじ【西方寺】京都市:北区/西賀茂村地図
日本歴史地名大系
打ちながら踊るもので、空也堂系の六斎念仏に比して古態を伝えるといわれる。五山の送り火の一つ船山(船形)は俗に精霊船といわれるが、ほかの送り火と同様、その始期を明